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カワラナデシコ [草花(夏)]

カワラナデシコ
 ナデシコ科
 和名 河原撫子
 別名 ナデシコ・ヤマトナデシコ   
 本州・四国・九州および朝鮮半島・中国・台湾に生育する多年草。
 花期 7〜9月(園芸種は5〜7月)

すでに万葉集にも登場する「なでしこ」、日本女性を讃えた「大和撫子」さらに秋の七草の「なでしこ」は皆、このカワラナデシコのことです。

カワラナデシコ10輪(ウリハムシ1匹付き)。画面は全てクリックすると大きくなります。

ナデシコ10輪1wb.jpg

咲いて間もない花。花弁は5枚、雌しべ2本・雄しべ10本。

ナデシコP1輪wb.jpg

白花もあります。

ナデシコW2輪wb.jpg

あでやかな1輪。すでに雄しべはほとんど消えかかっています。

ナデシコ2006wb.jpg

草丈30〜80cm. 対生の細長い葉や円い茎は白っぽい青緑色。

ナデシコpw8輪wb.jpg

長さ3〜4mの萼筒の先から花弁が出てきて平開します。
花弁が枯れた後は萼筒に包まれたまま蒴果()となり、多数の黒い種子が出来ます。

ナデシコWP実wbL.jpg

陽を受けて元気に。

ナデシコR1wb.jpg

雨の日も明るく。

ナデシコW1wb.jpg

10年ほど前、カワラナデシコに惹かれて庭に数株の苗を植えました。
ホタルブクロやマルバストラムの隣に咲くピンクと白のカワラナデシコ。

ナデシコRW1wb.jpg

以来種子を採取することもなく、ただ成り行きに任せて花を楽しんできました。
2007年5月28日。
シュウメイギク(右下)やビオラ(左上)と競って茂り、今や花の盛り。

ナデシコ2007wb.jpg

2008年6月23日。
カワラナデシコの名のごとく河原のような日向が好きかと思っていましたのに、やや日陰のボダイジュの下に自生してきました。
ここは昨年の群生地(すぐ上の写真)から2~3m東側、西風で種子が飛んだのでしょう。

ナデシコ菩提樹08wb.jpg

昨年は見事に2色が共演しました。2010年6月22日。
しかし残念ながら今年はちょっと貧弱でした。

ナデシコ菩提樹2wb.jpg

昨朝「なでしこJAPAN ワールドカップ優勝」! 快挙、おめでとう!
ふだんはスポーツに縁がない暮らしでしたが、今回はお祝いの心を込めて宿題にしてあったカワラナデシコを大急ぎでアップしました。

秋の七草に数えられるカワラナデシコ(なでしこ)、今回数年分の写真を見直しましたが、ほとんど6月に撮られたものでした。
今年の庭のカワラナデシコは今はもう花も終わり、果実が目立ちます。
昨年の秋も花はほとんど見られませんでした。
買ってきた苗はカワラナデシコの早咲きの園芸品種ということになるのでしょうか?。
野に咲く原種は秋まで咲くのでしょうか?


コメント(16) 

コメント 16

ebisu-mama

夕菅さん、ナイスです!
なでしこジャパン 優勝、おめでとう!にふさわしいブログ。

私は 早起きをしてドイツ戦からずっと応援してきましたよ。
諦めず前を向く姿、選手みんな、本当に素晴らしかったです。

一躍有名になった花でしょう。
今朝も、「なでしこ」ってどんな花?と娘から聞かれました。
下手な絵を書いて説明しましたが
その時夕菅さんのブログを開けていたら・・・残念。
今夜、早速見せてやります。

今回、優勝を勝ち取ったなでしこジャパンの選手達。
凱旋帰国した明るく元気な選手と
この花の印象に ギャップを感じる人もいるかもしれませんね。
けれど、今まで注目されないときでも、厳しい環境でも
諦めず、練習をし続けてきた選手の姿。
そして、仲間と一緒に輝く姿こそ、
この「ナデシコ」の花にふさわしい素敵な姿でないかと
なんだか、感慨深く感じています。


by ebisu-mama (2011-07-19 22:00) 

夕菅

ebisu-mama さん 熱いコメントありがとうございました。
やっぱり早起きして応援されたんですね。
私は昨日ずっとパソコンとにらめっこでしたが完成できず、仕事を終えてからの今夕やっとアップ。それから夕ご飯の支度でした(笑)。
娘さんの質問に間に合わず残念でした。
「なでしこ」の命名、むしろユーモアもあっていいと思います。
華奢に見えてもカワラナデシコは日照りでも雨降りでも風に揺さぶられても倒れても咲き続けます。
それにしても若い方は大和撫子ってわからないかもしれませんね?
by 夕菅 (2011-07-19 23:43) 

エフ・エム

なでしこジャパンの優勝で日本中盛り上がっていますが、この機会に大和撫子の花を大勢の方々に知っていただきたいものです。知らない方もこの花を見れば、その美しさが分かっていただけるでしょうね。
カワラナデシコをブログ記事にしたことがあるか、忘れてしまっていましたが、索引を引いてみたら、神代植物園で撮ったものがありました。5月21日の記事ですので、まだ初夏ですね。やはり早咲きの品種なのでしょうか。
by エフ・エム (2011-07-20 12:04) 

夕菅

エフ・エム さん コメントありがとうございました。
カワラナデシコは大好きな花なのにアップはつい先送りになっていました。
この度はエフ・エム さんのハルシャギクに触発されて1日遅れで書き上げることが出来ました。
神代植物園2009.5.21.のカワラナデシコ拝見しました。
関東でも5月から咲いているのでね。
うちのはやはり早咲きの園芸品種かと思っています。

by 夕菅 (2011-07-20 18:20) 

なかなか

夕菅さん こんばんは
カワラナデシコがとっても良い感じで庭に咲いているのですね。
こちらも公園の花壇などに植えられているものは野に咲くものに比べ1か月ほど早く咲きます。 また花は径が小さくて整っています、そして白や濃い紅赤まで色の変化もあります。
野性のものはもっと大柄で、花弁の切れ込みがまちまちでより繊細な感じです。 花の色も淡いピンク色の一色だけのようです。
古くから人々に親しまれている花なので、園芸種として改良されたものもたくさんあるのでしょうね。

by なかなか (2011-07-20 22:11) 

夕菅

なかなかさん 
「花*花・Flora」のBlog の返信に加えてこちらへもコメントいただいて本当にありがとうございます。
野山に咲くカワラナデシコが見たいのですがもう体力的に無理です。
せめてもと庭では生えるに任せています。白とピンクがほどよく混生するのも妙です。
たしかに園芸店の苗は濃いピンクもありますが、できるだけ淡いピンクを選んで買ってきました。それでもやや濃い色の花が咲くこともあります。
野生の花はもっと大柄、より繊細で、淡いピンクだけなのですか。
歩き疲れた頃ふと見るとナデシコ1〜2輪、感激でしょうね。



by 夕菅 (2011-07-20 23:09) 

花咲かばあさん

白色とピンクの共演、見事ですね。翌年はさらに大舞台が繰り広げられることと想像しますが、そうでもないこともあるんですね。
以前いただいた数本の株が、今年はうちの庭でも沢山咲きました。
早く夕菅庭のように、、、と、挿し木までしました。
頑張って種の数をと、開いて見たら、おや結構大きい種に頑張るというのは大げさでした。
今まで花は芽が出てふくらんで、花が咲いて、、、で終わっていました。。種子は54個でした。

昨日今日と世界中が「nadeshiko」「なでしこ」と沸きました。どんな花かと植物図鑑を開いた方もおられることでしょう。
勢いある雑草にも負けないで、強い花ですね。
昔から日本女性の代名詞にされ、特別に親しみ愛されてきた花、可憐とかしとやかというイメ-ジでみていましたが、
「なでしこジャパン」の活躍で「石竹」とも書かれることに納得させられました。
山野を歩いていて出会えたらうれしくなる花の一つです。
by 花咲かばあさん (2011-07-21 08:54) 

夕菅

花咲かおばさん 今年は何も見ていただけなくて残念でした。
多年草も土の中の必要な成分が不足すると、隣地へ移動するようにと種子をたくさん作るのでしょうね。
やっぱり種を数えられましたか(笑)。虫メガネまではいらなかったでしょう?
ニゲラは真黒でしたが、ナデシコは濃い焦げ茶色(黒褐色)ですね。
種の大きさはほぼ同じですがナデシコの方が薄い。

セキチク(石竹)は別名カラナデシコ(唐撫子)、平安時代に中国から渡ってきたそうで、ヤマトナデシコ(大和撫子)とは別種です。
清少納言は枕草子に
「草の花はなでしこ 唐のはさらなり、大和のもいとめでし」
と書いたそうですが、私は唐のより大和のなでしこの方が好きです。
by 夕菅 (2011-07-21 13:27) 

とんとん

タイムリーなアップで、お見事です!
野草に興味を持つ前、好きな花は何かと言うと若いころからずっとナデシコの花でした。
苗を買ってくると園芸品ぽくてがっかりでしたが、夕菅さんのところも園芸品ぽいのですか~。
白も素敵ですね。
お庭もとっても素敵♪!

全くスポーツは見ないのですが、なでしこジャパンの試合は見ましたよ♪
すごかったです。
諦めずコツコツと志を持って続けることが大事ですね。
いい歳をしてこれを機会に心を入れ替えて行かねばと思うとんとんです。
by とんとん (2011-07-21 18:59) 

夕菅

とんとん さん 
早起きして応援されたのですね。感激も一入だったことでしょう。
私は早起きしなかった分、写真の整理やらで1日半、籠っておりました(笑)。
自然の中で咲くカワラナデシコをまだ見たことがありません。
園芸店では濃い色のものは敬遠し、できるだけ淡いピンクの花を選んで購入しました。でも不思議に庭では白とピンクガ程よく分布して咲いてくれます。
今度下調べしたらやはり野に咲くナデシコは花弁が細目でもっと繊細なようです。でももう私はこれで満足しています。
by 夕菅 (2011-07-21 21:52) 

花咲かばあさん

早速のお返事ありがとうございました。「石竹」は唐ナデシコのことでしたね。
「万葉四季の花」の本に  
「秋さらば見つつ偲へと 妹が植えし屋前の石竹花咲きにけるかも」
大伴家持の歌に神代植物園の河原撫子が紹介されていました。
私もだんぜん大和のなでしこが好きですね。
20年以上も前、阿蘇の高原で河原撫子の群生を見て感激したこと、
思い出されます。群生も素的ですが、2,3輪咲いている景もまたいいものですね。このごろは野で出会うことはなくなってしまいました。

私は結果がわかってから安心してテレビ観戦しました。
女子サッカ-の試合は始めてみました。

by 花咲かばあさん (2011-07-21 23:07) 

夕菅

花咲かおばさんは阿蘇の高原で本物のカワラナデシの群生をごらんになったのですか。私も学生の頃阿蘇の高原に行ったけど、咲いていなかったような.........。
確かに群生もいいでしょうが、だんだん1〜2輪ひっそり咲く花がいとおしくなりますね。
朝日百科「植物の世界」など読んだばかりですから、「石竹・・・など」今日はまだおぼろげならず言えました(種明かし)。
by 夕菅 (2011-07-22 00:11) 

satton

なでしこジャパン、早朝に起きて観戦しました。感動して涙が出ました。
カワラナデシコは北海道にはなくて、変種のエゾカワラナデシコが自生していると聞きました。ところが昨年函館山で見たのは、カワラナデシコに類似していました。良く調べてみます。 
by satton (2011-07-23 20:41) 

夕菅

satton さん やはり感動の歴史的優勝戦、早起きされてよかったですね。
昨年のエゾカワラナデシコの記事、拝見してきました。
鑑別はむつかしいようですね。
苞が2対というのも決め手にはならず、萼筒が2〜3cmと短かめであること(カワラナデシコは3〜4cm)で分けるという記載もありましたがいかがでしょうか? 
by 夕菅 (2011-07-23 23:49) 

わんちゃん

夕菅さん こんばんわ~~

うわぁ~ ウレシイです。
コロとの散歩道のところどころでカワラナデシコ咲いてます。
可愛いピンクの色、生い茂ってる夏草の中でひときわカワイイです。
わざわざカワラナデシコって呼ぶって知りませんでした
”なでしこ”としか知りませんでした
でも、散歩道でカワラナデシコに出会うようになってからカワラナデシコという名前を知りました。
大和撫子の撫子がこのカワラナデシコだってことも・・・

木津川の土手にはあっちこっちに咲いています。
でも、白いのはまだ出合ったことないですけど。

そして、姪っ子はナデシコの花が大好きで浴衣の模様がナデシコ。
by わんちゃん (2011-07-24 21:16) 

夕菅

わんちゃん の散歩道には自生のカワラナデシコが咲いているのですか。すばらしいですね!
こちらでは木曽川の土手にも見たことがありません。
木津川の土手にはアマナやサクラタデも群生するとこらがあるとか、いいですね。木津川市植物同好会の記録、見せていただいています(覚えられないけど)。

by 夕菅 (2011-07-24 23:04) 

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