クリスマスローズの庭 2017 [草花(春)]
クリスマスローズの庭2017
今年もクリスマスローズが満開になりました。ここは日向の庭です。
冬の間の寂しさを補うため、毎年11月ビオラを少々植え込みます。
ビオラの色はクリスマスローズが咲いたとき目立ち過ぎないものを選びます。
でもパンジーやビオラは春になると急成長し、色も派手になる傾向がありますね。
共に楽しむためにここではクリスマスローズの花の色と近いビオラを選びます。
西の庭は雑草がはびこり苦労しましたが、クリスマスローズが増えてグランドカバーの役目をになってくれました。
奥の方は2世、3世。
プロペラの下の「スノーホワイト」は昨年よりさらに大株に。
細い枯れ枝はシモバシラの花軸、もっと早く切るべきでした。
オリエンタリスの緑色系。
サンシュユの根元のクリスマスローズが最も大株、100花以上咲いています。
この場所のクリスマスローズはどれも純白の2世達。
桜の樹の下には10年ほど前初めて購入した白色の八重。
セアノサスの根元の八重も大株です。
この花粉が運ばれたらしく、あちこちで八重の2世誕生。
太い茎が頼もしげな黄色の八重。
最近はメリクロン(茎頂培養)により八重の品種も入手しやすくなりました。
どれも増えすぎるほど順調かと思われそうですが、そうはいきません。
この庭で最も高価な品種「ピコティダブルホワイト」。
2008年購入時すでに花期は終盤でしたが、濃い緑色の葉も美しい気品ある花でした。
花後庭に植えたところ、年々草丈も小さくなり、花数も減少するためまた植木鉢に移植。
しかしさらに縮小し昨年は花も咲かなくなってしまいました。
昨春堆肥を入れた花壇に戻したところ、今年は小さいながらも10輪ほど開花。
花をもたげると、花被片(花弁に見えるのは萼片)が細く縁取られてやはり美しい花です。
ただし、うちでは落葉樹であるハナミズキの下ではうまく育ちません。
ニホンズイセンやビオラと比べ小さく貧弱なクリスマスローズ。
この株は葉ばかりで花がありません。
10本のハナミズキの並木に植えたクリスマスローズはどれも生育不良です。
ここは埋立地なので下の土が悪いのかもしれません。
クリスマスローズは落葉樹の下に植えると良いと言われます。
しかし、常緑のツバキやカイヅカイブキの下でも大丈夫です。
腰痛のためしゃがめなくなったとき、この庭の広さは苦痛になりました。
それを救ってくれたのはクリスマスローズ。
2世を増やしつつ、大きな常緑の葉で庭を覆い、雑草を防いでくれました。
日向の夏の暑さにも、霜柱のできる寒さにも耐え、毎年開花。
今年もまた花がみすぼらしくなるまで楽しみます。
今年もクリスマスローズが満開になりました。ここは日向の庭です。
冬の間の寂しさを補うため、毎年11月ビオラを少々植え込みます。
ビオラの色はクリスマスローズが咲いたとき目立ち過ぎないものを選びます。
でもパンジーやビオラは春になると急成長し、色も派手になる傾向がありますね。
共に楽しむためにここではクリスマスローズの花の色と近いビオラを選びます。
西の庭は雑草がはびこり苦労しましたが、クリスマスローズが増えてグランドカバーの役目をになってくれました。
奥の方は2世、3世。
プロペラの下の「スノーホワイト」は昨年よりさらに大株に。
細い枯れ枝はシモバシラの花軸、もっと早く切るべきでした。
オリエンタリスの緑色系。
サンシュユの根元のクリスマスローズが最も大株、100花以上咲いています。
この場所のクリスマスローズはどれも純白の2世達。
桜の樹の下には10年ほど前初めて購入した白色の八重。
セアノサスの根元の八重も大株です。
この花粉が運ばれたらしく、あちこちで八重の2世誕生。
太い茎が頼もしげな黄色の八重。
最近はメリクロン(茎頂培養)により八重の品種も入手しやすくなりました。
どれも増えすぎるほど順調かと思われそうですが、そうはいきません。
この庭で最も高価な品種「ピコティダブルホワイト」。
2008年購入時すでに花期は終盤でしたが、濃い緑色の葉も美しい気品ある花でした。
花後庭に植えたところ、年々草丈も小さくなり、花数も減少するためまた植木鉢に移植。
しかしさらに縮小し昨年は花も咲かなくなってしまいました。
昨春堆肥を入れた花壇に戻したところ、今年は小さいながらも10輪ほど開花。
花をもたげると、花被片(花弁に見えるのは萼片)が細く縁取られてやはり美しい花です。
ただし、うちでは落葉樹であるハナミズキの下ではうまく育ちません。
ニホンズイセンやビオラと比べ小さく貧弱なクリスマスローズ。
この株は葉ばかりで花がありません。
10本のハナミズキの並木に植えたクリスマスローズはどれも生育不良です。
ここは埋立地なので下の土が悪いのかもしれません。
クリスマスローズは落葉樹の下に植えると良いと言われます。
しかし、常緑のツバキやカイヅカイブキの下でも大丈夫です。
腰痛のためしゃがめなくなったとき、この庭の広さは苦痛になりました。
それを救ってくれたのはクリスマスローズ。
2世を増やしつつ、大きな常緑の葉で庭を覆い、雑草を防いでくれました。
日向の夏の暑さにも、霜柱のできる寒さにも耐え、毎年開花。
今年もまた花がみすぼらしくなるまで楽しみます。
2017-03-29 23:48
コメント(18)
マンサク(園芸品種) [花木(春)]
マンサク
満作 マンサク科マンサク属の落葉性小高木
早春の花、マンサク。
マンサクの命名は花が葉に先立って「まず咲く」からとか、花数が多いことが「豊年満作」に通じるからなどの説があるようです。
2015年3月、園芸店で「マンサク」の苗木を見つけました。
花は満開というより終盤の頃でしたが、その魅力に負けて購入してしまいました。
葉の展開に先立って咲くとは然り、まだ若芽は固い。
この年は、花の構造は来年見ましょうということで終わりました。
ところがどうしたことでしょう。
育てやすいはずのマンサクが昨年も今年も満作にならないのです。
今春も数花づつ、数カ所に咲くばかりです。
花は丈夫な萼に包まれています。
せめて今年は少ない花をよく見ることにしましょう。
3月5日、萼が開いて黄色の縮れたリボンのような花弁が展開し始めました。
4枚の萼の内側は赤褐色、小さい花のように見えます。
花弁の長さは約1.5cm。縦に筋が入っています。
花弁4枚、中央に先端が2裂した雌しべ、その周りに4本の雄しべ。
雄しべのうち、下の雄しべの葯は未開、上3本の雄しべの葯は、丸窓を開けるように両側に開いています。
上3本の雄しべの葯は全開して花粉が飛び散っていますが、まだ左下の葯は開いていません。
葯が全て開き、花粉も散り終えた花。
マンサクには花弁の内側に仮雄しべがあるようですが、なかなか見つかりません。
室内でカメラの位置を変えながら接写してみました。
その1枚に花弁の奥に緑色がかった光沢のある隆起が4つあるのを見つけました。
これが仮雄しべだと思います。蜜を分泌しているようです。
葯は全開。
花弁を4枚、雄しべを2本取り除きました。
花弁の位置に緑色の棍棒状のものが3つ見えます。
これが仮雄しべ。4本あるはずですが、もう1本は?
右の花弁の下端に付いていました!
ネット検索で見た仮雄しべはマルバマンサクは暗赤色、アテツマンサクは黄緑色でした。
園芸品種はそれぞれ仮雄しべの色が違うと楽しいですが、確認できなくて残念です。
2016年4月16日 若葉がとてもきれいでした。
やはり、同じくマンサク科のトサミズキの葉に似ています。
葉は互生し、先端がやや尖った倒卵形。
日本に分布する主なマンサク
マンサク Hamamelis japonica 本州、四国、九州に分布。
アテツマンサク 中国地方、四国に分布。萼まで黄色。
マルバマンサク 本州の日本海側から北海道に分布。葉の上半分が半円形。
この中にアカバナマンサクやニシキマンサクなどの品種あり。
シナマンサク Hamamelis mollis 中国原産。
マンサクより大きい花が枯葉が落ちずに残ったままで開花。葉も大型で毛深い。
マンサクの園芸品種 Hamamelis x intermedia
日本のマンサクとシナマンサクとの交配種。
‘アーノルド・プロミス’ Hamamelis x intermedia ‘Arnold Promise’ 濃黄色
‘パリダ’ Hamamelis mollis ‘Palida’ 濃黄色
‘ディアン’ Hamamelis x intermedia ‘Diane’ 濃赤銅花
‘エレナ’ Hamamelis x intermedia ‘Jelena’ オレンジ色
この他にもまだたくさんの園芸品種があります。
神代植物公園や武蔵丘陵森林公園 にも植えられているようです。
この庭のマンサクも園芸品種だと思われますがラベルは付いていませんでした。
来年こそは豊年満作の花が見られますように。
満作 マンサク科マンサク属の落葉性小高木
早春の花、マンサク。
マンサクの命名は花が葉に先立って「まず咲く」からとか、花数が多いことが「豊年満作」に通じるからなどの説があるようです。
2015年3月、園芸店で「マンサク」の苗木を見つけました。
花は満開というより終盤の頃でしたが、その魅力に負けて購入してしまいました。
葉の展開に先立って咲くとは然り、まだ若芽は固い。
この年は、花の構造は来年見ましょうということで終わりました。
ところがどうしたことでしょう。
育てやすいはずのマンサクが昨年も今年も満作にならないのです。
今春も数花づつ、数カ所に咲くばかりです。
花は丈夫な萼に包まれています。
せめて今年は少ない花をよく見ることにしましょう。
3月5日、萼が開いて黄色の縮れたリボンのような花弁が展開し始めました。
4枚の萼の内側は赤褐色、小さい花のように見えます。
花弁の長さは約1.5cm。縦に筋が入っています。
花弁4枚、中央に先端が2裂した雌しべ、その周りに4本の雄しべ。
雄しべのうち、下の雄しべの葯は未開、上3本の雄しべの葯は、丸窓を開けるように両側に開いています。
上3本の雄しべの葯は全開して花粉が飛び散っていますが、まだ左下の葯は開いていません。
葯が全て開き、花粉も散り終えた花。
マンサクには花弁の内側に仮雄しべがあるようですが、なかなか見つかりません。
室内でカメラの位置を変えながら接写してみました。
その1枚に花弁の奥に緑色がかった光沢のある隆起が4つあるのを見つけました。
これが仮雄しべだと思います。蜜を分泌しているようです。
葯は全開。
花弁を4枚、雄しべを2本取り除きました。
花弁の位置に緑色の棍棒状のものが3つ見えます。
これが仮雄しべ。4本あるはずですが、もう1本は?
右の花弁の下端に付いていました!
ネット検索で見た仮雄しべはマルバマンサクは暗赤色、アテツマンサクは黄緑色でした。
園芸品種はそれぞれ仮雄しべの色が違うと楽しいですが、確認できなくて残念です。
2016年4月16日 若葉がとてもきれいでした。
やはり、同じくマンサク科のトサミズキの葉に似ています。
葉は互生し、先端がやや尖った倒卵形。
日本に分布する主なマンサク
マンサク Hamamelis japonica 本州、四国、九州に分布。
アテツマンサク 中国地方、四国に分布。萼まで黄色。
マルバマンサク 本州の日本海側から北海道に分布。葉の上半分が半円形。
この中にアカバナマンサクやニシキマンサクなどの品種あり。
シナマンサク Hamamelis mollis 中国原産。
マンサクより大きい花が枯葉が落ちずに残ったままで開花。葉も大型で毛深い。
マンサクの園芸品種 Hamamelis x intermedia
日本のマンサクとシナマンサクとの交配種。
‘アーノルド・プロミス’ Hamamelis x intermedia ‘Arnold Promise’ 濃黄色
‘パリダ’ Hamamelis mollis ‘Palida’ 濃黄色
‘ディアン’ Hamamelis x intermedia ‘Diane’ 濃赤銅花
‘エレナ’ Hamamelis x intermedia ‘Jelena’ オレンジ色
この他にもまだたくさんの園芸品種があります。
神代植物公園や武蔵丘陵森林公園 にも植えられているようです。
この庭のマンサクも園芸品種だと思われますがラベルは付いていませんでした。
来年こそは豊年満作の花が見られますように。
2017-03-17 17:00
コメント(18)
早春の草花 2017 [草花(春)]
早春の草花 2017
もたもたしているうちにラッパスイセンの蕾が膨らんできました。
私の庭ではラッパスイセンは本格的な春の到来を告げる花です。
昨年は2月末まで病室にいて早春の草花が見られませんでした。
今年の一番乗りはやはり「スノードロップ」。
暖かい地方では年末から咲くようですが、この庭では2月の花です。
ほんとうに雪の妖精のよう。
続いての登場はフクジュソウ。
柔らかい葉は初め濃褐色を帯びています。
2013年にいただいた大株が今年は20輪くらい咲きそうです。
3月になると葉はほぼ緑色。
フクジュソウというと今までは真上からの輝く花姿を撮ってきたようです。
でも年のせいでしょうか、今年は花弁の裏面の細い褐色線条に見とれました。
今年は2輪しか咲かないコシノコバイモ。
でもこの花と葉の渋い色合いは花の骨董品。
雪割草はキンポウゲ科ミスミソウ属。
日本にはミスミソウ、スハマソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウが自生します。
園芸店では主にオオミスミソウから生み出されたたくさんの品種が「雪割草」として流通しています。
地植えのピンクの雪割草はまだ小さな蕾です。
新たに加えた2種は鉢に植えたため早くも満開、特に紫色の株は生育良好。
これら2種はともに雄しべから花粉を出しています。
最近の新種では雄しべが退化したり、弁化して八重になったりしているようです。
白の花弁の方は葉の生育が悪く3輪しか咲いていません。
これは大型ヒメリュウキンカ。とにかく元気で明るいのが取り柄です。
従来のヒメリュウキンカはまだ咲きません。
これはこれは!
ニホンスイセンの根元に自生した白花のオキザリス。
その周りに青く光るのはオオイヌノフグリ。
可愛いからもう少し咲かせておきましょう。
オオイヌノフグリはオオバコ科クワガタソウ属。
華奢な雌しべの両脇に太めの花糸の雄しべが一対、真ん中に蜜があります。
今年は今ひとつ物足りません。
昨年私の留守中に咲いたセツブンソウの鉢に花が見られなかったのです。
出たのは1枚づつの葉のみ。
ネット検索にて近くの河川環境楽園に咲いていることがわかり行ってきました。
車で行って写して帰るまで1時間足らず、良いところを見つけました。
もたもたしているうちにラッパスイセンの蕾が膨らんできました。
私の庭ではラッパスイセンは本格的な春の到来を告げる花です。
昨年は2月末まで病室にいて早春の草花が見られませんでした。
今年の一番乗りはやはり「スノードロップ」。
暖かい地方では年末から咲くようですが、この庭では2月の花です。
ほんとうに雪の妖精のよう。
続いての登場はフクジュソウ。
柔らかい葉は初め濃褐色を帯びています。
2013年にいただいた大株が今年は20輪くらい咲きそうです。
3月になると葉はほぼ緑色。
フクジュソウというと今までは真上からの輝く花姿を撮ってきたようです。
でも年のせいでしょうか、今年は花弁の裏面の細い褐色線条に見とれました。
今年は2輪しか咲かないコシノコバイモ。
でもこの花と葉の渋い色合いは花の骨董品。
雪割草はキンポウゲ科ミスミソウ属。
日本にはミスミソウ、スハマソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウが自生します。
園芸店では主にオオミスミソウから生み出されたたくさんの品種が「雪割草」として流通しています。
地植えのピンクの雪割草はまだ小さな蕾です。
新たに加えた2種は鉢に植えたため早くも満開、特に紫色の株は生育良好。
これら2種はともに雄しべから花粉を出しています。
最近の新種では雄しべが退化したり、弁化して八重になったりしているようです。
白の花弁の方は葉の生育が悪く3輪しか咲いていません。
これは大型ヒメリュウキンカ。とにかく元気で明るいのが取り柄です。
従来のヒメリュウキンカはまだ咲きません。
これはこれは!
ニホンスイセンの根元に自生した白花のオキザリス。
その周りに青く光るのはオオイヌノフグリ。
可愛いからもう少し咲かせておきましょう。
オオイヌノフグリはオオバコ科クワガタソウ属。
華奢な雌しべの両脇に太めの花糸の雄しべが一対、真ん中に蜜があります。
今年は今ひとつ物足りません。
昨年私の留守中に咲いたセツブンソウの鉢に花が見られなかったのです。
出たのは1枚づつの葉のみ。
ネット検索にて近くの河川環境楽園に咲いていることがわかり行ってきました。
車で行って写して帰るまで1時間足らず、良いところを見つけました。
2017-03-06 22:34
コメント(14)