雪の結晶 [庭便り(冬)]
2010年12月31日、庭は初雪に覆われました。
まだかすかに舞う雪の中をロウバイを見に出かけました。
枯れた葉に光るものがあります。(◎は画面をクリックすると大きくなります。)
解けた雪が凍ったのでしょう、水晶の結晶のように輝いています。
その横に垂れ下がるのは? 雪の結晶? 辛うじて連なって揺れていました。
見上げるとロウバイの枝に積もった雪にも雪の結晶がいっぱい!
紅い矢印のところを拡大します。(◎)
樹枝形の結晶が見えました。
六花状の樹枝状平板結晶といわれるものです。
その目で見るとあっちにもこっちにも見つかります。(◎)
拡大するとそれぞれ微妙に違う形です。
ロウバイばかりではありません。
自生の苗木にもふわーっと載っかるように雪の結晶が堆積しています。(◎)
うれしくて寒さも忘れて結晶見物。(◎)
キソケイにも。
この地で30年以上暮らしますが、雪の結晶をこんなにはっきり見るのは初めてです。
枯れた秋明菊には、今ひとたびの花が咲きました。(◎)
精一杯拡大。羊歯状の結晶です。
線香花火のよう。一番下のは六方向への対称形が明らかです。(◎)
雪の研究者、中谷宇吉郎博士(1900-1962)の有名な言葉があります。
「雪の結晶は天から送られた手紙であるということが出来る。そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。」
一般に樹枝状結晶が成長する温度はマイナス15度前後(中谷博士によればマイナス14〜17度)といわれます。
この日、愛知県の最低気温はマイナス1〜2度でした。
不思議に思って調べると、樹枝状結晶はマイナス2度位でも出来ることがあるとわかりました。
さらに気温が下がると柱状になり、マイナス15度前後では大きく美しい樹枝状結晶が出来、さらに低温になると小さな柱や板になるそうなのです(ケン・リブレクト「雪の結晶」)。
雪は毎年1〜2回降りますが、この庭でこんなにはっきりと結晶を見たのは初めてです。
温度と湿度との条件が偶然にかなったのでしょう。
たまたま独りだけで年越ししたこの日、この雪の結晶は天からの最高の贈り物に思えました。
追記(2011.1.10.夜)
あとがきの一部を変更・追加しました。
まだかすかに舞う雪の中をロウバイを見に出かけました。
枯れた葉に光るものがあります。(◎は画面をクリックすると大きくなります。)
解けた雪が凍ったのでしょう、水晶の結晶のように輝いています。
その横に垂れ下がるのは? 雪の結晶? 辛うじて連なって揺れていました。
見上げるとロウバイの枝に積もった雪にも雪の結晶がいっぱい!
紅い矢印のところを拡大します。(◎)
樹枝形の結晶が見えました。
六花状の樹枝状平板結晶といわれるものです。
その目で見るとあっちにもこっちにも見つかります。(◎)
拡大するとそれぞれ微妙に違う形です。
ロウバイばかりではありません。
自生の苗木にもふわーっと載っかるように雪の結晶が堆積しています。(◎)
うれしくて寒さも忘れて結晶見物。(◎)
キソケイにも。
この地で30年以上暮らしますが、雪の結晶をこんなにはっきり見るのは初めてです。
枯れた秋明菊には、今ひとたびの花が咲きました。(◎)
精一杯拡大。羊歯状の結晶です。
線香花火のよう。一番下のは六方向への対称形が明らかです。(◎)
雪の研究者、中谷宇吉郎博士(1900-1962)の有名な言葉があります。
「雪の結晶は天から送られた手紙であるということが出来る。そしてその中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。」
一般に樹枝状結晶が成長する温度はマイナス15度前後(中谷博士によればマイナス14〜17度)といわれます。
この日、愛知県の最低気温はマイナス1〜2度でした。
不思議に思って調べると、樹枝状結晶はマイナス2度位でも出来ることがあるとわかりました。
さらに気温が下がると柱状になり、マイナス15度前後では大きく美しい樹枝状結晶が出来、さらに低温になると小さな柱や板になるそうなのです(ケン・リブレクト「雪の結晶」)。
雪は毎年1〜2回降りますが、この庭でこんなにはっきりと結晶を見たのは初めてです。
温度と湿度との条件が偶然にかなったのでしょう。
たまたま独りだけで年越ししたこの日、この雪の結晶は天からの最高の贈り物に思えました。
追記(2011.1.10.夜)
あとがきの一部を変更・追加しました。
2011-01-09 16:42
コメント(10)
よほど寒い日だったのですね。
こんなきれいな雪の結晶が見られるとは。
雪の結晶はそれぞれ似ているけれど、
二つとして同じかたちのものはない
と聞いていますが、どうでしょうか。
by エフ・エム (2011-01-09 17:38)
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
この日の朝は寒くて雪も降りましたが、間もなく陽が射してお昼頃には雪は解けてしまいました。
もっと寒いときでもこんな結晶のまま積もることはなかったように思います。何か特殊な条件が重なったのでしょうか。
樹枝状結晶に限れば同じ形のものを二つ見つける可能性はゼロに近いそうですが、このくらいの気温では細部はぼけて判定不能ですね。
スノーウオッチャーさん達の結晶の写真は見事です。
by 夕菅 (2011-01-09 22:32)
私たちもすばらしいお年玉をいただきました。
これほどはっきりと美しい形のまの結晶が見られるとは、おどろきました。
人の手のかからない、自然の瞬間の芸術作品に見とれています。
昨年、結晶らしい形は肉眼で確認しましたが、、、。
北海道と米子に住んだ時の記憶です。北海道ではよくこの結晶を
見ることが出来ました。
さらさらとした水分の少ない雪で、雪球ができなくて子供たちと雪合戦も
雪だるまもできなかったこと、遠い思い出です。
山陰の雪はそれに比べてとても水分が多くて重かった雪だったように
思います。結晶も目にしたことはなかったような、、、、。
先日の鳥取の重い?雪の被害はうなずけます。
仲谷宇吉郎博士の「天から送られた手紙」とおっしゃたお話にも
感激しています。
by 花咲かばあさん (2011-01-10 13:53)
花日記に「雪の華」も載せようと思っているのですが、なかなか上手く撮れませんでした。いいヒントを得ましたので挑戦してみます。
by satton (2011-01-10 20:34)
花咲おばさん
去年、お庭に降った雪の結晶の話をお聞きしたことがありましたね。
私は今まで雪が降ると雪かきのことばっかり考えて「雪の結晶」を
確認したり、写真を撮ったりしたことがありませんでした。
この日は仕事も休みで雪掻き不要でしたから安心して雪を楽しむことができました。感動感謝しながらシャッターを押し続けました。
by 夕菅 (2011-01-10 22:35)
satton さん
北海道では雪の結晶はありふれて珍しくもないかと思っていました。
マイナス15度くらいではもっと大きな美しい結晶が見られるようですので、また見事な雪の華を見せて下さい。
by 夕菅 (2011-01-10 23:50)
夕菅さん こんばんわ~~
雪の結晶は六角形と教わりました
ホンマですねぇ・・・お見事ですねぇ
一つ、質問良いですか?
「これらの雪の結晶は肉眼でご覧になれたのですか?」
そして、私のPCのトラブルでしょうかしら?
赤い矢印の所をクリックしても画像は拡大されないのですが・・・
残念です。
by わんちゃん (2011-01-14 21:36)
わんちゃん
この雪の結晶は全部、肉眼で見えたものですよ。
はじめはえっ?と驚きましたが、ひとつ気がつくとあとは
続々とここもあそこも見つかって夢中で撮りました。
画像をパソコンに取り込んで拡大し、画面を少し暗くすると
肉眼より鮮明に浮かび上がってきてまた感激でした。
クリックは赤い矢印のところではなくても、画面のどこかを
クリックすると直ちに拡大画面になります。
私はMacですが、うちのもう1台のWindowsでも同じように
なりますが、如何でしょうか?
尚、そよかぜさんのブログでも今日の1枚目の写真は同じように
拡大しましたよ。ひょっとしてメカの相性とかあるのでしょうか?
by 夕菅 (2011-01-14 22:37)
夕菅さん こんばんは
雪の結晶をみごとに写されましたね。 私も雪は大好きで、カメラで結晶を写したことがありますが、マクロで写そうとして近づきすぎると綺麗な結晶は儚くも融けてしまうのですよね。
今年は冬が寒くて雪が降りそうなので、結晶がみられたら撮影にまたチャレンジしてみたいと思います。
夕菅さんのブログを読んでいて、昔読んでわくわくした中谷宇吉郎博士の本を思い出しましたよ。
by なかなか (2011-01-16 22:31)
なかなかさん
雪の結晶見ていただいてありがとうございました。
美しい結晶を顕微鏡で拡大した写真は何度も見ているのですが、
庭の植物の上に重なっていく結晶には完全ではなくてもあるがままの
自然な美しさがあり感動しました。
今も時々画面をクリックして楽しんでいます。
こちらは今日は1日雪でしたが、何度見てもこのような結晶は見つかりませんでした。あの日は特別に条件がよかったのでしょうね。
私もブログを書く時、やっぱり中谷宇吉郎博士の文庫本を取り寄せました(笑)。
by 夕菅 (2011-01-16 23:25)