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メランポジウム [草花(夏)]

メランポジウム
キク科メランポジウム属
学名は Melampodium paludosum
北アメリカ原産
草丈 30〜60cm

メランポジウムは初夏から晩秋まで元気に咲き続ける1年草です。
この花はセルフクリーニングの性質があり、花殻が目立たないといわれます。
これはどういうことなのか、具体的に画像で追ってみたいと思います。

7月初旬。
こぼれ種で芽生えたメランポジウムが茂り、黄色い花が次々と開花します。

メランポ初期0607wb.jpg

蕾から順に咲き進んでいきます。

メランポ花々wb.jpg

下の花は花弁が11枚あるように見えますが正しくは11個の舌状花(キク科の特徴)です。
中央の帽子状の部分は筒状花の集り、まず周辺から小花が開花し始めます。
舌状花・筒状花・それらを包む総苞をまとめて頭花といいます。
頭花の大きさは2.5cmくらい、舌状花は12個前後です。

メランポ筒状花wb.jpg

筒状花が下から順に開花していきます。

メランポ咲き競うwb.jpg

9月上旬、酷暑の中でもますます花数がふえていきます。
画像をクリックして大きくしても花殻がどこにあるのか、はっきりしません。

メランポ一面wb.jpg

咲き進んだ花を見つけました。
2枚の舌状花は枯れて褐色の棒状になり、筒状花も褐色になっています。

メランポ老若wb.jpg

左寄りの花では舌状花が散った後に緑色の種子が見えています。
しかしまだ4枚の舌状花は黄色を保っていますね。
右の花は褐色の種子が車輪状に並んでいます。
種子は痩果で1つの舌状花に1個ずつ作られます。まもなくほろほろと落ちるでしょう。

種子過程wb.jpg

筒状花が落ちる瞬間は普通撮ることができません。
けれども偶々舌状花3枚と筒状花の塊がクモの糸に引かかっているのが見つかりました。
筒状花の塊は風に揺れて裏と表を見せてくれました。

種子クモの巣表半wb.jpg 種子クモの巣裏半wb.jpg

種子が落ちた後は緑色の花のように見えます。
キク科ですからこれは萼ではなく、合生した5枚の総苞でしょう。
こんなふうに舌状花は枯れたものから縮んで落ち、筒状花は帽子を脱ぐかのようにさらりと散ってしまうため見苦しい花殻はほとんど見られないのです。

メランポ散華wb.jpg

10月になっても花の勢いは衰えず、色鮮やかに咲き広がっています。
奥のブルーの花はサルビア・アズレアです。

メランポ06wb.jpg

自生のトレニアとの競演。
小径が塞がれて回り道したり、はみ出た部分を切って生花にしたり。

メランポ小路1wb.jpg

メランポジウムは庭で最も頑強な1年草かと思います。
繁り過ぎるのが欠点ですが、一度植えたらあとはこぼれ種で生え、肥料不要、病虫害殆どなく、花殻摘みも要らぬ誠に手間要らずの花です。
さすがに晩秋には葉の色もあせ、霜が降りると枯れますから抜き取って堆肥にします。
セルフクリーニングするエコの花と言えましょう。
お蔭様で酷暑の夏も庭には労せずして花々が保たれています。


追記(2011. 9. 27.)
セルフクリーニングに関してもうひとつ書き忘れたことがありますので追記します。

メランポジウムは開花するとその花の両脇の枝がどんどん伸びて葉を開き、また花を咲かせます。

エコ2wb1.jpg

花期が長いので花がみすぼらしくなる頃には同じ葉腋から次の花の茎が伸び、古い花はその葉の陰になって目立たないというわけです。

エコ3wb.jpg

切り花にして花瓶に生けておくとどこからか種子が落ちてきて不思議に思いました。
これがきっかけで調べましたところセルフクリーニングということばを見つけたのです。

メランポジウムのセルフクリーニングは次の二つの性質によるものと考えました。
 1)咲き進むと管状花は1塊となり、舌状花は縮れて容易に落下する。
 2)花が古くなる頃には両腋から新しい茎が育ち、その葉の陰になって目立たない。

こういうわけで、上から見ると花殻はほとんど無く、新鮮な花と葉ばかりのように見えるのです。
コメント(10) 

コメント 10

えふ・えむ

モランポジウムを育てたことがなく、花のセルフクリーニングという言葉も知りませんでした。
花はたくさん咲きますし、キク科のモデルとして、教材に最適ですね。舌状花、筒状花の様子がよく分かりますし、舌状花も役割を終えると、何ごともなかったように散って行く。
感心しました。
by えふ・えむ (2011-09-19 09:21) 

とんとん

一枚目はそのままテーブルクロスのがらにしたら、お花畑でお食事の気分ンイなれそうです。^^

メランポジウムの葉の緑と花の黄色、大きさのバランスが良くて好きでプランターに良く植えたものです。
下から三枚目、感激の場面です♪ そうだったんですか!
毎年零れ種で一面に咲いてくれて、花期が長く、花の後も手間なし。
水揚げも良さそうですね。
西洋の花は元気ですね。


by とんとん (2011-09-19 11:11) 

夕菅

えふ・えむさん コメントありがとうございました。
確かにメランポジウムは安価で、花数が多く花期も長いので教材に重宝かもしれませんね。
初夏パンジーやビオラが終わった後、今年は何を植えようかと悩むのですが、せっかく植えた苗も梅雨や日照りで枯れることが多く寂しくなりそうなところをメランポジウムが埋めてくれます。
by 夕菅 (2011-09-19 15:54) 

夕菅

とんとん さんはプランターに植えられたのですか。
私は花壇にしか植えたことがありません。でも気をつけていないと菜園にも芽を出して、盛夏見回りをさぼっているとナスや里芋が埋まって溺れそうになることがあります。
ただ水揚げは思いのほか気難しくて、下の方から長く切るとすぐしおれてしまうことがあります。雨後や朝のうちに短かめに切ってすぐ水切りするといいようです。

by 夕菅 (2011-09-19 16:11) 

花咲かばあさん

メランポジュウムの海ですね。風で波打つ景は素敵でしょうね。
先日の台風にもめげずとても丈夫な花のようですね。
半年以上も咲き続けるんですか。
花の咲く様子がよくわかりました。
花と葉のバランスの良さが夏の暑さを和らげている、、、?


同じ仲間のルドベキアも種を飛ばしてどんどん増えてくれますが
背丈が高いので先日の台風に倒されてしまいました。
この花も11月まで庭を彩ってくれると思っていましたのに、、、、。




by 花咲かばあさん (2011-09-19 17:30) 

夕菅

花咲かおばさん また雨の音が大きくなりました。
前の台風でルドベキアが倒れてしまったのですね。
メランポジュウムはほとんど無傷でした。
「メランポジウムの海」、そう、白髪三千丈風に言えばそうなります(笑)。
でもどうもその勢いで下の宿根草を絶やしてしまう傾向があります。
生花にはルドベキアの方が長持ちします。
by 夕菅 (2011-09-19 22:28) 

わんちゃん

夕菅さん こんにちわ~~

まさに、わんちゃんにピッタリのお花です。
早速・・・
と、言っても??
by わんちゃん (2011-09-21 17:13) 

夕菅

わんちゃんにピッタリ?
私にもぴったりです。
何せ、暑くて花の植え替えなどしたくない時にひとりでに生え、手入れしなくてもどんどん秋まで咲いてくれるのですから。
でも元気がありすぎて風雅さには欠けます。
そしてやさしい山野草や宿根草を覆って枯らしてしまうことがありますから、適当に間引く必要があります。

by 夕菅 (2011-09-22 00:11) 

satton

メランポジウム、アップすると面白いつくりをしていますね。セルフクリーニングという言葉、初めて知りました。良く見るとそういう性質を持った花が結構ありますね。
by satton (2011-09-25 10:03) 

夕菅

satton さん 
北海道でもメランポジウムはたくさん咲いてますか?
セルフクリーニングという言葉は私もメランポジウムをパソコン検索した時たまたま知りました。
でももう1つ書き落としたことがあって気になっていますので近々追加しようと思っています。
他にもお気付きの花がありますか?
そういう見方で見直すといろいろ見つかるかもしれませんね。

by 夕菅 (2011-09-25 18:03) 

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