早春の庭 2018 [庭便り(春)]
寒かった今年の冬も思いの外早く過ぎ去り、早くも春が始まりました。
冬の庭から春の庭へ、繋ぎを担うのはソシンロウバイの老木。

2月24日、オオバボダイジュの下に小さな白い花!
セツブンソウです!!!
昨年は花が見られなかったセツブンソウ、思い切って鉢から出して地植えにしたのです。
節分には間に合いませんでしたが一花でも咲いたことがうれしい。

軒下ではコシノコバイモが開花。
今年も会えてよかった!

さらにもう一花咲きました。

「雪割草」元気な紫色です。
これはスハマソウに近いようですね。

フクジュソウはまたひとまわり大きくなって今年は24花。

思いがけない所で冬咲きクレマチスが並んでいました。

畑の隅には自生したローマンヒヤシンス。

毎年一番に咲くクリスマスローズ「HGC パウロ」はもう色が出始めました。

ミニスイセン tête-à-têteもこれから。

冬の寂しさを紛らすために毎秋ビオラをたくさん植えてきましたが今年は少しだけ。

今年はフキノトウも20個以上出ています。
蕗の薹味噌も作れそうです。
周りの緑の葉はシラー・カンパヌラータ。

2月5日、術後2年の再診に行く朝、駅前で転んでしまいました。
左頬・顎・両膝・両手受傷しましたが、幸い骨折なくやっと紫斑も消退。
折しも新居の建設が始まり、台所その他水回りの設計も大詰め、ショールームを巡ってカタログや図面に没入しているうちに2月が終わりました。
庭をゆっくり眺めることもできませんでしたが、何とか撮った早春の庭の記録です。
冬の庭から春の庭へ、繋ぎを担うのはソシンロウバイの老木。

2月24日、オオバボダイジュの下に小さな白い花!
セツブンソウです!!!
昨年は花が見られなかったセツブンソウ、思い切って鉢から出して地植えにしたのです。
節分には間に合いませんでしたが一花でも咲いたことがうれしい。

軒下ではコシノコバイモが開花。
今年も会えてよかった!

さらにもう一花咲きました。

「雪割草」元気な紫色です。
これはスハマソウに近いようですね。

フクジュソウはまたひとまわり大きくなって今年は24花。

思いがけない所で冬咲きクレマチスが並んでいました。

畑の隅には自生したローマンヒヤシンス。

毎年一番に咲くクリスマスローズ「HGC パウロ」はもう色が出始めました。

ミニスイセン tête-à-têteもこれから。

冬の寂しさを紛らすために毎秋ビオラをたくさん植えてきましたが今年は少しだけ。

今年はフキノトウも20個以上出ています。
蕗の薹味噌も作れそうです。
周りの緑の葉はシラー・カンパヌラータ。

2月5日、術後2年の再診に行く朝、駅前で転んでしまいました。
左頬・顎・両膝・両手受傷しましたが、幸い骨折なくやっと紫斑も消退。
折しも新居の建設が始まり、台所その他水回りの設計も大詰め、ショールームを巡ってカタログや図面に没入しているうちに2月が終わりました。
庭をゆっくり眺めることもできませんでしたが、何とか撮った早春の庭の記録です。
2018-03-02 14:40
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最後の冬 2018 [庭便り(冬)]
この冬の寒さは文字通り骨身に凍みます。
年が明けていよいよ断捨離を迫られる日々。
でもこの地の冬はこれが最後かと思うとやはり庭も気になります。
迷いつつも、最後の年の庭の様子を少しばかり写しました。
シモバシラの霜柱
体感温度は低いのに年末はこの庭のシモバシラには霜柱ができませんでした。
シモバシラの周りにクリスマスローズが増えすぎたからでしょうか。
友人から30cmもある霜柱の画像が届くと少々気になります。
1月4日、やっとこの冬初めての霜柱が形成されました(気温−1℃)。

クリスマスローズの葉を避けて、何とか接写を試みました。
まだ9時だというのにもう解け始めています。

1月12日、本格的寒波襲来、さすがに一気に氷の花が開きました(気温−3℃)。

8時45分、きりりと巻いた多数の糸車。
固く凍りついて触っても崩れません。

9時過ぎると陽が差し込んできました。
普通はこのころになると解け始めますがこの日はまだ固い。

9時38分、さすがに緩んできました。

10時45分 次第に解けていきます。
こんな日だったら 10時開園の植物園でも何とか霜柱が見られますね。

こちらは6年前に植えたシモバシラですが一向に大きくなりません。
霜柱も小さいのですが、左のは太くたくましい。
この庭のシモバシラについては2017.1.30.「シモバシラの霜柱」の項にまとめてあります。

ニホンズイセン
殺風景な冬の庭を労無く彩ってくれるのはニホンズイセン。
手間いらずで有り難いのですが雪に弱いのが難点です。

日陰では特に花茎が長くなるため折れやすい。

隣地との境界フェンスの下のはまだ背が低く安定していると思っていたのですが.......

わずかな雪でダウン。
自力で再起は出来ませんから、折れたところから切り取って生け花として楽しみます。

10cmの積雪では地に伏すものが続出。
花が地面につくと花弁が汚れ、生け花にも使えなくなってしまいます。
中央左下の黒い実はヤブランです。

大雪の予報を聞いて折れた花を切り取りました。
三つに分けて二つは庭を手伝っていただくシルバーさん達に差し上げました。
まずは大きな花器に生けて、普段は暖房を入れない和室に置きます。
暖かい部屋においた花は早く咲き終えるのでここから補給するのです。
年が明けていよいよ断捨離を迫られる日々。
でもこの地の冬はこれが最後かと思うとやはり庭も気になります。
迷いつつも、最後の年の庭の様子を少しばかり写しました。
シモバシラの霜柱
体感温度は低いのに年末はこの庭のシモバシラには霜柱ができませんでした。
シモバシラの周りにクリスマスローズが増えすぎたからでしょうか。
友人から30cmもある霜柱の画像が届くと少々気になります。
1月4日、やっとこの冬初めての霜柱が形成されました(気温−1℃)。

クリスマスローズの葉を避けて、何とか接写を試みました。
まだ9時だというのにもう解け始めています。

1月12日、本格的寒波襲来、さすがに一気に氷の花が開きました(気温−3℃)。

8時45分、きりりと巻いた多数の糸車。
固く凍りついて触っても崩れません。

9時過ぎると陽が差し込んできました。
普通はこのころになると解け始めますがこの日はまだ固い。

9時38分、さすがに緩んできました。

10時45分 次第に解けていきます。
こんな日だったら 10時開園の植物園でも何とか霜柱が見られますね。

こちらは6年前に植えたシモバシラですが一向に大きくなりません。
霜柱も小さいのですが、左のは太くたくましい。
この庭のシモバシラについては2017.1.30.「シモバシラの霜柱」の項にまとめてあります。

ニホンズイセン
殺風景な冬の庭を労無く彩ってくれるのはニホンズイセン。
手間いらずで有り難いのですが雪に弱いのが難点です。

日陰では特に花茎が長くなるため折れやすい。

隣地との境界フェンスの下のはまだ背が低く安定していると思っていたのですが.......

わずかな雪でダウン。
自力で再起は出来ませんから、折れたところから切り取って生け花として楽しみます。

10cmの積雪では地に伏すものが続出。
花が地面につくと花弁が汚れ、生け花にも使えなくなってしまいます。
中央左下の黒い実はヤブランです。

大雪の予報を聞いて折れた花を切り取りました。
三つに分けて二つは庭を手伝っていただくシルバーさん達に差し上げました。
まずは大きな花器に生けて、普段は暖房を入れない和室に置きます。
暖かい部屋においた花は早く咲き終えるのでここから補給するのです。

2018-01-30 23:59
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ケヤキとの30年 [庭便り(冬)]
ケヤキとの30年
突然ですが、今秋転居することになりました。
残念ながらこの庭とも別れねばなりません。
急展開に戸惑いつつ、まずは戸棚いっぱいのアルバムの整理から始めました。
写真には40余年の間の庭の変遷も垣間見られます。
中でも今はなき「ケヤキ」が強く思い出されてここに特記することにしました。
1972年、東京都府中市へ息子の出生届を提出しました。
そこで「記念にどうぞ」と言われて5種類ほどの苗木から選んだのがケヤキでした。
府中の駅前には天然記念物の見事なケヤキ並木があり、それに因んだのです。
箸ほどの太さの苗木を鉢に植え、エレベーターのない官舎の5階のベランダに置きました。
2年後当地へ転居、高さ2mくらいになっていたケヤキも載せて来ました。
当地は元は畑で日当たり抜群、地植えにしたケヤキはどんどん大きくなりました。
4年後増築の際、居間の前庭に移植するとますます成長。
これは1982年、息子が10才の時の写真です。
ケヤキも10年でこんなに大きく育ちました。

上の写真の下方には低いコンクリートの仕切りが見えます。
後に撤去し、段差は斜面になりました。

一方、増築に際し仕事場の前にはもう1本、クスノキが植えられました。
ケヤキとクスノキは競い合うかのように成長(中央の花はヒメコブシ)。

ケヤキの木陰は涼しく、その下の芝生も何とか育っていました。
しかし、こんもり茂ったクスノキは仕事場を暗くし、下の芝生は枯れていきます。

家庭菜園を掘ればケヤキの網状の根とクスノキの樟脳の香りのする根が絡み合っていました。畑の肥料はこれら2本の大木に吸い上げられ野菜の育ちは悪くなる一方です。
2000年、遂にガーデナーに相談、クスノキを伐採するしかないと言われ、意を決して伐採撤去、代わりに花木と草花の庭が誕生しました。
一方、ケヤキとは共存したいと思い、畑へ伸びる根を切り、境界にコンクリート柵を埋めてもらいました。
そのあとは野菜の育ちもよくなりめでたしめでたし。
と思ったのも束の間、その2年後の夏、ケヤキは早々と落葉、樹皮に亀裂が現れました。

後から思えば畑に向かう主根を切ってしまったのでしょう。
ケヤキは強いと思い込み、根を半分にして成長を止めようと思ったのです。
かわいそうなことをしました。今だに心が痛みます。

ケヤキの幹の一番太い部分は漆工芸家さんにもらわれて行きました。
その上の幹は今も庭隅にあります。
さらにその上の分岐した部分で木工作家(はせ工房)さんが子供用の椅子4つとテーブルを作って下さいました。

ケヤキの根元にはこの庭の主だった愛犬が眠っています。
寂しくなった空間に耐えられず、翌春オオバボダイジュを植えました。
ケヤキの切り株はそのまま残しましたが、芽吹くことはなく次第に朽ちて行きました。
突然ですが、今秋転居することになりました。
残念ながらこの庭とも別れねばなりません。
急展開に戸惑いつつ、まずは戸棚いっぱいのアルバムの整理から始めました。
写真には40余年の間の庭の変遷も垣間見られます。
中でも今はなき「ケヤキ」が強く思い出されてここに特記することにしました。
1972年、東京都府中市へ息子の出生届を提出しました。
そこで「記念にどうぞ」と言われて5種類ほどの苗木から選んだのがケヤキでした。
府中の駅前には天然記念物の見事なケヤキ並木があり、それに因んだのです。
箸ほどの太さの苗木を鉢に植え、エレベーターのない官舎の5階のベランダに置きました。
2年後当地へ転居、高さ2mくらいになっていたケヤキも載せて来ました。
当地は元は畑で日当たり抜群、地植えにしたケヤキはどんどん大きくなりました。
4年後増築の際、居間の前庭に移植するとますます成長。
これは1982年、息子が10才の時の写真です。
ケヤキも10年でこんなに大きく育ちました。

上の写真の下方には低いコンクリートの仕切りが見えます。
後に撤去し、段差は斜面になりました。

一方、増築に際し仕事場の前にはもう1本、クスノキが植えられました。
ケヤキとクスノキは競い合うかのように成長(中央の花はヒメコブシ)。

ケヤキの木陰は涼しく、その下の芝生も何とか育っていました。
しかし、こんもり茂ったクスノキは仕事場を暗くし、下の芝生は枯れていきます。

家庭菜園を掘ればケヤキの網状の根とクスノキの樟脳の香りのする根が絡み合っていました。畑の肥料はこれら2本の大木に吸い上げられ野菜の育ちは悪くなる一方です。
2000年、遂にガーデナーに相談、クスノキを伐採するしかないと言われ、意を決して伐採撤去、代わりに花木と草花の庭が誕生しました。
一方、ケヤキとは共存したいと思い、畑へ伸びる根を切り、境界にコンクリート柵を埋めてもらいました。
そのあとは野菜の育ちもよくなりめでたしめでたし。
と思ったのも束の間、その2年後の夏、ケヤキは早々と落葉、樹皮に亀裂が現れました。

後から思えば畑に向かう主根を切ってしまったのでしょう。
ケヤキは強いと思い込み、根を半分にして成長を止めようと思ったのです。
かわいそうなことをしました。今だに心が痛みます。

ケヤキの幹の一番太い部分は漆工芸家さんにもらわれて行きました。
その上の幹は今も庭隅にあります。
さらにその上の分岐した部分で木工作家(はせ工房)さんが子供用の椅子4つとテーブルを作って下さいました。

ケヤキの根元にはこの庭の主だった愛犬が眠っています。
寂しくなった空間に耐えられず、翌春オオバボダイジュを植えました。
ケヤキの切り株はそのまま残しましたが、芽吹くことはなく次第に朽ちて行きました。
2018-01-10 08:00
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ハナユズ [花木(冬)]
ハナユズ
花柚子 ミカン属の常緑小高木
別名:ハナユ 一才ユズ
学名:Citrus hanayu
寒波到来、鍋料理がうれしい季節になりました。
その頃になると植えればよかったと後悔するのがユズ(学名 Citrus junos)。
でもユズはすぐには収穫できません。
昔から「桃栗3年、柿8年、柚は大馬鹿16年」などと言われています。
ところが今春たまたま蕾が付いているユズの苗を見つけて衝動買いしてしまいました。
幸いにもすぐ開花(5月21日)、実るのでしょうか?

上の方の葉はアゲハに食べられましたが、難なく結実。
10月にはこんなに実が大きくなりました。ここは元駐車場、日当たり抜群です。
それにしてもユズが植えた年に実るとは思いもしませんでした。

12月、落果することもなく揃って黄色く実りました。
実が小さいのはハナユズの証拠。

いいよいよ収穫です。3個は残して8個採りました。

この写真は2009年12月19日、採りたてのユズをいただいて感激して撮ったものです。
これはハナユズではなくユズ、濃い緑の葉も美しい!

やはりハナユズは小さく貧相ですね。
でも植えたその年にこれだけ実ったのですからこれで充分です。
上のユズと同じ器に載せて撮影してみました。
このハナユズは1個約30g、ユズは100gくらいになるようです。
ハナユズは香りもユズには及びませんが、庭でとれたものは新鮮そのもの。
早速、カブの即席漬けや風呂吹き大根などに重宝しました。
来年はもう少し大きくなるでしょうか。

ユズには鋭いトゲがあります。
このハナユズにもユズほどではありませんが、トゲがありました。
ハナユズの中にはトゲのない品種もあるようです。

この庭では今年も僅かながらダイコン・カブ・ミズナ・ホウレンソウなどが育っています。
今年は比較的虫の害が少なく葉もきれいで美味しい。

年の瀬の花はサザンカとツワブキ。
和室の前を明るく彩っています。

真っ白な八重のサザンカ。

ツワブキも高齢になりましたがまだ元気です。

今年は母を送り、喪中のはがきを出しました。
孫たちが来るのも一週後、久しぶりに静かなお正月になりそうです。
花柚子 ミカン属の常緑小高木
別名:ハナユ 一才ユズ
学名:Citrus hanayu
寒波到来、鍋料理がうれしい季節になりました。
その頃になると植えればよかったと後悔するのがユズ(学名 Citrus junos)。
でもユズはすぐには収穫できません。
昔から「桃栗3年、柿8年、柚は大馬鹿16年」などと言われています。
ところが今春たまたま蕾が付いているユズの苗を見つけて衝動買いしてしまいました。
幸いにもすぐ開花(5月21日)、実るのでしょうか?

上の方の葉はアゲハに食べられましたが、難なく結実。
10月にはこんなに実が大きくなりました。ここは元駐車場、日当たり抜群です。
それにしてもユズが植えた年に実るとは思いもしませんでした。

12月、落果することもなく揃って黄色く実りました。
実が小さいのはハナユズの証拠。

いいよいよ収穫です。3個は残して8個採りました。

この写真は2009年12月19日、採りたてのユズをいただいて感激して撮ったものです。
これはハナユズではなくユズ、濃い緑の葉も美しい!

やはりハナユズは小さく貧相ですね。
でも植えたその年にこれだけ実ったのですからこれで充分です。
上のユズと同じ器に載せて撮影してみました。
このハナユズは1個約30g、ユズは100gくらいになるようです。
ハナユズは香りもユズには及びませんが、庭でとれたものは新鮮そのもの。
早速、カブの即席漬けや風呂吹き大根などに重宝しました。
来年はもう少し大きくなるでしょうか。

ユズには鋭いトゲがあります。
このハナユズにもユズほどではありませんが、トゲがありました。
ハナユズの中にはトゲのない品種もあるようです。

この庭では今年も僅かながらダイコン・カブ・ミズナ・ホウレンソウなどが育っています。
今年は比較的虫の害が少なく葉もきれいで美味しい。

年の瀬の花はサザンカとツワブキ。
和室の前を明るく彩っています。

真っ白な八重のサザンカ。

ツワブキも高齢になりましたがまだ元気です。

今年は母を送り、喪中のはがきを出しました。
孫たちが来るのも一週後、久しぶりに静かなお正月になりそうです。
2017-12-29 23:51
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イタチ侵入 [庭便り(秋)]
イタチ侵入
今年の秋は短く早くも伊吹おろしの季節の到来です。
このところ多忙続き、さらにパソコンの不調でブログの更新が遅れました。
まずは今年のイタチの報告をです。
イタチについては前に2回記事にしました。
2010. 9.11.「イタチ出現」
2015. 8.14.「チョウセンイタチ」
これは2015年に庭に来たイタチです。
日本固有種のニホンイタチではなく、外来種のチョウセンイタチだと思います。

10月の初め頃から深夜天井に怪しい物音!
どうもネズミの足音ではなくもっと大きな動物のもののようです。
ネットで調べるとアライグマ、ハクビシン、イタチが怪しいと。
音がするのは築50年の古い建物の天井。どこから入ったのでしょう?
点検すると床下通気口の鉄の棒の先が右2本欠けていました。
(この写真では見難いですね。)
ここにステンレスの網を張ってもらって、もう安心。

と思ったのも束の間、2〜3週後からまた時々同じような音が聞こえ始めました。
再度見てもらうと、何と今度はコンクリートの接ぎ目に穴が空いていました。

39年前、新築と既存の建物を接続した部位です。
ここは初めの修理の時には穴はなく、侵入口を塞がれたイタチが割れ目を引っ掻いてコンクリート片を落とたのではないかと疑われます。
下のタイルの幅は10.8cmですから、穴はイタチが辛うじて入れるくらいの大きさです。

イタチが中にいるまま閉じてはたいへんですから、天井の改口を開けて蚊取り線香を焚きました。
天井裏にいる動物を追い出してから閉じるという想定です。
その後左官屋さんにきれいに修復していただきました。

2015年の記事にイタチの被害に遭われた方から警告のコメントをいただいていました。
それが今年は現実になってしまったのです。
災難ではありましたが、まだ巣ができていなかったことが幸いでした。
夏は暑さを避け軒下などに穴を掘ってねぐらにするそうです。
それらしき穴も確かにありました。
今年も子連れのイタチを見ましたから、ここで育ったのかもしれませんね。
庭の花も少なくなりました。
晴天の日に眩しく映えていたヤツデとナンテン。

今年のドウダンの紅葉はまあまあというところでした。

早くも咲いたワビスケ。

ピンクのワビスケはやや小柄ですが、花数は白に負けないほどです。
これからお正月まで明るく彩ってくれることでしょう。
今年の秋は短く早くも伊吹おろしの季節の到来です。
このところ多忙続き、さらにパソコンの不調でブログの更新が遅れました。
まずは今年のイタチの報告をです。
イタチについては前に2回記事にしました。
2010. 9.11.「イタチ出現」
2015. 8.14.「チョウセンイタチ」
これは2015年に庭に来たイタチです。
日本固有種のニホンイタチではなく、外来種のチョウセンイタチだと思います。

10月の初め頃から深夜天井に怪しい物音!
どうもネズミの足音ではなくもっと大きな動物のもののようです。
ネットで調べるとアライグマ、ハクビシン、イタチが怪しいと。
音がするのは築50年の古い建物の天井。どこから入ったのでしょう?
点検すると床下通気口の鉄の棒の先が右2本欠けていました。
(この写真では見難いですね。)
ここにステンレスの網を張ってもらって、もう安心。

と思ったのも束の間、2〜3週後からまた時々同じような音が聞こえ始めました。
再度見てもらうと、何と今度はコンクリートの接ぎ目に穴が空いていました。

39年前、新築と既存の建物を接続した部位です。
ここは初めの修理の時には穴はなく、侵入口を塞がれたイタチが割れ目を引っ掻いてコンクリート片を落とたのではないかと疑われます。
下のタイルの幅は10.8cmですから、穴はイタチが辛うじて入れるくらいの大きさです。

イタチが中にいるまま閉じてはたいへんですから、天井の改口を開けて蚊取り線香を焚きました。
天井裏にいる動物を追い出してから閉じるという想定です。
その後左官屋さんにきれいに修復していただきました。

2015年の記事にイタチの被害に遭われた方から警告のコメントをいただいていました。
それが今年は現実になってしまったのです。
災難ではありましたが、まだ巣ができていなかったことが幸いでした。
夏は暑さを避け軒下などに穴を掘ってねぐらにするそうです。
それらしき穴も確かにありました。
今年も子連れのイタチを見ましたから、ここで育ったのかもしれませんね。
庭の花も少なくなりました。
晴天の日に眩しく映えていたヤツデとナンテン。

今年のドウダンの紅葉はまあまあというところでした。

早くも咲いたワビスケ。

ピンクのワビスケはやや小柄ですが、花数は白に負けないほどです。
これからお正月まで明るく彩ってくれることでしょう。

2017-12-07 08:00
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秋の庭 2017(サクラタデ・ ルリタテハなど) [庭便り(秋)]
秋の庭 2017
今年は秋空が少なく、今日はもう真冬のような寒さです。
このところ多忙な日々で庭の手入れも怠りがちですが、それでも花は咲く!
嬉しいことです。
サクラタデ
昨秋、増えすぎたサクラタデを使わなくなった駐車場に移植しました。
思ったより勢いよく増え、たくさん花が咲きました。
後の白い花はヤノネボンテンカ。

台風にも倒れず、健気に咲いています。

満開の花にヒメカメノコテントウを見つけました。

花被から突き出しているのは雌しべです(長花柱花)。
これについては2014年のブログ「サクラタデ」に書きました。

ルリタテハ
青花のタイワンホトトギスがまた虫に食べらています。
恐る恐る覗くとやはり大きな幼虫が見えました。

このイガイガの毛虫はルリタテハの幼虫です。
間も無く蛹になる頃かと思います。このまま放置しましょう。

その後次々と4個の蛹を発見。
蛹を外して室内で羽化させようか、迷った末このまま経過観察することにしました。

10月12日、羽化直後のルリタテハを見つけました!
開張したところを獲りたい、でもいつもあっという間に飛び立ってしまいます。

何とかルリ色がカメラに残ったったのはこの1枚のみでした。

実は2009年にルリタテハの幼虫を飼育したことがあったのです。
これはその時;羽化したルリタテハの成虫です。

ルリタテハに食べられてもこのタイワンホトトギスは強い!
その後もたくさん花を咲かせました。

スイフヨウ
お口直しならぬ、お目直しにスイフヨウを1輪。

スイフヨウは1日花。
今朝咲いた花はまだ純白。昨日の花は濃いピンクです。

白い花は昼頃にはピンクになり、昨日の花は萎みます。

スイフヨウは冬期枝を全部切って幹だけで越冬します。
毎春、太い幹の頭部から枝が伸びますが、この部がかなり傷んできているのです。
昨冬はもう来年の花は見られないかと思ったほどでした。

タニガワコンギク
通路の足元に輝いていたのはタニガワコンギク。

この庭も持ち主と同じく老朽化してきました。
その過程も咲く花と共に記しておきたいと思っています。 2017.11.18.深夜
今年は秋空が少なく、今日はもう真冬のような寒さです。
このところ多忙な日々で庭の手入れも怠りがちですが、それでも花は咲く!
嬉しいことです。
サクラタデ
昨秋、増えすぎたサクラタデを使わなくなった駐車場に移植しました。
思ったより勢いよく増え、たくさん花が咲きました。
後の白い花はヤノネボンテンカ。

台風にも倒れず、健気に咲いています。

満開の花にヒメカメノコテントウを見つけました。

花被から突き出しているのは雌しべです(長花柱花)。
これについては2014年のブログ「サクラタデ」に書きました。

ルリタテハ
青花のタイワンホトトギスがまた虫に食べらています。
恐る恐る覗くとやはり大きな幼虫が見えました。

このイガイガの毛虫はルリタテハの幼虫です。
間も無く蛹になる頃かと思います。このまま放置しましょう。

その後次々と4個の蛹を発見。
蛹を外して室内で羽化させようか、迷った末このまま経過観察することにしました。

10月12日、羽化直後のルリタテハを見つけました!
開張したところを獲りたい、でもいつもあっという間に飛び立ってしまいます。

何とかルリ色がカメラに残ったったのはこの1枚のみでした。

実は2009年にルリタテハの幼虫を飼育したことがあったのです。
これはその時;羽化したルリタテハの成虫です。

ルリタテハに食べられてもこのタイワンホトトギスは強い!
その後もたくさん花を咲かせました。

スイフヨウ
お口直しならぬ、お目直しにスイフヨウを1輪。

スイフヨウは1日花。
今朝咲いた花はまだ純白。昨日の花は濃いピンクです。

白い花は昼頃にはピンクになり、昨日の花は萎みます。

スイフヨウは冬期枝を全部切って幹だけで越冬します。
毎春、太い幹の頭部から枝が伸びますが、この部がかなり傷んできているのです。
昨冬はもう来年の花は見られないかと思ったほどでした。

タニガワコンギク
通路の足元に輝いていたのはタニガワコンギク。

この庭も持ち主と同じく老朽化してきました。
その過程も咲く花と共に記しておきたいと思っています。 2017.11.18.深夜
2017-11-16 01:01
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カミキリムシ [昆虫]
カミキリムシは甲虫目 カブトムシ亜目 カミキリムシ科 の昆虫で日本には約800種もいるそうです。
今年は新たに2種、ラミーカミキリとキボシカミキリを撮ることができました。
ラミーカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科の甲虫
大きさ:8-17mm
時 期:5-7月
分 布:インドシナ半島、中国、台湾、日本(関東以西)
明治初期に中国大陸から輸入されたラミー(カラムシの変種)に付いて来たようです。
食草:カラムシ・ヤブマオ(イラクサ科)、ムクゲ(アオイ科)
6月下旬、ウメモドキの葉にいるのを発見。

青・白地に黒いパンダのような模様がかわいい小型のカミキリです。
庭にはさすがにイラクサはありません。
ムクゲはありますが食害はなく、たまたま飛んできたのではないかと思います。

キボシカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:14-30mm
時 期:5-11月
分 布:本州・四国・九州・沖縄、台湾、中国。
食草:イチジク、クワ、ミカンなど
ここ数年、イチジクの木が突如枯れ、美味しいいちじくが食べられません。
植え直した木がやっと大きくなって今年こそはと期待したのに、また枝ごと枯れるので切断すると大きな空洞ができていました。
以前から、隣にあったヘデラについたテッポウムシがいるのではと疑っていました。
9月23日、枝の切り口にカミキリムシを見つけました!
キボシカミキリでした。しかも交尾中。
触覚が長く、オスでは体長の3倍、メスで2倍だそうです。

画像を拡大すると長い管状の交接器が写っていました。

黒っぽい鞘翅に黄色の斑点があります。この色や斑紋には地理的変異があるそうです。

近くに片方の触覚の短いキボシカミキリがいました。
カミキリムシは「髪切り虫」、雌争奪戦で触覚を切られたのでしょうか。

イチジクの木は幹にも大きな穴が空いていました。
間も無くまた枯れるでしょう。

今までにこの庭で写した3種のカミキリムシもまとめて再掲します。
ゴマダラカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:25-35mm
時 期:6-8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:ミカンやイチジク、クワなどの生木
2006年、スタージャスミンにいたゴマダラカミキリです。
青みがかった光沢のある黒地に白い斑点が美しく感激して眺めたものです。
街路樹や庭木にもよく見られるそうですが、この庭ではその後見ていません。
しかし、うちのイチジクにもこのゴマダラカミキリが居ついているかもしれないと疑っていました。

ノコギリカミキリ
カミキリムシ科 ノコギリカミキリ亜科
大きさ:23-48mm
時 期:5-9月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:針葉樹やクヌギなどの朽木
2009年7月、夜の家事室にいて巨大なゴキブリかと思いました。
キザキザの太い触覚に気づいてノコギリカミキリとわかり無罪放免した後、イチジクが枯れかけたことと関係があるのかと疑われました。
しかし、調べてみると朽木を食べる夜行性のカミキリでした。

ベニカミキリ
カミキリムシ科 カミキリ亜科
大きさ:13-17mm
時 期:4−8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:タケ類
2009年5月記事にしたベニカミキリです。
シックな紅色で前胸部には黒い模様があって美しい。
黒い模様は点状のこともあり個体差が大きいようです。
成虫は花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はタケを食草とします。
但し健全な生立竹ではなく、弱った竹や伐採後しばらくたったタケに産卵するそうです。

2012.10.7.「テッポウムシ」の記事を書いた時、成虫が確認できませんでした。
調べてみるとカミキリムシの中で生きた木を食べるため害虫とされるのは、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、キボシカミキリなど。
日本で最も多いといわれるゴマダラカミキリはこの庭では2006年に見たきり出会いがなく、今年見つけたキボシカミキリがテッポウムシの親として有力候補になりました。
今年は新たに2種、ラミーカミキリとキボシカミキリを撮ることができました。
ラミーカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科の甲虫
大きさ:8-17mm
時 期:5-7月
分 布:インドシナ半島、中国、台湾、日本(関東以西)
明治初期に中国大陸から輸入されたラミー(カラムシの変種)に付いて来たようです。
食草:カラムシ・ヤブマオ(イラクサ科)、ムクゲ(アオイ科)
6月下旬、ウメモドキの葉にいるのを発見。

青・白地に黒いパンダのような模様がかわいい小型のカミキリです。
庭にはさすがにイラクサはありません。
ムクゲはありますが食害はなく、たまたま飛んできたのではないかと思います。

キボシカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:14-30mm
時 期:5-11月
分 布:本州・四国・九州・沖縄、台湾、中国。
食草:イチジク、クワ、ミカンなど
ここ数年、イチジクの木が突如枯れ、美味しいいちじくが食べられません。
植え直した木がやっと大きくなって今年こそはと期待したのに、また枝ごと枯れるので切断すると大きな空洞ができていました。
以前から、隣にあったヘデラについたテッポウムシがいるのではと疑っていました。
9月23日、枝の切り口にカミキリムシを見つけました!
キボシカミキリでした。しかも交尾中。
触覚が長く、オスでは体長の3倍、メスで2倍だそうです。

画像を拡大すると長い管状の交接器が写っていました。

黒っぽい鞘翅に黄色の斑点があります。この色や斑紋には地理的変異があるそうです。

近くに片方の触覚の短いキボシカミキリがいました。
カミキリムシは「髪切り虫」、雌争奪戦で触覚を切られたのでしょうか。

イチジクの木は幹にも大きな穴が空いていました。
間も無くまた枯れるでしょう。

今までにこの庭で写した3種のカミキリムシもまとめて再掲します。
ゴマダラカミキリ
カミキリムシ科 フトカミキリ亜科
大きさ:25-35mm
時 期:6-8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:ミカンやイチジク、クワなどの生木
2006年、スタージャスミンにいたゴマダラカミキリです。
青みがかった光沢のある黒地に白い斑点が美しく感激して眺めたものです。
街路樹や庭木にもよく見られるそうですが、この庭ではその後見ていません。
しかし、うちのイチジクにもこのゴマダラカミキリが居ついているかもしれないと疑っていました。

ノコギリカミキリ
カミキリムシ科 ノコギリカミキリ亜科
大きさ:23-48mm
時 期:5-9月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:針葉樹やクヌギなどの朽木
2009年7月、夜の家事室にいて巨大なゴキブリかと思いました。
キザキザの太い触覚に気づいてノコギリカミキリとわかり無罪放免した後、イチジクが枯れかけたことと関係があるのかと疑われました。
しかし、調べてみると朽木を食べる夜行性のカミキリでした。

ベニカミキリ
カミキリムシ科 カミキリ亜科
大きさ:13-17mm
時 期:4−8月
分 布:北海道・本州・四国・九州
食 草:タケ類
2009年5月記事にしたベニカミキリです。
シックな紅色で前胸部には黒い模様があって美しい。
黒い模様は点状のこともあり個体差が大きいようです。
成虫は花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はタケを食草とします。
但し健全な生立竹ではなく、弱った竹や伐採後しばらくたったタケに産卵するそうです。

2012.10.7.「テッポウムシ」の記事を書いた時、成虫が確認できませんでした。
調べてみるとカミキリムシの中で生きた木を食べるため害虫とされるのは、ゴマダラカミキリ、シロスジカミキリ、キボシカミキリなど。
日本で最も多いといわれるゴマダラカミキリはこの庭では2006年に見たきり出会いがなく、今年見つけたキボシカミキリがテッポウムシの親として有力候補になりました。
2017-10-29 17:46
コメント(18)
テイカカズラの最期 [庭便り(秋)]
テイカカズラの最期
植えてから17年になったテイカカズラ、今年は受難の年でした。
テイカカズラについては2017-06-04に記載したばかりです。
ここ数年、夏季に緑色の小さい幼虫が若葉を食べ散らすようになりました。
この幼虫は何かと調べましたが、メイガ?までしかわかりませんでした。
今年も6月中旬、再びテイカカズラの葉が枯れているのを発見。
今度こそ成虫を見つけたいと薄暗い棚の下を覗き込みました。

すると、今まで見たことがない翅模様の小さな蛾が見つかりました。
ネットで絵合わせしてやっとたどり着いたのは「シロマダラノメイガ」。
シロマダラノメイガ
ツトガ科ノメイガ亜科
開張 : 20-23mm
幼虫の食草:キョウチクトウ科(ガガイモ・キョウチクトウ・テイカズラなど)

テイカカズラの葉を凄まじい勢いで食べたのはこの幼虫だったのでしょう。
シロマダラノメイガの翅には墨絵のような大胆な紋様があります。
この紋様はスカシノメイガの翅模様によく似ているようです。

テイカカズラはキョウチクトウと同じく、毒性のある植物で、枝を手折ると白い汁(有毒)が出ます。
シロマダラノメイガに食べられたものの、テイカカズラも負けていません。
9月にはまたこんなに蔓を伸ばして花を咲かせました。

ところが9月の台風が去った翌々日、突然テイカカズラの棚が崩れました。
鉄パイプの接合部が1箇所、強風に煽られて外れてしまったようです。

斜めになったテイカカズラの棚を下から見ると、蔓と枯葉でマットのようになっています。

一番美しかった2012年。

2015年になると茂り過ぎてシャクナゲも陰になってしまいました。

毎年剪定して少しは軽くしてはいましたが、接合部が脆くなり台風に耐えられなかったのでしょう。
この棚を復元するか否か迷いました。
やはり私の年齢ではもう維持が困難です。あきらめて庭師さんに撤去を依頼しました。

棚が撤去され、鉄パイプ3本になったところ。

パイプもなくなり、シャクナゲが眩しそうです。

株立ちになっていた幹を切り、株元を掘り起こして撤去終了。

パイプ棚もろともトラックに載せられました。
17年間、楽しませてくれたテイカカズラとの別れでした。
この棚の上でキジバトが巣を作ったことがありました。
毎朝通るたびに雛と目が合い、「ポッポ、おはよう」と声をかけて通ったものです。
巣離れした幼鳥は私が「ポッポ、おはよう」と言いながら近づいても逃げませんでした。
植えてから17年になったテイカカズラ、今年は受難の年でした。
テイカカズラについては2017-06-04に記載したばかりです。
ここ数年、夏季に緑色の小さい幼虫が若葉を食べ散らすようになりました。
この幼虫は何かと調べましたが、メイガ?までしかわかりませんでした。
今年も6月中旬、再びテイカカズラの葉が枯れているのを発見。
今度こそ成虫を見つけたいと薄暗い棚の下を覗き込みました。

すると、今まで見たことがない翅模様の小さな蛾が見つかりました。
ネットで絵合わせしてやっとたどり着いたのは「シロマダラノメイガ」。
シロマダラノメイガ
ツトガ科ノメイガ亜科
開張 : 20-23mm
幼虫の食草:キョウチクトウ科(ガガイモ・キョウチクトウ・テイカズラなど)

テイカカズラの葉を凄まじい勢いで食べたのはこの幼虫だったのでしょう。
シロマダラノメイガの翅には墨絵のような大胆な紋様があります。
この紋様はスカシノメイガの翅模様によく似ているようです。

テイカカズラはキョウチクトウと同じく、毒性のある植物で、枝を手折ると白い汁(有毒)が出ます。
シロマダラノメイガに食べられたものの、テイカカズラも負けていません。
9月にはまたこんなに蔓を伸ばして花を咲かせました。

ところが9月の台風が去った翌々日、突然テイカカズラの棚が崩れました。
鉄パイプの接合部が1箇所、強風に煽られて外れてしまったようです。

斜めになったテイカカズラの棚を下から見ると、蔓と枯葉でマットのようになっています。

一番美しかった2012年。

2015年になると茂り過ぎてシャクナゲも陰になってしまいました。

毎年剪定して少しは軽くしてはいましたが、接合部が脆くなり台風に耐えられなかったのでしょう。
この棚を復元するか否か迷いました。
やはり私の年齢ではもう維持が困難です。あきらめて庭師さんに撤去を依頼しました。

棚が撤去され、鉄パイプ3本になったところ。

パイプもなくなり、シャクナゲが眩しそうです。

株立ちになっていた幹を切り、株元を掘り起こして撤去終了。

パイプ棚もろともトラックに載せられました。
17年間、楽しませてくれたテイカカズラとの別れでした。
この棚の上でキジバトが巣を作ったことがありました。
毎朝通るたびに雛と目が合い、「ポッポ、おはよう」と声をかけて通ったものです。
巣離れした幼鳥は私が「ポッポ、おはよう」と言いながら近づいても逃げませんでした。
2017-10-10 14:00
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9月の庭 2017 [庭便り(秋)]
9月の庭 2017
9月15日、ピンクノウゼンカズラが陽を浴びて輝いていました。
<追加>
オレンジ色の花が咲くノウゼンカズラ(Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属で中国原産、耐寒性があります。
ピンクノウゼンカズラ(Podranea ricasoliana)はポドラネア属で南アフリカ原産、やや寒さに弱いのですが、軒下に植えたせいかそのままで越冬しています。またノウゼンカズラのようなたくましさはなく、手入れは軽い剪定だけです。

カリガネソウは零れ種で年々増えています。
青い花が風に揺れ秋の到来を告げるかのようです。
後ろの太い幹はリキュウバイ。

帆掛船のような姿が楽しい。

3年前花友さんからいただいたシロバナサクラタデの花がやっと開きました。
サクラタデは困るほど増えたのにシロバナサクラタデはなぜか咲かなかったのです。

なるほど華奢な花です。
それでも蜜があるのか、小さい虫が入り込んでいます。

サクラタデの花は直径7〜8mm。
しかしシロバナサクラタデは5mm以下。
長花柱花と短花柱花とがあり、これは2本の長い雌しべが飛び出しているから長花柱花。
近くのサクラタデはまだほとんど開花していないので交雑種はできなさそうです。

この葉は5月3日のキレンゲショウマです。
今年こそは綺麗な花が見えますようにと期待しました。

ところが、蕾が膨らみ黄色くなってもなかなか開花しません。
なんとか一花開花したものの下の方の葉はもうムシに食べられ穴が空いています。

やっと揃って咲いたものの、花は穴ぼこやシミがいっぱい。
今年もクロウリハムシに惨敗しました。

日蔭から植え替えたら勢いが良くなり過ぎた サルビア グアラニチカ。

アズレアも負けず劣らずの勢い。

花壇中央は這性サルスベリとユーパトリウム(青花フジバカマ)で賑やかです。

シモバシラは日蔭の花。

蹲の下にヤブラン、安住の地を見つけたようです。

台風の前に撒いてもらったダイコンも順調に育っています。
今年初めて、種を撒いた上に籾殻を被せたのが良かったかもしれません。

昨年2月に腰部の大手術を受けてから1年半過ぎました。
昨夏は頑丈なコルセットをつけて暑く苦しい日々でした。
今年はコルセットは無くなったものの、しゃがめないためやはり庭仕事はできません。
この庭は「外出できなくなっても四季折々の花を楽しめるように」と言う思いで造りました。
すでに半ばその状態に近くなり、自分では植え替えや除草ができずもどかしい昨今ですが、自分の脚で庭を巡り花々を撮ることができることをうれしく思っています。l
9月15日、ピンクノウゼンカズラが陽を浴びて輝いていました。
<追加>
オレンジ色の花が咲くノウゼンカズラ(Campsis grandiflora)はノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属で中国原産、耐寒性があります。
ピンクノウゼンカズラ(Podranea ricasoliana)はポドラネア属で南アフリカ原産、やや寒さに弱いのですが、軒下に植えたせいかそのままで越冬しています。またノウゼンカズラのようなたくましさはなく、手入れは軽い剪定だけです。

カリガネソウは零れ種で年々増えています。
青い花が風に揺れ秋の到来を告げるかのようです。
後ろの太い幹はリキュウバイ。

帆掛船のような姿が楽しい。

3年前花友さんからいただいたシロバナサクラタデの花がやっと開きました。
サクラタデは困るほど増えたのにシロバナサクラタデはなぜか咲かなかったのです。

なるほど華奢な花です。
それでも蜜があるのか、小さい虫が入り込んでいます。

サクラタデの花は直径7〜8mm。
しかしシロバナサクラタデは5mm以下。
長花柱花と短花柱花とがあり、これは2本の長い雌しべが飛び出しているから長花柱花。
近くのサクラタデはまだほとんど開花していないので交雑種はできなさそうです。

この葉は5月3日のキレンゲショウマです。
今年こそは綺麗な花が見えますようにと期待しました。

ところが、蕾が膨らみ黄色くなってもなかなか開花しません。
なんとか一花開花したものの下の方の葉はもうムシに食べられ穴が空いています。

やっと揃って咲いたものの、花は穴ぼこやシミがいっぱい。
今年もクロウリハムシに惨敗しました。

日蔭から植え替えたら勢いが良くなり過ぎた サルビア グアラニチカ。

アズレアも負けず劣らずの勢い。

花壇中央は這性サルスベリとユーパトリウム(青花フジバカマ)で賑やかです。

シモバシラは日蔭の花。

蹲の下にヤブラン、安住の地を見つけたようです。

台風の前に撒いてもらったダイコンも順調に育っています。
今年初めて、種を撒いた上に籾殻を被せたのが良かったかもしれません。

昨年2月に腰部の大手術を受けてから1年半過ぎました。
昨夏は頑丈なコルセットをつけて暑く苦しい日々でした。
今年はコルセットは無くなったものの、しゃがめないためやはり庭仕事はできません。
この庭は「外出できなくなっても四季折々の花を楽しめるように」と言う思いで造りました。
すでに半ばその状態に近くなり、自分では植え替えや除草ができずもどかしい昨今ですが、自分の脚で庭を巡り花々を撮ることができることをうれしく思っています。l
2017-09-26 23:27
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黒い実4種 [庭便り(夏秋)]
黒い実4種
今日はクイズです。
この真っ黒な実 4種、何の実でしょう?
夕菅の庭にこの季節に実っていたものばかりです。

採取した時の画像です。これならわかりますか?
順に種明かししましょう。

1 第一問です。
直径6mmの球形。鈍い光沢があります。
1つの蒴果の中に黒い種子が8〜12個入っていることが多いようです。
さあ、何でしょう?

答は ダンドク(カンナの原種)。
ダンドクは 2012.10.14.ダンドクの記事にしました。
硬い弾丸のような種子です。
初めはナイフでこわごわ傷をつけて水に浸してから丁寧に種まきしました。
その後零れ種で自然に育っている苗を見つけ、そのまま埋めたところ、無事発芽。
防寒しなくても大株に育っています。

カンナに比べて小さな花ですが、この朱赤色は何度見ても飽きません。

2 次の 1個だけの種子は何でしょう?
大きさ 6x6x7mm。
8月17日、アジサイの葉陰に激しい赤と黒の造形を見つけました。

何とこれはヤマシャクヤクの袋果です!
清純無垢な花を咲かせるヤマシャクヤクとは信じがたい派手な姿です。

花から実へどのように変わっていくのか、過去の写真から辿ってみましょう。
(以下は同一の花ではありません。)
花は満開、花粉が出尽くす頃、3本の雌しべが目立っています。

花弁と雄しべが散り、雌しべの子房が膨らんでバナナのような形になってきました。

袋果に割れ目ができました。

割れて赤いザクロのような偽種が出現。
この赤い種子は不稔です。

3個の袋果が全開したところです。
ここには完熟した黒い種子は見つかりません。
この庭でヤマシャクヤクの花が10個くらい咲きましたが、種子を見るのは初めてです。

3 第3問です。
大きさ6x7x8mm。
1花に3〜4個の光沢ある黒い実が出来ています。

そうです!シロヤマブキ(バラ科シロヤマブキ属)です。
黒い実は花が咲く4月になってもまだ多数残っています。
「みのひとつだになきぞ悲しき」のヤマブキは八重の黄色の花を咲かせるヤマブキ属。
シロヤマブキはしっかり実を作ります。

葉は対生で葉脈の掘りが深い。

花は花弁4枚、萼4枚。雌しべ4本。黒い実は痩果。
花弁の形がそれぞれ少しづつ異なり、趣があります。
(まだこのブログには登場していません。)

4 最後の真っ黒な実です。
これぞ、射干玉(ぬばたま)。5x5x6mm。

種子の形はヒオウギと同じだと思いますが、この庭にあるのはヒオウギの園芸種。
キャンディリリーとして2015.9.2.記事にしました。
種皮は意外に柔らかく、押すと凹みます。

この写真は昨年最も花が多かった時に写したものです。

キャンディリリーの花にはヒオウギのような斑点がありません。

お疲れ様でした。
ヤマシャクヤクの黒い種子、発芽するかどうか試してみます。
今日はクイズです。
この真っ黒な実 4種、何の実でしょう?
夕菅の庭にこの季節に実っていたものばかりです。

採取した時の画像です。これならわかりますか?
順に種明かししましょう。

1 第一問です。
直径6mmの球形。鈍い光沢があります。
1つの蒴果の中に黒い種子が8〜12個入っていることが多いようです。
さあ、何でしょう?

答は ダンドク(カンナの原種)。
ダンドクは 2012.10.14.ダンドクの記事にしました。
硬い弾丸のような種子です。
初めはナイフでこわごわ傷をつけて水に浸してから丁寧に種まきしました。
その後零れ種で自然に育っている苗を見つけ、そのまま埋めたところ、無事発芽。
防寒しなくても大株に育っています。

カンナに比べて小さな花ですが、この朱赤色は何度見ても飽きません。

2 次の 1個だけの種子は何でしょう?
大きさ 6x6x7mm。
8月17日、アジサイの葉陰に激しい赤と黒の造形を見つけました。

何とこれはヤマシャクヤクの袋果です!
清純無垢な花を咲かせるヤマシャクヤクとは信じがたい派手な姿です。

花から実へどのように変わっていくのか、過去の写真から辿ってみましょう。
(以下は同一の花ではありません。)
花は満開、花粉が出尽くす頃、3本の雌しべが目立っています。

花弁と雄しべが散り、雌しべの子房が膨らんでバナナのような形になってきました。

袋果に割れ目ができました。

割れて赤いザクロのような偽種が出現。
この赤い種子は不稔です。

3個の袋果が全開したところです。
ここには完熟した黒い種子は見つかりません。
この庭でヤマシャクヤクの花が10個くらい咲きましたが、種子を見るのは初めてです。

3 第3問です。
大きさ6x7x8mm。
1花に3〜4個の光沢ある黒い実が出来ています。

そうです!シロヤマブキ(バラ科シロヤマブキ属)です。
黒い実は花が咲く4月になってもまだ多数残っています。
「みのひとつだになきぞ悲しき」のヤマブキは八重の黄色の花を咲かせるヤマブキ属。
シロヤマブキはしっかり実を作ります。

葉は対生で葉脈の掘りが深い。

花は花弁4枚、萼4枚。雌しべ4本。黒い実は痩果。
花弁の形がそれぞれ少しづつ異なり、趣があります。
(まだこのブログには登場していません。)

4 最後の真っ黒な実です。
これぞ、射干玉(ぬばたま)。5x5x6mm。

種子の形はヒオウギと同じだと思いますが、この庭にあるのはヒオウギの園芸種。
キャンディリリーとして2015.9.2.記事にしました。
種皮は意外に柔らかく、押すと凹みます。

この写真は昨年最も花が多かった時に写したものです。

キャンディリリーの花にはヒオウギのような斑点がありません。

お疲れ様でした。
ヤマシャクヤクの黒い種子、発芽するかどうか試してみます。
2017-09-11 21:19
コメント(16)