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ジューンベリー
これは2021年4月4日の東の花壇です。
中央で白い花を咲かせているのはジューンベリー。
花は良かったのですが、その後逞しく枝を張り、塀を越えて隣家へ伸びてはカットしました。
また赤い実が熟すと鳥の来訪が増え、駐車場の舗装の上は食べ散らした実や鳥の糞で汚れ、掃除がたいへんでした。
さらに困ったこちにあの忌まわしい「モンクロシャチホコ」の幼虫が発生。
しっかり退治したつもりなのにまた翌年も!
今後のことを考えると高齢者の庭には維持は無理。
ついに伐採に至りました。
この記事は 夕菅の庭 2023.11.1. に続きます。

中央で白い花を咲かせているのはジューンベリー。
花は良かったのですが、その後逞しく枝を張り、塀を越えて隣家へ伸びてはカットしました。
また赤い実が熟すと鳥の来訪が増え、駐車場の舗装の上は食べ散らした実や鳥の糞で汚れ、掃除がたいへんでした。
さらに困ったこちにあの忌まわしい「モンクロシャチホコ」の幼虫が発生。
しっかり退治したつもりなのにまた翌年も!
今後のことを考えると高齢者の庭には維持は無理。
ついに伐採に至りました。
この記事は 夕菅の庭 2023.11.1. に続きます。
2023-11-03 00:20
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ひとりばえのシンテッポウユリ [草花(夏秋)]
裏庭にヒョロヒョロと伸びた茎、その天辺に真っ白い百合の花が咲きました。
姿は一宮で咲いていたタカサゴユリにそっくりですが、タカサゴユリの花弁の外側にあった紫褐色の筋模様がなく、白一色です。
これは近くの畑の大株から種子が飛んで来たらしく、ご近所の家にもポツポツ咲いています。
姿は一宮で咲いていたタカサゴユリにそっくりですが、タカサゴユリの花弁の外側にあった紫褐色の筋模様がなく、白一色です。
これは近くの畑の大株から種子が飛んで来たらしく、ご近所の家にもポツポツ咲いています。

2023-09-22 17:10
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タイタンビカス(つくばの庭より 2023.8.)
つくばに転居して5年目の夏を迎えています。
ブログは「夕菅の日記」として続けていますが、今だにこの「夕菅の庭」の方が日々の来訪者が多く、管理が行き届かないのを心苦しく思っています。
差し当たって見苦しい広告から少しでも逃れたく、毎月1回 短い記事を投稿してみます。
酷暑の今夏、今一番元気なのは「タイタンビカス」。
アメリカフヨウとモミジアオイの交配種で、花の直径は20cm以上あります。

ブログは「夕菅の日記」として続けていますが、今だにこの「夕菅の庭」の方が日々の来訪者が多く、管理が行き届かないのを心苦しく思っています。
差し当たって見苦しい広告から少しでも逃れたく、毎月1回 短い記事を投稿してみます。
酷暑の今夏、今一番元気なのは「タイタンビカス」。
アメリカフヨウとモミジアオイの交配種で、花の直径は20cm以上あります。

2023-08-03 16:23
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転居後の報告2021.1.24. [その他]
転居後2年余、3度目の冬を迎えています。
この1年はコロナ禍に翻弄されていますが、つくばには「筑波実験植物園(通称 つくば植物園)」があり、恵まれた環境に感謝しつつ暮らしています。
一宮から移植した3本の樹木(侘助の紅花と白花・ナツツバキ)はしっかり根を張り、たくさん花を咲かせてくれました。
こちらではブログ「夕菅の日記」を継続しています。
https://yuusuget-tsukuba.hatenadiary.com
この1年はコロナ禍に翻弄されていますが、つくばには「筑波実験植物園(通称 つくば植物園)」があり、恵まれた環境に感謝しつつ暮らしています。
一宮から移植した3本の樹木(侘助の紅花と白花・ナツツバキ)はしっかり根を張り、たくさん花を咲かせてくれました。
こちらではブログ「夕菅の日記」を継続しています。
https://yuusuget-tsukuba.hatenadiary.com
2021-01-24 18:25
転居 [庭便り(夏秋)]
2018年9月27日 茨城県つくば市へ転居しました。
43年間仕事場兼住居であったこの土地を離れることは大きな決断でした。
「夕菅の庭」にも今だに思いが残っています。
このブログは私の備忘録としても残しておこうと思います。
一方、新しい土地ではまた気楽なブログを始めることにしました。
「夕菅の日記」https://yuusuget-tsukuba.hatenadiary.com
長い間、ご訪問いただきまして本当にありがとうございました。
43年間仕事場兼住居であったこの土地を離れることは大きな決断でした。
「夕菅の庭」にも今だに思いが残っています。
このブログは私の備忘録としても残しておこうと思います。
一方、新しい土地ではまた気楽なブログを始めることにしました。
「夕菅の日記」https://yuusuget-tsukuba.hatenadiary.com
長い間、ご訪問いただきまして本当にありがとうございました。

2018-12-06 18:28
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ラミーカミキリ と モミジアオイ [昆虫]
ラミーカミキリとモミジアオイ
ラミーカミキリ については2017.10.29.「gカミキリムシ」の記事に書きました。
昨年6月、ウメモドキの葉にいたラミーカミキリ 。

今年は見られないかなとその辺りを注意していました。
5月27日、ウメモドキの隣のモミジアオイの葉が枯れているのに気付き、よーく見ると
いました!いました!
正しく ラミーカミキリ です!

モミジアオイはアオイ科の宿根草。
昨年はムクゲ(アオイ科)を疑いましたが、モミジアオイは注目しなかったのです。
青いパンダのような可愛い昆虫が、モミジアオイの葉をかじっています。
葉の裏側から葉脈を食べるという習性があるようです。

食事中の顔を正面から見ると.......これはかわいくはありませんね。

カメラを近づけるとさっと飛び立って隣のツルウメモドキの葉陰に隠れました。

ここしばらくは雨が降ったり、カメラを取りに行く間に逃げられたり、姿は見るものの記録できませんでした。
6月19日、もういなくなったのかなと思って念入りに見回したところ、地表近くのシュウメイギクの葉の上にいました!
それもペアーです!

コンデジを近づけて接写。
上の小さい方が ♂、下の大きいのが ♀。
黒いベストの模様が違います。雌雄の違いかと調べましたが、これは個体差のようです。

5月に取り付いていたモミジアオイはすでに枯れ果てました。
これはまだ元気なモミジアオイ。

ラミーカミキリ は幼虫のみならず成虫も同じ食草を食べます。
モミジアオイでは太い茎ではなく柔らかい葉や細い茎を好むようです。

2010年元気いっぱいのモミジアオイ。
画像のストックを見ると2011年以降のモミジアオイは東庭で写したものばかりです。
中庭に初めに植えた株は次第に株数も花数も減り、昨年は花が見られませんでした。
周りの植物が茂りすぎたためかと思っていましたが、ラミーカミキリの食草にされていたのかもしれません。
少なくとも昨年は隣のツルウメモドキに成虫を見ていますから疑いは濃厚です。

食草と昆虫の関係は花好きには悩みの種です。
今までもホトトギスとルリタテハ、すみれとツマグロヒョウモン、クチナシとオオスカシバなど昆虫と食草の鬩ぎ合いを見てきました。
しかし、かわいいとはいえラミーカミキリ もカミキリムシの仲間、食草には致命的な被害を与えるようで、ここのモミジアオイは絶滅しそうです。
.................................................................................................................................................................................................
10年ほど前からこの庭の生物について観察記録してきましたが、あと3ヶ月ほどで北関東へ移住することになりました。
当地へ来て44年、その間に集めすぎた物も多く、今断捨離の苦悩を味わっています。
そのためもう庭の観察記を書く余裕がありませんので、更新を止めることにしました。
長い間、励ましていただきまして本当にありがとうございました。
ラミーカミキリ については2017.10.29.「gカミキリムシ」の記事に書きました。
昨年6月、ウメモドキの葉にいたラミーカミキリ 。

今年は見られないかなとその辺りを注意していました。
5月27日、ウメモドキの隣のモミジアオイの葉が枯れているのに気付き、よーく見ると
いました!いました!
正しく ラミーカミキリ です!

モミジアオイはアオイ科の宿根草。
昨年はムクゲ(アオイ科)を疑いましたが、モミジアオイは注目しなかったのです。
青いパンダのような可愛い昆虫が、モミジアオイの葉をかじっています。
葉の裏側から葉脈を食べるという習性があるようです。

食事中の顔を正面から見ると.......これはかわいくはありませんね。

カメラを近づけるとさっと飛び立って隣のツルウメモドキの葉陰に隠れました。

ここしばらくは雨が降ったり、カメラを取りに行く間に逃げられたり、姿は見るものの記録できませんでした。
6月19日、もういなくなったのかなと思って念入りに見回したところ、地表近くのシュウメイギクの葉の上にいました!
それもペアーです!

コンデジを近づけて接写。
上の小さい方が ♂、下の大きいのが ♀。
黒いベストの模様が違います。雌雄の違いかと調べましたが、これは個体差のようです。

5月に取り付いていたモミジアオイはすでに枯れ果てました。
これはまだ元気なモミジアオイ。

ラミーカミキリ は幼虫のみならず成虫も同じ食草を食べます。
モミジアオイでは太い茎ではなく柔らかい葉や細い茎を好むようです。

2010年元気いっぱいのモミジアオイ。
画像のストックを見ると2011年以降のモミジアオイは東庭で写したものばかりです。
中庭に初めに植えた株は次第に株数も花数も減り、昨年は花が見られませんでした。
周りの植物が茂りすぎたためかと思っていましたが、ラミーカミキリの食草にされていたのかもしれません。
少なくとも昨年は隣のツルウメモドキに成虫を見ていますから疑いは濃厚です。

食草と昆虫の関係は花好きには悩みの種です。
今までもホトトギスとルリタテハ、すみれとツマグロヒョウモン、クチナシとオオスカシバなど昆虫と食草の鬩ぎ合いを見てきました。
しかし、かわいいとはいえラミーカミキリ もカミキリムシの仲間、食草には致命的な被害を与えるようで、ここのモミジアオイは絶滅しそうです。
.................................................................................................................................................................................................
10年ほど前からこの庭の生物について観察記録してきましたが、あと3ヶ月ほどで北関東へ移住することになりました。
当地へ来て44年、その間に集めすぎた物も多く、今断捨離の苦悩を味わっています。
そのためもう庭の観察記を書く余裕がありませんので、更新を止めることにしました。
長い間、励ましていただきまして本当にありがとうございました。
2018-06-21 11:14
コメント(24)
オルラヤの園 [草花(春・夏)]
オルラヤの園
東の庭が最も美しい季節になりました。
白い花はオルラヤ ‘ホワイトレース’(オルレア グランデフロラ)。
オルラヤの白を基調に赤いヒナゲシや秋から咲き続けているビオラが目立ちます。

実はこの庭、14年前に駐車場用に埋め立て、奥は家庭菜園にしたところです。
北側の駐車場が狭くて停めにくかったため、ゆったりした緑の駐車場を提案。
しかし、これが苦労の始まりでした。

駐車スペースにはブロックを並べ、巾80cmの空き地にタマリュウを植え込みました。
「車のタイアはタマリュウをまたいでブロックの上を静々と」と進入するはずでしたが、実際には外れてタマリュウの苗を蹴散らしました。
枯れたタマリュウの後には丈夫なヒメイワダレソウを植え直し。
それもまた斜めに入り込むタイヤに痛めつけられました。
物置にあった支柱用の丸太を置いて苗を保護。

辛うじて根付いた苗も意外に育ちが悪い。水はけが悪かったのです。
後日、ブロックを置く前に全面に厚いビニールシートが敷かれていたことが判明。
四苦八苦の末、2年後やっとタマリュウとヒメイワダレソウ混植でほぼ完成(2006.8.)。

ところがまた、次なる強敵が現れました。
メヒシバ、シロツメグサ、ヒメクグ、スギナなどの雑草軍団。
これらの除草は本当にたいへん!
どうしたものかと悩んでいるうちに、3年前偶々廃業に至り駐車場も不要になりました。
さあ、どうしましょう。
このまま雑草地にしても見苦しい。
とりあえずこの庭に増えているたくましい宿根草を移植することにしました。
日陰で消え入りそうだったオミナエシはここでは見違えるほど増殖開花(2017.8.)。

サクラタデにはまさしく適地だったようです(2017.10.)。
イヌタデがひるむ勢いで増えています。

かくして迎えた今春の東庭。
主役は自生のオルラヤ。
赤や黄色、ピンクや紫もあって賑やかすぎますね。

オルラヤ満開、右の緑はサクラタデの群落です。

冬の間は何もなくなるので昨秋黄色や紫色のビオラを少しだけ植えておきました。
今だに咲き続け、自生のカモミールともよく調和。

アカバナユウゲショウもよく増えています。

ヒナゲシが程よく自生。
ありがたいことに今年はナガミヒナゲシが少ない。

ヒナゲシは葉のついた茎を伸ばし、枝分かれして花をつけます。
これが園芸種のアイスランドポピーとの鑑別点の一つです(後はボリジの花)。

しかし手放しで喜んでいられません。
まだまだスギナが負けたわけではありません。ここではギボウシが負けそうです。

奥の家庭菜園はオルラヤとヒナゲシの競演。
花が一段落したらまた今年も小玉スイカやオクラを植えます。
これが最後の夏野菜になります。

断捨離がなかなか進まず、しばらく深夜まで作業を続けたら体調不良。
一休みすることにしました。
こんなときはこの紅白の花が元気付けてくれます。
追記
14年前、丈夫なタマリュウとヒメイワダレソウさえ育ちにくかったスペースが今花盛り。
なぜ?
どうもビニールシートが劣化して破壊したようなのです。
最近の除草シートも耐用年数は10年ほどと。
2年前オミナエシを植えるとき、ビニールシートを切るように依頼したのですが、それらしきはなくスコップが難なく入り堆肥もたっぷり入れられたのです。
東の庭が最も美しい季節になりました。
白い花はオルラヤ ‘ホワイトレース’(オルレア グランデフロラ)。
オルラヤの白を基調に赤いヒナゲシや秋から咲き続けているビオラが目立ちます。

実はこの庭、14年前に駐車場用に埋め立て、奥は家庭菜園にしたところです。
北側の駐車場が狭くて停めにくかったため、ゆったりした緑の駐車場を提案。
しかし、これが苦労の始まりでした。

駐車スペースにはブロックを並べ、巾80cmの空き地にタマリュウを植え込みました。
「車のタイアはタマリュウをまたいでブロックの上を静々と」と進入するはずでしたが、実際には外れてタマリュウの苗を蹴散らしました。
枯れたタマリュウの後には丈夫なヒメイワダレソウを植え直し。
それもまた斜めに入り込むタイヤに痛めつけられました。
物置にあった支柱用の丸太を置いて苗を保護。

辛うじて根付いた苗も意外に育ちが悪い。水はけが悪かったのです。
後日、ブロックを置く前に全面に厚いビニールシートが敷かれていたことが判明。
四苦八苦の末、2年後やっとタマリュウとヒメイワダレソウ混植でほぼ完成(2006.8.)。

ところがまた、次なる強敵が現れました。
メヒシバ、シロツメグサ、ヒメクグ、スギナなどの雑草軍団。
これらの除草は本当にたいへん!
どうしたものかと悩んでいるうちに、3年前偶々廃業に至り駐車場も不要になりました。
さあ、どうしましょう。
このまま雑草地にしても見苦しい。
とりあえずこの庭に増えているたくましい宿根草を移植することにしました。
日陰で消え入りそうだったオミナエシはここでは見違えるほど増殖開花(2017.8.)。

サクラタデにはまさしく適地だったようです(2017.10.)。
イヌタデがひるむ勢いで増えています。

かくして迎えた今春の東庭。
主役は自生のオルラヤ。
赤や黄色、ピンクや紫もあって賑やかすぎますね。

オルラヤ満開、右の緑はサクラタデの群落です。

冬の間は何もなくなるので昨秋黄色や紫色のビオラを少しだけ植えておきました。
今だに咲き続け、自生のカモミールともよく調和。

アカバナユウゲショウもよく増えています。

ヒナゲシが程よく自生。
ありがたいことに今年はナガミヒナゲシが少ない。

ヒナゲシは葉のついた茎を伸ばし、枝分かれして花をつけます。
これが園芸種のアイスランドポピーとの鑑別点の一つです(後はボリジの花)。

しかし手放しで喜んでいられません。
まだまだスギナが負けたわけではありません。ここではギボウシが負けそうです。

奥の家庭菜園はオルラヤとヒナゲシの競演。
花が一段落したらまた今年も小玉スイカやオクラを植えます。
これが最後の夏野菜になります。

断捨離がなかなか進まず、しばらく深夜まで作業を続けたら体調不良。
一休みすることにしました。
こんなときはこの紅白の花が元気付けてくれます。
追記
14年前、丈夫なタマリュウとヒメイワダレソウさえ育ちにくかったスペースが今花盛り。
なぜ?
どうもビニールシートが劣化して破壊したようなのです。
最近の除草シートも耐用年数は10年ほどと。
2年前オミナエシを植えるとき、ビニールシートを切るように依頼したのですが、それらしきはなくスコップが難なく入り堆肥もたっぷり入れられたのです。
2018-05-19 00:10
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ムラサキケマンとジロボウエンゴサク [草花(春)]
ムラサキケマン
紫華鬘
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis incisa
草丈:20〜50cm
2011年北側の軒下に造ったボーダー花壇にも草花は良く育ちました。
但し雨が当たりにくいため時々の水遣りは欠かせません。
今年はクリスマスローズの両側に、植えた覚えがない花が咲きました。

切れ込みの多い葉の間から伸びた花茎に紫色の花が咲いています。
左側のヒメフウロが驚くほど繁茂したため花が咲くまで見逃していたようです。

花茎の先端に濃淡のある紫色の花が20数個づつ密生して咲いています。
花冠の長さは1.5cmくらい。

ジロボウエンゴサクに比べて花も葉もたくましい印象です。
やや色の淡い花がありましたが、ジロボウエンゴサクにあった円っこい包葉はなく、葉には全て切れ込みがあります。
図鑑を確認、この花は「ムラサキケマン」ですね!

前の方ではもう果実ができていました。
傾いた花茎を起こそうと手で触れた瞬間、弾けて種子が飛び散りました。
昔ゴマを炒った時パチパチ弾けたことを思い出すような瞬時の勢いに驚きました!

種子も見たくて茎ごと切ってそっと室内に運びました。
その間にもわずかな外力で勢いよく弾けて黒い種子が飛び散ります。
果実は長楕円形、先端に雌しべが残存しています。
弾けると同時に2枚の果皮はそれぞれロール状に巻き上がりました。

左のロールには飛びきれず残った黒い種子が付着しています。

種子についている白いものはエライオソーム。
ムラサキケマンの種子は自ら裂開して種子を飛ばす自動散布(機械的散布)をするのみならず、アリの好物(エライオソーム)を付着してアリ散布をも期待する二重散布型といわれます。

そういえば昨年4月20日にこんな写真が撮ってありました。
種子をまいた覚えはないのに何が生えたんだろうと不思議に思って撮ったのです。
これが育って2年目に一斉開花したのでしょう。

ジロボウエンゴサク
次郎坊延胡索
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis decumbens
草丈:10〜20cm
ジロボウエンゴサクは「日陰に咲く花2014 」の中でも紹介しましたがここに再掲します。
ムラサキケマンに比べるとジロボウエンゴサクは華奢な感じです。
1茎につく花の数も少なく2〜5個。
花冠はムラサキケマンよりやや大きく長さ2cmくらい。

花は唇形に開き優美な淡紅紫色、後方は距(きょ)となり淡色。
ジロボウエンゴサクの名はスミレを太郎坊・この花を次郎坊として距を引っ掛け互いに引き合うという子供の遊びに由来するようです。
延胡索は中国名(=漢方薬名)の日本語音読み。

苞葉には切れ込みがなく先の尖ったが卵形(ジロボウエンゴサクの特徴)です。

ジロボウエンゴサクの果実の写真も撮ってありました。
果実は線形でムラサキケマンのような機械的散布はしないようです。

昨年4月20日に撮ったジロボウエンゴサクの写真です。

残念ながら今年はジロボウエンゴサクの花を見ていません。
諦めきれずに今日は杖で葉をかき分けてみました。
やっぱり、ありました!
ヒマラヤユキノシタの大きな葉とびっしり育ったヒメフウロの間です。

もやしのようなひょろひょろのジロボウエンゴサク!
それでも花は咲き細い果実ができかけていました。
さて来年はどうなるか、種子が完熟するといいのですが、心もとない状態です。

紫華鬘
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis incisa
草丈:20〜50cm
2011年北側の軒下に造ったボーダー花壇にも草花は良く育ちました。
但し雨が当たりにくいため時々の水遣りは欠かせません。
今年はクリスマスローズの両側に、植えた覚えがない花が咲きました。

切れ込みの多い葉の間から伸びた花茎に紫色の花が咲いています。
左側のヒメフウロが驚くほど繁茂したため花が咲くまで見逃していたようです。

花茎の先端に濃淡のある紫色の花が20数個づつ密生して咲いています。
花冠の長さは1.5cmくらい。

ジロボウエンゴサクに比べて花も葉もたくましい印象です。
やや色の淡い花がありましたが、ジロボウエンゴサクにあった円っこい包葉はなく、葉には全て切れ込みがあります。
図鑑を確認、この花は「ムラサキケマン」ですね!

前の方ではもう果実ができていました。
傾いた花茎を起こそうと手で触れた瞬間、弾けて種子が飛び散りました。
昔ゴマを炒った時パチパチ弾けたことを思い出すような瞬時の勢いに驚きました!

種子も見たくて茎ごと切ってそっと室内に運びました。
その間にもわずかな外力で勢いよく弾けて黒い種子が飛び散ります。
果実は長楕円形、先端に雌しべが残存しています。
弾けると同時に2枚の果皮はそれぞれロール状に巻き上がりました。

左のロールには飛びきれず残った黒い種子が付着しています。

種子についている白いものはエライオソーム。
ムラサキケマンの種子は自ら裂開して種子を飛ばす自動散布(機械的散布)をするのみならず、アリの好物(エライオソーム)を付着してアリ散布をも期待する二重散布型といわれます。

そういえば昨年4月20日にこんな写真が撮ってありました。
種子をまいた覚えはないのに何が生えたんだろうと不思議に思って撮ったのです。
これが育って2年目に一斉開花したのでしょう。

ジロボウエンゴサク
次郎坊延胡索
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis decumbens
草丈:10〜20cm
ジロボウエンゴサクは「日陰に咲く花2014 」の中でも紹介しましたがここに再掲します。
ムラサキケマンに比べるとジロボウエンゴサクは華奢な感じです。
1茎につく花の数も少なく2〜5個。
花冠はムラサキケマンよりやや大きく長さ2cmくらい。

花は唇形に開き優美な淡紅紫色、後方は距(きょ)となり淡色。
ジロボウエンゴサクの名はスミレを太郎坊・この花を次郎坊として距を引っ掛け互いに引き合うという子供の遊びに由来するようです。
延胡索は中国名(=漢方薬名)の日本語音読み。

苞葉には切れ込みがなく先の尖ったが卵形(ジロボウエンゴサクの特徴)です。

ジロボウエンゴサクの果実の写真も撮ってありました。
果実は線形でムラサキケマンのような機械的散布はしないようです。

昨年4月20日に撮ったジロボウエンゴサクの写真です。

残念ながら今年はジロボウエンゴサクの花を見ていません。
諦めきれずに今日は杖で葉をかき分けてみました。
やっぱり、ありました!
ヒマラヤユキノシタの大きな葉とびっしり育ったヒメフウロの間です。

もやしのようなひょろひょろのジロボウエンゴサク!
それでも花は咲き細い果実ができかけていました。
さて来年はどうなるか、種子が完熟するといいのですが、心もとない状態です。

2018-05-03 22:36
コメント(14)
最後の春 2018 [庭便り(春)]
今年の春は急ぎ足。
最後の春の花々をできるだけ撮っておきたいと思うものの、建築と断捨離に追われてままならぬうちに過ぎ去らんとしています。
本格的な春を告げるのはいつもラッパスイセン。

プロペラの下は試行錯誤の末クリスマスローズとラッパスイセンになりました。
この花達がこの庭の土に最も合っているようです。

左にロウバイ、右にヤブツバキの小径の奥も自生のクリスマスローズで埋まりました。

前の白い小花はハナニラ、これも丈夫です。

この庭に植えて40年のヤエシダレザクラ、樹齢は50年以上になるのでしょう。
次第に毛虫の勢いが増し、ついにここ数年は薬剤撒布せざるを得ないこともありました。

満開直前が一番美しい。
「桜も1本」と植えられた稲沢の庭師さんの笑顔が思い出されます。

裏庭のモモも今年はサクラとほぼ同じ頃開花しました。
幹に鉄砲虫が入り、サルノコシカケが二つできていて枯死寸前です。
昨年の果実は甘くなる前に全部落ちてしまいました。

右奥の株立ちの大木がオオバボダイジュ、左が移転予定のナツツバキ。
その間で咲く白い花がリキュウバイです。
(リキュウバイの花は2010.4.22.のブログで紹介しました。)

リキュウバイも今年はヤエシダレザクラに続いて4月5日ころ満開になりました。

この花がご縁で知り合った花友達とももう12年のお付き合い。
共に辛い別れです。

恥じらい気味に咲くのはオオチョウジがマズミ。
蕾のピンクが見える頃が見頃。

そういえばこの花の果実は見たことがありません。
虫がつくこともなく剪定も不要、手間いらずの庭木です。

ビバーナム ティヌスがまた一回り大きくなり、2mに達しました。
スイカズラ科ガマズミ属の常緑低木で常緑ガマズミとかトキワガマズミの名で流通している園芸種です。
原産地:地中海沿岸。

花は地味ですがアップにするとかわいく見えます。右は自生のユキヤナギ。
青い実が特徴のはずですが、今だに確認できません。
今年こそよく見ておこうと思います。

まだまだ載せたい花がいろいろありますが、時間が足りません。
新居の建築が進んで、台所の設計やトイレやお風呂の選択にショールーム通いが続きました。
断捨離もなかなか進まず、今日も午前午後と来客で終わりました。
最後の春の花々をできるだけ撮っておきたいと思うものの、建築と断捨離に追われてままならぬうちに過ぎ去らんとしています。
本格的な春を告げるのはいつもラッパスイセン。

プロペラの下は試行錯誤の末クリスマスローズとラッパスイセンになりました。
この花達がこの庭の土に最も合っているようです。

左にロウバイ、右にヤブツバキの小径の奥も自生のクリスマスローズで埋まりました。

前の白い小花はハナニラ、これも丈夫です。

この庭に植えて40年のヤエシダレザクラ、樹齢は50年以上になるのでしょう。
次第に毛虫の勢いが増し、ついにここ数年は薬剤撒布せざるを得ないこともありました。

満開直前が一番美しい。
「桜も1本」と植えられた稲沢の庭師さんの笑顔が思い出されます。

裏庭のモモも今年はサクラとほぼ同じ頃開花しました。
幹に鉄砲虫が入り、サルノコシカケが二つできていて枯死寸前です。
昨年の果実は甘くなる前に全部落ちてしまいました。

右奥の株立ちの大木がオオバボダイジュ、左が移転予定のナツツバキ。
その間で咲く白い花がリキュウバイです。
(リキュウバイの花は2010.4.22.のブログで紹介しました。)

リキュウバイも今年はヤエシダレザクラに続いて4月5日ころ満開になりました。

この花がご縁で知り合った花友達とももう12年のお付き合い。
共に辛い別れです。

恥じらい気味に咲くのはオオチョウジがマズミ。
蕾のピンクが見える頃が見頃。

そういえばこの花の果実は見たことがありません。
虫がつくこともなく剪定も不要、手間いらずの庭木です。

ビバーナム ティヌスがまた一回り大きくなり、2mに達しました。
スイカズラ科ガマズミ属の常緑低木で常緑ガマズミとかトキワガマズミの名で流通している園芸種です。
原産地:地中海沿岸。

花は地味ですがアップにするとかわいく見えます。右は自生のユキヤナギ。
青い実が特徴のはずですが、今だに確認できません。
今年こそよく見ておこうと思います。

まだまだ載せたい花がいろいろありますが、時間が足りません。
新居の建築が進んで、台所の設計やトイレやお風呂の選択にショールーム通いが続きました。
断捨離もなかなか進まず、今日も午前午後と来客で終わりました。
2018-04-17 00:31
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根回し [庭便り(春)]
花の季節にまっしぐら!
早くも春分、春の花たちが先を争うように開花しています。
カメラに付けっ放しだったマクロレンズを外して標準レンズを装着しました。
(画像はどれもクリックすると大きくなります。)
シダレコウバイが年々大きくなります。

ハクモクレンも一斉に開き始めて満開の直前、一番美しい時です。

その下にはミニラッパスイセンやクリスマスローズが咲き誇っています。

秋の転居の際、この庭の木を3本新居に移植することになりました。
まず選んだのは毎日居間から見ていたナツツバキ(右から2本目)と左の侘助(白花)。

この2本の間につくばいがあって野鳥が訪れ、水浴びをします。
この日の訪問者はモズ、まずナツツバキ止まって安全を確認してから水に入ります。
ナツツバキの根元にはトキワシダが繁茂。

もう1本は桜(ヤエベニシダレ)とヤマボウシの間にある侘助。
こちらは素朴なピンクの花を11月から3月まで楽しませてくれます。

その下を覆うのはクリスマスローズの群れ。

昨日はそれに備えて根回しが行われました。
予め侘助(白)の下にあった雪割草を避難しておきました。

白花の侘助の株元が掘られて根が露出しています。
根回しでは根は全部切るのかと思ったら、木が倒れないように太い根を数本残すのだそうです。その他の根は切って周りから細かい根を再生させます。

ナツツバキの根元からは電線と水道管が出てきて驚きました(右方)。
庭師さんはスコップで慎重に掘られていたので共に無事。
これは休憩の時撮った写真です。

クリスマスローズその他の山野草も踏まないように丁寧に掘リ進められました。

掘った土、切った根・枝やトキワシダ、植え直すヒメリュウキンカ、それぞれシートの上に区分けされています。

土を戻し、水をたっぷり入れ、さらに土を被せて作業終了です。

丁寧な作業のお陰で根回しした後とは思えないほどの仕上がりです。
そのあとは冷たい雨が続いていますが、根を切られた木には恵みでしょう。
根回ししたあとの移植は1〜2年後が望ましいようです。
でも転居は半年後、やはり一緒に行きたいと思っています。

早くも春分、春の花たちが先を争うように開花しています。
カメラに付けっ放しだったマクロレンズを外して標準レンズを装着しました。
(画像はどれもクリックすると大きくなります。)
シダレコウバイが年々大きくなります。

ハクモクレンも一斉に開き始めて満開の直前、一番美しい時です。

その下にはミニラッパスイセンやクリスマスローズが咲き誇っています。

秋の転居の際、この庭の木を3本新居に移植することになりました。
まず選んだのは毎日居間から見ていたナツツバキ(右から2本目)と左の侘助(白花)。

この2本の間につくばいがあって野鳥が訪れ、水浴びをします。
この日の訪問者はモズ、まずナツツバキ止まって安全を確認してから水に入ります。
ナツツバキの根元にはトキワシダが繁茂。

もう1本は桜(ヤエベニシダレ)とヤマボウシの間にある侘助。
こちらは素朴なピンクの花を11月から3月まで楽しませてくれます。

その下を覆うのはクリスマスローズの群れ。

昨日はそれに備えて根回しが行われました。
予め侘助(白)の下にあった雪割草を避難しておきました。

白花の侘助の株元が掘られて根が露出しています。
根回しでは根は全部切るのかと思ったら、木が倒れないように太い根を数本残すのだそうです。その他の根は切って周りから細かい根を再生させます。

ナツツバキの根元からは電線と水道管が出てきて驚きました(右方)。
庭師さんはスコップで慎重に掘られていたので共に無事。
これは休憩の時撮った写真です。

クリスマスローズその他の山野草も踏まないように丁寧に掘リ進められました。

掘った土、切った根・枝やトキワシダ、植え直すヒメリュウキンカ、それぞれシートの上に区分けされています。

土を戻し、水をたっぷり入れ、さらに土を被せて作業終了です。

丁寧な作業のお陰で根回しした後とは思えないほどの仕上がりです。
そのあとは冷たい雨が続いていますが、根を切られた木には恵みでしょう。
根回ししたあとの移植は1〜2年後が望ましいようです。
でも転居は半年後、やはり一緒に行きたいと思っています。

2018-03-21 00:41
コメント(18)
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