2017年春の庭 [庭便り(春)]
2017年春の庭
この庭は17年前、歩けなくなっても自宅で花が見られるようにとの思いで造りました。
昨年ついに大手術を受け、幸いにも少しは歩けますが、しゃがめないので植え付け、草取り、花殻摘みはできません。
そのため庭は放りっぱなしでも咲く花がメインになりました。
今日はそういう花たちを並べます。
ダッチアイリス アポロ アヤメ科アヤメ属
朝の庭に突如予期せぬ花2輪、2年前に一度だけ咲いて消えてしまったかと思っていたアイリスです。
大きな花が誇らしげに朝日に輝いていました。
そういえば左の長く細い葉は去年もあったのです。
右下のピンクの花は大株になったリクニス フロスククリ。

コンロンソウ 崑崙草 アブラナ科タネツケバナ属
5年前いただいて日向に植えたら消え入りそうになり、日陰に移植しました。
今年はしっかり増えてもう安心です。

近くで見るとやはりタネツケバナに似ています。

キボタン ボタン科ボタン属
白やピンクのボタンが今年は花をつけなかったのに、キボタンは元気です。
今年は20輪ほど咲きました。

開花直前。

シロヤマブキ バラ科シロヤマブキ属
シロヤマブキは裏の日陰にあって剪定も水遣りもしたことがありませんが、気品のある花が毎年咲きます。
花が咲いてもまだ黒い種子が残っていて、離れたところに2世が2株開花しました。

アニソドンテア・ピンククイーン アオイ科アニソドンテア属
何度もブログに登場しましたが、今年は最も大株です。
大株になると突然立ち枯れしますから、挿し木をしておく必要があります。
サクラアオイと呼びたい色です。

アリウム トリクエトルム ミツカドネギ(三角葱)
ネギ科ネギ属 南欧地中海沿岸原産の帰化植物
友人から頂いて裏庭に植え、ほどほどに増えています。
しかし友人宅では猛烈に増えて退治に大わらわのようです。

俯いて咲く花を覗くように撮りました。

ブルンネラ ‘ジャックフロスト’
ムラサキ科ブルンネラ属
東ヨーロッパ・西アジア・西シベリア原産の園芸種。
葉も観葉植物のようで美しく、ワスレナグサのような花が咲きます。
日陰の庭で一時はわーっと増えましたが、今は一株が辛うじて花を見せてくれます。

ユキザサ 雪笹 キジカクシ科(←ユリ科)マイズルソウ属
端正な緑色の葉の間から花穂が伸びて清楚な白い花を咲かせます。
毎春見つけると歓声をあげたくなる花です。

チオノドクサ
和名 ユキゲユリ(雪解百合)キジカクシ科ツルボ属
クリスマスローズなどの陰になりそうな隙間からかわいい花を見せてくれます。
放ったらかしを詫び、来年は移植しようと思いながら花が終わると忘れてしまって申し訳なく思っています。

ヒトリシズカ センリョウ科チャラン属
2012年の記事に書いた時は11本でしたが、今年は20本ほどに増えています。
この花も本当に手間いらずです。

4月末、母が98歳の生涯を終えました。
花が好きでここに来ると真っ先に庭を一周する習いでした。
別れの日にはこの庭で撮った写真を飾りました。
この庭は17年前、歩けなくなっても自宅で花が見られるようにとの思いで造りました。
昨年ついに大手術を受け、幸いにも少しは歩けますが、しゃがめないので植え付け、草取り、花殻摘みはできません。
そのため庭は放りっぱなしでも咲く花がメインになりました。
今日はそういう花たちを並べます。
ダッチアイリス アポロ アヤメ科アヤメ属
朝の庭に突如予期せぬ花2輪、2年前に一度だけ咲いて消えてしまったかと思っていたアイリスです。
大きな花が誇らしげに朝日に輝いていました。
そういえば左の長く細い葉は去年もあったのです。
右下のピンクの花は大株になったリクニス フロスククリ。

コンロンソウ 崑崙草 アブラナ科タネツケバナ属
5年前いただいて日向に植えたら消え入りそうになり、日陰に移植しました。
今年はしっかり増えてもう安心です。

近くで見るとやはりタネツケバナに似ています。

キボタン ボタン科ボタン属
白やピンクのボタンが今年は花をつけなかったのに、キボタンは元気です。
今年は20輪ほど咲きました。

開花直前。

シロヤマブキ バラ科シロヤマブキ属
シロヤマブキは裏の日陰にあって剪定も水遣りもしたことがありませんが、気品のある花が毎年咲きます。
花が咲いてもまだ黒い種子が残っていて、離れたところに2世が2株開花しました。

アニソドンテア・ピンククイーン アオイ科アニソドンテア属
何度もブログに登場しましたが、今年は最も大株です。
大株になると突然立ち枯れしますから、挿し木をしておく必要があります。
サクラアオイと呼びたい色です。

アリウム トリクエトルム ミツカドネギ(三角葱)
ネギ科ネギ属 南欧地中海沿岸原産の帰化植物
友人から頂いて裏庭に植え、ほどほどに増えています。
しかし友人宅では猛烈に増えて退治に大わらわのようです。

俯いて咲く花を覗くように撮りました。

ブルンネラ ‘ジャックフロスト’
ムラサキ科ブルンネラ属
東ヨーロッパ・西アジア・西シベリア原産の園芸種。
葉も観葉植物のようで美しく、ワスレナグサのような花が咲きます。
日陰の庭で一時はわーっと増えましたが、今は一株が辛うじて花を見せてくれます。

ユキザサ 雪笹 キジカクシ科(←ユリ科)マイズルソウ属
端正な緑色の葉の間から花穂が伸びて清楚な白い花を咲かせます。
毎春見つけると歓声をあげたくなる花です。

チオノドクサ
和名 ユキゲユリ(雪解百合)キジカクシ科ツルボ属
クリスマスローズなどの陰になりそうな隙間からかわいい花を見せてくれます。
放ったらかしを詫び、来年は移植しようと思いながら花が終わると忘れてしまって申し訳なく思っています。

ヒトリシズカ センリョウ科チャラン属
2012年の記事に書いた時は11本でしたが、今年は20本ほどに増えています。
この花も本当に手間いらずです。

4月末、母が98歳の生涯を終えました。
花が好きでここに来ると真っ先に庭を一周する習いでした。
別れの日にはこの庭で撮った写真を飾りました。
2017-05-06 22:44
コメント(16)
相変わらずのステキなお庭を拝見させていただけてうれしいです
庭の手入れをするのにしゃがめないことは一番つらいですね
にもかかわらずどれも美しく咲き誇っていて素晴らしいです
キボタンは美しいです~この色は特別のように見えました
ユキザサにヒトリシズカなども花を見たらうれしくなるでしょう
思い出がたくさん詰まっているお庭から元気をもらえますね
by とんちゃん (2017-05-07 09:09)
おかあさま、お寂しいことでした。
わたしの母は77歳でしたが昨年5月旅立ってから、
まだいろいろな思いが巡り
完全にはさみしさから立ち直っていません。
夕菅さんもそんな日々を送られることでしょう。
でも、それでいいのだと思います。
母の事を思い出す・・・・草抜きしながら心で対話しています。
昨年は全く咲かなかった牡丹が今年は咲きました。
黄色い牡丹は高貴な感じがします。我が家にはありませんが
よそで見かけるとハッとします。
by デスタントドラムス (2017-05-07 12:04)
とんちゃん コメントありがとうございました。
そんなことでたいへんご無沙汰しました。
元気な頃は一年草もいろいろ植えましたが、今は花木や宿根草に頼っています。
忍び寄る雑草もかわいく思えて抜き難くて少し残しては後で悔やんだり。
キボタンは花は小さめですが、控えめの色でたくさん咲くので切り花にも出来て重宝です。
by 夕菅 (2017-05-07 13:34)
デスタントドラムスさん コメントありがとうございました。
最期はあのサイレントブレスのような体験をしましたが、穏やかな最後でした。
広いお庭にはキボタンも似合いそうですね。
寒肥を施すだけでこんなに咲きますからお薦めです。
by 夕菅 (2017-05-07 13:47)
こんにちは。ご母堂様のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。綺麗なお庭を楽しんでいただいて良かったですね。
by 多摩NTの住人 (2017-05-07 15:10)
多摩NTの住人さん コメントありがとうございました。
書家として生き、年末に倒れた時まだお弟子さんが9名いました。
幸せな人生だったと思います。
by 夕菅 (2017-05-07 22:33)
98歳まで現役の書家だったお母さまのようですね。
そうありたいと思うような、素晴らしい人生。
最期のときを迎えられるまでの、看取る日々の嘆きを、
今年の春の花が受け止めてくれたことでしょう。
これから庭の花は、お母様の思い出とともに、美しく咲いて、
夕菅さんを慰めてくれることと思います。
by 703 (2017-05-07 23:12)
703さんコメントありがとうございました。
母は依頼されていた石碑の下書きを倒れる四日前に完成させ、思い残すことはなったのではと思います。
でも倒れてから4か月余の入院加療期間にはいろいろ考えさせられました。
by 夕菅 (2017-05-08 22:26)
おはようございます。お母様の逝去、お悔やみ申し上げます。
シロヤマブキやユキザサ素敵ですね。
忘れな草にソックリな花もあるのですね。
花の好きな事が受け継がれていてお母様も幸せだったと思いました。
by Minoru (2017-05-10 07:59)
Minoru さん お心のこもったコメントありがとうございました。
今回はなぜか白い花が目立ち、ニリンソウ・イチリンソウ・ガマズミ・平戸ツツジ白花など白花のみにしようかとも思いましたが、98才の年を考えるとやはり彩りを添えたくなりました。
ブルンネラの花はワスレナグサそっくりですが、葉に特徴があります。
by 夕菅 (2017-05-10 13:49)
お母様もいっしょに楽しまれた、庭の花々を感慨深くながめておられることでしょう。書家として98歳まで現役であったことに驚きです。
春の庭もいよいよ咲き進み、足しげく庭に飛び出してしまいますね。
ユキザサも咲くんですね。3年ほど花を付けてくれましたが、なくなってしまいました。そうそうマイズルそうも。ユキザサはルビー色の透き通るようなかわいい実は付きますか。東北の山で見て感激したこと思い出しています。
キボタン、素敵です。
うちの庭も、だんだんほったらかしでも育つ花の庭に、様子を変えてきました。イブキジャコウソウが開花しはじめました。西洋イブキジャコウソウ
ほど広がりませんが、25年ほど前、神戸から、福岡、仙台と大事に抱えて。移植を重ねて広がりました。
真っ白な除虫菊と、一年草の真っ赤なポピーがさびしかった庭に彩りを添えてくれました。ポピーは毎年種を落としてひろがっています。
どうぞお疲れが残りませんように。
by 花咲かばあば (2017-05-10 17:34)
花咲かばあば さん お疲れのところ、コメントありがとうございました。
母は仕事が生きる糧だったようですがもう私には真似できません。
未亡人となってからの45年間が第2の人生でした。
マイズルソウはうちのもやはり消えました。
ユキザサは毎年咲きますが、増えもせず実もつきません。どうも実は寒冷地でないと無理なようですね。
イブキジャコウソウは植えてもらってもすぐ消えてしまいます。さて今年は?と期待していますが..........
かって西洋イブキジャコウソウはあまり増えたのでどうしようかと困っていたら聞こえたかのように姿を消しました。
こちらでは今赤いポピーとオルラアが紅白で賑やかなことです。
by 夕菅 (2017-05-10 18:04)
ご投稿に気がつかず、失礼いたしました。
ご母堂様がご逝去なさったこと、ご冥福をお祈り申し上げます。花がお好きでおいでになるたびにお庭を一周なさっていらしたとか。お庭の美しい花々にご母堂様の思いも感じられます。
先日、町内の花壇に見知らぬ花を見つけ、名を知りたく思っていましたが、写真を拝見し、アリウム トリクエトルムであることが分かりました。ありがとうございます。
by エフ・エム (2017-05-14 23:18)
エフ・エムさん ご丁重なコメントをありがとうございました。
母は着くとすぐ庭を一周、帰りは一輪挿しにと一花持って帰るのを楽しみにしていました。
最近アリウム トリクエトルムはあちこちで増えすぎているようです。
by 夕菅 (2017-05-15 00:19)
お母様の思い出が尽きないと思います。お母様は生涯現役だったんですね。なかなかできない事です。沢山の綺麗なお花の咲くお庭を見られるのは楽しみだった事でしょうね。今年の1月に主人の1番下の妹が亡くなりました。妹が結婚式で両親に花束贈呈のときに送ってくれた薔薇を母が挿し木して30年になりますが今真っ赤に綺麗に咲いています。今までで一番たくさん咲いています。私より10年若かった妹と母を思い大切に毎年咲かせなくてはと手入れしようと思っています。
by りんちゃんママ (2017-05-15 23:41)
りんちゃんママさんコメントありがとうございました。
今は亡き妹さんの記念の薔薇、今年の花はどんなにか深い想いで眺められたことでしょう。いかにも早すぎるお別れでしたね。
母の遺影は私がアジサイの前で撮った写真でした。
by 夕菅 (2017-05-17 00:21)