ナミアゲハ [昆虫]
ナミアゲハ
並揚羽 Papilio xuthus アゲハチョウ属
庭に訪れるアゲハチョウのうち、最も多いのが ナミアゲハ です。
ナミアゲハとは普通のアゲハチョウということでしょうが、この蝶もよく見ればなかなか美しいのです。
ナミアゲハは発生するする季節によっやや小ぶりの春型と大きい夏型に分けられます。
4月25日、ムラサキハナナに来た春型ナミアゲハ。
ホバリングしながら吸蜜しています。
6月3日朝、ロウバイの木の下に何か輝くスポットを見つけました。
近づくとマンリョウの葉にぶら下がる蝶。
羽化したばかりのナミアゲハです。羽を乾かしているのでしょう。
右上にあるのは抜け出した蛹の殻です。
すこしづつ羽が伸びていきます。
接写すると卷いた口吻も見えます。
腹側から見た目玉模様。
蛹は糸で葉に固定されていました。
約2時間後、不意に飛び立って2mほど離れたソヨゴの葉にとまりました。
開いたばかりのつややかな翅模様。
6月20日、ボッグセージに来たナミアゲハ。
腹側から見る後肢の青と橙の羽模様がブルーの花に映えています。
青と橙の羽模様を拡大しました。
青い部分は鱗粉の上にある超微細な棚構造が関与し構造色とよばれます(後記参照)。
上記の羽化したばかりのナミアゲハの鱗粉は淡いブルーに見えました。
時には空高く舞い上がります。求愛のダンスでしょうね。
小さな画像を精一杯拡大してみました。
暗くなる頃、ナミアゲハは植え込みの間に一夜の宿を求めてきます。
2009年6月28日18時52分。
夕方の落葉樹の下は薄暗く、これら2頭のナミアゲハは黒っぽい地味な印象でした。
2009年8月9日17時57分
ナミアゲハの雌雄の判定は春型では特にむつかしいようです。
夏型では翅の地色が♂は白、♀は帯黄色。肛角部の赤い斑点は♀のみだそうです。
上記の羽化直後のナミアゲハと上の2頭は夏型の♀かと思われます。
下の写真は地色は白く、赤い斑点なく夏型の♂でしょう。
2009年8月8日18時43分
昨年8月27日、サンショウの葉にいた5令幼虫です。
ナミアゲハの幼虫はミカン科植物(ミカン・サンショウ・カラタチなど)の葉を食べます。
うちにはミカンとサンショウの木がありますのでこの庭でも育っています。
昨年は元気に飛び交うアゲハチョウの写真がうまく撮れず、保存できたのは宿泊場所を求めにきたナミアゲハの写真2枚だけで、地味なチョウだなと思っていました。
ところが今年は羽化直後やボッグセージ吸蜜中の写真が撮れ、ナミアゲハの翅色の美しさに気付き、この発色の違いは何だろう、光の関与かなと調べるうちに構造色の存在に辿り着きました。
構造色とは、それ自体は色のない光の波長以下の微細構造に、光の干渉・回折・散乱が関与して現れる輝くような色のことです。
構造色に関しては構造色研究会のHPが分かり易いかと思います。
はじめにこの研究に用いられたのはモルフォチョウという青く輝くチョウですが、タマムシ、クジャク、アワビ、シャボン玉などの輝きも構造色だそうです。
また、キアゲハの青い鱗粉も構造色として例示されていますので、ナミアゲハも同様と考えました。
並揚羽 Papilio xuthus アゲハチョウ属
庭に訪れるアゲハチョウのうち、最も多いのが ナミアゲハ です。
ナミアゲハとは普通のアゲハチョウということでしょうが、この蝶もよく見ればなかなか美しいのです。
ナミアゲハは発生するする季節によっやや小ぶりの春型と大きい夏型に分けられます。
4月25日、ムラサキハナナに来た春型ナミアゲハ。
ホバリングしながら吸蜜しています。
6月3日朝、ロウバイの木の下に何か輝くスポットを見つけました。
近づくとマンリョウの葉にぶら下がる蝶。
羽化したばかりのナミアゲハです。羽を乾かしているのでしょう。
右上にあるのは抜け出した蛹の殻です。
すこしづつ羽が伸びていきます。
接写すると卷いた口吻も見えます。
腹側から見た目玉模様。
蛹は糸で葉に固定されていました。
約2時間後、不意に飛び立って2mほど離れたソヨゴの葉にとまりました。
開いたばかりのつややかな翅模様。
6月20日、ボッグセージに来たナミアゲハ。
腹側から見る後肢の青と橙の羽模様がブルーの花に映えています。
青と橙の羽模様を拡大しました。
青い部分は鱗粉の上にある超微細な棚構造が関与し構造色とよばれます(後記参照)。
上記の羽化したばかりのナミアゲハの鱗粉は淡いブルーに見えました。
時には空高く舞い上がります。求愛のダンスでしょうね。
小さな画像を精一杯拡大してみました。
暗くなる頃、ナミアゲハは植え込みの間に一夜の宿を求めてきます。
2009年6月28日18時52分。
夕方の落葉樹の下は薄暗く、これら2頭のナミアゲハは黒っぽい地味な印象でした。
2009年8月9日17時57分
ナミアゲハの雌雄の判定は春型では特にむつかしいようです。
夏型では翅の地色が♂は白、♀は帯黄色。肛角部の赤い斑点は♀のみだそうです。
上記の羽化直後のナミアゲハと上の2頭は夏型の♀かと思われます。
下の写真は地色は白く、赤い斑点なく夏型の♂でしょう。
2009年8月8日18時43分
昨年8月27日、サンショウの葉にいた5令幼虫です。
ナミアゲハの幼虫はミカン科植物(ミカン・サンショウ・カラタチなど)の葉を食べます。
うちにはミカンとサンショウの木がありますのでこの庭でも育っています。
昨年は元気に飛び交うアゲハチョウの写真がうまく撮れず、保存できたのは宿泊場所を求めにきたナミアゲハの写真2枚だけで、地味なチョウだなと思っていました。
ところが今年は羽化直後やボッグセージ吸蜜中の写真が撮れ、ナミアゲハの翅色の美しさに気付き、この発色の違いは何だろう、光の関与かなと調べるうちに構造色の存在に辿り着きました。
構造色とは、それ自体は色のない光の波長以下の微細構造に、光の干渉・回折・散乱が関与して現れる輝くような色のことです。
構造色に関しては構造色研究会のHPが分かり易いかと思います。
はじめにこの研究に用いられたのはモルフォチョウという青く輝くチョウですが、タマムシ、クジャク、アワビ、シャボン玉などの輝きも構造色だそうです。
また、キアゲハの青い鱗粉も構造色として例示されていますので、ナミアゲハも同様と考えました。
2010-07-04 07:55
コメント(4)
夕菅さん こんばんわ~~
アゲハチョウの翅の模様がスゴクきれいに撮れてますね、
こんなにきれいとは想定外デス。
蛹のぶら下がってるのを見て、キツリフネを思い出しました
庭の山椒の木にアオムシ見つけて飼ったことがありました。
毎日毎日ご飯は山椒の葉っぱのみ。
この時、アオムシの眼はどれ?でしょうか?と、
そよかぜさんに教えていただいたことがありました。
へぇ~~でした。
http://blog.goo.ne.jp/mn1944/e/1d5f7828b7e8be19407fb61cff65ce7a
最近、庭でヒラヒラとアゲハチョウが飛んでると、
何だか身内のような気がして嬉しくなってるわんちゃんです
by わんちゃん (2010-07-04 23:44)
わんちゃん もアゲハチョウを飼われたのですね!
1昨年私はルリタテハを飼いました(笑)。
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2009-04-13
なかなかたいへんでしたので、今度はパスしました!
初めは気持ち悪いような幼虫でも飼ってみると、それなりにかわいくなるものですね。
幼虫は大柄なのに本当の眼はとっても小さいのですね。
あの眼のような模様は一体何でしょう?
天敵から身を守るためとかの眼状紋?
「我が家の庭の生き物たち 」にもナミアゲハの幼虫の芸術的な顔写真がありましたよ。
http://plaza.rakutenco.jp/Wolffia/diary/200806170000/
by 夕菅 (2010-07-05 15:04)
インターネットで、今がユウスケ゜の時期なのを知りました。
和歌山の田辺市で咲いている写真を見ました。
ほんの一瞬なんですねぇー。一瞬かぁーーー。
そこに意味があるんですね。 夕菅の庭・・・・・・
by YUKIKO (2010-07-09 01:52)
YUKIKO さんはゆきこさんでいらっしゃいますね?
お久し振りでーす!
夕菅の庭にも今、夕菅が咲いていますよ。
でも今年はゲゲゲブームか背が高くなり過ぎて、倒れやすく
良い写真は撮れなさそうです。
昨年はブログに励まされて人工授粉もして種を採りました。
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2009-07-17
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2009-07-25
2世が育っていますが、まだ幼くて苗という感じです。
この子達の初花はいつになるのか、とても楽しみです。
by 夕菅 (2010-07-09 14:49)