この花は何でしょう？ キク科のピンクの花。→ ポンポンアザミ（！） [草花（夏）]
「この花は何でしょう？キク科のピンクの花。」のタイトルで記載した花は
「ポンポンアザミ」と判明しました。 下に「追記」を添えました。 ................................................................................................................................................
この春から庭隅に見知らぬ植物が育っていました。
何だろうとは思いながらも、花が咲けばわかるでしょうとそのままにしていました。
暑くなるとどんどん成長して私の身長を超えました。
そして７月28日、ついに花が咲きました。
草丈約170cm。
淡いピンクの頭花が上向きに咲いています。
キク科植物でしょう。
アザミに似ていますが、総苞が違います。
アザミのようにきりっとせず、ふわ〜っとやさしい形です。
右上部を拡大しました。
取り巻く総苞はカップ型。
総苞片はアザミノように何層も重なり合わず、２層のみです。
苞の下部は黄緑色、上部にいくにつれて紅く染まっています。
総苞にも花柄にも細かい軟毛が密生していますが、触れても粘らず、痛くもありません。
茎をたわめて頭花を上から見ると直径３cm、全て筒状花です。
右の花は初めの小花一つが ２裂した雌しべを出したところです。
頭花は小花の集合。小花は周辺から順に開花します。
筒状花の小さな５枚の花冠の中には葯筒があり、その中を２裂した雌しべの柱頭が花粉をまといながら出てきます。
伸びた柱頭は先端がやや濃いピンクで細い花弁のよう。
花粉に飾られて華やかです。
花柄は紅みを帯びています。毛は開出毛。
小さな蕾はチューリップを想わせます。
茎は黄緑色。葉は先端鈍形の被針形で互性。
側枝にまた蕾が出来そうです。
葉の裏にも柔らかい毛が密生しています。
茎の下部の葉は卵形で円い鋸歯があります。
根生葉は認められません。
葉はトゲや切れ込みのあるアザミの葉とは全く異なっています。
うわー、もうハナムグリがやってきました。
全部食べないで〜。
トゲのないアザミとしてはキツネアザミ（キツネアザミ属）が庭でも自生しました。
でも、総苞が全く異なります。
キツネアザミの葉はトゲはありませんが切れ込みが顕著です。
キク科植物の項をネット上や朝日百科植物の世界など手持ちの参考書を繰って調べましたが、同じような花は見つかりません。
アザミ属で葉が似ているのはエゾノキツネアザミですが、やはり総苞が異なります。
またタムラソウ（タムラソウ属）は花はアザミにそっくり、葉にはトゲはないのですが切れ込みがあります。
いったい、この花は何でしょう？
そしてどこから来たのでしょう？
花友達は「購入した花の苗に外国の花の種が付いてきたのでは？」と。
悩み始めて10日、もう疲れました。
皆さん どうか教えて下さい。
追 記 2013.8.11.18.20.
農文協で「 のらのら」を編集されている中村 安里様からメールをいただきました。
「植物に詳しい上司に聞いてみたところ、ポンポンアザミのようです。」
参考文献も添えられていました。
愛知県環境部 自然環境課野生生物グループ
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/gairai/measure30/pdf/pdf_data28.pdf
「花夢ギャラリー」
http://g-kamu.com/htm/ponponazami.htm
これで「この花は何でしょう？」の検索から開放されました。
中村 安里様、ありがとうございました。
お調べいただきました皆様にも厚く御礼申し上げます。
ポンポンアザミとして次の記事で補足したいと思います。
「ポンポンアザミ」と判明しました。 下に「追記」を添えました。 ................................................................................................................................................
この春から庭隅に見知らぬ植物が育っていました。
何だろうとは思いながらも、花が咲けばわかるでしょうとそのままにしていました。
暑くなるとどんどん成長して私の身長を超えました。
そして７月28日、ついに花が咲きました。
草丈約170cm。
淡いピンクの頭花が上向きに咲いています。
キク科植物でしょう。
アザミに似ていますが、総苞が違います。
アザミのようにきりっとせず、ふわ〜っとやさしい形です。
右上部を拡大しました。
取り巻く総苞はカップ型。
総苞片はアザミノように何層も重なり合わず、２層のみです。
苞の下部は黄緑色、上部にいくにつれて紅く染まっています。
総苞にも花柄にも細かい軟毛が密生していますが、触れても粘らず、痛くもありません。
茎をたわめて頭花を上から見ると直径３cm、全て筒状花です。
右の花は初めの小花一つが ２裂した雌しべを出したところです。
頭花は小花の集合。小花は周辺から順に開花します。
筒状花の小さな５枚の花冠の中には葯筒があり、その中を２裂した雌しべの柱頭が花粉をまといながら出てきます。
伸びた柱頭は先端がやや濃いピンクで細い花弁のよう。
花粉に飾られて華やかです。
花柄は紅みを帯びています。毛は開出毛。
小さな蕾はチューリップを想わせます。
茎は黄緑色。葉は先端鈍形の被針形で互性。
側枝にまた蕾が出来そうです。
葉の裏にも柔らかい毛が密生しています。
茎の下部の葉は卵形で円い鋸歯があります。
根生葉は認められません。
葉はトゲや切れ込みのあるアザミの葉とは全く異なっています。
うわー、もうハナムグリがやってきました。
全部食べないで〜。
トゲのないアザミとしてはキツネアザミ（キツネアザミ属）が庭でも自生しました。
でも、総苞が全く異なります。
キツネアザミの葉はトゲはありませんが切れ込みが顕著です。
キク科植物の項をネット上や朝日百科植物の世界など手持ちの参考書を繰って調べましたが、同じような花は見つかりません。
アザミ属で葉が似ているのはエゾノキツネアザミですが、やはり総苞が異なります。
またタムラソウ（タムラソウ属）は花はアザミにそっくり、葉にはトゲはないのですが切れ込みがあります。
いったい、この花は何でしょう？
そしてどこから来たのでしょう？
花友達は「購入した花の苗に外国の花の種が付いてきたのでは？」と。
悩み始めて10日、もう疲れました。
皆さん どうか教えて下さい。
追 記 2013.8.11.18.20.
農文協で「 のらのら」を編集されている中村 安里様からメールをいただきました。
「植物に詳しい上司に聞いてみたところ、ポンポンアザミのようです。」
参考文献も添えられていました。
愛知県環境部 自然環境課野生生物グループ
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/gairai/measure30/pdf/pdf_data28.pdf
「花夢ギャラリー」
http://g-kamu.com/htm/ponponazami.htm
これで「この花は何でしょう？」の検索から開放されました。
中村 安里様、ありがとうございました。
お調べいただきました皆様にも厚く御礼申し上げます。
ポンポンアザミとして次の記事で補足したいと思います。
2013-08-06 23:51
コメント(17)
こんにちは。
これは見たことがありません。
背丈が170センチとは、すごいですね。
やはり外来種の可能性が高そうですね。
私もわかりません。ごめんなさい。
by 多摩NTの住人 (2013-08-07 08:21)
私も全く見たこともなく調べてみても全然成果がなくて・・・
とっても背が高くなりましたね
アザミ風ではあってもアザミとは違うし・・・
帰化植物図鑑で探したのですが見つかりませんでした。
総苞が優しい感じに見えます。つぼみの頃も素敵♪
夕菅さんのお庭で咲きたいと思ったのでしょう！
なにかの拍子に名前をつけて上げられるかもしれませんね。
引き続き気にしておきます。
by とんちゃん (2013-08-07 14:24)
多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
たくさんの植物を見ていらっしゃる多摩NTの住人 さんでもご覧になっていないなら、私ごときでは無理なはずですね。
野草にしては華やか、園芸植物にしては物足りない花です。
やはり、どこかの国の山野に咲いているのでしょうね。
by 夕菅 (2013-08-07 17:39)
とんちゃん いろいろ調べていただいてありがとうございました。
私も帰化植物写真図鑑や園芸植物の図鑑などキク科の辺りを絵合わせしてまわりましたが、疑わしいものにも出会えませんでした。
夕菅の庭に迷い込んだ見なれぬ植物、確かに、ここだからこそ刈られもせず花を咲かせられたかもしれませんね。
また木場公園帰化植物見本園などヘ行かれた時にもしも出会えたら是非教えて下さい。
by 夕菅 (2013-08-07 18:15)
皆さん、ご覧になったことのない花でしたね。あれからキク科ではないものも調べているんですが、いまだたどりつきません。
こういう作業は大好きですので、おおいに楽しみましたが、到達点が見えないとまた消化不良で、落ち着きませんね。
ユウスゲ庭のいごこちがよかったのでしょうね。
来年は種からお庭のあちこちに数を増やしそうですね。
どんな旅をしてユウスゲ庭にきたのか想像するのもまた楽しやですね。
これからも気にしてみていきたいです。
by 花咲かばあさん (2013-08-07 18:56)
花咲かおばさん 初めから悩ませてすみません。
やはり先ずブログに書いて皆さんにお尋ねすることにしました。
これで一応悩みから開放されたいと思います（笑）。
でもやはり、珍しい植物のようですね。まだ解答が得られません。
かってのオオキンケイギクのようなことになってはいけないので、種子は保管した方がいいのでしょうか。
そのためにもまだ観察は続けようと思っています。
やっぱりまだ開放されないかな？（笑）。
by 夕菅 (2013-08-07 23:55)
背丈は三尺バーベナだと、庭のを見に行ったら、
花が全然違っていました。
何なんでしょうね？
どなたかが発見されるのを、ぐうたらな私は待つことにします（笑）
庭で何かと何かが自然交配して新種が出来てた、なんていいなあ？！
by 703 (2013-08-08 23:23)
703さん お疲れのところ、難問をおしつけてごめんなさい。
やっぱり、百花繚乱どころか千花繚乱の「風の通る庭」にも、あちこち回られたガーデンにもこんな花はなかったということですね。
どうしてこんな難問が降ってきてしまったのか、本当に不思議です。
by 夕菅 (2013-08-09 00:11)
下記のブログに同じ全く植物が出ていました。アゲラタム属ではないかということで話が終わっていますが、何か手がかりが得られるかも。
http://syukuko128.exblog.jp/18566479
by satton (2013-08-09 16:10)
やっぱりアゲラタムらしいです。
http://davesgarden.com/guides/pf/showimage/88717/
by satton (2013-08-09 17:29)
satton さん 真剣に検索していただきまして本当にありがとうございました。
私と同じようにわからぬままブログに記載していらっしゃる方があったのですね。プロフィールから岡山の方のようです。
但しアゲラタムと花の印象はよく似ていますが、葉が異なり、草丈も高すぎると思います（アゲラタムでは〜80cm）。
せっかくここまでお探しいただいたのに申訳ございません。
by 夕菅 (2013-08-10 00:03)
あら、嫌だわ。また投稿したはずが出来ていません。
昨日の暑さは酷すぎましたね。って、暑さのせいにしています。
コメントと言っても、花の名前も分からず内容がありませんが・・・(^^ゞ
１７０㎝もの草には興味引かれます。
夕菅さんの庭は、どんどん進化していきますね。
到着の感謝メールお送りしました。ありがとうございます。
by とんとん (2013-08-11 11:28)
とんとん さん 酷暑の中再度コメントありがとうございました。
この人騒がせな花、やっと名前がわかりました。
ポンポンアザミとは良い名前をつけてもらったものですね。
でもやっと名前がわかったのに、種子を飛ばすことも出来ず別れねばならぬ花とはメロドラマのようです。
by 夕菅 (2013-08-11 18:27)
こんにちは。
名前がわかって良かったですね。
私もスッキリしました。
by 多摩NTの住人 (2013-08-12 08:32)
ポンポンアザミ！
私もようやく落ち着きました。
パソコンを開けるたびにその後の展開を待っていて！
愛知県では広がり始めているのですね。
繁殖力旺盛ということを聞いてなんだか可哀想になりました。
風で種子が飛ばされるとなると気がもめます。
夕菅さんのお庭でのみ鑑賞できるようになればいいのですが・・・
名前も可愛いですしお花の色も桃色 優しい感じ 捨てがたいです。
by とんちゃん (2013-08-12 09:25)
多摩NTの住人さん 再度のコメントありがとうございました。
ポンポンアザミはアザミで検索しても見つからず、焦りました。
花の名前を尋ねるサイトもありますが、内容が詳しく書けないのでブログでお尋ねしてしたのですが、しっかり教えて下さる方に巡り合えて幸運でした。
by 夕菅 (2013-08-12 18:50)
とんちゃん 一緒に考えていただいてありがとうございました。
週末に孫達が来る予定でしたので小休止と思っていましたが、思いがけない方からメールをいただき一気に解決しました。
出来たら種子が飛ぶ写真をと思っていましたが、もう無理になりました。
でももう少し見ていたいのでまだ抜かずにおきます（笑）。
確かに優しい感じで捨てがたい花ですものね。
どんなに繁殖力旺盛か、確認してみたいのです。
by 夕菅 (2013-08-12 21:26)