チコリの花 [野菜]
チコリ
キク科 キクニガナ属の多年生草本
学名 Cichorium intybus
和名 菊苦菜(キクニガナ) 英名 Chicory 別名 アンディーヴ
ヨーロッパ原産の帰化植物
草丈 80~150cmほど
花期 6~10月
今年初めてチコリの苗を見つけ、家庭菜園に植えてみました。
高さ150cm近くになってオクラと競って咲いています。
オクラの花の淡い黄色とチコリの淡いブルーのコラボはなかなか良い眺めです。
朝日に映えるチコリの花達。
近くで見ると花の大きさは3cm前後。ニガナの花をブルーに染めたような印象です。
キク科の花としてはシンプルな構造。
これは8時に撮ったものですが、すでに雌しべが開いています。
朝7時に訪れてみました。
まだ開ききっていないふんわりした花はやさしい雰囲気です。
真上から見ると10数枚の花弁と濃い青色に縁取られた未熟な雄しべだけが見えます。
拡大して雄しべを見てみましょう。
チコリの雄しべは5本が合着して集約雄しべとなり雌しべを囲んでいます。
中央の白い所が花糸、青い柱状の部分は葯が合着して筒状になっている葯筒です。
舌状花のみで筒状花はありません。
もう小さな虫が1匹入っています。
次第に葯筒から突き出すように雌しべが伸びていきます。
雌しべはすでに白い花粉に覆われています。
葯筒の内面に花粉が産出され、雌しべはその花粉を付けながら伸び出したのです。
しかし雌しべの柱頭は開かず、自家受粉を避けています(雄性先熟)。
さらに伸びた雌しべは2裂して開きますがこの内側が柱頭になっています。
開いたばかりの柱頭にはまだほとんど花粉はついていません。
柱頭が成熟するとくるりと反転して、他の花の花粉を付けて訪れる昆虫から花粉を受け易い体勢になります。
早々とやってきたのはホソヒラタアブ。
左右の複眼の間が開いているので雌でしょう。
体に付けてきた花粉が柱頭にしっかり付着します。
左右に花粉団子をつけたセイヨウミツバチも夢中で蜜を吸っています。
この大きなお腹はバラハキリバチでしょうか。
チコリは開花直後から花粉を出します。蕾の中で準備が始まっているのでしょうね。
雨の休日、1枝もらって観察してみました。
葉腋に総苞にくるまれた蕾が付いています。
午後1時、すでに青い花弁が覗いている大きな蕾がありました。
キク科の頭花はたくさんの小花が集っているはずです。
蕾を採って総苞の一部を除くとやはり、小さな子房、短い花柱、卷かれた花弁と続く小花が並んでいました。
その小花を一つ採って花弁を針で裂いて左右に開きました。
全体の長さは約1cm。
中から葯筒が現れ、驚いたことに先端からすでに2裂した雌しべが覗いていました。
雌しべは成熟後に2裂するものと今までは思っていました。
さらに葯筒を開きますと、内側には白いブツブツが見えます。未熟な花粉でしょう。
柱頭はしっかり2本に分かれていました。
花柱の外側にはブラシ状の毛があり、雌しべはこのブラシでまわりの花粉をこそげとりながら、葯筒共々成熟しつつ伸長していくのでしょう。
雄性先熟のため開花時は葯筒の方が長く、雌しべは花粉の粘着物質のため開かず1本に見えますが、さらに伸長して本来の2裂した姿を現すものと思われます。
12時頃になると花はみすぼらしく萎れていきます。
チコリははかない半日花。雌しべも縮んで固まっています。
チコリの瑞々しい葉です。かじるとタンポポの葉のような苦みがありました。
花が咲く前のチコリ。後はトマト、右はフェンネル。
ふつうチコリとしてお店に並ぶのは白菜の芯のような野菜。
こんなに大きくなって美しい花が咲くとは知らない方も多いでしょう。
花は半日で枯れ、午後はみすぼらしい花がらだけというはかない花です。
朝だけしか見られないことが多いのですが、この清々しいブルーの花は印象的でした。
キク科 キクニガナ属の多年生草本
学名 Cichorium intybus
和名 菊苦菜(キクニガナ) 英名 Chicory 別名 アンディーヴ
ヨーロッパ原産の帰化植物
草丈 80~150cmほど
花期 6~10月
今年初めてチコリの苗を見つけ、家庭菜園に植えてみました。
高さ150cm近くになってオクラと競って咲いています。
オクラの花の淡い黄色とチコリの淡いブルーのコラボはなかなか良い眺めです。
朝日に映えるチコリの花達。
近くで見ると花の大きさは3cm前後。ニガナの花をブルーに染めたような印象です。
キク科の花としてはシンプルな構造。
これは8時に撮ったものですが、すでに雌しべが開いています。
朝7時に訪れてみました。
まだ開ききっていないふんわりした花はやさしい雰囲気です。
真上から見ると10数枚の花弁と濃い青色に縁取られた未熟な雄しべだけが見えます。
拡大して雄しべを見てみましょう。
チコリの雄しべは5本が合着して集約雄しべとなり雌しべを囲んでいます。
中央の白い所が花糸、青い柱状の部分は葯が合着して筒状になっている葯筒です。
舌状花のみで筒状花はありません。
もう小さな虫が1匹入っています。
次第に葯筒から突き出すように雌しべが伸びていきます。
雌しべはすでに白い花粉に覆われています。
葯筒の内面に花粉が産出され、雌しべはその花粉を付けながら伸び出したのです。
しかし雌しべの柱頭は開かず、自家受粉を避けています(雄性先熟)。
さらに伸びた雌しべは2裂して開きますがこの内側が柱頭になっています。
開いたばかりの柱頭にはまだほとんど花粉はついていません。
柱頭が成熟するとくるりと反転して、他の花の花粉を付けて訪れる昆虫から花粉を受け易い体勢になります。
早々とやってきたのはホソヒラタアブ。
左右の複眼の間が開いているので雌でしょう。
体に付けてきた花粉が柱頭にしっかり付着します。
左右に花粉団子をつけたセイヨウミツバチも夢中で蜜を吸っています。
この大きなお腹はバラハキリバチでしょうか。
チコリは開花直後から花粉を出します。蕾の中で準備が始まっているのでしょうね。
雨の休日、1枝もらって観察してみました。
葉腋に総苞にくるまれた蕾が付いています。
午後1時、すでに青い花弁が覗いている大きな蕾がありました。
キク科の頭花はたくさんの小花が集っているはずです。
蕾を採って総苞の一部を除くとやはり、小さな子房、短い花柱、卷かれた花弁と続く小花が並んでいました。
その小花を一つ採って花弁を針で裂いて左右に開きました。
全体の長さは約1cm。
中から葯筒が現れ、驚いたことに先端からすでに2裂した雌しべが覗いていました。
雌しべは成熟後に2裂するものと今までは思っていました。
さらに葯筒を開きますと、内側には白いブツブツが見えます。未熟な花粉でしょう。
柱頭はしっかり2本に分かれていました。
花柱の外側にはブラシ状の毛があり、雌しべはこのブラシでまわりの花粉をこそげとりながら、葯筒共々成熟しつつ伸長していくのでしょう。
雄性先熟のため開花時は葯筒の方が長く、雌しべは花粉の粘着物質のため開かず1本に見えますが、さらに伸長して本来の2裂した姿を現すものと思われます。
12時頃になると花はみすぼらしく萎れていきます。
チコリははかない半日花。雌しべも縮んで固まっています。
チコリの瑞々しい葉です。かじるとタンポポの葉のような苦みがありました。
花が咲く前のチコリ。後はトマト、右はフェンネル。
ふつうチコリとしてお店に並ぶのは白菜の芯のような野菜。
こんなに大きくなって美しい花が咲くとは知らない方も多いでしょう。
花は半日で枯れ、午後はみすぼらしい花がらだけというはかない花です。
朝だけしか見られないことが多いのですが、この清々しいブルーの花は印象的でした。
2013-07-30 21:48
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菜の花(2012年) [野菜]
4月、家庭菜園では菜の花が満開になります。
蕾のうちはせっせと摘んで食べていますが追っ付かず、菜の花畑になってしまいます。
モンシロチョウもふうわり飛んできました。
秋の畑にはいろんな緑の葉がぎっしり。
コマツナ・ナバナ・ミズナ・カブラ・チンゲンサイなどみな黄色い花が咲きます。
右上の黄色い花はメランポジウム。
左下がミズナです。
昨秋、種蒔きする前から自生していた元気な一株の菜がありました。
後のブロッコリーと同じくらいの大株です。
今まで見たことがない葉です。
たくましく育ったこの菜は他の菜達がどんどん花を咲かせた後にやっと開花しました。
この左寄りの大きな一叢が1株です。1株で花数は3,000以上ありそう。
花は黄色の花弁が4枚。花弁の巾はやや細めです。
これはミズナの花、花弁の幅はもう少し細い。
ナバナはまるっこいふくよかな花弁です。
蕾や葉はお浸しや水炊きにして食べましたが、さっぱりとした味でした。
さてこの巨大な菜は何物でしょうか。
直感的にはミズナ(右)とナバナ(左)の交配種のように思われました。
ナバナの花はミツバチのお気に入り。
左右に花粉団子をかかえて尚懸命に密集めするセイヨウミツバチ。
この花は茎が紅いコウサイタイです。
庭のシンボルアートと八重桜が入るように菜の花を入れて撮りました。
左に白い花はダイコン(前)とルッコラ(後)です。
菜の花は見て良し、食べて良し、いつも多めに種を蒔いて花まで楽しみます。
追記 2012. 4. 30.
この巨大な雑種菜、順調に種が育っていました。
これ幸いとこの種を採って来春同じように大きな菜が育つかどうか試すしたくなります。
ところが4月27日朝、雨後の畑で異変発見。
育ち過ぎた株は果実の重みに耐えかねたのでしょうか、雨に叩かれてほぼ放射線状に倒れていました。
左上はラッパスイセンの葉、右上のナバナがふつうの大きさです。
中心部の茎には裂け目があり、もうこれで枯死するものと思われます。
新種誕生の夢は儚く消え果てました。
蕾のうちはせっせと摘んで食べていますが追っ付かず、菜の花畑になってしまいます。
モンシロチョウもふうわり飛んできました。
秋の畑にはいろんな緑の葉がぎっしり。
コマツナ・ナバナ・ミズナ・カブラ・チンゲンサイなどみな黄色い花が咲きます。
右上の黄色い花はメランポジウム。
左下がミズナです。
昨秋、種蒔きする前から自生していた元気な一株の菜がありました。
後のブロッコリーと同じくらいの大株です。
今まで見たことがない葉です。
たくましく育ったこの菜は他の菜達がどんどん花を咲かせた後にやっと開花しました。
この左寄りの大きな一叢が1株です。1株で花数は3,000以上ありそう。
花は黄色の花弁が4枚。花弁の巾はやや細めです。
これはミズナの花、花弁の幅はもう少し細い。
ナバナはまるっこいふくよかな花弁です。
蕾や葉はお浸しや水炊きにして食べましたが、さっぱりとした味でした。
さてこの巨大な菜は何物でしょうか。
直感的にはミズナ(右)とナバナ(左)の交配種のように思われました。
ナバナの花はミツバチのお気に入り。
左右に花粉団子をかかえて尚懸命に密集めするセイヨウミツバチ。
この花は茎が紅いコウサイタイです。
庭のシンボルアートと八重桜が入るように菜の花を入れて撮りました。
左に白い花はダイコン(前)とルッコラ(後)です。
菜の花は見て良し、食べて良し、いつも多めに種を蒔いて花まで楽しみます。
追記 2012. 4. 30.
この巨大な雑種菜、順調に種が育っていました。
これ幸いとこの種を採って来春同じように大きな菜が育つかどうか試すしたくなります。
ところが4月27日朝、雨後の畑で異変発見。
育ち過ぎた株は果実の重みに耐えかねたのでしょうか、雨に叩かれてほぼ放射線状に倒れていました。
左上はラッパスイセンの葉、右上のナバナがふつうの大きさです。
中心部の茎には裂け目があり、もうこれで枯死するものと思われます。
新種誕生の夢は儚く消え果てました。
2012-04-27 00:04
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冬野菜とヒヨドリの嗜好 [野菜]
冬野菜とヒヨドリの嗜好
毎年、秋になると冬野菜の種を蒔きます。
大根、蕪、法蓮草、小松菜、水菜、壬生菜、ルッコラ、チンゲンサイ、スナップ豌豆、菜花、レタスなど。
これらはミニ菜園の冬野菜 2009.12.で既に記事にしましたが、今年は生育があまりよくありません。
昨秋は一部水はけの悪い所の改修をしたため、その部分は種蒔きの時期を逸し、代わりにポット苗(からし菜、コウタイサイ、タアサイ、キャベツ、ブロッコリー、空豆)も植えてみました。
からし菜(種子は和からしの原料)
コウタイサイ(紅菜苔)
タアサイ
菜花(もうおいしそうな蕾が出ています。)
キャベツ?
大きな穴があいています。外側の葉っぱにもかじられた後がいっぱい。
犯人はヒヨドリです。
大根と法蓮草は大丈夫と思いきや、↓
雪の後、法蓮草だけしっかり食べられてしまいました。
ここもそうです。上はがっちり育ったルッコラ。
下は幼くして食べられてしまったチンゲンサイです。
ヒヨドリは野菜に好き嫌いがあるに違いありません。
対策に網をかぶせませました。上のからし菜は食べませんから、下の齧られたまま大きくなったチンゲンサイとブロッコリー、キャベツを網で覆いました。
これは食べられていませんね。ムラサキハナナです。
1〜2か月後にはまた菜花たちとムラサキハナナのコラボが見られることでしょう。
ヒヨドリの現行犯証拠写真?
毎年被害にあっているのに、探しても現場写真がありません。
私とても写真を撮る余裕なく、いつも慌てて追っ払ってしまったのでしょう(笑)。
(ミカンを食べるところはこちら。)
ヒヨドリの好物は果実や花の蜜です。
けれども冬期、果実を食べ尽くしてから春の花が咲くまでの間は、野菜が狙われます。
野菜にも嗜好があって、チンゲンサイ、小松菜、キャベツ、ブロッコリー、タアサイ、エンドウの芽などが好きなようです。
レタスや法蓮草はあまり好物ではなさそうですが、雪の後しっかり甘くなっていたうちの法蓮草は全部摘まれてしまいました。
一方、大根、蕪、からし菜、菜花、コウタイサイ、ルッコラ、葱、水菜、壬生菜、春菊などはほとんど食べません。これらはうちへ来るヒヨドリだけの偏食ではなく、ご近所やネット検索上の嗜好性とほぼ同じです。
花はツバキ、コブシ、ハクモクレン、サクラが好物です。
心待ちにしていたヒメコブシの蕾が開花の直前に全部食べ荒らされてしまったこともあります。
今期の野菜は昨年の猛暑で種蒔きが遅れたり、雪や霜が多かったりであまり育ちがよくなく貴重品です。
その大切な野菜を横取りするヒヨドリはやはり、天敵、かわいくありません。
毎年、秋になると冬野菜の種を蒔きます。
大根、蕪、法蓮草、小松菜、水菜、壬生菜、ルッコラ、チンゲンサイ、スナップ豌豆、菜花、レタスなど。
これらはミニ菜園の冬野菜 2009.12.で既に記事にしましたが、今年は生育があまりよくありません。
昨秋は一部水はけの悪い所の改修をしたため、その部分は種蒔きの時期を逸し、代わりにポット苗(からし菜、コウタイサイ、タアサイ、キャベツ、ブロッコリー、空豆)も植えてみました。
からし菜(種子は和からしの原料)
コウタイサイ(紅菜苔)
タアサイ
菜花(もうおいしそうな蕾が出ています。)
キャベツ?
大きな穴があいています。外側の葉っぱにもかじられた後がいっぱい。
犯人はヒヨドリです。
大根と法蓮草は大丈夫と思いきや、↓
雪の後、法蓮草だけしっかり食べられてしまいました。
ここもそうです。上はがっちり育ったルッコラ。
下は幼くして食べられてしまったチンゲンサイです。
ヒヨドリは野菜に好き嫌いがあるに違いありません。
対策に網をかぶせませました。上のからし菜は食べませんから、下の齧られたまま大きくなったチンゲンサイとブロッコリー、キャベツを網で覆いました。
これは食べられていませんね。ムラサキハナナです。
1〜2か月後にはまた菜花たちとムラサキハナナのコラボが見られることでしょう。
ヒヨドリの現行犯証拠写真?
毎年被害にあっているのに、探しても現場写真がありません。
私とても写真を撮る余裕なく、いつも慌てて追っ払ってしまったのでしょう(笑)。
(ミカンを食べるところはこちら。)
ヒヨドリの好物は果実や花の蜜です。
けれども冬期、果実を食べ尽くしてから春の花が咲くまでの間は、野菜が狙われます。
野菜にも嗜好があって、チンゲンサイ、小松菜、キャベツ、ブロッコリー、タアサイ、エンドウの芽などが好きなようです。
レタスや法蓮草はあまり好物ではなさそうですが、雪の後しっかり甘くなっていたうちの法蓮草は全部摘まれてしまいました。
一方、大根、蕪、からし菜、菜花、コウタイサイ、ルッコラ、葱、水菜、壬生菜、春菊などはほとんど食べません。これらはうちへ来るヒヨドリだけの偏食ではなく、ご近所やネット検索上の嗜好性とほぼ同じです。
花はツバキ、コブシ、ハクモクレン、サクラが好物です。
心待ちにしていたヒメコブシの蕾が開花の直前に全部食べ荒らされてしまったこともあります。
今期の野菜は昨年の猛暑で種蒔きが遅れたり、雪や霜が多かったりであまり育ちがよくなく貴重品です。
その大切な野菜を横取りするヒヨドリはやはり、天敵、かわいくありません。
2011-02-20 16:32
コメント(10)
オクラ(2)受粉 [野菜]
オクラは葉の付け根から蕾が出てきてそれぞれ1花だけ咲きます。
そしてその殆どが実を結びます。これは「ダビテの星」です。
午後2時頃、今朝咲いたばかりの花は5枚の花弁を揃えて閉じる準備をし始めます。
これまで見て来たほとんどの花は満開の頃には花弁にも花粉がいっぱい付いていました。
けれどもこのオクラの花は柱頭にも花弁にも花粉はほとんど見られません。この写真の花だけが特別なのではなく、今年咲いた花のほとんどがこんな感じでした。
またオクラの花にはチョウやガも滅多に訪れていません。
時間と共に花は巻上げるようにすぼんでいきます。
これで受粉は完了しているのでしょうか?
翌朝9時頃、きれいに卷き上がった花をひとつ観察用に採りました。
花弁は一枚の萼に包まれ、その周りを細い副萼片がとりまいています。
しっかり巻上げられた花弁を開いて柱頭を見てみました。
やはり花粉は少ないようです。
拡大するとところどころに花粉が確認できました。
同じくアオイ科でも昨年記事にしたモミジアオイでは5つの柱頭が彎曲し、花粉がいっぱい付いていました。
柱頭部を横から見てみました。
ベレー帽のように巻き込んだ柱頭の下部にはかなりの数の花粉がついています。
この柱頭部分を切り取って底面を見ました。
シイタケの傘のようです。下面にはたくさん花粉が付いていました。
オクラの柱頭は内側へ巻き込んで、雄しべの花粉に接触し、密に生えた毛で花粉をしっかり捕捉しているように見えました。
柱頭上部は他花の花粉を受け入れるために広く空けてあるのでしょうか。
確認のためこの底面の花粉を顕微鏡で見てみました。
大きな円い花粉からはすでに花粉管が伸びているのが確認できました。
開花2日目の朝の状態です。
マルオクラでは雄しべがさらにせり上がって、柱頭上部に花粉が接している花も見られました。
チョウやガの訪問を期待していない証しは蜜の位置に見られました。
下から見上げると、蜜は花の外の萼の基部からしみ出ていて、小さなアリがたくさん集まっていたのです。
萎んだ花は副萼片だけ残して翌日ないし数日後に落花します。
ちょっと触れただけで落ちてしまった昨日の花の花弁を開いてみました。
やはり柱頭の花粉は少数しか見えません。
その直後、残った子房と副萼片の画像です。
1日後。明らかに子房が大きくなっています。
あの柱頭の状態ですでに受精は完了していたことになりますね。
無駄な花を咲かせず、自家受粉でいいから確実に受粉し、多少の雨が降っても傘のような柱頭で守り、さらに早々と花弁で包み込んで保護して種子を残すという誠に堅実な受粉体制かと思われます。
おかげ様で酷暑の間も食卓に緑が添えられました。
後日、人工授粉したら五角と九角のオクラの交雑種が出来ないかしらと邪念が浮かびましたが、このような体制では既に蕾のときから受粉していることも考えられ、筆先でチョンチョンしても無駄かと思われます。いずれにせよ今年はもう「ダビテの星」の花しか残っていません。
そしてその殆どが実を結びます。これは「ダビテの星」です。
午後2時頃、今朝咲いたばかりの花は5枚の花弁を揃えて閉じる準備をし始めます。
これまで見て来たほとんどの花は満開の頃には花弁にも花粉がいっぱい付いていました。
けれどもこのオクラの花は柱頭にも花弁にも花粉はほとんど見られません。この写真の花だけが特別なのではなく、今年咲いた花のほとんどがこんな感じでした。
またオクラの花にはチョウやガも滅多に訪れていません。
時間と共に花は巻上げるようにすぼんでいきます。
これで受粉は完了しているのでしょうか?
翌朝9時頃、きれいに卷き上がった花をひとつ観察用に採りました。
花弁は一枚の萼に包まれ、その周りを細い副萼片がとりまいています。
しっかり巻上げられた花弁を開いて柱頭を見てみました。
やはり花粉は少ないようです。
拡大するとところどころに花粉が確認できました。
同じくアオイ科でも昨年記事にしたモミジアオイでは5つの柱頭が彎曲し、花粉がいっぱい付いていました。
柱頭部を横から見てみました。
ベレー帽のように巻き込んだ柱頭の下部にはかなりの数の花粉がついています。
この柱頭部分を切り取って底面を見ました。
シイタケの傘のようです。下面にはたくさん花粉が付いていました。
オクラの柱頭は内側へ巻き込んで、雄しべの花粉に接触し、密に生えた毛で花粉をしっかり捕捉しているように見えました。
柱頭上部は他花の花粉を受け入れるために広く空けてあるのでしょうか。
確認のためこの底面の花粉を顕微鏡で見てみました。
大きな円い花粉からはすでに花粉管が伸びているのが確認できました。
開花2日目の朝の状態です。
マルオクラでは雄しべがさらにせり上がって、柱頭上部に花粉が接している花も見られました。
チョウやガの訪問を期待していない証しは蜜の位置に見られました。
下から見上げると、蜜は花の外の萼の基部からしみ出ていて、小さなアリがたくさん集まっていたのです。
萎んだ花は副萼片だけ残して翌日ないし数日後に落花します。
ちょっと触れただけで落ちてしまった昨日の花の花弁を開いてみました。
やはり柱頭の花粉は少数しか見えません。
その直後、残った子房と副萼片の画像です。
1日後。明らかに子房が大きくなっています。
あの柱頭の状態ですでに受精は完了していたことになりますね。
無駄な花を咲かせず、自家受粉でいいから確実に受粉し、多少の雨が降っても傘のような柱頭で守り、さらに早々と花弁で包み込んで保護して種子を残すという誠に堅実な受粉体制かと思われます。
おかげ様で酷暑の間も食卓に緑が添えられました。
後日、人工授粉したら五角と九角のオクラの交雑種が出来ないかしらと邪念が浮かびましたが、このような体制では既に蕾のときから受粉していることも考えられ、筆先でチョンチョンしても無駄かと思われます。いずれにせよ今年はもう「ダビテの星」の花しか残っていません。
2010-10-09 17:44
コメント(4)
オクラ(1)「ダビテの星」 [野菜]
オクラ
アオイ科オクラ属 1年草(熱帯では多年草)
オクラの花はとても美しくて、おまけに果実は食べられるのですから、毎年どうしても植えたい野菜です。
ムクゲやハイビスカスに似た淡黄色の花。花の大きさ 7〜8cm。
早朝に咲き午後には萎みます。
みるみる成長して1.5〜2mにもなり、次々と果実が実ります。
果実の多くは緑色で5角形ですが、赤いもの、多角形のもの、丸いものなど園芸品種がたくさんあります。
一般にオクラとして販売されているのはこの5角のカクオクラです。
葉は掌状に分裂。
これは私のお気に入りの品種、スターオブデイビット。
スターオブデイビットとは「ダビデの星」。
普通のオクラより太く大きく、果実の稜が多くて九角オクラという和名もあります。
花はふつうのオクラと同じように見えます。
大きさもかわりません。トップの写真もスターオブデイビットです。
果実はどうでしょうか。
今年育てたオクラはこの3種類です。
上から「ダビデの星」、マルオクラ、カクオクラ。
この写真の「ダビデの星」は特に大きくて、長さは12cm。マルオクラは13cmもありますが、共にまだ柔らかく食べられました。普通は10cm以内で収穫します。
栄養状態が悪いと、こんなに大きいのは硬くて食べられませんが、うちの畑の有機肥料は遅効性で今頃良く効いているようです。
かえって一番早く硬くなるのは小さいカクオクラです。
縦に割ってみました。白い種子は鞘に比例した大きさです。
意外にも「ダビデの星」は大きな種子も気にならず、ふくよかで美味しい。
輪切りにしました。左がマルオクラ、右がカクオクラ、下は「ダビデの星」。
「ダビデの星」はイスラエルの伝統品種だそうです。
(2014.7.29.抹消。コメント参照。)
「ダビデの星」とは正三角形を重ねた形のことでイスラエルの国旗にも使われています。
さてここで疑問が生じました。
「ダビテの星」は五角のオクラと同じ花なのに何故九角になるのでしょう。
昨年これを初めて収穫した時、とても不思議に思いました。
その後、ブログと共に少しは植物学に親しみ、この疑問がいくらか解けてきました。
花は同じと思ったのですが、花の中央をよく見ると、違いがありました。
「ダビテの星」の花芯です。
オクラの花の雌しべは周りを雄しべに囲まれ、雄しべと雌しべが一つの柱のようになって突出しています。雄しべには多数の葯があり花粉を出しています。
てっぺんの柱頭は毛で覆われ、幾つかに分かれているように見えます。
5角オクラの雌しべは5つの心皮が合体しているのだそうです。
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/7-2.html
この心皮の数がオクラの角数と一致するようです。
合体した雌しべの心皮の数によって柱頭は5つに分かれて見えたり、もっと多くに見えたりするのでしょう。
そこで九角の「ダビテの星」の柱頭を拡大しました。
はい、9つに見えますね。
はい、次は5角のカクオクラ。
これは5つに分かれています。
と、独り合点していますが間違いがあるやもしれません。「心皮」を理解するのがむつかしいのです。間違っていましたらどうぞお教えいただけますようお願いします。
昨秋、2個の果実を穫らないで、翌年用の種子に残しました。
今春種子を蒔いたらたくさん芽が出て他所へもさしあげました。
ところがその花をみながら、今年もまた新たな疑問にぶつかりました。
これは次の記事にしましょう。
アオイ科オクラ属 1年草(熱帯では多年草)
オクラの花はとても美しくて、おまけに果実は食べられるのですから、毎年どうしても植えたい野菜です。
ムクゲやハイビスカスに似た淡黄色の花。花の大きさ 7〜8cm。
早朝に咲き午後には萎みます。
みるみる成長して1.5〜2mにもなり、次々と果実が実ります。
果実の多くは緑色で5角形ですが、赤いもの、多角形のもの、丸いものなど園芸品種がたくさんあります。
一般にオクラとして販売されているのはこの5角のカクオクラです。
葉は掌状に分裂。
これは私のお気に入りの品種、スターオブデイビット。
スターオブデイビットとは「ダビデの星」。
普通のオクラより太く大きく、果実の稜が多くて九角オクラという和名もあります。
花はふつうのオクラと同じように見えます。
大きさもかわりません。トップの写真もスターオブデイビットです。
果実はどうでしょうか。
今年育てたオクラはこの3種類です。
上から「ダビデの星」、マルオクラ、カクオクラ。
この写真の「ダビデの星」は特に大きくて、長さは12cm。マルオクラは13cmもありますが、共にまだ柔らかく食べられました。普通は10cm以内で収穫します。
栄養状態が悪いと、こんなに大きいのは硬くて食べられませんが、うちの畑の有機肥料は遅効性で今頃良く効いているようです。
かえって一番早く硬くなるのは小さいカクオクラです。
縦に割ってみました。白い種子は鞘に比例した大きさです。
意外にも「ダビデの星」は大きな種子も気にならず、ふくよかで美味しい。
輪切りにしました。左がマルオクラ、右がカクオクラ、下は「ダビデの星」。
「ダビデの星」とは正三角形を重ねた形のことでイスラエルの国旗にも使われています。
さてここで疑問が生じました。
「ダビテの星」は五角のオクラと同じ花なのに何故九角になるのでしょう。
昨年これを初めて収穫した時、とても不思議に思いました。
その後、ブログと共に少しは植物学に親しみ、この疑問がいくらか解けてきました。
花は同じと思ったのですが、花の中央をよく見ると、違いがありました。
「ダビテの星」の花芯です。
オクラの花の雌しべは周りを雄しべに囲まれ、雄しべと雌しべが一つの柱のようになって突出しています。雄しべには多数の葯があり花粉を出しています。
てっぺんの柱頭は毛で覆われ、幾つかに分かれているように見えます。
5角オクラの雌しべは5つの心皮が合体しているのだそうです。
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/7-2.html
この心皮の数がオクラの角数と一致するようです。
合体した雌しべの心皮の数によって柱頭は5つに分かれて見えたり、もっと多くに見えたりするのでしょう。
そこで九角の「ダビテの星」の柱頭を拡大しました。
はい、9つに見えますね。
はい、次は5角のカクオクラ。
これは5つに分かれています。
と、独り合点していますが間違いがあるやもしれません。「心皮」を理解するのがむつかしいのです。間違っていましたらどうぞお教えいただけますようお願いします。
昨秋、2個の果実を穫らないで、翌年用の種子に残しました。
今春種子を蒔いたらたくさん芽が出て他所へもさしあげました。
ところがその花をみながら、今年もまた新たな疑問にぶつかりました。
これは次の記事にしましょう。
2010-10-03 18:10
コメント(14)
ミニ菜園の冬野菜 2009.12. [野菜]
暖かい12月、今日は菜園のレポートです。
昨年は不作だった冬野菜も今年はよく育っています。
少しずついろいろ種を蒔きました。
左からエンドウ、菜花、ジャガイモ、大根。
大根の右は法蓮草と蕪。
苗を買って植えたレタスと種を撒いたガーデンレタス ミックス。
大好物の蕪とルッコラ。
チンゲンサイ、水菜、ブロッコリー、葱。
アスパラ菜はもう花が咲いてしまいました。
蕾が付いた茎を手折って湯がくとアスパラのようです。
夕食の材料にルッコラとサラダ水菜を抜きました。
レタスは食べごろの葉を二人分だけもいで来ました。
大根と蕪。
蕪の葉は何が食べたのか虫食いになってきました。でも葉だけさーっと湯がけば大丈夫。
輪切りにした蕪と刻んだ葉とを一緒に即席塩漬けにすると、市販の千枚漬けを買う気がしなくなります。
農薬も化学肥料も使ってない野菜たち、安心してたっぷり食べられます。
昨年は不作だった冬野菜も今年はよく育っています。
少しずついろいろ種を蒔きました。
左からエンドウ、菜花、ジャガイモ、大根。
大根の右は法蓮草と蕪。
苗を買って植えたレタスと種を撒いたガーデンレタス ミックス。
大好物の蕪とルッコラ。
チンゲンサイ、水菜、ブロッコリー、葱。
アスパラ菜はもう花が咲いてしまいました。
蕾が付いた茎を手折って湯がくとアスパラのようです。
夕食の材料にルッコラとサラダ水菜を抜きました。
レタスは食べごろの葉を二人分だけもいで来ました。
大根と蕪。
蕪の葉は何が食べたのか虫食いになってきました。でも葉だけさーっと湯がけば大丈夫。
輪切りにした蕪と刻んだ葉とを一緒に即席塩漬けにすると、市販の千枚漬けを買う気がしなくなります。
農薬も化学肥料も使ってない野菜たち、安心してたっぷり食べられます。
今夏のミニ菜園 [野菜]
「2009-05-16 初夏のミニ菜園」以来、夏野菜たちを採るばっかりで畑の写真を
撮ることを怠っていました。
これは7月2日に収穫した作品たち。
偶々お見舞として差し上げるために箱に入れた時の写真です。
左ら順にナス、オクラ、ミニトマト、トマト、アスパラ、ピーマン、
シシトウ、ジャガイモ(器量は悪いけど中は黄色でおいしい)、
ズッキーニ、バジル、キュウリ。コバノランタの花と菩提樹の実(これら
は食べられません)。
7月16日の畑。
キュウリと初取りのナス。6月17日。
今年もキュウリは豊作でした。このキュウリはどれもしっぽにまだ花がついて
います。もちろん市場に出たキュウリにはついていませんね。
ミニトマトとトマト「桃太郎」
8月27日
ニジュウヤホシテントウで枯れかけたナス(8月2日の記事)は薬は用
いず剪定と施肥の後、毎日虫取りを続けたところみごと再生しました。
9月9日
おかげ様でまだしばらく秋ナスの味が楽しめます。こんがり焼き色のついた
焼きナスのアツアツを生姜醤油で…….など、美味しいですよ。
撮ることを怠っていました。
これは7月2日に収穫した作品たち。
偶々お見舞として差し上げるために箱に入れた時の写真です。
左ら順にナス、オクラ、ミニトマト、トマト、アスパラ、ピーマン、
シシトウ、ジャガイモ(器量は悪いけど中は黄色でおいしい)、
ズッキーニ、バジル、キュウリ。コバノランタの花と菩提樹の実(これら
は食べられません)。
7月16日の畑。
キュウリと初取りのナス。6月17日。
今年もキュウリは豊作でした。このキュウリはどれもしっぽにまだ花がついて
います。もちろん市場に出たキュウリにはついていませんね。
ミニトマトとトマト「桃太郎」
8月27日
ニジュウヤホシテントウで枯れかけたナス(8月2日の記事)は薬は用
いず剪定と施肥の後、毎日虫取りを続けたところみごと再生しました。
9月9日
おかげ様でまだしばらく秋ナスの味が楽しめます。こんがり焼き色のついた
焼きナスのアツアツを生姜醤油で…….など、美味しいですよ。
初夏のミニ菜園 [野菜]
30年前に始めた庭の菜園は二人暮らしになってからだんだん縮小、その分花壇が増え
ました。それでも少しは無農薬のうちの野菜が作りたい。
今年も例年のごとく夏野菜の苗を植えました。いえ、正しくは3年前から苗の仕入れは
するものの、現場監督に成り下がり、元気な人に植えてもらっています。
左ら順にナス、キュウリ、ピーマン・シシトウ、スナップエンドウ、ミニトマト、トマト、
ジャガイモ。ピンクの花(昼咲き月見草)の前は枝豆。
スナップエンドウは収穫中ですが、今年は立ち枯れ病(?)で成績不良。
アスパラガスはかなり採れました。採れたては甘くてとてもおいしい。
畑に空きができた早春、たまたま販売していたキャベツの苗を植えてみました。
4月30日まではほぼ順調に育っていました。
5月初め、急に穴ぼこいっぱいに。
そういえばモンシロチョウがひらひら舞っていました。
5月11日、あきらめて抜いて、真ん中のいいとこだけ食べました。
さて狭い土地での連作続き、接ぎ木苗を植えてはいますが、今年も夏野菜がとれるか
どうかちょっと心配です。
ました。それでも少しは無農薬のうちの野菜が作りたい。
今年も例年のごとく夏野菜の苗を植えました。いえ、正しくは3年前から苗の仕入れは
するものの、現場監督に成り下がり、元気な人に植えてもらっています。
左ら順にナス、キュウリ、ピーマン・シシトウ、スナップエンドウ、ミニトマト、トマト、
ジャガイモ。ピンクの花(昼咲き月見草)の前は枝豆。
スナップエンドウは収穫中ですが、今年は立ち枯れ病(?)で成績不良。
アスパラガスはかなり採れました。採れたては甘くてとてもおいしい。
畑に空きができた早春、たまたま販売していたキャベツの苗を植えてみました。
4月30日まではほぼ順調に育っていました。
5月初め、急に穴ぼこいっぱいに。
そういえばモンシロチョウがひらひら舞っていました。
5月11日、あきらめて抜いて、真ん中のいいとこだけ食べました。
さて狭い土地での連作続き、接ぎ木苗を植えてはいますが、今年も夏野菜がとれるか
どうかちょっと心配です。
ルッコラ [野菜]
ルッコラ(別名ロケット)は食べて良し、見て良し、うちの庭の定番野菜です。
葉をかむとごまの香りがしてちょっぴり辛く、サラダやカルパッチョはもちろん、
お刺身のつまやお皿の彩りにしても重宝。
お店で小さな袋に入れて売られている水耕栽培のルッコラは華奢で香りも薄いよう
ですが、太陽の光を浴びて育った葉は歯ごたえがあり、香りも豊かです。
秋、花壇の隅に種を撒くと霜にも雪にも耐え、虫もつかず、冬の庭のアクセントに
もなります。
初めは小さな株をすぐりながら抜いてベビーリーフのように柔らかい葉を食べます
が、株が大きくなったら葉っぱだけをその日に使う分だけ摘みます。
春には急に背丈が伸びて蕾があらわれ、白い花がたくさん咲きます。
近くで見る花は花弁が4枚、小さなプロペラのよう、ゆらゆら風になびいています。
花穂はどんどん伸びて上の方では次々と花を咲かせながら、下では種ができていきます。
お店のルッコラと同じものと思えないたくましさですね。
葉をかむとごまの香りがしてちょっぴり辛く、サラダやカルパッチョはもちろん、
お刺身のつまやお皿の彩りにしても重宝。
お店で小さな袋に入れて売られている水耕栽培のルッコラは華奢で香りも薄いよう
ですが、太陽の光を浴びて育った葉は歯ごたえがあり、香りも豊かです。
秋、花壇の隅に種を撒くと霜にも雪にも耐え、虫もつかず、冬の庭のアクセントに
もなります。
初めは小さな株をすぐりながら抜いてベビーリーフのように柔らかい葉を食べます
が、株が大きくなったら葉っぱだけをその日に使う分だけ摘みます。
春には急に背丈が伸びて蕾があらわれ、白い花がたくさん咲きます。
近くで見る花は花弁が4枚、小さなプロペラのよう、ゆらゆら風になびいています。
花穂はどんどん伸びて上の方では次々と花を咲かせながら、下では種ができていきます。
お店のルッコラと同じものと思えないたくましさですね。