ワレモコウの水孔 [草花(夏)]
ワレモコウの水孔
ワレモコウ 吾亦紅 吾木瓜
バラ科ワレモコウ属の多年草
ワレモコウの花については2010-11-28の記事にしました。
今回はワレモコウの葉に並ぶ水玉の観察です。
雨後の朝、葉縁に水玉が並んでいました(2016.7.10.)。
拡大すると水玉は紅や緑の美しい球体でした。
葉縁の紅色や葉の緑色を写し込んでいるようです。
しかし、葉の下半分には雨滴と思われる不定形の水玉も混在しています。
ワレモコウの葉は羽状複葉。
小葉は5−9枚・長楕円形が多いようです。
葉裏は帯白色。
水玉が編笠の縁飾りのように並んでいました。
ほぼ同じ大きさの水滴がずらりと1周。
かと思えば大小様々のことも。
水玉は若い葉にできます。まだ開ききっていない葉では1列縦隊。
朝日が当たると虹色が現れることがありますが、写真には写しにくい。
ピントはずれの部分に写っていた虹色の水滴。
見事な球体。
ワレモコウの水玉は根から吸い上げた水分が過剰になったとき、葉縁にある水孔から排出されて出来ます。
水分が多い時には一夜に何回も落ちては出来るそうです。
ワレモコウの水孔は葉縁の鋸歯の先端にあります。
手前の葉縁では水孔の部分に赤い色素が多いようですね。
水玉が合体して大きくなることも。
これは合体しすぎて破裂寸前。
ここ2〜3日は雨後の朝、期待して見に行っても雨滴のみです。
また来年のお楽しみでしょうか。
ワレモコウの水玉を知ったのは3年前NHKスペシャルで埴沙萠さんの撮られた映像を見てからです。その後うちの庭でも容易に見られて感激しました。
水孔は気孔と同じく1対の孔辺細胞に囲まれていますが、開閉はせずいつも開いているようです。
水玉の内容は単なる水ではなく、ワレモコウの組織を通ってくる間に変化した液体なのでしょう。分析すれば見事な球を形成する成分が分かりそうですが..........。
ワレモコウ 吾亦紅 吾木瓜
バラ科ワレモコウ属の多年草
ワレモコウの花については2010-11-28の記事にしました。
今回はワレモコウの葉に並ぶ水玉の観察です。
雨後の朝、葉縁に水玉が並んでいました(2016.7.10.)。
拡大すると水玉は紅や緑の美しい球体でした。
葉縁の紅色や葉の緑色を写し込んでいるようです。
しかし、葉の下半分には雨滴と思われる不定形の水玉も混在しています。
ワレモコウの葉は羽状複葉。
小葉は5−9枚・長楕円形が多いようです。
葉裏は帯白色。
水玉が編笠の縁飾りのように並んでいました。
ほぼ同じ大きさの水滴がずらりと1周。
かと思えば大小様々のことも。
水玉は若い葉にできます。まだ開ききっていない葉では1列縦隊。
朝日が当たると虹色が現れることがありますが、写真には写しにくい。
ピントはずれの部分に写っていた虹色の水滴。
見事な球体。
ワレモコウの水玉は根から吸い上げた水分が過剰になったとき、葉縁にある水孔から排出されて出来ます。
水分が多い時には一夜に何回も落ちては出来るそうです。
ワレモコウの水孔は葉縁の鋸歯の先端にあります。
手前の葉縁では水孔の部分に赤い色素が多いようですね。
水玉が合体して大きくなることも。
これは合体しすぎて破裂寸前。
ここ2〜3日は雨後の朝、期待して見に行っても雨滴のみです。
また来年のお楽しみでしょうか。
ワレモコウの水玉を知ったのは3年前NHKスペシャルで埴沙萠さんの撮られた映像を見てからです。その後うちの庭でも容易に見られて感激しました。
水孔は気孔と同じく1対の孔辺細胞に囲まれていますが、開閉はせずいつも開いているようです。
水玉の内容は単なる水ではなく、ワレモコウの組織を通ってくる間に変化した液体なのでしょう。分析すれば見事な球を形成する成分が分かりそうですが..........。
2016-07-16 21:00
コメント(21)
なんて美しい写真なんでしょう。
こういう自然が作る美に遭遇できる幸せ。。。。
わが家にも吾亦紅あるので見ていきたいと思います
ありがとうございます。
by デスタントドラムス (2016-07-16 21:32)
デスタントドラムス さん コメントありがとうございました。
3年前から気になっていた水玉をやっとまとめることができました。
もううちでは水玉が出来にくくなっていますが、何とか見られるといいですね。
by 夕菅 (2016-07-16 23:12)
自然の神秘のような葉の縁にできる水玉。とても綺麗です。合体して破裂寸前の写真が撮れるのすごいです。どのように撮られたのですか?花の咲く前に葉で楽しみもうしばらくしたら花でと楽しみ二倍ですね。
by リンちゃんママ (2016-07-16 23:46)
リンちゃんママさん コメントありがとうございました。
恥ずかしながら私の写真はいつもオート専門。
三脚も使わずマクロレンズのみです。あとで photoshop 少々。
ワレモコウは風通しの良い広いところでのびのび育つときれいですね。
by 夕菅 (2016-07-17 00:35)
トレニアの記事拝見しました。
1.2ともすばらしい記事でした。大変勉強になりました
そちらにもコメント入れました。
by デスタントドラムス (2016-07-17 06:55)
美しい写真をいつも溜息と共に見ています。
マクロレンズで、オートで、三脚無しとのこと、凄いです。
顕微鏡まで登場するとは!
by サクラマチ (2016-07-17 07:46)
美しくて言葉が見つからない・・・
私も全く同じで埴沙萠さんの放映で初めてワレモコウの美しさを知りました。
それ以来ワレモコウと言ったら葉の周囲の水滴が浮かびます♪
夕菅さんも美しい水玉を撮られて感服しています~
大きくして見ると更に美しさが倍増!
赤く見えるのは葉の縁の水孔の色なんですね
これが写り込んで一段ときれいで映えます~
傘になったのも愉快で楽しい!
虹色の玉になってこれは大成功ですね
by とんちゃん (2016-07-17 08:23)
綺麗ですね。全然知らなかったので驚きました。
手近にワレモコウがないので、今の所観察不能ですが、いつか見てみたいと思いましす。普通は、気孔を通じて水分調節を行っていると思うのですが、ワレモコウの水滴も生物学的に何か理由があるのでしょうね。
by エフ・エム (2016-07-17 11:26)
デスタントドラムス さん 再訪ありがとうございました。
トレニアの記事、早速お読みいただきまして嬉しく思います。
まだあの頃は元気がありました!
トレニア 2 の大きな鉢植えはやはり栄養系のミッドナイトムーンだと思います。
by 夕菅 (2016-07-17 11:46)
サクラマチさん コメントありがとうございました。
カメラの勉強をしたいと思いつつ、何年もたってしまいました。
追加ですが細かいものはリコーのコンデジもまだ使っています。
by 夕菅 (2016-07-17 11:52)
とんちゃん コメントありがとうございました。
3年越しの宿題がやっと果たせました。
埴沙萠さんは特別だと思っていましたが、庭でもみることができ幸いでした。
でもとんちゃんだったらもっときれいな写真になさるのではと思いつつ編集しました。
いつかきっと出会いがありますよ。その日を楽しみに。
by 夕菅 (2016-07-17 12:04)
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
私もワレモコウが好きで庭に植えてあったのに、NHKスペシャルを観るまで知りませんでした。
水孔は、イネ科植物やサトイモ・フキ・アジサイ・ユキノシタ・ヤブガラシ・ソラマメなどにもあるようです。
本当はどんな働きをしているのか、まだ答えを見つけることはできませんでした。
by 夕菅 (2016-07-17 12:16)
数年前に、この現象を私も写真にとらえたことがありました。本当に美しいですね。虹色に光るもの、周りの景色を映し出すものと、どの写真も素晴らしく改めて魅入りました。朝に気を付けて見てみるんですが、なかなか出会えないですね。雨上がりのあとの朝、?そうばかりでもないように思いました。お天気が続いた朝にもみられることもありました。
埴紗萌さんのブログを毎日楽しみにしていました。キノコやツクシから出る胞子の写真も感動でした。少年のようなお顔の写真とお別れのあいさつ文が最後になってしまいましたね。
アジサイやユキノシタでも、気を付けて見てみましょう。
by 花咲かばあば (2016-07-17 21:44)
昨夜、感動を口走ったようなコメントを書いたのですが、
送信できていなかったみたいです。
真夜中だったから、ボケていたのでしょう。
ワレモコウはうちでも10数年間ありますが、
こんな美しい水玉がつくなんて、全然知りませんでした。
知識を広げることは大事なことですね。
世界がまた違って見える。
埴紗萌さんは、どんな方?少し紹介してください。
by 703 (2016-07-17 23:14)
花咲かばあば さん コメントありがとうございました。
本当に水玉は気まぐれ、今日こそはと思って蚊取り線香まで持って行っても出てなかったり、雨が降っているのに共存してたり。
埴沙萠さんはブログに彼岸からのメッセージと遺影まで用意して旅立たれましたね。
アジサイやユキノシタなどは私もごらんまだそのつもりで見たことがありません。是非写真に撮っておいてくださいね。
by 夕菅 (2016-07-17 23:27)
703 さん お帰りなさい。早速コメントありがとうございました。
今年はもう無理かもしれませんが、朝若い葉をご覧になってください。
この画像はかなり拡大してますから、そのお積りで。
埴沙萠さんについてはこちらをご覧ください。
http://ciabou.com/ciabou/
ブログは「絵日記」にあります。
by 夕菅 (2016-07-17 23:43)
これはずいぶんたくさん並びましたね。素晴らしいです。今の時期はワレモコウのこの姿が良く見られますね。
by 多摩NTの住人 (2016-07-18 15:19)
多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
7月3日、貴ブログの「ワレモコウ・2~朝」を拝見して私も今年こそはと頑張りました。
いつまで見られるのでしょうね?
by 夕菅 (2016-07-18 16:54)
「2019.9.10. 夕菅の日記より移動」
大蔵 晃
68歳にして植物の不思議さ面白さに目覚めた大阪の者です。
小学生向けの自然体験教室のボランティアなどに参加して、子供たちに植物の素晴らしさを伝えていきたいと日々チャレンジしております。
今、「植物と水」というテーマを自分なりに設定して、植物が生きていくうえでの水の大切さを子供たちに伝えたく、資料を集めてはまとめている最中です。
その中で「水孔」をWebで検索しておりましたら、貴ブログの「2016.7.10ワレモコウの水孔」に出会いました。
素晴らしい写真に感動し、可能ならばこのワレモコウの葉に付く水玉の水孔の写真を子供たちに見せたく、使用させていただけないかと思っております。
御許可の程よろしくお願い申し上げます。
12時間前 Add Star
夕菅 (id:yuusuget)
大蔵 晃 さん
嬉しいお申し入れ、ありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。どうぞお使いになって下さい。
私も還暦を過ぎてから、仕事の合間にブログを始めました。
自分の庭の中にもいろんな動植物の営みがあって感動します。
寒中の「シモバシラの霜柱」も面白いかと思います。
私からも一つお願いがあります。
このコメントを前のブログ「夕菅の庭」の「ワレモコウの水孔」にも掲載させていただいてよろしいでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
12時間前 Add Star
大蔵 晃
夕菅様
早速のお返事ありがとうございます。
「ワレモコウの水孔」の写真使用にあたってのご許可をいただきありがとうございます。
小生の拙稿を掲載の旨、恥ずかしい限りですが一向にかまいません。
「はるなつあきふゆ夕菅の庭」から「夕菅の日記」へ続くブログに出会うことが出来、パソコンを開く楽しみが増えました。
これからもよろしくお願いします。
8時間前 Add Star
夕菅 (id:yuusuget)
大蔵 晃 さん
ご丁寧にありがとうございました。
実は今夜、この項について問い合わせが続出しましたので、これらを「はるなつあきふゆ夕菅の庭」へ移動し、この欄は消去させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。
by 夕菅 (2019-09-11 00:13)
当方茶花の魅力に取り憑かれている者です。「ワレモコウの水孔」の写真に感動致しました。できれば水孔の写真を同好者に紹介したく、使用させて頂きたいと思っております。是非ご許可の程よろしくお願い申し上げます。
by 西向く侍 (2021-08-14 11:28)
西向く侍 様
返信が遅くなりましてごめんなさい。
「ワレモコウの水孔」の写真、どうぞお使いください。
もし、ブログ等に掲載されるのであれば URL をお教えいただきたくお願い申し上げます。
「西向く侍」をクリックしましたが通りません。
実はこのブログは3年前に終了、下記で継続しています。
夕菅の日記
https://yuusuget-tsukuba.hatenadiary.com
by 夕菅 (2021-08-20 09:36)