オルラヤの園 [草花(春・夏)]
オルラヤの園
東の庭が最も美しい季節になりました。
白い花はオルラヤ ‘ホワイトレース’(オルレア グランデフロラ)。
オルラヤの白を基調に赤いヒナゲシや秋から咲き続けているビオラが目立ちます。
実はこの庭、14年前に駐車場用に埋め立て、奥は家庭菜園にしたところです。
北側の駐車場が狭くて停めにくかったため、ゆったりした緑の駐車場を提案。
しかし、これが苦労の始まりでした。
駐車スペースにはブロックを並べ、巾80cmの空き地にタマリュウを植え込みました。
「車のタイアはタマリュウをまたいでブロックの上を静々と」と進入するはずでしたが、実際には外れてタマリュウの苗を蹴散らしました。
枯れたタマリュウの後には丈夫なヒメイワダレソウを植え直し。
それもまた斜めに入り込むタイヤに痛めつけられました。
物置にあった支柱用の丸太を置いて苗を保護。
辛うじて根付いた苗も意外に育ちが悪い。水はけが悪かったのです。
後日、ブロックを置く前に全面に厚いビニールシートが敷かれていたことが判明。
四苦八苦の末、2年後やっとタマリュウとヒメイワダレソウ混植でほぼ完成(2006.8.)。
ところがまた、次なる強敵が現れました。
メヒシバ、シロツメグサ、ヒメクグ、スギナなどの雑草軍団。
これらの除草は本当にたいへん!
どうしたものかと悩んでいるうちに、3年前偶々廃業に至り駐車場も不要になりました。
さあ、どうしましょう。
このまま雑草地にしても見苦しい。
とりあえずこの庭に増えているたくましい宿根草を移植することにしました。
日陰で消え入りそうだったオミナエシはここでは見違えるほど増殖開花(2017.8.)。
サクラタデにはまさしく適地だったようです(2017.10.)。
イヌタデがひるむ勢いで増えています。
かくして迎えた今春の東庭。
主役は自生のオルラヤ。
赤や黄色、ピンクや紫もあって賑やかすぎますね。
オルラヤ満開、右の緑はサクラタデの群落です。
冬の間は何もなくなるので昨秋黄色や紫色のビオラを少しだけ植えておきました。
今だに咲き続け、自生のカモミールともよく調和。
アカバナユウゲショウもよく増えています。
ヒナゲシが程よく自生。
ありがたいことに今年はナガミヒナゲシが少ない。
ヒナゲシは葉のついた茎を伸ばし、枝分かれして花をつけます。
これが園芸種のアイスランドポピーとの鑑別点の一つです(後はボリジの花)。
しかし手放しで喜んでいられません。
まだまだスギナが負けたわけではありません。ここではギボウシが負けそうです。
奥の家庭菜園はオルラヤとヒナゲシの競演。
花が一段落したらまた今年も小玉スイカやオクラを植えます。
これが最後の夏野菜になります。
断捨離がなかなか進まず、しばらく深夜まで作業を続けたら体調不良。
一休みすることにしました。
こんなときはこの紅白の花が元気付けてくれます。
追記
14年前、丈夫なタマリュウとヒメイワダレソウさえ育ちにくかったスペースが今花盛り。
なぜ?
どうもビニールシートが劣化して破壊したようなのです。
最近の除草シートも耐用年数は10年ほどと。
2年前オミナエシを植えるとき、ビニールシートを切るように依頼したのですが、それらしきはなくスコップが難なく入り堆肥もたっぷり入れられたのです。
東の庭が最も美しい季節になりました。
白い花はオルラヤ ‘ホワイトレース’(オルレア グランデフロラ)。
オルラヤの白を基調に赤いヒナゲシや秋から咲き続けているビオラが目立ちます。
実はこの庭、14年前に駐車場用に埋め立て、奥は家庭菜園にしたところです。
北側の駐車場が狭くて停めにくかったため、ゆったりした緑の駐車場を提案。
しかし、これが苦労の始まりでした。
駐車スペースにはブロックを並べ、巾80cmの空き地にタマリュウを植え込みました。
「車のタイアはタマリュウをまたいでブロックの上を静々と」と進入するはずでしたが、実際には外れてタマリュウの苗を蹴散らしました。
枯れたタマリュウの後には丈夫なヒメイワダレソウを植え直し。
それもまた斜めに入り込むタイヤに痛めつけられました。
物置にあった支柱用の丸太を置いて苗を保護。
辛うじて根付いた苗も意外に育ちが悪い。水はけが悪かったのです。
後日、ブロックを置く前に全面に厚いビニールシートが敷かれていたことが判明。
四苦八苦の末、2年後やっとタマリュウとヒメイワダレソウ混植でほぼ完成(2006.8.)。
ところがまた、次なる強敵が現れました。
メヒシバ、シロツメグサ、ヒメクグ、スギナなどの雑草軍団。
これらの除草は本当にたいへん!
どうしたものかと悩んでいるうちに、3年前偶々廃業に至り駐車場も不要になりました。
さあ、どうしましょう。
このまま雑草地にしても見苦しい。
とりあえずこの庭に増えているたくましい宿根草を移植することにしました。
日陰で消え入りそうだったオミナエシはここでは見違えるほど増殖開花(2017.8.)。
サクラタデにはまさしく適地だったようです(2017.10.)。
イヌタデがひるむ勢いで増えています。
かくして迎えた今春の東庭。
主役は自生のオルラヤ。
赤や黄色、ピンクや紫もあって賑やかすぎますね。
オルラヤ満開、右の緑はサクラタデの群落です。
冬の間は何もなくなるので昨秋黄色や紫色のビオラを少しだけ植えておきました。
今だに咲き続け、自生のカモミールともよく調和。
アカバナユウゲショウもよく増えています。
ヒナゲシが程よく自生。
ありがたいことに今年はナガミヒナゲシが少ない。
ヒナゲシは葉のついた茎を伸ばし、枝分かれして花をつけます。
これが園芸種のアイスランドポピーとの鑑別点の一つです(後はボリジの花)。
しかし手放しで喜んでいられません。
まだまだスギナが負けたわけではありません。ここではギボウシが負けそうです。
奥の家庭菜園はオルラヤとヒナゲシの競演。
花が一段落したらまた今年も小玉スイカやオクラを植えます。
これが最後の夏野菜になります。
断捨離がなかなか進まず、しばらく深夜まで作業を続けたら体調不良。
一休みすることにしました。
こんなときはこの紅白の花が元気付けてくれます。
追記
14年前、丈夫なタマリュウとヒメイワダレソウさえ育ちにくかったスペースが今花盛り。
なぜ?
どうもビニールシートが劣化して破壊したようなのです。
最近の除草シートも耐用年数は10年ほどと。
2年前オミナエシを植えるとき、ビニールシートを切るように依頼したのですが、それらしきはなくスコップが難なく入り堆肥もたっぷり入れられたのです。
2018-05-19 00:10
コメント(14)
ムラサキケマンとジロボウエンゴサク [草花(春)]
ムラサキケマン
紫華鬘
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis incisa
草丈:20〜50cm
2011年北側の軒下に造ったボーダー花壇にも草花は良く育ちました。
但し雨が当たりにくいため時々の水遣りは欠かせません。
今年はクリスマスローズの両側に、植えた覚えがない花が咲きました。
切れ込みの多い葉の間から伸びた花茎に紫色の花が咲いています。
左側のヒメフウロが驚くほど繁茂したため花が咲くまで見逃していたようです。
花茎の先端に濃淡のある紫色の花が20数個づつ密生して咲いています。
花冠の長さは1.5cmくらい。
ジロボウエンゴサクに比べて花も葉もたくましい印象です。
やや色の淡い花がありましたが、ジロボウエンゴサクにあった円っこい包葉はなく、葉には全て切れ込みがあります。
図鑑を確認、この花は「ムラサキケマン」ですね!
前の方ではもう果実ができていました。
傾いた花茎を起こそうと手で触れた瞬間、弾けて種子が飛び散りました。
昔ゴマを炒った時パチパチ弾けたことを思い出すような瞬時の勢いに驚きました!
種子も見たくて茎ごと切ってそっと室内に運びました。
その間にもわずかな外力で勢いよく弾けて黒い種子が飛び散ります。
果実は長楕円形、先端に雌しべが残存しています。
弾けると同時に2枚の果皮はそれぞれロール状に巻き上がりました。
左のロールには飛びきれず残った黒い種子が付着しています。
種子についている白いものはエライオソーム。
ムラサキケマンの種子は自ら裂開して種子を飛ばす自動散布(機械的散布)をするのみならず、アリの好物(エライオソーム)を付着してアリ散布をも期待する二重散布型といわれます。
そういえば昨年4月20日にこんな写真が撮ってありました。
種子をまいた覚えはないのに何が生えたんだろうと不思議に思って撮ったのです。
これが育って2年目に一斉開花したのでしょう。
ジロボウエンゴサク
次郎坊延胡索
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis decumbens
草丈:10〜20cm
ジロボウエンゴサクは「日陰に咲く花2014 」の中でも紹介しましたがここに再掲します。
ムラサキケマンに比べるとジロボウエンゴサクは華奢な感じです。
1茎につく花の数も少なく2〜5個。
花冠はムラサキケマンよりやや大きく長さ2cmくらい。
花は唇形に開き優美な淡紅紫色、後方は距(きょ)となり淡色。
ジロボウエンゴサクの名はスミレを太郎坊・この花を次郎坊として距を引っ掛け互いに引き合うという子供の遊びに由来するようです。
延胡索は中国名(=漢方薬名)の日本語音読み。
苞葉には切れ込みがなく先の尖ったが卵形(ジロボウエンゴサクの特徴)です。
ジロボウエンゴサクの果実の写真も撮ってありました。
果実は線形でムラサキケマンのような機械的散布はしないようです。
昨年4月20日に撮ったジロボウエンゴサクの写真です。
残念ながら今年はジロボウエンゴサクの花を見ていません。
諦めきれずに今日は杖で葉をかき分けてみました。
やっぱり、ありました!
ヒマラヤユキノシタの大きな葉とびっしり育ったヒメフウロの間です。
もやしのようなひょろひょろのジロボウエンゴサク!
それでも花は咲き細い果実ができかけていました。
さて来年はどうなるか、種子が完熟するといいのですが、心もとない状態です。
紫華鬘
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis incisa
草丈:20〜50cm
2011年北側の軒下に造ったボーダー花壇にも草花は良く育ちました。
但し雨が当たりにくいため時々の水遣りは欠かせません。
今年はクリスマスローズの両側に、植えた覚えがない花が咲きました。
切れ込みの多い葉の間から伸びた花茎に紫色の花が咲いています。
左側のヒメフウロが驚くほど繁茂したため花が咲くまで見逃していたようです。
花茎の先端に濃淡のある紫色の花が20数個づつ密生して咲いています。
花冠の長さは1.5cmくらい。
ジロボウエンゴサクに比べて花も葉もたくましい印象です。
やや色の淡い花がありましたが、ジロボウエンゴサクにあった円っこい包葉はなく、葉には全て切れ込みがあります。
図鑑を確認、この花は「ムラサキケマン」ですね!
前の方ではもう果実ができていました。
傾いた花茎を起こそうと手で触れた瞬間、弾けて種子が飛び散りました。
昔ゴマを炒った時パチパチ弾けたことを思い出すような瞬時の勢いに驚きました!
種子も見たくて茎ごと切ってそっと室内に運びました。
その間にもわずかな外力で勢いよく弾けて黒い種子が飛び散ります。
果実は長楕円形、先端に雌しべが残存しています。
弾けると同時に2枚の果皮はそれぞれロール状に巻き上がりました。
左のロールには飛びきれず残った黒い種子が付着しています。
種子についている白いものはエライオソーム。
ムラサキケマンの種子は自ら裂開して種子を飛ばす自動散布(機械的散布)をするのみならず、アリの好物(エライオソーム)を付着してアリ散布をも期待する二重散布型といわれます。
そういえば昨年4月20日にこんな写真が撮ってありました。
種子をまいた覚えはないのに何が生えたんだろうと不思議に思って撮ったのです。
これが育って2年目に一斉開花したのでしょう。
ジロボウエンゴサク
次郎坊延胡索
ケシ科キケマン属(←エンゴサク科)の越年草
学名:Corydalis decumbens
草丈:10〜20cm
ジロボウエンゴサクは「日陰に咲く花2014 」の中でも紹介しましたがここに再掲します。
ムラサキケマンに比べるとジロボウエンゴサクは華奢な感じです。
1茎につく花の数も少なく2〜5個。
花冠はムラサキケマンよりやや大きく長さ2cmくらい。
花は唇形に開き優美な淡紅紫色、後方は距(きょ)となり淡色。
ジロボウエンゴサクの名はスミレを太郎坊・この花を次郎坊として距を引っ掛け互いに引き合うという子供の遊びに由来するようです。
延胡索は中国名(=漢方薬名)の日本語音読み。
苞葉には切れ込みがなく先の尖ったが卵形(ジロボウエンゴサクの特徴)です。
ジロボウエンゴサクの果実の写真も撮ってありました。
果実は線形でムラサキケマンのような機械的散布はしないようです。
昨年4月20日に撮ったジロボウエンゴサクの写真です。
残念ながら今年はジロボウエンゴサクの花を見ていません。
諦めきれずに今日は杖で葉をかき分けてみました。
やっぱり、ありました!
ヒマラヤユキノシタの大きな葉とびっしり育ったヒメフウロの間です。
もやしのようなひょろひょろのジロボウエンゴサク!
それでも花は咲き細い果実ができかけていました。
さて来年はどうなるか、種子が完熟するといいのですが、心もとない状態です。
2018-05-03 22:36
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