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ヒメシャラ [花木(夏)]

ヒメシャラ
  姫沙羅  ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木
  学名:Stewartia monadelpha  
  花期:6月
  分布:神奈川県以西の本州(中国地方を除く)、四国、九州

先週のナツツバキに続いてヒメシャラの登場です。
ヒメシャラの花はナツツバキより1週ほど早く咲きます。
ほっそり伸びた高い枝から咲き始めるので花に気付かず、落花を先に見ることになります。
落花はナツツバキによく似ていますが小さめです。
ヒメシャラ落花2wb.jpg

見上げると花はたくさん咲いていますが、逆光になりうまく撮れません。
ヒメシャラ3wb2.jpg

ナツツバキより小さく控えめな花です。
ヒメシャラ4wb3.jpg

日陰に植えられたばかりか、低い所で咲いた花も葉の陰になりやすくうまく撮れません。
ヒメシャラ4wb.jpg

ナツツバキに比べ、花弁のフリルも少なめで、素朴な印象です。
ヒメシャラ20090603wb.jpg

日の当たる位置で咲いた花にもナツツバキで認めた紅班はみられません。
一番外にあった花弁はやや緑色を帯びていることがあります。
ヒメシャラ花1wb.jpg

花の両側に突き出した小さな葉は苞葉です。
苞葉が長いこと、これがヒメシャラの特徴です。
ヒメシャラ2013-2wb.jpg

花の後ろを見ると、ナツツバキでは確認しにくかった苞葉が2枚、萼の2倍以上の長さに伸びていました。
やはり花弁の裏面は細毛に覆われています。
ヒメシャラ苞wb.jpg

ナツツバキの花と並べました。
直径はナツツバキ5〜6cm、ヒメシャラ2〜3cm。
小さいナツツバキという意味でヒメシャラと命名されたのでしょう。
やはり離弁花ですが花冠と雄しべの基部は合着していて、花の姿のまま1日で落ちます。
ヒメシャラ・シャラwb.jpg

クマバチが蜜を吸っています。
クマバチの体長は2〜2.5cmですから、さらに花が小さく見えます。
ヒメシャラ・クマバチwb2.jpg

花冠が散っても2枚の苞葉は残ります。
ヒメシャラ若い果実wb.jpg

花が咲くころになってもまだ前年の果実が残っていました。
ヒメシャラ古い実wb.jpg

実については「ナツツバキの実」の項でナツツバキとヒメシャラの実を並べました。
ここに再掲しておきます。
ナツツバキ果実1wb.jpg

葉もやや小型で長さ8cmくらいまで。ナツツバキより薄い。
表面は光沢が無く、触れるとざらつきがあります。
ヒメシャラ葉表毛wb.jpg

拡大すると短い細毛が密生していました。
ヒメシャラ葉表毛2wb.jpg

上はナツツバキの葉、下はヒメシャラ、共に表面です。
ナツツバキの葉は厚めですが、表面には毛がありません。
ヒメシャラ・シャラ葉表wb2.jpg

裏面を見ると逆にナツツバキ(上)ではやや長い毛が密集していますが、ヒメシャラ(下)は光沢があって毛は無いように見えます。
ヒメシャラ・シャラ葉裏2wb2.jpg

但しヒメシャラの葉裏にも葉脈には白い細かい毛がありました。
ヒメシャラ葉裏2wb2.jpg

紅葉はナツツバキより紅みが深いように思います。
ヒメシャラ落ち葉wb2.jpg

秋晴れに紅葉が映えます。
ヒメシャラ紅葉091123wb.jpg

ヒメシャラの樹皮は年を重ねると赤褐色のごく薄い樹皮に変わるといわれます。
この庭のヒメシャラの樹皮は一部がはがれたり、灰褐色や黄褐色を呈したり、未だなかなか複雑な様相です。
ヒメシャラ幹2wb.jpg

冬季の樹皮。
ところどころ、鱗状に剥がれているところもありました。
ヒメシャラ幹1wb.jpg

ヒメシャラは花期が短く、毎年写真を撮り損ねて「また来年」の繰り返しでした。
今年も不満が残りますが、ナツツバキとの違いを見るには並べた方がいいと思い、このまま公開することにしました。
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ナツツバキ 2017  [花木(夏)]

ナツツバキ 2017
   夏椿
  ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。
  学名: Stewartia pseudocamellia
  別名:シャラノキ(娑羅樹)(沙羅の木)
  原産地:宮城県以西の本州・四国・九州、朝鮮半島

ナツツバキについては2009年6月28日に花、2015年12月29日に実について書きました。
読み返すと特にブログ初年度の記事は物足りなく、また少々追加したいと思います。

この庭に3本のナツツバキが植えられてからもう39年経ちました。
これは日当たりも風通しも良いところに植えられた樹の満開の頃の写真です。
一日花ですから翌朝は一面の落花ということになります。
ナツツバキ2011-1wb.jpg

朝は開きかけの花を見るのが楽しい。
中心に雌しべが1本、オレンジ色の葯をつけた雄しべの群れに囲まれています。
ナツツバキ開花wb.jpg

ヤマシャクヤクの開花を想い出させせるふくよかさ。
花弁の周りは皺状で細かい歯状の切れ込みがあります。
ナツツバキ開花2wb2.jpg

やはり花粉が散る前が美しい。
花の直径は5〜6cm。
ナツツバキ斑点wb.jpg

満面の微笑み。
左上の花弁にうっすらと頬紅?
この花弁は一番小さく、窪みの部分に着色を認めます。
また他の花弁より辺縁のフリルが少ないようです。
ナツツバキ花満開1wb.jpg

そのつもりで探すと濃淡様々な斑のある花が見つかりました。
ナツツバキ斑点2花wb3.jpg

左の花には鮮やかな紅斑、右はこの花の裏面です。
対応する部位に表よりやや薄い紅斑が見られます。
ナツツバキ斑点表wb.jpg  ナツツバキ斑点裏wb.jpg

しかし着色が殆ど見られない花もあります。
これは日陰に咲くナツツバキ、どの花もほぼ純白です。
むしろ紅斑がある方が例外かもしれません。
ナツツバキ11-3wb.jpg

蕾が膨らんでくると5枚の萼片では覆いきれなくなり、最上部の花弁が露出します。
ここに日光が当たると淡褐色や淡紅色に染まるようです。
ナツツバキ蕾日焼けwb.jpg

よく日の当たる場所では萼片も赤く染まっています。
ナツツバキ蕾苞wb.jpg

ナツツバキの花には2枚の苞があると記載されていますが、花茎が短く確認できません。
花を採って裏から写すと、確かに小さな苞が2枚あるようですが、わかりにくいですね。
花弁の裏側は絹のような細い毛で覆われ、光沢があります。
ナツツバキ裏苞2枚wb2.jpg

萼片と苞の周辺が赤く着色した若い果実がありました。
やっと苞の形がはっきり見えて納得。
萼も基部は合着しているようです。
ナツツバキ表苞赤2wb.jpg

蜜を求めてナミアゲハがやってきました。
ナツツバキ・アゲハ1wb.jpg

花は夕方から次々と落ちていきます。
基部で合着した花弁と雄しべが一塊りのまま落下します。
ツバキと同じですね。
ナツツバキ落花wb.jpg

種子を落とし終えた昨年の蒴果が花期になっても残っていることがあります。
蒴果は5稜あり、縦に5裂、その先端は鋭く尖っています。
反転した萼片も残存。
ナツツバキ古い果実wb.jpg

葉は互生。大きい葉は長さ10cm強。
やや厚めで光沢はありません。
ナツツバキ葉表1wb.jpg

裏面には細かい毛が生えています。
ナツツバキ葉裏2wb.jpg

居間から眺められるナツツバキの株。
日陰になるためか、赤い班は見当たりません。
ナツツバキ花と幹1wb.jpg

樹皮は所々から薄片状にはげ落ちて斑紋のようになります。
ナツツバキ樹皮2wb.jpg

冬季には金銀の模様のようにも見えました。
ナツツバキ2012wb2.jpg

近縁種にヒメシャラがあります。
近々、ナツツバキと比較しながら記録したいと思っています。
  
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ノリウツギ2種 [花木(夏)]

ノリウツギ
 糊空木 アジサイ科アジサイ属の落葉低木
 学名:Hydrangea paniculata
 別名:サビタ・ノリノキ
 分布:北海道、本州、四国、九州
 花期:6〜8月
 高さ:2〜5m
ノリウツギは円錐花序と粘着性のある樹液を特徴とするアジサイ属の低木です。
この庭には2種のノリウツギの園芸種が咲きます。

ダルマノリウツギ
達磨糊空木
15年前に植えた1株がこんな大株になりました。
はじめ「達磨乗り空木」かとも思いましたが、糊空木の矮性種でした。
さらに調べるとノリウツギの中でも早咲きのエゾノリウツギの変異種のようで、苗は園芸店で販売されています。
ダルマノリウツギ2014wb.jpg

ガクアジサイのように周辺に装飾花、中央に両性花が開きます。
高さは約1m。剪定もほとんど要らず、庭には重宝な花木です。
ダルマノリウツギ2009wb.jpg

円錐花序。
装飾花は白い萼片4枚が花弁のように開きます。直径約3cm。
ダルマノリウツギ11-14wb.jpg

この花はハナムグリの大好物らしく、咲くや否やどこからともなく集まってきます。
アオハナムグリは緑色に光って美しい。
ダルマノリウツギ2012ハナムグリwb.jpg

貪食中の大きなアオハナムグリ。
ダルマノリウツギ11-2wb.jpg

両性花は花弁5枚、雄しべ10本、雌しべは3本が多いようです。直径約1cm。
装飾花の蕾は開きません。
ダルマノリウツギ2wb.jpg

両性花が散る頃、装飾花はピンク色を帯びます。
ダルマノリウツギ紅変wb.jpg

さらに装飾花は下垂して俯きます。
ダルマノリウツギ紅化1wb.jpg

びっしりと集簇する若い果実。
概ね3個づつ、柱頭の跡が残っています。
ダルマノリウツギ若い実wb.jpg

昨年9月23日の画像。
蒴果はすでに開いていますが、装飾花の萼はまだ残っています。
ダルマノリウツギ果実0923-1@2.jpg

そのまま放置したら雪の日のアクセサリーに。
ダルマノリウツギ枯花2014-2wb2.jpg

ピラミッドアジサイ
 学名:Hydrangea paniculata f. grandiflora
 花期:7〜8月
もう一種類は殆どが装飾花で両性花が無い、もしくは非常に少ない園芸種です。
水無月(旧暦)に咲くので「ミナヅキ」とも呼ばれます。
ノリウツギ2014wb.jpg

高さは2〜3mになりますが枝は直立しにくくしな垂れて、花は1〜1.5mの高さで咲きます。
葉は対生または3輪生。
ピラミッド2014wb2.jpg

クリーム色を帯びた白色の花が先の方へと咲き進みます。
ピラミッド2014-1wb.jpg

量感たっぷりの見頃の花。
この他、花の色がライムグリーンの「ライムライト」という品種も普及しています。
ピラミッド08-2wb.jpg

さて、やはり「糊空木」たる証拠を確認したくなります。
まず、ダルマノリウツギ(右)とピラミッドアジサイ(左)の枝を切り断面を見ました。
共に中心部は白く、発泡スチロールのように崩れます。これが空木の所以でしょう。
ピラミッド断面wb.jpg

次に糊の成分はどこにあるのでしょう。
ピラミッドアジサイの若い枝を切って茶色の樹皮(1段目)を剥ぐと、2段目の美しい緑色の靭皮(じんぴ)が現れます。
3段目は薄く剥いだ靭皮、この内側はネバネバします。
靭皮を剥いだあとは4段目のように白っぽくなりました。
ピラミッド樹皮2wb2.jpg

今度は出来るだけ1枚になるように樹皮(左)と靭皮(中)を剥ぎました。
やはり靭皮に粘液があるらしく、指で軽く押すと指に着いて持ち上がりました。
そこで同じように靭皮を数枚剥いで水を加えて放置したところ、とろりとした粘液が得られました。
これは2010年サネカズラで試したことを参考にしたのです。
ピラミッド樹皮2wb3.jpg

手作り和紙の作り方をブログ検索すると、コウゾ・ミツマタ・ガンピなどに「ねり」としてトロロアオイの根やノリウツギの皮を古くから用いていたと記されていました。
ノリウツギはトロロアオイのように温度の影響を受けることなく、夏季にも安定しているそうです。

気になっていたノリウツギをやっと記事にすることができました。
ピラミッドアジサイは今まだ蕾が出来かけたところです。
果実はできなかったと思いますが、今年また観察してみます。
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ヤエクチナシ [花木(夏)]

ヤエクチナシ
 八重梔子
 アカネ科 クチナシ属の常緑低木

一重のクチナシについては2012.1.14.の記事「クチナシ」に書きました。
庭にはもう1株八重のクチナシがあります。
これは園芸品種だと思い込んでいましたが、「朝日百科植物の世界」にはヤエクチナシという変種があることが記されていました。
「変種に、花全体が大きく、八重咲きのヤエクチナシ Gardenia jasminoides var. ovalifoliaがある。中国のほか、日本では九州で古くから知られ、熊本市の立田山では、国の天然記念物に指定されている。」
熊本市のホームページでは立田山ヤエクチナシは花径6〜9cmと記載されています。
一方、直径9~10㎝の「オオヤエクチナシ」という園芸品種もあるそうです。
この庭のヤエクチナシの花の直径は5cm内外、オオヤエクチナシではありませんが、希少なヤエクチナシの子孫とも言いかねます。

6月20日、真っ白い八重の花がたくさん咲き芳香が漂っていました。
ヤエクチナシ開花6花wb.jpg

蕾が開いていく頃が最も美しいと思います。
クチナシ20120916wb.jpg

葉は濃緑色で光沢があり白い花の美しさを強調するかに見えます。
ヤエクチナシ2012葉wb2.jpg

雨の中の開花。
開花期は6〜7月、梅雨と重なるためやむを得ません。
ヤエクチナシ開花中wb.jpg
 
雨後、横からの撮影です。
ヤエクチナシ開花横wb.jpg

またまた 雨・雨。
クチナシ雨wb.jpg

きれいに開いたと思ったら、もう花弁には細かいしみが現れています。
ヤエクチナシ花盛りwb.jpg

八重の花の多くは雄しべが変形して花弁になっているようです。
ヤエクチナシの雄しべを観察してみます。
やはり開花中には一重のクチナシのような大きな雄しべは現れません。
しかし全開すると中央に雌しべと雄しべが見られました。
ヤエクチナシ花粉3wb.jpg

反対側を見ると貧弱な雄しべながらまだ花粉を出していて、柱頭にも花粉がスタンプされていました。
雄しべには一重のクチナシと同じ機能はあるものの果実を作るまでには至らないようです。
少なくてもこの株ではここ数年間に果実を見たことはありません。
ヤエクチナシ花粉2wb.jpg

まだ開ききっていない花を見つけ残りの花弁を指で開くと、既に花粉を出し尽くした3本の短い雄しべが現れました。花粉はたっぷり柱頭にスタンプされています。
さらに若い花を試そうとしましたが、たくさんの花弁がきっちり巻いていて開ききれませんでした。
ヤエクチナシ花粉5wb.jpg

6月末日、41年間続けた家業に終止符を打ちました。
最後は多忙をきわめ、その後は疲れが蓄積、まだ残務整理もあり落ち着きません。
この間、ブログどころではありませんでしたが、今日は書きかけてあった記事をやっとまとめました。
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クチナシ [花木(夏)]

クチナシ 梔子
 アカネ科 クチナシ属の常緑低木
 学名:Gardenia jasminoides 
 自生地:静岡県以西、四国、九州、南西諸島。中国、台湾、インドシナ半島等
 花期:6〜7月

2014年12月18日、初雪を背景にクチナシの赤い実が浮かび上がりました。
サクラの木とカイズカイブキの間に自生していて普段は目立たなかったのです。
クチナシ果実2wb2.jpg

クチナシは昨年記事にしようと思ったものの未完でした。
冬の間に画像を整理してまとめてみます。
クチナシ雪-3wb.jpg

2013年12月19日、果実はまだ赤く輝き、葉はつややかな緑色でした。
果実は楕円体で6つの稜翼があり,先端部で萼片に連なっています。
クチナシ果実1wb.jpg

2014年2月13日、幾度か霜や雪に当たって実も葉もくすんだ色調に変わっています。
萼片も枯れ色ながらまだ残っていました。
クチナシ20140213wb.jpg

クチナシの果実は蒴果のように見えますが、開く口がないので「口無し」と呼ばれるようになったそうです。
完熟して柔らかくなっていた果実をひとつ採取しました。
クチナシ完熟果実wb.jpg

実を開こうとしましたが、確かに口はなくナイフを当てました。
液果ですが果汁はケチャップ状になり、種子に絡まっています。
クチナシ果実割面wb.jpg

この果実にはカロチノイドの一種・クロシンが含まれ、栗・さつまいも・たくあんなどを黄色に染める着色剤や、草木染めの染料として用いられます。
どんな色が出るか、このまま水に漬けました。
果肉はアカネ科らしく茜色に見えていましたが、液はたちまち、濃い黄色に染まりました。
クチナシ水溶液wb.jpg

種子は朱赤色で長さ約4mm。
この果実からは60個ほどの種子が出てきました。
クチナシ種子1wb.jpg

表面には細かい凹凸があり顆粒状に見えます。
乾燥させた果実は「山杷子(さんしし)」という生薬として漢方薬にも利用されます。
クチナシ種子2wb.jpg

さて冒頭の昨年度の果実、この画像だけでも9個は数えられますが、1月12日見に行くと小さい果実が2個しか残っていませんでした。
たぶんヒヨドリが食べてしまったのでしょう。
その一つを採りました。
小さな果実に入っていた種子は12個でした。
クチナシ果実2wb.jpg

遡ってクチナシの花を見てみます。
これは2014年6月11日の日当たりの良い場所の花です。
クチナシ一重2014全wb.jpg

8年前まだ小さかった時上から写した画像です。
花の直径は約6cm、花弁が6枚あるように見えますが、合弁花で筒状の花弁が6裂して開いています。
クチナシ1wb.jpg

花には強い香りがあります。
学名の種小名「 jasminoides 」は「ジャスミンのような」と言う意味です。
花弁は開花直後は純白ですが次第にクリーム色に変わります。
クチナシ20140611-1wb.jpg

中央に大きな棍棒状の雌しべが突出し、周りに6枚の雄しべが開いています。
しかし雄しべは力なく花弁の間に拡がってまるでヒトデのように見えます。
クチナシ花2014-2wb2.jpg

開花直後の花を探しました。
雌しべの周りに花粉がいくらか残っているものの、雄しべは既に花粉を放出した後です。
クチナシ2006-2wb2.jpg

この画像をよく見ると中央の雌しべに黄色の筋が見えます((画面をクリックすると大きくなります)。
蕾の時に棍棒状の雌しべを取り囲んでいた葯が熟し、花粉がそのままスタンプのように付着していたのです。
(追記:この棍棒状の部分を花柱とすべきか、柱頭とすべきか悩んでいます。花柱としたら柱頭はどこか不明です。)
スタンプ方式は昨年記事にしたダンドクやカンナの花と同じですね。
このことをもっと早く知っていたら蕾を開いた写真を撮ったのに残念です。
クチナシ20140611-2wb2.jpg

クチナシにはヤエクチナシもあり、最近園芸店で販売されているものはその園芸品種です。
花数も多く、花は大型ですが、矮小種もあります。
八重クチナシ2014-1wb2.jpg

光沢のある長楕円形の葉は対生で緑濃く花を引き立たせます。
ヤエクチナシ2012葉wb.jpg

香り高いバラのような花はハッとするような美しさです。
しかし一般の八重の品種と同じく雄しべが花弁に変化したため、ヤエクチナシには果実ができません。
クチナシ2012-2wb.jpg

クチナシはオオスカシバの食草です。
この庭に来るオオスカシバはこのヤエクチナシが好みらしく、気をつけていないとあっという間に蕾も葉も食べられてしまいます。
クチナシの花粉のつき方やオオスカシバの被害などまた夏季に追記したいと思います。
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バイカアマチャ  [花木(夏)]

バイカアマチャ
  梅花甘茶 
 アジサイ科バイカアマチャ属(←ユキノシタ科)の落葉低木
 学名:Platycrater arguta
 分布:日本と中国、日本では東海・紀伊・四国・九州の太平洋側
 花期:この庭では6〜7月(諸文献では7〜8月)

この花木は10年ほど前からこの庭にあり、梅雨時に目立たない花を付けていました。
初めに覚えた名は「アマチャ」。
先月ブログ交流にて「アマチャ」はアジサイ属の別の植物であることを知りました。
それではこの樹は何でしょう?
辿り着いた名は「バイカアマチャ」でした。

2014年6月8日、蕾をたくさんつけたバイカアマチャです。
左の方にホタルブクロの花とモンシロチョウ。
バイカアマチャ2014-1wb.jpg

葉は対生で長さ10cm前後の長楕円形、先が尖り、鋸歯があります。
枝の先端から花茎が伸びて散房状に数個の花が下垂。
バイカアマチャ蕾2wb.jpg

大きな3個の蕾の脇に小さな蕾(?)が2個。
なんとこれはアジサイと同じく装飾花だそうです(後述)。
バイカアマチャ蕾1wb.jpg

花は直径2cm前後で4枚の尖った萼片、4枚の花弁、多数の雄しべ、2本の雌しべが揃った両性花です。
花弁は純白で驚くほど肉厚です。
バイカアマチャ蕾 0619(2日目)wb-3.jpg

早速やってきたのはヒメハナバチの一種?
バイカアマチャヒメハナバチw.jpg

花の背面。
中央の花はすでに花弁が散り、花柱が2本残っています。
萼筒はやや膨らんでいますね。
バイカアマチャ花背面wb.jpg

花の散り方が特徴的です。
花弁と雄しべがⅠ塊になってはらりと落ちます。
バイカアマチャ落花2wb.jpg

花弁3枚と多数の雄しべが風に揺れています。
よく見ると細いクモの糸に絡まっていました。
バイカアマチャクモの糸wb.jpg

両性花が散った後、残ったのは装飾花です。
アジサイと異なり、バイカアマチャの装飾花は小さく直径5〜15mm。
両性花の両脇に1個づつ控えめに付いています。
萼片は合着して皿状になり浅く3〜4裂し、網状脈が透けて見えます。
バイカアマチャ装飾花3wb.jpg

装飾花の蕾が大きくピンク色になっていますが、両性花が散っても開きません。
バイカアマチャ装飾花2wb.jpg

蕾は開かぬまま縮小していきます。
バイカアマチャ装飾花末wb.jpg

しかし、例外がありました。
このところの雨で両性花が全て散ってしまった7月8日、開花している装飾花を見つけました!
1株で5花、しかし花は下垂して咲いているので全部見たわけではありません。
実際にはもっとあるかもしれません。
バイカアマチャ装飾花5wb.jpg

この装飾花の花弁は3枚、雄しべは20本ほど、雌しべは1本見えています。
バイカアマチャ装飾花4wb.jpg

花は何日咲いているのでしょう。
左の花序の中央の花はこの日咲いたばかりです。
バイカアマチャ0619-左初開花.jpg

2日目。昨日と同じ状態のままでした。
バイカアマチャ0620wb.jpg

3日目。3花序に1花づつ咲きました。
バイカアマチャ0621-1wb.jpg

4日目は生憎の雨。花は全部散っていました。
雨が降らなければ3日は保つようですが雨が振るとⅠ日でもう落花してしまうのですね。
バイカアマチャ蕾 0622雨wb.jpg

下の方の葉の上に落下した花弁が残っていました。
バイカアマチャ落花雨wb.jpg

花弁と雄しべが散った両性花は花柱を残して子房が膨らんでいます。
装飾花は不捻性でしょう。
バイカアマチャ花後1wb.jpg

花柱はたいてい2本ですが、時々3本のものもあります。
バイカアマチャ花後2wb.jpg

おやおや、まだ昨年の果実が残っていました。
バイカアマチャ枯実.jpg

名前を間違って覚えていたバイカアマチャ。
今年初めて近くで観察してみるとなかなか面白い花でした。
小さくて目立たない装飾花、それでも開花する例外もありました。
朝日百科世界の植物5-303にバイカアマチャについて「バイカウツギ属に近縁のものと考えられるが、キレンゲショウマやギンバイソウと同じように、遺存植物であろう」と記載されています。
絶滅が心配される県もあるようですから、大切に育てないといけませんね。
( 追加:ここ愛知県では準絶滅危惧種。)


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オオバボダイジュ [花木(夏)]

オオバボダイジュ   
 大葉菩提樹  
 アオイ科シナノキ属の落葉高木
 分布:本州中部から北海道
 
11年前に植えたオオバボダイジュはこの庭で一番高い木として聳えています。
もう樹高は6mくらいありそうです。
近縁種に葉が小さい中国原産のボダイジュがあります。
釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたと伝えられていますが、その菩提樹はインドボダイジュ(クワ科)でこれらのボダイジュとは全く異なる樹です。
またシューベルトの「菩提樹(Der Lindenbaum)」に歌われるのは近縁のセイヨウシナノキ(訂正しました)で、これはナツボダイジュとフユボダイジュの交雑種だそうです。

20110516wb.jpg

4月、冬の間裸だった樹はたちまち柔らかい若葉に包まれます。
菩提樹葉090501wb.jpg

4月下旬、赤みを帯びた花のような小さな葉が茎軸に現れます。
これは総苞葉とよばれシナノキ属の特徴の一つです。
菩提樹総包葉10-2wb.jpg

5月中旬、へら状の総苞葉から花柄が伸び、球形の蕾が出来てきました。
ボダイジュ蕾2012wb2.jpg

6月上旬、淡黄色の花が開花します。最上部の花。
菩提樹花090608wb.jpg

細かい花が密集してぶら下がっています。
満開の朝wb.jpg

枝が高いので花のつき方がよくわかりません。
手折った1枝で花序を見ることにしました。
へら状の総苞葉の真ん中辺りから花柄が2cm以上伸び、集散花序が下垂しています。

花序wb.jpg

花は直径約1cmの両性花。
中央に柱頭1個が突出する雌しべがあり、その周りを多数の雄しべ、5枚の花弁と5枚の萼が取り巻いています(どれも画面をクリックすると大きくなります)。
ボダイジュ花1wb.jpg

花序の裏面。円っこい萼が5枚、その間に細長い花弁が見えます。
ボダイジュ花5wb.jpg

検索した文献に仮雄しべがあると記載されていました。
もう花は殆ど散っています。過去の写真を見直して出来るだけ拡大してみました。
5枚の花弁の内側にやや細い花弁がそれぞれ1枚づつ確認出来ました(赤い矢印)。
これが仮雄しべで しょう。花弁が2重になっているように見えます。
右は花弁・萼・雄しべが全部散リ落ちて柱頭だけ残った若い果実。

ボダイジュ仮雄しべwb.jpg

甘い香りのある花にはクマバチやミツバチ、いろいろなハナバチやチョウ、ハナムグリなどたくさんの昆虫が訪れます。
花とアゲハwb.jpg

6月11日。雄しべや花弁が次第に落ち、柱頭だけ残った子房がそのまま大きくなっています。
この日最大のものは直径は8mm、まだ大きくなりそうです。オオバボダイジュのある文献では1cmとなっていますが、そこまで達するでしょうか?
追記:6月20日、大きい果実は確かに直径10mm になりました! )
花→実wb.jpg

昨年7月7日の果実。
柱頭は消え、球形になってぶどうのように下垂する果実達(直径不測)。
菩提樹実050707wb2.jpg

葉は長さ6〜20cm。左右非対称のハート型で先端が尖り、辺縁に鋸歯があります(上は30cm物差し)。
多くの文献では葉の長さはボダイジュ 5〜10cm、オオバボダイジュ 6〜15cmと書かれています。やはりこれはオオバボダイジュの方でしょう。
ボダイジュ葉表wb.jpg

葉は互生。これは裏から見るとよくわかります。
また裏葉の色が白っぽく毛羽立ってみえるのは星状毛の密生によるものです。
ボダイジュ葉裏wb.jpg

裏葉の拡大。星状毛が光っています。
ボダイジュ葉裏upwb.jpg

この樹は幹5本の株立ちです。
樹皮は灰褐色でところどころに灰色の帯状斑があります。
ボダイジュ幹wb.jpg

昨年9月下旬。葉は黄褐色になって落ち、総苞葉と果実だけが残っています。
枯実20110928wb.jpg

果実をつけたまま落ちた総苞葉。
ボダイジュ実2011wb.jpg

10月半ば、はや落葉して冬姿。
枯実20091016wb.jpg

実は私はこの樹を昨日まで中国原産のボダイジュだと思っていました。
植樹を依頼した業者さんからそう聞いていましたし、オオバボダイジュの存在も知らなかったのです。
昨年、大好きなこの樹をブログに書こうと思いましたが、花期が短く、花が葉蔭に下垂しているため写真が撮りにくく先延ばしになっていました。
今年も風に揺れたり、雨にたたかれたり、撮れたと思ったらSDカードが入ってなかったり、最後は上京と重なり1泊して帰ると花はもう終わっていました。
でも何とか集めた写真を編集、最後に文献確認すると葉が大き過ぎるのに気付きました。
樹皮にも疑問が生じ再検討。昨日、オオバボダイジュであろうと考えるに至りました。
私は今まで他所でボダイジュやオオバボダイジュを見たことがありません。
西の方にはマンシュウボダイジュやツクシボダイジュという希少種もあるようです。
もし誤りがありましたら、お教えいただけますようお願い申し上げます。
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アジサイの装飾花 [花木(夏)]

アジサイの装飾花の花弁に見えるのは萼、その中心の蕾のようなものは咲かないのではと最近まで思っていました。
ところがよく見ると、装飾花の蕾も両性花が咲き終わる頃に開花するものがあることがわかりました。
これは前回の記事、アジサイの装飾花の開花です。

七色V装飾花wb.jpg

他のアジサイ達についても装飾花を見直してみました。
ヤマアジサイ クレナイ の4つの装飾花もよくよく見るとそれぞれ開花し、繊細な花の雄しべが見えています。

クレナイ装飾花wb.jpg

先述のガクアジサイはどうでしょうか?
青紫のガクアジサイ、中央の両性花が咲き乱れる頃、装飾花の半数くらいに開花が認められました。

ガクアジサイV両性花wb.jpg

ピンクのガクアジサイ(カメレオン)は美しいのですが開花後間もなく萼(花弁)にしみが出易いのが難点です。装飾花はその頃少数ながら開花しています。
この頃は花としてはみすぼらしいため近寄って見たことがなかったのです。

ガクアジサイP装飾花wb.jpg

装飾花と両性花はどう違うのでしょう。
初めのアジサイの装飾花と両性花を1花づつ採って並べてみました。
比べると装飾花の花はやはり小さく、花弁は5枚あるものの、雄しべの数も少ないようです。しかし雄しべからは花粉も出ています。

装飾花比較wb.jpg

装飾花は中性花ともいわれ、種子をつくらない(不捻性)といわれます。
装飾花の花粉は両性花の花粉と異なるのでしょうか?

初めに装飾花の花粉を顕微鏡で見てみました。
整ったラグビーボール状の花粉がたくさん見えます。特に大小不同も認められません。

装飾花花粉wb2.jpg

次は両性花の花粉です。やはりラグビーボールのような花粉です。
装飾花との違いはこの画像ではわかりませんね。

両性花花粉wb.jpg

次は装飾花には本当に実を結ばないかどうかの確認です。
一番早く咲いたヤマアジサイ クレナイ では両性花に小さな果実が出来つつありました。
花粉の残る赤っぽい柱頭とふくらんだ子房がたくさんありました。
この画像ではぼけていますが装飾花の深紅に染まった萼の中央に雌しべの柱頭が残っています。

クレナイ果実wb.jpg

青紫のガクアジサイの装飾花もしみが目立ってきました。
右の装飾花は小さい花弁や雄しべが落ちて雌しべだけが残っています。
左は両性花群。青い雌しべは受精後黄色に変っていくようです。
まだ蕾や花粉を出している花も混在しています。

ガクアジサイ果実wb.jpg

冒頭のアジサイは装飾花が外側を覆っているため、昆虫は奥の両性花に気付かないのではないでしょうか。自家受粉できるのでしょうか。
いえいえ、心配ご無用。真ん中の両性花の雌しべ達は、左右の装飾花の雌しべより大きく膨らんでいました。子房には種子が育っているのでしょう。

アジサイ果実wb.jpg

アジサイの装飾花は昆虫を誘うために萼が大きく美しく変化したものといわれます。
しかしその花弁は小さく、雄しべの本数は少なく、雌しべも退化しているようでしたが、雄しべには花粉を出しているものもありました。
この花粉を顕微鏡で見てみましたが一見、両性花の花粉と区別できませんでした。この花粉が機能的に受精に役立つかどうかは未確認です。花粉は出ていても実らなければ中性花というのでしょうか。
今回見た限りでは、どの装飾花にも子房の膨らみは認められず、不捻性であることを実感しました。

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アジサイ [花木(夏)]

アジサイは日本原産のガクアジサイから装飾花が主体となるように作られた園芸品種です。
前述のガクアジサイは中央の両性花を装飾花が額縁のように囲んでいますが、アジサイは装飾花が球状に集って咲き、両性花は奥にあるものの目立ちません。

2年前から庭隅で咲き始めたこのアジサイは1株でいろんな花色が楽しめます。

西洋アジサイ全1wb.jpg

この花は咲き始めからクリーム色、ピンク、薄紫と多彩。

西洋アジサイ七色1wb2.jpg

時には初めから白い花。

七色1wb.jpg

ほんのりとピンクがかった花。

七色22wb.jpg

ピンクのグラデーション。

七色Pwb.jpg

ピンクから薄紫へ。

七色8wb.jpg

装飾花をかき分けてみるとピンクの蕾と青い小花が見えました。
これがアジサイのほんとうの花(両性花)です。

七色両性花wb.jpg

両性花の多くは5枚の花弁、10本の雄しべ3つの柱頭をもつ雌しべからなります。

両性花1-2wb.jpg

この花は花弁6枚、雄しべ12本。

両性花1-1wb2.jpg

装飾花の真ん中にも蕾のようなものがありますが、その幾つかは開いていました。

装飾花両性花1wb.jpg

花の色が次第に濃くなるにつれ、装飾花の開花もふえてきました。

七色Vwb.jpg

今まで装飾花はただ萼が花のように装っているだけだと思っていました。
しかしこのアジサイを見るうちに、装飾花の真ん中にあるものはやはり蕾で開花することがわかりました。
これについてもう少し詳しく観察して次の記事にしたいと思います。


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ガクアジサイ [花木(夏)]

ガクアジサイ

梅雨に入って草花が雨にうなだれる頃、庭はアジサイが主役になります。
初めはおなじみの青紫色のガクアジサイです。

ガクアジサイ06wb2.jpg

ガクアジサイの咲き初め、まわりの青い花に見える部分は萼(がく)で「装飾花」といわれます。
真ん中のブツブツは「両性花」の蕾です。装飾花が額縁のように両性花取り囲むことからガクアジサイと名付けられたようです。

ガクアジサイ06wb.jpg

4日後、装飾花は次第に紫っぽくなり両性花の蕾もさらにふくらんでいます。

ガクアジサイ6.10.wb.jpg

蕾が3輪開きました(画面をクリックすると大きくなります。)。
両性花が開いた時がアジサイの開花です。

ガクアジサイ11-4wb.jpg

もう1株、ピンク色のガクアジサイがあります。
 追記:このアジサイの名は アジサイ カメレオン ( ハイドランジア ホバリア 
    ホベラ)とわかりました。

アジサイP08全wb.jpg

円っこい装飾花がやさしい雰囲気を醸します。

アジサイP08wb.jpg

開花中の両性花、淡青色の小さな花が密集しています。

アジサイP両性花1wb.jpg

拡大すると花弁・花粉を出す雄しべ・雌しべの柱頭(多くは3つ)が認められました。
これで雄しべ・雌しべを備えた両性花と確認できたわけです。

アジサイP両性花1wb2.jpg

紅い矢印の部分はテトラポットのような柱頭だけが見えます。
雌性花? いえ、これはすでに花弁と雄しべが散った後に雌しべだけが残った姿のようです。

ガクアジサイ雌しべwb.jpg

もう1株は八重咲きガクアジサイ「墨田の花火」です。

墨田の花火1wb.jpg

同じく白っぽい八重の装飾花と青い両性花が見られます。

墨田の花火2wb.jpg

両性花を拡大してみると、前のピンクのガクアジサイと比べ、雄しべの数が非常に少ないのに気付きました。

墨田の花火2@wb.jpg

「墨田の花火」はガクアジサイから改良を重ねて作り出された園芸品種のようですから、雄しべが退化しているのでしょうか。
実はこの画像は昨年のものです。雄しべについてもう少し時期をずらして観察してみたかったのですが今年に限って花をつけませんでした。あまりに大きくなったので深く剪定し過ぎたためかもしれません。また来年の宿題です。





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