チョウセンイタチ [その他の動物]
チョウセンイタチ
朝鮮鼬 イタチ科イタチ属に属する哺乳類
学名:Mustela sibirica
別名:シベリアイタチ・タイリクイタチ
8月12日、タカサゴユリが散り始めた庭に突如大きな動物が現れました。
久しぶりに見るイタチでした!
イタチは2010年9月11日、初めて庭に現れ「イタチ出現」のタイトルで記事にしました。
前述の如く、「イタチ」には日本固有種の「ニホンイタチ」と外来種の「チョウセンイタチ」とが含まれ、この辺りは共存する地域です。
ニホンイタチ:かっては本州,四国,九州に分布、今では北海道や沖縄地方にも侵入。
学名:Mustela itatsi
チョウセンイタチ:ヨーロッパ東部からアジアまで広く分布。
日本では東海地方以西の本州・四国・九州に侵入。
前回はチョウセンイタチ?ということにしましたが、それでよかったでしょうか。
9時40分〜43分、ガラス戸越しに撮った姿を順に並べながら考えます。
獲物探し?
今年のイタチはもうこの庭に慣れているらしく、わずか4分弱の間にいろんな姿を見せてくれました。
それでも時々背後には警戒の目を向けます。
拡大するとなかなかかわいい顔でした。
さて、向きを変えて。
イタチは雄の方が大きい。
チョウセンイタチ 体長(頭胴長):雄 28〜39 cm・雌 25〜31 cm。
ニホンイタチ 体長(頭胴長):雄 27~37 cm・雌 16~25 cm。
この階段の高さはイタチの臀部の後部で20cm、これから考えると雄?
ここで行き止まり。
落ち着いた表情です。
額中央部から鼻にかけて濃褐色の斑紋があり、鼻周辺から下顎部は白色。
ニホンイタチにも斑紋があるため、顔だけでは鑑別困難なようです。
はい、Uターン。
さてこの次は何をしようか?
突然走り出しました!
何かぎこちない、右後足を痛めているようです。
チョウセンイタチとニホンイタチとの鑑別には 尾率(尾長/頭胴長)が使われます。
チョウセンイタチの方が尾が長く 尾率50%以上、ニホンイタチは40%程度と言われます。
今年は真横からの画像がないので難しいのですが、尾率は50%くらいになると推定し、やはりチョウセンイタチだろうと考えました。
チョウセンイタチの毛色は冬は黄褐色,夏は暗褐色のようですが個体により様々。
毛色でも鑑別はむつかしい。
この長い尾毛は毛筆の高級原毛となるそうです(シベリア産が特に高価)。
因みに高級毛皮に使われるミンクもイタチ属です。
楽しそうに駆け回ります。
ところがチョウセンイタチは日本の侵略的外来種ワースト100 に入っています。
ニホンイタチと競合するからです。
ニホンイタチとチョウセンイタチの鑑別はなかなか難しいことがわかりました。
しかし生物多様性センターの報告では遺伝子レベルで区別できるようです。
チョウセンイタチが侵略的外来種だとしても、今のうちの庭ではむしろ歓迎。
2010年以後ヘビの出現が減ったのです。
庭ではむしろ、カラスやノラ猫に困っています。
追加:警告 2015.8.18.
昨夜イタチの被害について貴重なコメントをいただきました。
イタチは人家の天井裏へネズミを追って侵入し、時には断熱材の中で営巣するなど、多大な被害をもたらすことがわかりました。
かわいい表情に惑わされないよう、警告させていただきます。
朝鮮鼬 イタチ科イタチ属に属する哺乳類
学名:Mustela sibirica
別名:シベリアイタチ・タイリクイタチ
8月12日、タカサゴユリが散り始めた庭に突如大きな動物が現れました。
久しぶりに見るイタチでした!
イタチは2010年9月11日、初めて庭に現れ「イタチ出現」のタイトルで記事にしました。
前述の如く、「イタチ」には日本固有種の「ニホンイタチ」と外来種の「チョウセンイタチ」とが含まれ、この辺りは共存する地域です。
ニホンイタチ:かっては本州,四国,九州に分布、今では北海道や沖縄地方にも侵入。
学名:Mustela itatsi
チョウセンイタチ:ヨーロッパ東部からアジアまで広く分布。
日本では東海地方以西の本州・四国・九州に侵入。
前回はチョウセンイタチ?ということにしましたが、それでよかったでしょうか。
9時40分〜43分、ガラス戸越しに撮った姿を順に並べながら考えます。
獲物探し?
今年のイタチはもうこの庭に慣れているらしく、わずか4分弱の間にいろんな姿を見せてくれました。
それでも時々背後には警戒の目を向けます。
拡大するとなかなかかわいい顔でした。
さて、向きを変えて。
イタチは雄の方が大きい。
チョウセンイタチ 体長(頭胴長):雄 28〜39 cm・雌 25〜31 cm。
ニホンイタチ 体長(頭胴長):雄 27~37 cm・雌 16~25 cm。
この階段の高さはイタチの臀部の後部で20cm、これから考えると雄?
ここで行き止まり。
落ち着いた表情です。
額中央部から鼻にかけて濃褐色の斑紋があり、鼻周辺から下顎部は白色。
ニホンイタチにも斑紋があるため、顔だけでは鑑別困難なようです。
はい、Uターン。
さてこの次は何をしようか?
突然走り出しました!
何かぎこちない、右後足を痛めているようです。
チョウセンイタチとニホンイタチとの鑑別には 尾率(尾長/頭胴長)が使われます。
チョウセンイタチの方が尾が長く 尾率50%以上、ニホンイタチは40%程度と言われます。
今年は真横からの画像がないので難しいのですが、尾率は50%くらいになると推定し、やはりチョウセンイタチだろうと考えました。
チョウセンイタチの毛色は冬は黄褐色,夏は暗褐色のようですが個体により様々。
毛色でも鑑別はむつかしい。
この長い尾毛は毛筆の高級原毛となるそうです(シベリア産が特に高価)。
因みに高級毛皮に使われるミンクもイタチ属です。
楽しそうに駆け回ります。
ところがチョウセンイタチは日本の侵略的外来種ワースト100 に入っています。
ニホンイタチと競合するからです。
ニホンイタチとチョウセンイタチの鑑別はなかなか難しいことがわかりました。
しかし生物多様性センターの報告では遺伝子レベルで区別できるようです。
チョウセンイタチが侵略的外来種だとしても、今のうちの庭ではむしろ歓迎。
2010年以後ヘビの出現が減ったのです。
庭ではむしろ、カラスやノラ猫に困っています。
追加:警告 2015.8.18.
昨夜イタチの被害について貴重なコメントをいただきました。
イタチは人家の天井裏へネズミを追って侵入し、時には断熱材の中で営巣するなど、多大な被害をもたらすことがわかりました。
かわいい表情に惑わされないよう、警告させていただきます。
2015-08-14 17:03
コメント(12)
庭をイタチが駆け巡っているとは、
まさにナチュラルガーデンですね!
2010年のイタチが年をとったような顔をしていますが、
イタチの寿命はどれくらい?
同じイタチの可能性もあるんでしょ?
動きがわがもの顔ですもんね。
侵略的外来種だとしても、楽しませてくれてありがとう、ですね。
by 703 (2015-08-14 22:32)
703 さん コメントありがとうございました。
ネコかと思ったらイタチ!
思わずカメラを持ちました。
そのネコに比べてもイタチの寿命はかなり短く、2年くらいのようです。でも2010年のイタチの子孫で、代々、時々現れていたのかもしれませんね。
ノラ猫やカラスを追っ払いに来てほしいくらいです。
by 夕菅 (2015-08-15 00:45)
珍しい話題ですね。日本にいるイタチは一種と思っていましたが、二種いるのですね。臆病なイタチがお庭に出没するのも驚きです。
こちらは10数年前にイタチが道を横切るのを見たきり、もうこの辺にはいないようです。ヘビも最近は見たことがありません。マムシが出たという噂だけは聞きますが、遭遇したことはありません。
野生動物が少なくなるのも寂しいことです。
by エフ・エム (2015-08-15 10:59)
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
この暑さの中も元気に咲いているのはサルスベリ・タカサゴユリ・モミジアオイなどもう紹介した花ばかり。
そろそろブログも更新しなくてはと思っていたところへ、思いがけない
飛び入りさんでした。
関東にはまだチョウセンイタチは侵入していないし、ニホンイタチは希少になっているようですから出会いはないかもしれませんね。
ヘビはきれいな抜け殻も実物も撮ってあるのですが掲載しづらいテーマです。
by 夕菅 (2015-08-15 15:37)
我が物顔の様子。危機感が全く感じられないですね。こんなに長時間ゆっくりとお庭を、、、驚きです。イタチを身近にじっくりと見たことはありません。何度か塀の上などを走り去るものはたしかイタチでは、、、、と。
愛くるしい顔をしていますね。ぬいぐるみではときどき見ますけれど、、、。
主食はネズミなどらしいですが、増えすぎるとやっかいなようですね。
鳴き方を検索してみたら可愛い声でした。かっては天然記念物だったようでした。
近所でヌートリアを見たことはあります。もっと大きいですね。毛皮を採るために輸入したのが、ミンクやテンやキツネほどでは、、、ということらしいですね。毛皮は興味ありませんけれど(笑)
動物たちの夢の中に「人間が出てきませんように」という詩がありました。
by 花咲かばあば (2015-08-16 21:21)
花咲かばあばさん コメントありがとうございました。
1枚目の画像は食卓に座ったまま撮りましたから霞んでいます。
2枚目からは窓際へ移動してほんの数mの距離です。
ふつうはこちらが動くとすぐ察知して逃げてしまいますが、この子は私の眼の前で飛び跳ねてくれました。
物陰からもう何度も見られていたのでしょうか?
この辺りはネズミはあまりいないから餌はカエル?と思っています。
鳴き声までは検索しなかった!可愛い声ですか!
ヌートリアは幸い見たことがありません。
by 夕菅 (2015-08-16 22:16)
イタチが庭を駆け回っているんですか~
珍しいです
山の近くの畑ならいざしらず・・・
あまりいたずらすることもないようなのでむしろ歓迎されているんですね
タヌキよりはいいと思います。
ずっと前からここを狙っていたのかしら・・・
チョウセンイタチのやってくるお庭なんて楽しそうです!!!
by とんちゃん (2015-08-17 08:39)
とんちゃん コメントありがとうございました。
5年前に出現したイタチのようにすぐ消えてしまうかと思いきや、今度は逃げる気配もなく至近距離のショーを見せてくれました。
北は住宅地、南は水田の環境ですからこの辺りに巣があるのかもしれませんね。
さすがにタヌキ・キツネ・イノシシはまだ現れません。
by 夕菅 (2015-08-17 12:00)
多分2年前と思いますが、草取りをしていたら夢を見ているのかと疑うぐらい沢山のイタチが私のそばを走り抜けました。10匹以上いました。携帯で写真を撮ろうと探しているうちに鈍臭い2匹しか取れませんでした。物置きの床の隙間から入り込み物置きを主人とベニア板を買って来て修理しました。そのイタチの家族なのか今年の五月に私達の住んでいる部屋の天井に入ったようでネズミとの戦いが天井裏で始まりネズミの凄い鳴き声がして遂にインターネットで害虫退治をさがし電話して来てもらいました。しかし静かになったのはほんの数日で結構な金額を支払った甲斐がありませんでした。先日は庭でアライグマを見ました。アライグマにも2回も入られ天井張り直しの被害が出ました。可愛いかっこうをしていますが我が家の悩みの種です。
by りんちゃんママ (2015-08-17 23:14)
りんちゃんママさん 貴重なコメントありがとうございました。
イタチの被害甚大なのですね。
そんなこととは露知らず、のんきなことを書いてしまいました。
アライグマまで出たのですか!
多治見の虎渓山永保寺本堂の火災は屋根裏に住みついたアライグマが電気配線を噛んだためだったとか。
イタチやアライグマはやはり警戒しなければいけませんね。
「かわいい顔にだまされてはいけない」肝に銘じます。
りんちゃんママさんのところのイタチやアライグマが早く退治できますよう祈っています。
(本文にも警告を追加させていただきました。)
by 夕菅 (2015-08-18 08:10)
こんにちは。庭にイタチが出没して、何か悪さをするのかと思ったら、ヘビを退治してくれるんですか。それは有り難い存在ですね。でもやはりあちこちで被害はあるんですね。お気を付け下さい。
by 多摩NTの住人 (2015-08-18 08:11)
多摩の住民さん コメントありがとうございました。
5年前も今回もうちでは何も被害がないので、むしろ歓迎のようなことを書いてしまいましたが、昨夜コメントを戴いて驚きました。
今朝は本文にも警告を追加した次第です。
関西地方ではイタチ退治専門の業者さんもあるようですから、被害はかなり在るのではと心配しています。
by 夕菅 (2015-08-18 09:05)