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ムラサキハナナ [草花(春)]

ムラサキハナナ
 アブラナ科ムラサキハナナ属
 学名 Orychophragmus violaceus

紫花菜10-1wb.jpg

ムラサキハナナはそこはかとなく詩情を感じる素朴な花です。
中国原産の帰化植物とはいえ、江戸時代から日本で栽培され、すでに
野生化しているところもあります。

紫花菜090405wb.jpg

10年ほど前、この花に惹かれて種を蒔きましたが、何故か芽も出ずがっ
かりしました。
3年前にもう一度と種蒔きしました。今度はたくさん育ってそれからは
こぼれ種で生えてきます。

紫花菜0317wb.jpg

淡紫色の花はアブラナ科の特徴をそなえ、花弁4枚が十字形に平開
します。
花の中央に黄色の雄しべ6本と雌しべ1本があります。

紫花菜しべ3wb.jpg

上部の葉が茎を抱くのもこの花の特徴です。

紫花菜葉wb.jpg

さらにこの花が面白いのはいろんな名前が付けられていることです。

  ムラサキハナナ 紫花菜
  オオアラセイトウ  大紫羅欄花
  ショカツサイ 諸葛菜
  シキンソウ 紫金草 
  シキンサイ 紫金菜
  ハナダイコン 花大根  
   
「オオアラセイトウ」は牧野富太郎博士の命名による正式和名ですが、私は
このブログを書くために資料を読むまでこのことを知りませんでした。
ちなみにアラセイトウ(紫羅欄花)とはストック(Stock) の和名です。
ストックは八重の花が多く流通していますが、一重の花は4弁花の十字形で
す。しかしストックの葉は厚く、楕円形で茎を抱くことはありません。

ストック100315wb.jpg


ショカツサイ(諸葛菜)はこれを兵の食糧用に栽培したという三国時代の
諸葛孔明に由来する名のようです。

シキンソウ(紫金草)は1939年(昭和14年)に中国の南京紫金山から種子
を持ち帰ったことから名付けられました。

ハナダイコン(花大根)の名もありますが、別にハナダイコン属ハナダイコン
(花大根)が存在するため使用を避けるべきです。
このハナダイコンも美しい花のようですが、日本ではほとんど栽培されていな
いようです、
ダイコンの花は白色ですが似てはいますね。

大根花2wb.jpg

大根花08wb.jpg

このようにいろいろな名が付けられた花ですが、現在一般的にはムラサキハナナ
(紫花菜)の通称で親しまれています。 
この素朴な花にはこの名が最もふさわしいようです。

紫花菜7wb.jpg

ビオラと。
ビオラとwb.jpg



     
 

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