シオカラトンボとノシメトンボ [昆虫]
台風のあと急に秋めいてきました。
この夏撮ったトンボの写真を急いで載せようとしましたが、トンボもむつかしいのですね。
日頃見なれたトンボでさえ雌雄とか、近縁種とか、未熟なものとかを鑑別しようとするとなかなかたいへんです。
シオカラトンボ(♂)
トンボ亜科
体長5cm前後の見なれたトンボですがカメラを向けたのは初めてです。
成熟した♂の腹部が青白色の粉で覆われたようになるのを塩とみなして命名されたようです。
複眼は青緑色で美しく、腹部先端部は黒色ですっきりしています。
複眼が黒褐色の個体もあるようです。
翅は透明で、上縁先端近くに黒い縁斑があります。
近縁のオオシオカラトンボは複眼が黒っぽいのですが、腹部が先端近くまで細くならずぼってりし、先端の黒い部分が短いそうです。
ゼフィランサスの蕾の上で水平を保っています。
お顔を拝見、うーん、マンガチック!
細い茎にもうまく絡み付いています。(どの画面もクリックすると大きくなります。)
シオカラトンボの♀も見たいものです。
未熟なうちは♂♀ともに胸腹部が黄褐色、腹部には黒い斑条があり先端は黒色です。
♀は成熟しても腹部が青白色とはならず、黄褐色のまま。複眼は黒褐色ですが稀に青いこともあるそうです。
これら黄褐色のシオカラトンボはムギワラトンボと呼ばれます。
お? これはムギワラトンボ? ↓
いいえ。
黄褐色でも黒い斑条はなく未熟な(7月31日撮影)ナツアカネでしょうか?
その後も待っていましたが、シオカラトンボの♀は見つけられませんでした。
ノシメトンボ
アカトンボ亜科。
体長45mm前後。
これもよく見るトンボです。
上の写真と頭部・胸部はよく似ていますが、翅の先が褐色で、腹部に黒い斑紋が並んでいます。
ノシメ(熨斗目)は腰のあたりに段模様を配した着物の柄のことらしく、翅の褐色斑から名付けられたようです。
翅を拡大すると不規則な編み目模様が現れました。
赤っぽい複眼。
脚のトゲトゲはハグロトンボと同じです。
コノシメトンボとは胸部の模様で鑑別されます。
正面です。枯れ草の先端にバランスよく停まっています。
鼻の孔のような二つの黒い斑点は「眉斑」、ノシメトンボの特徴です。
複眼は赤。
とんぼの めがねは赤いろ めがね
夕焼け雲(ゆうやけぐも)をとんだから
とーんだか〜ら ♪
成熟した♂は背が赤褐色になります。
最もありふれたトンボ2種をとりあげましたが、いざ書こうとするとトンボについて何も知らなかったことが判明しました。
腹部の節は10個あり♀は8節目が膨らんでいて雌雄の決め手になるとか、胸部の斑紋が種の鑑別に役立つとかを初めて知っても写真がその部分を捕らえていませんでした。
知って撮ることが基本のようですが、今度はカメラの技が足りません。
そのためこの記事にも誤りがあるかもしれません。お気付きになられましたら、お教えいただけますようお願いします。
もたもたしているうちに夏のトンボの季節は終わり、赤とんぼの季節が来そうです。
この夏撮ったトンボの写真を急いで載せようとしましたが、トンボもむつかしいのですね。
日頃見なれたトンボでさえ雌雄とか、近縁種とか、未熟なものとかを鑑別しようとするとなかなかたいへんです。
シオカラトンボ(♂)
トンボ亜科
体長5cm前後の見なれたトンボですがカメラを向けたのは初めてです。
成熟した♂の腹部が青白色の粉で覆われたようになるのを塩とみなして命名されたようです。
複眼は青緑色で美しく、腹部先端部は黒色ですっきりしています。
複眼が黒褐色の個体もあるようです。
翅は透明で、上縁先端近くに黒い縁斑があります。
近縁のオオシオカラトンボは複眼が黒っぽいのですが、腹部が先端近くまで細くならずぼってりし、先端の黒い部分が短いそうです。
ゼフィランサスの蕾の上で水平を保っています。
お顔を拝見、うーん、マンガチック!
細い茎にもうまく絡み付いています。(どの画面もクリックすると大きくなります。)
シオカラトンボの♀も見たいものです。
未熟なうちは♂♀ともに胸腹部が黄褐色、腹部には黒い斑条があり先端は黒色です。
♀は成熟しても腹部が青白色とはならず、黄褐色のまま。複眼は黒褐色ですが稀に青いこともあるそうです。
これら黄褐色のシオカラトンボはムギワラトンボと呼ばれます。
お? これはムギワラトンボ? ↓
いいえ。
黄褐色でも黒い斑条はなく未熟な(7月31日撮影)ナツアカネでしょうか?
その後も待っていましたが、シオカラトンボの♀は見つけられませんでした。
ノシメトンボ
アカトンボ亜科。
体長45mm前後。
これもよく見るトンボです。
上の写真と頭部・胸部はよく似ていますが、翅の先が褐色で、腹部に黒い斑紋が並んでいます。
ノシメ(熨斗目)は腰のあたりに段模様を配した着物の柄のことらしく、翅の褐色斑から名付けられたようです。
翅を拡大すると不規則な編み目模様が現れました。
赤っぽい複眼。
脚のトゲトゲはハグロトンボと同じです。
コノシメトンボとは胸部の模様で鑑別されます。
正面です。枯れ草の先端にバランスよく停まっています。
鼻の孔のような二つの黒い斑点は「眉斑」、ノシメトンボの特徴です。
複眼は赤。
とんぼの めがねは赤いろ めがね
夕焼け雲(ゆうやけぐも)をとんだから
とーんだか〜ら ♪
成熟した♂は背が赤褐色になります。
最もありふれたトンボ2種をとりあげましたが、いざ書こうとするとトンボについて何も知らなかったことが判明しました。
腹部の節は10個あり♀は8節目が膨らんでいて雌雄の決め手になるとか、胸部の斑紋が種の鑑別に役立つとかを初めて知っても写真がその部分を捕らえていませんでした。
知って撮ることが基本のようですが、今度はカメラの技が足りません。
そのためこの記事にも誤りがあるかもしれません。お気付きになられましたら、お教えいただけますようお願いします。
もたもたしているうちに夏のトンボの季節は終わり、赤とんぼの季節が来そうです。
2011-09-09 08:19
コメント(10)
こんにちは
見慣れているはずのシオカラトンボとノシメトンボのはずが・・・。
写真を見て、トンボってこんな顔をしていたんだ!!と
私も驚いて、見入ってしまいましたよ。
知識や頭に残っている記憶は・・・
身体は頭、胸、腹に分かれ、足は六本胸から出ていて・・・
あとは、腹の色、網網のきれいな羽、大きな複眼の印象が残っているぐらいなんですね。
見ているようで何も見えていない。
知っているようで実は何も知らない。
つくづく、感じます (笑)
by ebisu-mama (2011-09-09 11:39)
ebisu-mamaさん、同感していただいて恐縮です。
mamaさんは「身体は頭、胸、腹に分かれ、足は六本胸から出ていて」ってわかるだけ優秀です。私なぞ、トンボの体の仕組みからあらためてGoogle検索したんですから(笑)。
トンボの顔、拡大して思わず笑ってしまいました。
遠くから見ると容姿端麗なスポーツマンなんですけどね。
by 夕菅 (2011-09-09 22:16)
トンボの正面顔とにらめっこは楽しいですね。
向こうからどんな風にみえているのでしょう。
トンボの羽の網目は、飛ぶのに都合がいい様に合理的に設計された結果なのでしょうね。
よく見かけるノシメトンボやナツアカネ以外のトンボたち、近くではなかなか出合えないんですよ~。
青居目のシオカラトンボは奇麗ですね。
by とんとん (2011-09-10 21:46)
とんとんさんの辺りでもノシメトンボやナツアカネが多いんですね。
今日は久しぶりに大きなオニヤンマが飛んできました。
子どもの頃はたくさんいたのに最近見たことがなかった待望のトンボです。慌ててカメラを取りにいきましたが、たちまち青空のかなたへ消えてしまいました。残念無念!
まだシオカラトンボは時折見られますが、動きが早くてなかなか撮れません。
by 夕菅 (2011-09-11 00:19)
こうやってはっきりした写真を見せていただくと、気が付かなかった細かい模様がよく分かり、とてもおもしろいです。
子どもの頃、大好きだったトンボたち、郷愁を感じます。
by エフ・エム (2011-09-11 08:10)
エフ・エムさん おはようございます。
トンボの写真はあきらめていましたが、今年はたまたまハグロトンボが撮れたので姿を追ってみるとチャンス到来、シオカラトンボが葉に停まってくれました。
オニヤンマやシオカラトンボの♀も載せたかったのですが待ちぼうけでした。
パソコンで拡大するとまた初めて見る楽しさがありました。
by 夕菅 (2011-09-11 08:40)
トンボたち、こんなに鮮明に撮るには根気が要るでしょうね。改めてトンボの姿を見直しました。
私は鳥にも蝶にもみんな逃げられて、ろくな写真がありません。
by satton (2011-09-11 10:07)
satton さんも動くものは苦手のようですね。
私もそうですが、偶然停まっている所を見つけるとまず1枚撮っておいて、カメラだけ前進するような格好でしずか〜に1歩近づいては1枚づつ撮ると稀ながら写せることがあります。
ノシメトンボは比較的人懐っこいようですよ。
by 夕菅 (2011-09-11 10:51)
シオカラトンボ雄の顔(前額)は水色なので,
オオシオカラトンボと区別がつきます。
しかし,雌と未成熟な雄は体色が似ていて見分けがつきません。
腹端にある尾部上付属器(びぶじょうふぞくき)を写せば
簡単に見分けられることが分かりました。
シオカラトンボ雄の腹は平たくて折れそうに見えます。
by itotonbosan (2014-01-28 22:04)
itotonbosan さん コメントありがとうございました。
シオカラトンボの雌と雌の区別の仕方をお教え下さいましてありがとうございました。
3年以上前の記事、思い出すのに時間がかかりました(笑)。
シオカラトンボは時々見掛けますので、見つけたら顔ばかりねらわず、腹端の尾部上付属器を写すよう努力してみます。
by 夕菅 (2014-01-28 23:08)