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寒中の花達 2012 [庭便り(冬)]

寒中、この庭の地表に置いた最低温度計はたいてい−2〜3℃、最低−6℃を示しました。
その寒さにも耐えて咲いている花達の記録です。

この冬の初雪は12月26日、お正月の活け花に出来ると喜んでいたニホンズイセンにも無情の雪が降り積もりました(白い斑点は雪)。
スイセン雪20121225wb.jpg

やはり雪が解けるとこの惨状。起こしても支えられないものは切り花にしました。
スイセン雪折れ2wb.jpg

左は太くなったスイフヨウの老木、この後のスイセンは被害少なく元気です。
やはり寄らば大樹の蔭でしょうか。
スイセン雪折れ3wb.jpg

ロウバイも老木になりましたがびっしり花がついています。
近くヘ行くと、馥郁たる香りとはこういうものだろうと思える良い匂いに包まれます。
ロウバイ20120130-1wb.jpg

けれどもこの柔らかな黄色の花達はほとんど俯いて咲いていて、カメラを向けるとバックは晴天ならば青、曇れば灰色。青はきつく、灰色はぼけて、私にはうまく撮れません。
今日はたまたま雲を見つけて撮り直してみました。
ロウバイ20120130-4wb.jpg

これは活け花用に切った1枝を垣根の前で撮ったものです。
ロウバイ2008活け花wb2.jpg

晩秋から咲いているサザンカもまだ咲いています。
サザンカは日本固有種とはいえ暖地生まれのため意外に寒さに弱く、緑の葉はしもやけのように赤っぽく変色することもあります。
それでも健気にまだまだ咲き続けています。
サザンカ2012寒中wb.jpg

ツバキはサザンカに比べて寒さに強く、侘助の園芸品種「数寄屋」は今年は寒から咲き始めました。
ワビスケ数奇屋wb.jpg

ツバキ「関戸太郎庵」は11月から咲いています。
このツバキは少し寒さに弱く霜に当たると花弁が変色し易いのですが、この1輪は花を守るかのように葉が被さっていて花弁はきれいです。
ツバキ太郎庵1wb.jpg

冬咲きクレマチス「クレマチス・ウンナンエンシス」も花の季節を迎えています。
フェルトのような厚い花弁です。
冬咲きクレマチス1wb.jpg

寒いからか赤みを帯びた蕾、おや、穴が開いています。
よく見ると右の白いつぼみにも小さな穴。
おやおや、真ん中の葉は下半分無い。
冬咲きクレマチス虫食いwb.jpg

枯葉を取ろうとした瞬間、指先に柔らかい感触、同時に視界に落下物。
予感的中、よーく見たら、いました!!!
葉に引っ掛かったまま動きません。
犯人はこの尺取り虫(エダシャクの仲間)だったのです。

尺取り虫エダシャクwb.jpg

お色直しに眼の覚めるような清々しい薄紫色!
ツルニチニチソウの返り咲きです。何故か今年は2輪、寒中に咲きました。
ツルニチニチソウ2012wb1.jpg

ビオラは今年も毎朝霜で真っ白になりながらも、日が当たれば解けて元気に上を向いて初夏まで咲き続けます。
ビオラ黄4wb.jpg

ガーデンシクラメンとスイート・アリッサムはベランダのプランター植え。
先日の氷柱はこのベランダの端に出来たものですから、寒さは同じくでしょうが、庇があるので霜が防げます。
ガーデンシクラメンといえどもこの庭に地植えは無理でした。
ガーデンシクラメン2012wb.jpg
コメント(8) 

コメント 8

エフ・エム

寒いですね。こちらは例の空っ風が吹いていて、とても散歩する気になれません。庭の梅もまだかたいつぼみのままです。
ロウバイの老木、花一杯で見事ですね。皆様、ロウバイの写真をよく見せて下さいますが、私の近所にはほとんどないのです。年に一度は見たい花ですが。
もうじき2月、光の春が来ます。早春の花に会うのが楽しみです。
by エフ・エム (2012-01-30 16:24) 

703

ロウバイがたくさん花を咲かせて、さぞいい香りが漂っていることでしょう!なかなかこれだけの木は見かけません。
侘助の色、何とも言えずいい色ですね。
冬咲きクレマチスも咲いていて、氷点下の寒さにも負けていないのですね。
花は健気に咲いて楽しませてくれるし、虫もせっせせっせと活動して、みな立派なもんです!

by 703 (2012-01-30 18:13) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
空っ風と伊吹おろしとどちらが冷たいのでしょう。こちらは昨日も今日も霜柱はできましたが日中は散歩できないほどではありません。
梅の蕾はまだ固そうですが、スノードロップやミニスイセンの芽が伸び始め、ヒメリュウキンカには蕾も見えました。
立春まであと5日です。
by 夕菅 (2012-01-30 22:35) 

夕菅

703さん コメントありがとうございました。
このロウバイは30年ほど前に植えたものですが、すでに庭木として育ててあったものですから樹齢はかなり高そうです。
寒さにも暑さにも病虫害にも強く、花の少ないこの季節に切り花にもできるので本当に有り難い樹です。
早咲きのクリスマスローズの蕾も膨らんでいますが、やはり穴だらけです。でもこの犯人はまだ逮捕できません。
by 夕菅 (2012-01-30 23:13) 

satton

冬なのに花がいっぱい咲いているのですね。こちらから見ると驚きです。スイセンで4月中旬かな。
ロウバイもきれいですね。こちらでも育つのでしょうが庭などで見ることがありません。
by satton (2012-01-31 11:33) 

夕菅

satton さん 北海道は今、白い世界なのですね。
イングリッシュガーデンもターシャの庭も寒い中でプランを練りつつ、春の訪れを待ちこがれて造られたのでしょう。
satton さんのつれづれ花日記を拝見すると、花屋さんや温室に咲く花々が多彩で良く手入れされていることに感心します。
花を大切に育む気持ちは北国の方々の方がより強くなるのかもしれませんね。
by 夕菅 (2012-01-31 12:43) 

とんとん

こちらのお花の記事を見て、庭に何か咲いていないかと確認に行きましたが、な~んにも。
ツルニチニチソウも葉っぱだけで咲いていません。
ちょっと前まで赤いギョリュウバイの花が見られたのに。
マンリョウの実だけが色を添えています。
冬咲きクレマチスとは、素敵です。
霜降りのビオラもお洒落です。
by とんとん (2012-01-31 21:24) 

夕菅

とんとん さん、ツルニチニチソウの慌てん坊は咲いていませんでしたか。こちらでも毎年咲くわけではありません。でも季節外れの一花は妙にうれしいものですね。
「霜降りのビオラ」には笑ってしまいました。お洒落な表現!
放っておいても四季花の咲く庭を志したのですが、やはり冬は淋しくて秋にビオラを植えることが慣例になっています。
霜降りビオラはひらひらした花弁なのに耐寒性抜群、積雪にも耐えて初夏まで咲き続けてくれます。
by 夕菅 (2012-01-31 22:15) 

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