ヤマシャクヤク [草花(春)]
山芍薬 ボタン科 学名:Paeonia japonica
2000年5月、四季折々の花が楽しめるよう庭の一部のリフォームを業者に
依頼し、新たに数十種類の花木や草花が仲間入りしました。
その中にこのヤマシャクヤクがありました。
それまでは山野草はむつかしいものと避けていましたが、うちへ来てしまった
からには何とか咲いてほしいと思いました。
ところがモミジの木陰が生育条件にかなったのか、見事翌春一花開花。
一目見るや、そのやさしく清楚な白い花に魅了されました。
しかしその後は来る年もまた来る年も花を見ることができませんでした。
そうして8年たった今年3月24日、ついに小さな蕾を発見したのです。
4月11日
蕾がだんだん膨らんで緑色のガクの間から白い花弁がのぞいてきた。
華奢な茎が折れませんように。

4月13日15時13分
初夏を思わす暖かさが続き、しだれ桜の花びらが風に舞う。
朝はまだまだと思っていた蕾が急にふくらんで黄色のオシベと赤いメシベが
のぞいている。待ちに待った開花の始まり!

4月13日17時34分
5枚の花弁がおずおずと開く。 綿帽子のよう。直径約6センチ。
8年前の花より大きいかんじ。夕日の中をかろうじて撮る。

4月13日22時43分
明日は朝から雨になるという。せっかく咲いたのに、2日目が一番きれいな
のに、無惨に雨にたたかれるのだろうか。
防犯灯のあかりをたよりに花に近づき暗闇で写す。
おやっ、一旦開いた花が夜はまた蕾の状態にもどっている。
これだったら、雨にも耐えられるかも。

4月14日7時51分
昨夜のうちにもう雨が降り出した。
花はしっかりぬれて朝が来ても開かない。
昼頃、少し開きかけたがまた閉じる。
終日雨。夕方は雷まで鳴る。ああ残念。

4月15日7時57分
あの子は無事だろうか?朝起きるや小雨の中、傘をさして見に行く。
よかった!しっかり雨にぬれて、それでもうなだれずつぼんでいた。
きのうの雨風の中でも開きかけたり閉じたりしたからだろう、花弁の1枚が
うまくたたみこめず、少しはみ出している。
雨がやむのを待って耐えた姿を撮る。

4月15日9時34分
雨が上がって青空が出てきた。
花は笑うように開いていた。風が強く写真が撮りにくい。
ヤマシャクヤクとしては開きすぎているし、花びらも少し傷んでいる。
オシベは長く伸びてまわりへひろがっている。

4月15日12時11分
雨滴も乾いて陽光の下、白い花びらにオシベの影が映る。
花粉が飛び始めている。
雨のため花弁はすこし乱れているが、これで全開。
たったこの1花のためにはるばる駆けつけた友と見入る。

4月15日15時8分
オシベの葯が開いて花粉が飛び、メシベの柱頭にも付着している。
メシベはふつう3個あるらしいが、この花は1個だけのよう。
これで種ができるのだろうか。

16日7時41分
花弁の一部にシミがでてきたが、昨夜閉じていた花がまた開かんとしている。

16日17時52分
3日目、痛々しくもまた閉じる。

17日8時3分、
夜来また雨。
花びらは既にすっかり落ちていた。

2000年5月、四季折々の花が楽しめるよう庭の一部のリフォームを業者に
依頼し、新たに数十種類の花木や草花が仲間入りしました。
その中にこのヤマシャクヤクがありました。
それまでは山野草はむつかしいものと避けていましたが、うちへ来てしまった
からには何とか咲いてほしいと思いました。
ところがモミジの木陰が生育条件にかなったのか、見事翌春一花開花。
一目見るや、そのやさしく清楚な白い花に魅了されました。
しかしその後は来る年もまた来る年も花を見ることができませんでした。
そうして8年たった今年3月24日、ついに小さな蕾を発見したのです。
4月11日
蕾がだんだん膨らんで緑色のガクの間から白い花弁がのぞいてきた。
華奢な茎が折れませんように。

4月13日15時13分
初夏を思わす暖かさが続き、しだれ桜の花びらが風に舞う。
朝はまだまだと思っていた蕾が急にふくらんで黄色のオシベと赤いメシベが
のぞいている。待ちに待った開花の始まり!

4月13日17時34分
5枚の花弁がおずおずと開く。 綿帽子のよう。直径約6センチ。
8年前の花より大きいかんじ。夕日の中をかろうじて撮る。

4月13日22時43分
明日は朝から雨になるという。せっかく咲いたのに、2日目が一番きれいな
のに、無惨に雨にたたかれるのだろうか。
防犯灯のあかりをたよりに花に近づき暗闇で写す。
おやっ、一旦開いた花が夜はまた蕾の状態にもどっている。
これだったら、雨にも耐えられるかも。

4月14日7時51分
昨夜のうちにもう雨が降り出した。
花はしっかりぬれて朝が来ても開かない。
昼頃、少し開きかけたがまた閉じる。
終日雨。夕方は雷まで鳴る。ああ残念。

4月15日7時57分
あの子は無事だろうか?朝起きるや小雨の中、傘をさして見に行く。
よかった!しっかり雨にぬれて、それでもうなだれずつぼんでいた。
きのうの雨風の中でも開きかけたり閉じたりしたからだろう、花弁の1枚が
うまくたたみこめず、少しはみ出している。
雨がやむのを待って耐えた姿を撮る。

4月15日9時34分
雨が上がって青空が出てきた。
花は笑うように開いていた。風が強く写真が撮りにくい。
ヤマシャクヤクとしては開きすぎているし、花びらも少し傷んでいる。
オシベは長く伸びてまわりへひろがっている。

4月15日12時11分
雨滴も乾いて陽光の下、白い花びらにオシベの影が映る。
花粉が飛び始めている。
雨のため花弁はすこし乱れているが、これで全開。
たったこの1花のためにはるばる駆けつけた友と見入る。

4月15日15時8分
オシベの葯が開いて花粉が飛び、メシベの柱頭にも付着している。
メシベはふつう3個あるらしいが、この花は1個だけのよう。
これで種ができるのだろうか。

16日7時41分
花弁の一部にシミがでてきたが、昨夜閉じていた花がまた開かんとしている。

16日17時52分
3日目、痛々しくもまた閉じる。

17日8時3分、
夜来また雨。
花びらは既にすっかり落ちていた。

2009-04-19 23:23
コメント(2)
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へぇ~~8年目にしてようやく開花ですか、この時夕菅さんが感動して継続観察をされたようすがよく伝わってきますよ。
この清楚なヤマシャクヤクは、どの園芸種のシャクヤクよりも美しいと感じます。
この花には種子はできましたか?
by なかなか (2012-05-02 21:29)
なかなかさん 古い記事をお訪ね下さいましてありがとうございました。
このときは本当に嬉しくて一日に何度も花を見に行きました。
無情の雨がうらめしく、夜は心配でよく寝られなかった覚えです。
私もどんな豪華な園芸種のシャクヤクより、このヤマシャクヤクが好きです。
こんな不全な花でも一応果実は出来ました。但し袋果は3個は出来ず1個だけで2世誕生には至りませんでした。
by 夕菅 (2012-05-02 23:16)