ムラサキシジミ [昆虫]
ムラサキシジミ
チョウ目 シジミチョウ科
学名: Narathura japonica
大きさ:開張3〜4cm
幼虫の食草:シイ、カシなど
11月初め、フジバカマが満開ですが今年はチョウの訪れが少ないようです。
でも一度大きめのチョウが舞い上がりました。その瞬間、あの青い色!
アサギマダラだと思いました。でもそれっきりです。
ひょっとしてと思ってその後もときどきカメラ持参でフジバカマを見に行きました。
おや、目新しいチョウです。地味な枯葉色。
ぱっと飛び立って隣のシュウメイギクの葉へ。
あっ! 翅を広げると青紫色!
夢中でシャッターを押しました。
あとで調べるとこれはムラサキシジミの♀でした。
拡大します。
陽に映えて輝く青い色。
暗赤色や暗緑色に見える部分もあります。
さらに広げて後翅の一部も見せてくれました。鮮やかな紫色です。
この角度では前翅の赤色や緑色は消えています。
この美しい青紫色は構造色といわれます。
光の当たり具合で色が変わるのはこのためです。
構造色とは、それ自体は色のない光の波長以下の微細構造に、光の干渉・回折・散乱が関与して現れる輝くような色のことです。
最も有名なのはモルフォチョウ。タマムシやクジャクなどの輝く青色も構造色です(構造色研究会のHP参照)。
このブログでもナミアゲハについも構造色と書きました。
ムラサキシジミはもう一度フジバカマへ。
日に当たると裏翅にも褐色の模様が浮かび出てきました。
フジバカマにはモンシロチョウも吸蜜にきました。
モンシロチョウも構造色とする資料もありました。
ムラサキシジミはこのまま成虫で越冬します。
夏の間は翅を開くことは少なく、秋から初冬にかけては翅を広げて日なたぼっこしている姿が見られるのだそうです。
この日、ムラサキシジミを見つけてから飛び立つまでたった2〜3分の出来事でした。
画像が残ったのは幸いです。
チョウ目 シジミチョウ科
学名: Narathura japonica
大きさ:開張3〜4cm
幼虫の食草:シイ、カシなど
11月初め、フジバカマが満開ですが今年はチョウの訪れが少ないようです。
でも一度大きめのチョウが舞い上がりました。その瞬間、あの青い色!
アサギマダラだと思いました。でもそれっきりです。
ひょっとしてと思ってその後もときどきカメラ持参でフジバカマを見に行きました。
おや、目新しいチョウです。地味な枯葉色。
ぱっと飛び立って隣のシュウメイギクの葉へ。
あっ! 翅を広げると青紫色!
夢中でシャッターを押しました。
あとで調べるとこれはムラサキシジミの♀でした。
拡大します。
陽に映えて輝く青い色。
暗赤色や暗緑色に見える部分もあります。
さらに広げて後翅の一部も見せてくれました。鮮やかな紫色です。
この角度では前翅の赤色や緑色は消えています。
この美しい青紫色は構造色といわれます。
光の当たり具合で色が変わるのはこのためです。
構造色とは、それ自体は色のない光の波長以下の微細構造に、光の干渉・回折・散乱が関与して現れる輝くような色のことです。
最も有名なのはモルフォチョウ。タマムシやクジャクなどの輝く青色も構造色です(構造色研究会のHP参照)。
このブログでもナミアゲハについも構造色と書きました。
ムラサキシジミはもう一度フジバカマへ。
日に当たると裏翅にも褐色の模様が浮かび出てきました。
フジバカマにはモンシロチョウも吸蜜にきました。
モンシロチョウも構造色とする資料もありました。
ムラサキシジミはこのまま成虫で越冬します。
夏の間は翅を開くことは少なく、秋から初冬にかけては翅を広げて日なたぼっこしている姿が見られるのだそうです。
この日、ムラサキシジミを見つけてから飛び立つまでたった2〜3分の出来事でした。
画像が残ったのは幸いです。
2011-11-13 15:49
コメント(10)
はじめまして。
F・Mさんのところから来て見せていただいています。
いつもは見せていただくだけなのですが・・
ついさっき、死んでいるシジミチョウを見つけて眺めてきたところだったので、
こちらで名前がわかってウレシクなり書き込みしました。
死んだシジミチョウは、裏表が逆だったので、とても目立っていました。
死ぬ時は逆転して羽根を閉じるのか、とても不思議です。
緻密な観察がたいへん刺激になります。
(我が家のシモバシラはガチャゴチャたくさんしべが出ている!とか、
カリガネソウの種って~?とじっくりのぞいてみたり・・)ありがとうございます。
by ミセスサニー (2011-11-14 14:12)
ミセスサニーさん、ようこそ。コメントありがとうございました。
ムラサキシジミ、出来たら生きている姿で会いたかったですね。
ふと開いたページに探し物が見つかったときの嬉しさ、わかります、わかります。
お庭にはシモバシラやカリガネソウも育てていらっしゃるのですね。
どうぞまた、覗いて下さい。情報交換できるといいですね。
by 夕菅 (2011-11-14 17:58)
陽に映えて輝く青い色、綺麗ですね。こんなシーンを撮れるのはすばらしいです。ムラサキシジミを知らないと「地味な色の蝶を撮りました」で終わってしまいますね。
構造色を勉強させてもらいました。この蝶がこういう構造色を獲得するに至る過程はどんなだったのでしょうね。本当に不思議です。
by satton (2011-11-15 21:03)
夕菅さん こんばんわ~~
キレイ!!!ですね。
蝶々はなかなかじっとしててくれないし、翅をひろげてくれないし・・・
なかなかこんなすてきなのは撮れないです。
でも、
「この日、ムラサキシジミを見つけてから飛び立つまでたった2〜3分の出来事でした。」
と、ありますね、スゴイなぁ・・・
ムラサキシジミの実物にはまだ出合ってないです
by わんちゃん (2011-11-15 22:27)
satton さん
ムラサキシジミはたぶんまだ北海道にはいないのではと思います。
花は動かないけど、昆虫は動きが素早いので撮りにくいですね。
この日はカメラを持って庭に出ていましたし、日照もほどよくて青い翅が下手なリに美しく撮れたようです。
構造色のこと、なかなかむつかしいですが面白い現象ですね。
by 夕菅 (2011-11-15 22:55)
わんちゃん こんばんは。
ムラサキシジミは昆虫の専門家はそう珍しくもないそうですが、初心者にとっては嬉しい出会いでした。
ムラサキシジミは11〜12月になっても日向ぼっこしているのが見られるそうです。どこかでご対面できるといいですね。
by 夕菅 (2011-11-15 23:54)
とてもきれいな蝶ですね。こちらでもたまに見かけますが、なかなか翅を開いたところを写真にとらえる機会が少ないです。うまく撮れたと思ってもピンボケが多い。
構造色なるものは初めて知りました。色に輝きを与える構造、まさに進化の妙です。
研究会があるのも驚きです。先ほど見て来ましたが、またゆっくり見たいと思います。ありがとうございました。
by エフ・エム (2011-11-16 10:59)
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
ムラサキシジミは夏の間はなかなか開張しないそうです。
運良く短時間ながら青色が見られたのですぐブログに書きたくなりました。
構造色についてはナミアゲハを書く時初めて知りましたが、奥が深過ぎてまだ自分のことばで説明できない状態です。
調べれば何事も深く研究なさっていらっしゃる方々があり圧倒されます。
by 夕菅 (2011-11-16 17:50)
カワセミのブルーも構造色と聞いていますが、蝶の麟粉も構造色だったのですね。
モンシロチョウまで?!
手にすりつけてどんなか見たいです。
ムラサキシジミは雌は青味がかっていてこちらの方が綺麗な感じですね♪
どちらも見つけたこと、無いんです。
逃さず撮れて、よかったですね!
裏と表の違いにびっくりするチョウは沢山ありますね。
by とんとん (2011-11-17 21:10)
とんとんさんはカワセミで「構造色」と出合われたのですね。
構造色にもいろいろあり、モルフォチョウやタマムシなどは光の干渉、
モンシロチョウの白やルリビタキなどの青は光の散乱による色らしいのですが、まだまだいろいろむつかしくて私には理解しきれません。
今までルリシジミにも出合っていないのに偶然にもムラサキシジミに会えてしまいました。
by 夕菅 (2011-11-17 23:11)