カミキリムシ [昆虫]
カミキリムシは甲虫目 カブトムシ亜目 カミキリムシ科 の昆虫で日本には約800種もいるそうです。
今年は新たに2種、ラミーカミキリとキボシカミキリを撮ることができました。
ラミーカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科の甲虫
大きさ:8-17mm
時 期:5-7月
分 布:インドシナ半島、中国、台湾、日本(関東以西)
明治初期に中国大陸から輸入されたラミー(カラムシの変種)に付いて来たようです。
食草:カラムシ・ヤブマオ(イラクサ科)、ムクゲ(アオイ科)
6月下旬、ウメモドキの葉にいるのを発見。

青・白地に黒いパンダのような模様がかわいい小型のカミキリです。
庭にはさすがにイラクサはありません。
ムクゲはありますが食害はなく、たまたま飛んできたのではないかと思います。

キボシカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:14-30mm
時 期:5-11月
分 布:本州・四国・九州・沖縄、台湾、中国。
食草:イチジク、クワ、ミカンなど
ここ数年、イチジクの木が突如枯れ、美味しいいちじくが食べられません。
植え直した木がやっと大きくなって今年こそはと期待したのに、また枝ごと枯れるので切断すると大きな空洞ができていました。
以前から、隣にあったヘデラについたテッポウムシがいるのではと疑っていました。
9月23日、枝の切り口にカミキリムシを見つけました!
キボシカミキリでした。しかも交尾中。
触覚が長く、オスでは体長の3倍、メスで2倍だそうです。

画像を拡大すると長い管状の交接器が写っていました。

黒っぽい鞘翅に黄色の斑点があります。この色や斑紋には地理的変異があるそうです。

近くに片方の触覚の短いキボシカミキリがいました。
カミキリムシは「髪切り虫」、雌争奪戦で触覚を切られたのでしょうか。

イチジクの木は幹にも大きな穴が空いていました。
間も無くまた枯れるでしょう。

今までにこの庭で写した3種のカミキリムシもまとめて再掲します。
ゴマダラカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:25-35mm
時 期:6-8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:ミカンやイチジク、クワなどの生木
2006年、スタージャスミンにいたゴマダラカミキリです。
青みがかった光沢のある黒地に白い斑点が美しく感激して眺めたものです。
街路樹や庭木にもよく見られるそうですが、この庭ではその後見ていません。
しかし、うちのイチジクにもこのゴマダラカミキリが居ついているかもしれないと疑っていました。

ノコギリカミキリ
カミキリムシ科 ノコギリカミキリ亜科
大きさ:23-48mm
時 期:5-9月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:針葉樹やクヌギなどの朽木
2009年7月、夜の家事室にいて巨大なゴキブリかと思いました。
キザキザの太い触覚に気づいてノコギリカミキリとわかり無罪放免した後、イチジクが枯れかけたことと関係があるのかと疑われました。
しかし、調べてみると朽木を食べる夜行性のカミキリでした。

ベニカミキリ
カミキリムシ科 カミキリ亜科
大きさ:13-17mm
時 期:4−8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:タケ類
2009年5月記事にしたベニカミキリです。
シックな紅色で前胸部には黒い模様があって美しい。
黒い模様は点状のこともあり個体差が大きいようです。
成虫は花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はタケを食草とします。
但し健全な生立竹ではなく、弱った竹や伐採後しばらくたったタケに産卵するそうです。

2012.10.7.「テッポウムシ」の記事を書いた時、成虫が確認できませんでした。
調べてみるとカミキリムシの中で生きた木を食べるため害虫とされるのは、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、キボシカミキリなど。
日本で最も多いといわれるゴマダラカミキリはこの庭では2006年に見たきり出会いがなく、今年見つけたキボシカミキリがテッポウムシの親として有力候補になりました。
今年は新たに2種、ラミーカミキリとキボシカミキリを撮ることができました。
ラミーカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科の甲虫
大きさ:8-17mm
時 期:5-7月
分 布:インドシナ半島、中国、台湾、日本(関東以西)
明治初期に中国大陸から輸入されたラミー(カラムシの変種)に付いて来たようです。
食草:カラムシ・ヤブマオ(イラクサ科)、ムクゲ(アオイ科)
6月下旬、ウメモドキの葉にいるのを発見。

青・白地に黒いパンダのような模様がかわいい小型のカミキリです。
庭にはさすがにイラクサはありません。
ムクゲはありますが食害はなく、たまたま飛んできたのではないかと思います。

キボシカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:14-30mm
時 期:5-11月
分 布:本州・四国・九州・沖縄、台湾、中国。
食草:イチジク、クワ、ミカンなど
ここ数年、イチジクの木が突如枯れ、美味しいいちじくが食べられません。
植え直した木がやっと大きくなって今年こそはと期待したのに、また枝ごと枯れるので切断すると大きな空洞ができていました。
以前から、隣にあったヘデラについたテッポウムシがいるのではと疑っていました。
9月23日、枝の切り口にカミキリムシを見つけました!
キボシカミキリでした。しかも交尾中。
触覚が長く、オスでは体長の3倍、メスで2倍だそうです。

画像を拡大すると長い管状の交接器が写っていました。

黒っぽい鞘翅に黄色の斑点があります。この色や斑紋には地理的変異があるそうです。

近くに片方の触覚の短いキボシカミキリがいました。
カミキリムシは「髪切り虫」、雌争奪戦で触覚を切られたのでしょうか。

イチジクの木は幹にも大きな穴が空いていました。
間も無くまた枯れるでしょう。

今までにこの庭で写した3種のカミキリムシもまとめて再掲します。
ゴマダラカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:25-35mm
時 期:6-8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:ミカンやイチジク、クワなどの生木
2006年、スタージャスミンにいたゴマダラカミキリです。
青みがかった光沢のある黒地に白い斑点が美しく感激して眺めたものです。
街路樹や庭木にもよく見られるそうですが、この庭ではその後見ていません。
しかし、うちのイチジクにもこのゴマダラカミキリが居ついているかもしれないと疑っていました。

ノコギリカミキリ
カミキリムシ科 ノコギリカミキリ亜科
大きさ:23-48mm
時 期:5-9月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:針葉樹やクヌギなどの朽木
2009年7月、夜の家事室にいて巨大なゴキブリかと思いました。
キザキザの太い触覚に気づいてノコギリカミキリとわかり無罪放免した後、イチジクが枯れかけたことと関係があるのかと疑われました。
しかし、調べてみると朽木を食べる夜行性のカミキリでした。

ベニカミキリ
カミキリムシ科 カミキリ亜科
大きさ:13-17mm
時 期:4−8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:タケ類
2009年5月記事にしたベニカミキリです。
シックな紅色で前胸部には黒い模様があって美しい。
黒い模様は点状のこともあり個体差が大きいようです。
成虫は花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はタケを食草とします。
但し健全な生立竹ではなく、弱った竹や伐採後しばらくたったタケに産卵するそうです。

2012.10.7.「テッポウムシ」の記事を書いた時、成虫が確認できませんでした。
調べてみるとカミキリムシの中で生きた木を食べるため害虫とされるのは、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、キボシカミキリなど。
日本で最も多いといわれるゴマダラカミキリはこの庭では2006年に見たきり出会いがなく、今年見つけたキボシカミキリがテッポウムシの親として有力候補になりました。
2017-10-29 17:46
コメント(18)
テイカカズラの最期 [庭便り(秋)]
テイカカズラの最期
植えてから17年になったテイカカズラ、今年は受難の年でした。
テイカカズラについては2017-06-04に記載したばかりです。
ここ数年、夏季に緑色の小さい幼虫が若葉を食べ散らすようになりました。
この幼虫は何かと調べましたが、メイガ?までしかわかりませんでした。
今年も6月中旬、再びテイカカズラの葉が枯れているのを発見。
今度こそ成虫を見つけたいと薄暗い棚の下を覗き込みました。

すると、今まで見たことがない翅模様の小さな蛾が見つかりました。
ネットで絵合わせしてやっとたどり着いたのは「シロマダラノメイガ」。
シロマダラノメイガ
ツトガ科ノメイガ亜科
開張 : 20-23mm
幼虫の食草:キョウチクトウ科(ガガイモ・キョウチクトウ・テイカズラなど)

テイカカズラの葉を凄まじい勢いで食べたのはこの幼虫だったのでしょう。
シロマダラノメイガの翅には墨絵のような大胆な紋様があります。
この紋様はスカシノメイガの翅模様によく似ているようです。

テイカカズラはキョウチクトウと同じく、毒性のある植物で、枝を手折ると白い汁(有毒)が出ます。
シロマダラノメイガに食べられたものの、テイカカズラも負けていません。
9月にはまたこんなに蔓を伸ばして花を咲かせました。

ところが9月の台風が去った翌々日、突然テイカカズラの棚が崩れました。
鉄パイプの接合部が1箇所、強風に煽られて外れてしまったようです。

斜めになったテイカカズラの棚を下から見ると、蔓と枯葉でマットのようになっています。

一番美しかった2012年。

2015年になると茂り過ぎてシャクナゲも陰になってしまいました。

毎年剪定して少しは軽くしてはいましたが、接合部が脆くなり台風に耐えられなかったのでしょう。
この棚を復元するか否か迷いました。
やはり私の年齢ではもう維持が困難です。あきらめて庭師さんに撤去を依頼しました。

棚が撤去され、鉄パイプ3本になったところ。

パイプもなくなり、シャクナゲが眩しそうです。

株立ちになっていた幹を切り、株元を掘り起こして撤去終了。

パイプ棚もろともトラックに載せられました。
17年間、楽しませてくれたテイカカズラとの別れでした。
この棚の上でキジバトが巣を作ったことがありました。
毎朝通るたびに雛と目が合い、「ポッポ、おはよう」と声をかけて通ったものです。
巣離れした幼鳥は私が「ポッポ、おはよう」と言いながら近づいても逃げませんでした。
植えてから17年になったテイカカズラ、今年は受難の年でした。
テイカカズラについては2017-06-04に記載したばかりです。
ここ数年、夏季に緑色の小さい幼虫が若葉を食べ散らすようになりました。
この幼虫は何かと調べましたが、メイガ?までしかわかりませんでした。
今年も6月中旬、再びテイカカズラの葉が枯れているのを発見。
今度こそ成虫を見つけたいと薄暗い棚の下を覗き込みました。

すると、今まで見たことがない翅模様の小さな蛾が見つかりました。
ネットで絵合わせしてやっとたどり着いたのは「シロマダラノメイガ」。
シロマダラノメイガ
ツトガ科ノメイガ亜科
開張 : 20-23mm
幼虫の食草:キョウチクトウ科(ガガイモ・キョウチクトウ・テイカズラなど)

テイカカズラの葉を凄まじい勢いで食べたのはこの幼虫だったのでしょう。
シロマダラノメイガの翅には墨絵のような大胆な紋様があります。
この紋様はスカシノメイガの翅模様によく似ているようです。

テイカカズラはキョウチクトウと同じく、毒性のある植物で、枝を手折ると白い汁(有毒)が出ます。
シロマダラノメイガに食べられたものの、テイカカズラも負けていません。
9月にはまたこんなに蔓を伸ばして花を咲かせました。

ところが9月の台風が去った翌々日、突然テイカカズラの棚が崩れました。
鉄パイプの接合部が1箇所、強風に煽られて外れてしまったようです。

斜めになったテイカカズラの棚を下から見ると、蔓と枯葉でマットのようになっています。

一番美しかった2012年。

2015年になると茂り過ぎてシャクナゲも陰になってしまいました。

毎年剪定して少しは軽くしてはいましたが、接合部が脆くなり台風に耐えられなかったのでしょう。
この棚を復元するか否か迷いました。
やはり私の年齢ではもう維持が困難です。あきらめて庭師さんに撤去を依頼しました。

棚が撤去され、鉄パイプ3本になったところ。

パイプもなくなり、シャクナゲが眩しそうです。

株立ちになっていた幹を切り、株元を掘り起こして撤去終了。

パイプ棚もろともトラックに載せられました。
17年間、楽しませてくれたテイカカズラとの別れでした。
この棚の上でキジバトが巣を作ったことがありました。
毎朝通るたびに雛と目が合い、「ポッポ、おはよう」と声をかけて通ったものです。
巣離れした幼鳥は私が「ポッポ、おはよう」と言いながら近づいても逃げませんでした。
2017-10-10 14:00
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