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ラミーカミキリ と モミジアオイ [昆虫]

ラミーカミキリとモミジアオイ
  ラミーカミキリ については2017.10.29.「gカミキリムシ」の記事に書きました。
 
  昨年6月、ウメモドキの葉にいたラミーカミキリ 。
  ラミーカミキリ20170629wb.jpg

今年は見られないかなとその辺りを注意していました。
5月27日、ウメモドキの隣のモミジアオイの葉が枯れているのに気付き、よーく見ると 
いました!いました! 
正しく ラミーカミキリ です!
ラミーカミキリ3wb-.jpg

モミジアオイはアオイ科の宿根草。
昨年はムクゲ(アオイ科)を疑いましたが、モミジアオイは注目しなかったのです。
青いパンダのような可愛い昆虫が、モミジアオイの葉をかじっています。
葉の裏側から葉脈を食べるという習性があるようです。
ラミーカミキリ-0527-3wb2.jpg

食事中の顔を正面から見ると.......これはかわいくはありませんね。
ラミーカミキリ20180527-1wb.jpg

カメラを近づけるとさっと飛び立って隣のツルウメモドキの葉陰に隠れました。
ラミーカミキリ-2wb.jpg

ここしばらくは雨が降ったり、カメラを取りに行く間に逃げられたり、姿は見るものの記録できませんでした。
6月19日、もういなくなったのかなと思って念入りに見回したところ、地表近くのシュウメイギクの葉の上にいました!
それもペアーです!
2018-06-19-5wb.jpg

コンデジを近づけて接写。
上の小さい方が ♂、下の大きいのが ♀。
黒いベストの模様が違います。雌雄の違いかと調べましたが、これは個体差のようです。
2018-06-19-4wb.jpg

5月に取り付いていたモミジアオイはすでに枯れ果てました。
これはまだ元気なモミジアオイ。
モミジアオイ05-27wb.jpg

ラミーカミキリ は幼虫のみならず成虫も同じ食草を食べます。
モミジアオイでは太い茎ではなく柔らかい葉や細い茎を好むようです。
ラミーカミキリ-食草0617-7wb.jpg

2010年元気いっぱいのモミジアオイ。
画像のストックを見ると2011年以降のモミジアオイは東庭で写したものばかりです。
中庭に初めに植えた株は次第に株数も花数も減り、昨年は花が見られませんでした。
周りの植物が茂りすぎたためかと思っていましたが、ラミーカミキリの食草にされていたのかもしれません。
少なくとも昨年は隣のツルウメモドキに成虫を見ていますから疑いは濃厚です。
モミジアオイ10wb.jpg

食草と昆虫の関係は花好きには悩みの種です。
今までもホトトギスとルリタテハ、すみれとツマグロヒョウモン、クチナシとオオスカシバなど昆虫と食草の鬩ぎ合いを見てきました。
しかし、かわいいとはいえラミーカミキリ もカミキリムシの仲間、食草には致命的な被害を与えるようで、ここのモミジアオイは絶滅しそうです。
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10年ほど前からこの庭の生物について観察記録してきましたが、あと3ヶ月ほどで北関東へ移住することになりました。
当地へ来て44年、その間に集めすぎた物も多く、今断捨離の苦悩を味わっています。
そのためもう庭の観察記を書く余裕がありませんので、更新を止めることにしました。
長い間、励ましていただきまして本当にありがとうございました。
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