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氷筍・氷柱(つらら)・氷花 [庭便り(冬)]

今日は大寒。寒い寒いお話です。

寒中の朝、庭一周は花を探すより霜柱を見に行く感じになります。
おや、これは何?
ベランダのすぐ下の芝生面に氷が3本?
芝生氷01080845-2wb.jpg

種明かし。
蛇口の締め方が甘くて散水器具から水が滴下していたのでしょう。
最長約25cmの氷柱は器具につながっていました。
氷柱(つらら)は垂れ落ちる水が氷結したもの、氷筍(ひょうじゅん)は滴り落ちた雫が凍ったものです。
これら3本は氷筍です。左の氷筍は長くなって水の出口まで連なってしまったのでしょう。
上からは小さなつららも数本垂れ下がっていますね。
氷筍は鍾乳洞の石筍と同じようにできるものと思われます。

氷柱-1wb2.jpg

真ん中の氷筍のてっぺんを接写、これまた奇怪な造形です。
芝生氷20110108頭wb.jpg

陽が昇るにつれと氷ははかなく溶けていきます。
あっ、倒れた!
芝生氷201101081135@wb.jpg

解けいく氷とその影。
芝生氷201101081135wb2.jpg

実はその前日、同じ場所でこんな面白い造形を見たのです。
芝生氷2wb.jpg

拡大すると芝生の細い枯葉を透明・不透明・黄色・球形・ソーセージ型などいろんな氷が包み込んで氷菓コンクールのように見えました。
これはつららでも氷筍でもない、何と呼んだらいいのでしょう。
氷花(ひょうか)? 
広辞苑にありました。植物などに水分が氷結し、白い花の様になる現象と。
落ちた雫が地面に届く前に芝生の葉についたまま凍ったのでしょう。
芝生氷2wb2.jpg
夢よ今一度と、蛇口を締めずにそのままにしておきました。
すると翌朝、今度は氷筍ができていたのです。

氷柱(つらら)はつくばいにできます。
つくばいは小さな水滴が落ちるよう調節してあります。
あふれた水がつららになって垂れ下がっています。
つらら1wb-2.jpg

雪の日、葉っぱから落ちる雫が凍ってできた美しいつらら。
凍った雫wb1.jpg

昨年からこの地方の最低気温に留意していますが発表は−3℃です。
うちの簡易最低最高温度計では地表・野ざらしでー6℃でした。
晴れた日、庭から西方を望むと白い伊吹山が見えます。
ここから吹き下ろす風が冷たい伊吹おろしです。
この伊吹おろしがこれらの氷アートの制作者かもしれませんね。

伊吹山10-2wb.jpg
(このプロペラは篠原さんのプロペラ1 ・ 2 光と影参照。)

コメント(13) 

コメント 13

エフ・エム

自然はさまざまな芸術作品をつくるものですね。樹氷のような雄大なものもあるし、庭先の小さなつららや霜柱。やがて水滴となって溶けて行くさまもおもしろいでしょう。
こちらは、茨城県南ですが関東の空っ風のせいか、つららはほとんど見ていません。
伊吹山がきれいですね。野草の宝庫だそうですが、近くでいいですね。
by エフ・エム (2012-01-21 09:15) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
関東の空っ風が吹く茨城県ではつららは出来ないのですか。
微妙なものなのですね。
伊吹山は地図上直線で結べば35kmの位置ですが、実際に登るのはなかなかたいへんです。今は雪山として眼で楽しんでいます。
でも年々住宅や電線がふえ、カメラは正直にそれらを写し出しますので写真も撮りづらくなってきました。
by 夕菅 (2012-01-21 23:32) 

satton

これだけの氷柱ができたということは相当気温が低かったのですね。北国では雪も氷もありふれていて注意して見ることがありませんが、よく観察するといろいろ面白い現象がありますね。こんどよく見てみます。
by satton (2012-01-22 12:14) 

花咲かばあさん

きびしい寒さもうれしいもの、そんな便りを次々に紹介していただいています。
自然界のア-ティストたちのコンク-ルといったところ、驚きの作品群です。
濃い影ですと、お天気も良くて、どんどん形を変えていくのも面白かったんでしょうね。
葉からの雫の氷柱の写真の右上に六角形の結晶も見られますね。
依然、雪の結晶の美しい写真を拝見し、感動したこと思い出しました。
下からの氷柱を氷筍と呼ぶんですね。




by 花咲かばあさん (2012-01-22 16:15) 

夕菅

satton さん、北国ではもういやというほどの雪も氷でしょうね。
私は雪が降り始めると何となく心が弾みます。
雪化粧は見なれた景色を全く異なるものに塗り変えてくれるからです。
でもさらに降り続くと雪かきの難儀さが思われて気が重くなります。
雪国の方々には申し訳ないことです。
でも北海道ではきっと「いろいろ面白い現象」がたくさん見つかるでしょうから是非また見せて下さい。
by 夕菅 (2012-01-22 16:53) 

夕菅

花咲かおばさん のところは花の咲き方からみると、こちらより低温かと思われますが、こうした氷の現象はいろんな条件によるのでしょうね。
但し、ここでもこんな現象は頻繁にはみられません。
実はこの写真達も昨年のと今年のとを集めました。
雪の結晶のあるのは昨年撮ったものです(明記しなくてごめんなさい)。
今年の雪では全くみられませんでした。
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/search/?keyword=雪の結晶

今夜は冷え込むと予報があった夜、屋外の蛇口をほんの少し弛めておいてみて下さい。
ぽたっ、。。。ぽたっ、。。。 という程度です。
きっと氷筍ができますからお孫さんと楽しんで下さい。
by 夕菅 (2012-01-22 17:37) 

703

珍しいものを見せていただきましたよ!
つららが出来たり、雪の結晶が見えたりするのは、
昔行った山登りやスキーの時ぐらいで、
北国でなくても水滴が凍るのを知り、驚いています。

雪の伊吹山がきれいですね!


by 703 (2012-01-22 23:39) 

夕菅

703さんのところではつららや氷はできないのですね。
ここは夏は37℃の酷暑ですのに、冬はこんなに冷たいのです。
植物にとっては過酷な環境ですね。
淡路島では常緑で冬を越せるアニソドンティアも、やはり当地では厳しそうです(目下観察中)。
でもこうした雪や氷を居ながらにして見られるのも「また楽しからずや」です。
by 夕菅 (2012-01-23 08:35) 

わんちゃん

夕菅さん こんにちわ~~

夏の間、お花畑で楽しんだ伊吹山も厳しいんだ、
伊吹おろしからの贈り物ですね。

継続的(時間の経過とともに)に観察されるのが見応えあります、
いつも「ほぉ~~そうだったんや」の連続なんですよ。

お庭での観察がステキですねぇ、
ウチの庭はそこまでいかないです
もっとも、早起きをサボってるせいでしょうか?




by わんちゃん (2012-01-23 16:51) 

わんちゃん

夕菅さん、
【わんちゃんの独り言】の記事にリンクさせていただきました
事後承諾で・・・
by わんちゃん (2012-01-23 18:14) 

とんとん

こちらはここ数日冷えて冷えて、なかなかなれません。
買い物も億劫です。
そちら氷点下、半端じゃない寒さですね。
でも、こういう面白いものが見られると寒さも冬からの素敵なプレゼントに思えますね。
葉っぱから雫ではなくつららだなんて、葉っぱも根性ありますね~~!

体に気を付けてお過ごしくださいね。

by とんとん (2012-01-23 20:30) 

夕菅

わんちゃん が登られた伊吹山、私は遠くから見ています。
朝西の窓のカーテンを開けた時、真っ白な伊吹山が見えると清々しくて嬉しくなります。
早起きは不得手ですが、朝起きてすぐにでも見に行けるのは庭の有り難さです。氷が溶けかけてからもう一度も楽々です。
そんな手抜き記事ですのにリンクしていただいて申訳ありません。
優雅な水景園の景観にはふさわしくないような気がしますが..........。
by 夕菅 (2012-01-23 21:18) 

夕菅

とんとん さん、初めのコメント、勝手に消去させていただきました。
なぜならば私もときどき同じようなことをして消していただくからです。
関東は今夜雪になるとか、明日の朝が楽しみですね(?)。
本来、私は寒さには強いはずでしたがさすがに腰痛には寒さがこたえ、おとなしくしています。
そういえば常緑樹の葉は雪にも氷にも耐えますから根性あるんですね~。また元気な花や葉を見つけて表彰してあげましょう。
by 夕菅 (2012-01-23 22:19) 

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