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白絹病(2)2017  [庭便り(夏)]

白絹病(2)2017

今年の夏は梅雨が長引き、やっと上がったと思えば早々と台風、その後は厳しい猛暑で庭に出るのもためらわれます。
台風5号の最中、居間の前庭のタカサゴユリ(追記参照)が大揺れしていました。
しかし、自生のタカサゴユリは強かった!
1本も倒れず難を逃れました。
タカサゴユリ0809wb.jpg

花弁の傷みも目立ちません。
タカサゴユリ0809-2wb2.jpg

数日前までその株元に咲いていたのがフシグロセンノウ。
フシグロセンノウ2017-1wb.jpg

左は白花ユーパトリウム。
ここは昨年9月白絹病に気付いた所ですが、今のところ異常はありません。 
それについては2016. 9.10.の記事「白絹病」に書きました。   
フシグロセンノウ2017-4wb.jpg

白花は青花より遅れて咲きます。
ここは日陰ですからやっと咲き始めたばかりです。
ユーパトリウムW2017-1wb2.jpg

点検しつつ庭を一周。
これは? 駐車場脇の花壇に自生した青花ユーパトリウムに異変発見!
真ん中の株が立ち枯れしています。
ユーパトリウム白絹病1wb.jpg

抜去すると、やはり根元は真っ白。
白い小球状の菌塊も見えます。やはり白絹病です!
(白絹病はSclerotium rolfsiiという糸状菌による植物の病気)
白絹病2017-1wb.jpg

昨年発症した南の花壇のユーパトリウムはどうでしょう?
昨年撒いた薬品が効いたらしく、すでに大株になって次々と開花して元気です。
ユーパトリウム2017-1wb.jpg

ユーパトリウムは青色フジバカマともいわれるキク科の多年草です。
ユーパトリウム4wb.jpg

さらに、枯れたユーパトリウムから3mくらい離れたところが異様に枯れて汚い!
白絹病スミレサイシン3wb.jpg

よく見ると株元に白い菌糸と菌塊! 
一体どの植物に発症したのでしょう? 
白絹病スミレサイシン1wb.jpg

驚いたことに枯れたのは ビオラ ソロリア ‘ルブラ’ の自生株でした。
スミレの仲間にも白絹病が発生したのです!
ビオラ ソロリア ルブラ1wb.jpg

秋から初夏まで咲き続けたビオラの後に今夏はトレニアとペンタスを植えました。
しかしペンタス16株中4株が枯れました。抜いてみるとどれも白絹病!
白い花が元気なペンタス(アカネ科クササンタンカ属)です。
ペンタス2017-1wb.jpg

白絹病は多犯性と言われ、日本植物病名データベースで病名「白絹病(完全一致)」として検索すると266件出てきました。
この中にはスミレ類やトレニアはありましたが、ペンタスは見つかりません。
初めは苗に菌がついてきたかと思いましたが、ビオラからの感染も疑わねばなりませんね。
幸い、それ以上には病変は拡大せず、酷暑の中でペンタス・トレニア・ヒメイワダレソウが揃って咲いています。
ペンタス2017-5wb.jpg

白絹病の対処法については昨年9月10日のブログにも書きましたが、土を入れ替える(天地返し)、高温にする、石灰を撒くなどが勧められています。しかしこれらは体力を要し、私にはもう無理です。

しかし原因菌は糸状菌、水虫の菌の仲間です。ならば薬剤を試すべきではと思いました。
検索してフルトラニル(モンカットフロアブル40)を知り1本購入。
先ずは菌糸 と菌塊を出来るだけすくい取って捨てます。
その後説明に従って薬剤を水で希釈し、1回づつ撒布しました。
今の所、撒布部位には再発していません。「著効あり」です。
昨夏一旦枯れたフジバカマは新たな芽が出て、11月にはこのように復活しました。
今年新たに発生したところにも早速昨年の残りを撒きました。
フジバカマ再生wb.jpg

本来、庭では薬剤を用いたくありません。
私は毛虫もできるだけ薬剤を用いず手で取っています。
しかし、白絹病には無農薬を全うできませんでした。
調べて見ると白絹病は多くの野菜にも感染し、すでにフルトラニルが用いられていました。
食品安全委員会による農薬評価書(2007年12月)も公開されています。

次々と枯れていく花を見るのは辛いことです。
何とかしたいと焦っている方も多いことを知り、私が用いた薬剤の効果を報告しました。
薬剤の使用にあたっては適正に希釈し、正しい用法を厳守してください。

まだ今夏後半に再発や新規の発症があるかもしれませんが、取り敢えずここまで。

追記
エフ・エムさんからコメントをいただき、タカサゴユリについて悩んでいます。
このタカサゴユリは台湾原産種の純粋な子孫ではなく、タカサゴユリとテッポウユリとの交雑種「シンテッポウユリ」の疑いがあります。
このことは2012年に「タカサゴユリ 花と種子」を書いた時からの難問です。
現在「シンテッポウユリ」の名称はタカサゴユリに近いものから、テッポウユリに近いものまで多種の園芸種に用いられています。
この庭のユリはテッポウユリよりタカサゴユリに近い姿ですので、今回はまだ「タカサゴユリ」のままにしておきます。


コメント(16) 

コメント 16

703

おはようございます。
フルトラニルという薬剤の効果が顕著だという情報、ありがとうございます。昨年の続報依頼を覚えてくださっていたのですね。
うちにも出ているのですが、今年は戦闘意欲がわかず、何もかも投げやりにしていますが、そろそろ態勢を立て直さなくては!
フルトラニルはホームセンターなどに売っているものですか?

フジバカマが再生してよかったですね。
アサギマダラの飛来を楽しみに待てますね!
by 703 (2017-08-14 08:39) 

Minoru

 おはようございます。ガーデニングはこういう事があると大変ですね。 どうにか白絹病が蔓延しないよう願っています。
 フシグロセンノウ、タカサゴユリ素敵です。タカサゴユリは葉っぱが細いですね。
by Minoru (2017-08-14 08:57) 

夕菅

703さん コメントありがとうございました。
昨年のコメント、「薬剤の効果を来年の記事で拝見したいので、よろしくお願いします。」覚えていましたよ!
安全性なども調べて、やっと返事が書けました(笑)。
私は「モンカットフロアブル40」500mlをネットで購入しました。
農協やホームセンターにあるでしょうか? 
まだ去年の残りがあるので、今年は気が楽です。
by 夕菅 (2017-08-14 09:25) 

夕菅

Minoru さん コメントありがとうございました。
四季折々の花を庭で見るためにはやはりきれいごとだけではすみません。
でも無農薬栽培の農家の方々のご苦労を思えば「ままごと」ですね。
フシグロセンノウが白絹病に感染せず幸いでした。
タカサゴユリは嫌われる方もありますが、私は増えすぎたら切り花にしてむしろ重宝しています。

by 夕菅 (2017-08-14 09:37) 

デスタントドラムス

突然立ち枯れる・・・・おかしいと思うと株もとはほぼ
これですね。
今年は本当にがっくりの多い夏です。
フルトラニル・・・また、ホームセンターに言ったら見てみます。
わたしも極力農薬は使いたくないです。
人間にもよくない気がして。

なかなかうまくいかないですねえ。

ありがとうございました。
by デスタントドラムス (2017-08-14 12:13) 

夕菅

デスタントドラムスさん コメントありがとうございました。
白絹病を調べてみたら犯人は糸状菌、水虫と同じです。
ならば有効な薬品を使うべきだと考えました。
早期発見、早期治療。ヒトと同じですね。


by 夕菅 (2017-08-14 15:13) 

とんちゃん

今年のように気象が異常だと植物界も思わぬ影響を受けるのかしら
点検中に異常を見つけるとがっかりでしょう
早目の対策! これをやらなければどんどん広がって・・・
適切に処置できる夕菅さんには感心しきりです。
フシグロセンノウは難を逃れ美しさが増して見えました。
日頃の心がけがすごく大事なんですね
お蔭でなにもせずただ鑑賞させていただけてありがたいです♪

by とんちゃん (2017-08-15 08:32) 

花咲かばあば

異常気象が毎年続いているせいでしょうか。
肥沃な土地に多いような気もしています。幸いにもうちではまだ見かけたことがありません。石ころの多いやせた山土です。植物を育てるには
やっかいですが、、、、。
やはり広がらないうちに早く見つけて退治することでしょうか。
園芸は毎日何度と足音を聞かせること、、、とだれかが言っていました。
この暑さの中、庭に出るのもつらいです。
タカサゴユリ、うちも少し遅れて沢山咲きそうです。花の少ない時期、白い花があちこちで咲くのも涼しげで好きな景です。フシグロセンノウとの対比がいいですね。取り合わせにこだわっておられすてきです。
いつも隙間に植えて、開花してがっかりと反省です。


by 花咲かばあば (2017-08-15 10:23) 

夕菅

とんちゃん コメントありがとうございました。
白絹病、今年は早々と昨年とは異なる場所に出てきました。
もうこれからは年中行事になるかもしれません。
初めはキク科好発かと思っていましたが、まさに多犯性!
でも隣のフシグロセンノウやタカサゴユリには感染せず幸いでした。
この蒸し暑さ、まだまだ油断できませんね。
by 夕菅 (2017-08-15 17:00) 

夕菅

花咲かばあばさんコメントありがとうございました。
山土は白絹病には強そうですね。
ルドベキアがあっさり枯れるのも白絹病かと疑って根を調べましたが、
白変は見られませんでした。
これからは枯れたらどれも真っ先に白絹病を疑わねばと思っています。
でもヒトの水虫より治療が楽なようです。
by 夕菅 (2017-08-15 17:07) 

エフ・エム

白絹病菌は草本、木本を問わずおそろしく寄生の範囲が広いので、ペンタスが侵されても不思議ではないですね。フルトラニルが効くことは知りませんでした。うまく退治できることを期待しています。
こちらでは、道端や遊歩道などの植え込みの中に、タカサゴユリ的なユリが目立ちます。タカサゴユリとほとんど区別できないですが、シンテッポウユリの可能性も高いです。両種の形態による識別は諦めています。読まれているかも知りませんが、下の記事がおもしろいです。
http://www.zennokyo.co.jp/kktmo/kk_pdf/05.pdf#search=%27シンテッポウユリ%27
by エフ・エム (2017-08-15 23:48) 

多摩NTの住人

こんにちは。白絹病というのがあるんですね。スミレにも発症するとは驚きです。薬剤の使用は止むを得ませんね。
by 多摩NTの住人 (2017-08-16 08:07) 

夕菅

多摩NTの住人 さんコメントありがとうございました。
白絹病は多種の植物に感染しますから注意なさってください。
今回の薬剤フルトラニルがすでに花よりむしろ野菜に用いられていたのは驚きでした。
by 夕菅 (2017-08-16 23:13) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
ペンタスは植えてすぐ枯れたため、初めは苗に菌がついていたかと疑いました。しかし、後で花期終了と思ったビオラに感染していたのかもと考え直したのですが、まだ共に疑いがありますね。

タカサゴユリについての文献の紹介、ありがとうございました。
「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」についての熱気がこもったメール討論、面白く拝読させていただきましたが、さあ、それではどうしよう? 昨夜から悩んでいます。

シンテッポウユリについては原種タカサゴユリに近いものからテッポウユリに近いものまで多種多様のようです。
朝日百科植物の世界10-11に台湾玉山国立公園で写されたタカサゴユリの写真と西表島のテッポウユリの写真が出ていますが、うちのはやはりタカサゴユリに似ていて、交雑種にしてもシンタカサゴユリといいたい姿です。
今回の写真の花は日陰のせいかほとんど白色ですが、日向の花はまだ外花被片の外側に紫褐色の色素沈着を認めます。

まだ花の名前はそのままにして、本文に追記を少々添えました。
by 夕菅 (2017-08-16 22:18)

早とちりにて消去、再送信します。
by 夕菅 (2017-08-17 15:55) 

りんちゃんママ

暑いですね。今日は朝から花畑の草取りを。あちこちに枯れた花が茶色になり立ち枯れ。引っ張ると何の抵抗もなくぬけ根が根切り虫にあったものや腐ったようになっているものがありました。雑草には病気がないのにどうして花にあるのでしょうか?ペンタスは毎年玄関先の大きな植木鉢で綺麗に咲いてくれます。地植えにした時は途中で枯れてしまいました。台風で倒れた花達を杭に起こして縛りました。倒れている花の根本をみると茶色にもさもさしているものがありとりあえず持っている薬をかけました。ヘトヘトになり途中で退散してきました。屋敷の庭にはタカサゴゆりがまだたくさん咲いておりお墓に持って行ったり仏壇に飾っています。終わりのない草との戦いをしております。
by りんちゃんママ (2017-08-22 21:52) 

夕菅

りんちゃんママさん コメントありがとうございました。
暑い中、朝から草との戦い、ご苦労様です。
かっては私も仕事が休みの日は終日庭に出ていました。
ペンタスは暑さに強く、夏花壇にも重宝な花ですね。
そのペンタスが今年は初めて枯れて驚きました。
お庭にはまだ白絹病病の感染はないようで幸いです。
タカサゴユリは自生して世話いらず、切り花にも重宝ですね。
by 夕菅 (2017-08-23 00:00) 

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