ヤマトシジミ [昆虫]
ヤマトシジミ
大和小灰蝶、大和蜆蝶
学名:Pseudozizeeria maha、シノニムZizeeria maha
分布:本州・四国・九州・沖縄
時期:3-11月
大きさ:前翅長 9-16mm
食草:カタバミ
酷暑にもめげずユーパトリウム セレスチナム(青色フジバカマ、宿根草) が満開です。
飛び交っているのはヤマトシジミのワンペアー。
やっと揃って花に止まりました。
下の青みがかった翅の方がオス、上の黒っぽい翅がメスです。
翅の裏側にはたくさんの黒い斑点があります。オスは翅裏もやや青っぽく見えます。
この斑点の並び方と目の色からルリシジミと鑑別できます。
メスは翅裏がやや褐色調に見えます。
翅の表側は黒っぽいはずですがこれではわかりません。
ユーパトリウムからトレニアに飛び移ったメスが、少しだけ翅を拡げ始めました。
もう1息!
やっと半開です。やや青みがかった黒い翅。
これ以上は開かず飛んで行ってしまいました。
チョウ達は37℃近い暑さの中を休み無く飛び回り、シャッターチャンスを与えてくれません。
じりじりと照りつける真夏の太陽に我慢できず、室内で過去の画像を探すことにしました。
ヤマトシジミは年5〜6回発生し、季節によって翅の色模様が変化するそうです。
2013年8月26日。
翅の縁の黒い部分が巾広くなって黒っぽい印象を受けます。
これが高温期(夏型)のオスの特徴のようです。
これは2010年10月31日、メランポジウムの蜜を吸いにきた低温期(秋型)のオスです。
高温期のオスに比べると、黒の縁取りの巾が驚く程狭くなっています。
一瞬、まだ見た事がない「ルリシジミ」?と思った程、蒼い翅が美しい!
しかし、翅裏の模様は高温期のオスと変らず、ルリシジミとは異なります。
これは秋型のメスでしょうか?
2011年10月16日。低温期にはメスも翅の表側が青く見えます。
ヤマトシジミの食草はカタバミだそうです。
庭のカタバミにも卵や幼虫が見つかるでしょうか。
見回すとユーパトリウムから2mほどのレンガの間にカタバミの葉が見えました。
草取りを兼ねて直ぐさま抜去、涼しいところで観察することにしました。
確かに、葉裏に卵らしい白い点が見えました。
ピンぼけですが思い切り拡大しました。
ヤマトシジミの卵の疑い濃厚です。
上は孵化の後の抜け殻、下は食痕。肉眼ではこれらも卵かと思いました(追加画像)。
ヤマトシジミは庭でしばしば見掛けますが、動きが早くてなかなか撮影できません。
今回検索によって食草がカタバミであることを初めて知りました。
うちの庭の芝生やレンガの間にはカタバミがいっぱい出てきて悩みの種。
それでヤマトシジミも多かったのですね!
今日は卵らしい画像を得ましたので合わせてまとめました。
大和小灰蝶、大和蜆蝶
学名:Pseudozizeeria maha、シノニムZizeeria maha
分布:本州・四国・九州・沖縄
時期:3-11月
大きさ:前翅長 9-16mm
食草:カタバミ
酷暑にもめげずユーパトリウム セレスチナム(青色フジバカマ、宿根草) が満開です。
飛び交っているのはヤマトシジミのワンペアー。
やっと揃って花に止まりました。
下の青みがかった翅の方がオス、上の黒っぽい翅がメスです。
翅の裏側にはたくさんの黒い斑点があります。オスは翅裏もやや青っぽく見えます。
この斑点の並び方と目の色からルリシジミと鑑別できます。
メスは翅裏がやや褐色調に見えます。
翅の表側は黒っぽいはずですがこれではわかりません。
ユーパトリウムからトレニアに飛び移ったメスが、少しだけ翅を拡げ始めました。
もう1息!
やっと半開です。やや青みがかった黒い翅。
これ以上は開かず飛んで行ってしまいました。
チョウ達は37℃近い暑さの中を休み無く飛び回り、シャッターチャンスを与えてくれません。
じりじりと照りつける真夏の太陽に我慢できず、室内で過去の画像を探すことにしました。
ヤマトシジミは年5〜6回発生し、季節によって翅の色模様が変化するそうです。
2013年8月26日。
翅の縁の黒い部分が巾広くなって黒っぽい印象を受けます。
これが高温期(夏型)のオスの特徴のようです。
これは2010年10月31日、メランポジウムの蜜を吸いにきた低温期(秋型)のオスです。
高温期のオスに比べると、黒の縁取りの巾が驚く程狭くなっています。
一瞬、まだ見た事がない「ルリシジミ」?と思った程、蒼い翅が美しい!
しかし、翅裏の模様は高温期のオスと変らず、ルリシジミとは異なります。
これは秋型のメスでしょうか?
2011年10月16日。低温期にはメスも翅の表側が青く見えます。
ヤマトシジミの食草はカタバミだそうです。
庭のカタバミにも卵や幼虫が見つかるでしょうか。
見回すとユーパトリウムから2mほどのレンガの間にカタバミの葉が見えました。
草取りを兼ねて直ぐさま抜去、涼しいところで観察することにしました。
確かに、葉裏に卵らしい白い点が見えました。
ピンぼけですが思い切り拡大しました。
ヤマトシジミの卵の疑い濃厚です。
上は孵化の後の抜け殻、下は食痕。肉眼ではこれらも卵かと思いました(追加画像)。
ヤマトシジミは庭でしばしば見掛けますが、動きが早くてなかなか撮影できません。
今回検索によって食草がカタバミであることを初めて知りました。
うちの庭の芝生やレンガの間にはカタバミがいっぱい出てきて悩みの種。
それでヤマトシジミも多かったのですね!
今日は卵らしい画像を得ましたので合わせてまとめました。
2014-08-02 17:54
コメント(14)
こんにちは。
蝶にもお詳しいんですね。
私は昆虫は全くわかりません。
カタバミを食草にする蝶もいるんですね。
昨日、芝刈りをして、蔓延ってしまったムラサキカタバミを苦労して抜いたところでした。
by 多摩NTの住人 (2014-08-03 13:06)
この蝶はよく見かけます。
ヤマトシジミの夏の姿、秋の姿を並べて見せていただいて、なるほどと。
秋は花の色だけじゃなくて、蝶の色も綺麗になるんですねえ!
ユーパトリウムもカタバミもしっかり生えているので(笑)
教えていただいた視点でながめてみましょう!
何だかこの頃ゆとりがなくて、庭を走り回るだけ。
ゆっくり眺めていなかったなあと思った今日でした。
by 703 (2014-08-03 15:18)
ヤマトシジミのペアーなんですね!
ペアーだとよく分かりますね
オスは黒っぽい翅ですか!
高温期や低温期で色が変化するなんて蝶々は難しいです。
オスやメスさえどっちなのかよく分からないのに・・・
まして食草となるとよほど興味をひかれないと覚えきれないです~
カタバミの葉の裏に小さな卵 ひとつを産むのですね
カタバミのあるところにはヤマトシジミ これがポイントになりますね!
by とんちゃん (2014-08-03 15:20)
多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
いえいえ、植物も初心者ですが、昆虫は全くわからず、見たものだけを検索して記録しているだけなのです。
でも最もありふれたこのチョウの食草がカタバミだったのには驚きました。
産卵はカタバミとオッタチカタバミには認められますが、まだ園芸種のオギザリス
の仲間には見つかっていないようです。
by 夕菅 (2014-08-03 16:35)
703さん コメントありがとうございました。
私はもう庭を走り回れなくなって、小さい昆虫を撮るときは小椅子をおいて座り込むのです(笑)。
夏は何故か雌雄とも黒っぽく、春や秋にきれいなブルーが見られるようです。
見つけて目で追ってもたいていは翻弄されてあきらめるのですが、たまに静止したときパチリです。
by 夕菅 (2014-08-03 16:52)
とんちゃん コメントありがとうございました。
初めからペアーとはわかりませんが、目で追ううちにちらっと表の色が見えたのです。夏期はオスは青く、メスは黒く見えます。
卵は小さくて後で拡大しないと確認できませんでした。
同じような白点が他にもあったのですが、食痕と抜け殻でした。
卵は一つづつあちこちへ産むのでしょうか?まだ一つ目なのでよくわかりません。
by 夕菅 (2014-08-03 17:09)
37度という酷暑にもめげず、ヤマトシジミも夕菅さんもすごいです。
昆虫も春、秋季節によって色が変化するんですか。
カタバミの卵、よくぞ見つけられましたね。それではさっそく見に、、、と
いうには、暑すぎまーす。 それではと検索してみました。
さまざまな方法を駆使して、アリの巣に入り込み世話をしてもらっているらしいと。どんな世話を?その様子をくわしくしりたいものです。
新美南吉がつくった詩と歌が紹介されていました。
しじみちょうの歌
「しじみちょうちょの ちらら
きえもはてずに まふは あはれはるかな
あはれ はかなき おもひ
そより風と生れ 草の光に まぎれ
かげの花には見えつ うすい秋陽のまひる」
熱中症に気を付けてください。
by 花咲かばあさん (2014-08-03 20:42)
花咲かおばさん コメントありがとうございました。
暑くてもすぐ実行すると、南吉さんからプレゼントが届きました(?)
卵1個!(笑)。
しじみちょうの歌、ありがとうございました。夭折に胸が痛みますね。
幼虫のこと、きちんと書かなくてごめんなさい。
シジミチョウ科の多くの種の幼虫とアリとは共生しているそうです。
まだ幼虫もみたことがないため、今回ふれませんでした。
アリの巣に入り込むシジミチョウはクロシジミなど4種類あるようです(追加)。
ヤマトシジミの幼虫もも蜜を与えているようですから、共生はあると思います。調べると面白そうですね。
by 夕菅 (2014-08-04 15:54)
ユーパトリウムも紫にヤマトシジミの取り合わせが実にきれいですね。めったに注目しないシジミチョウですが、写真にとるとこんなに美しい。ヤマトシジミという名にふさわしいですね。あらためて注目してみたいです。
食草はカタバミなんですね。近頃増えて来たオッタチカタバミも食べるでしょうか、
このところ35度を越える日も多く、夜は熱帯夜。覚悟を決めて、ブログも夏休みです。
by エフ・エム (2014-08-07 09:22)
カタバミの裏に期待通り卵がみつかるのは、やっぱり夕菅さんのお庭。
環境が良くないと、なかなか生き物はいついてくれませんからね。
ヤマトシジミは今とても多いですね。
水撒きをすると何頭もヤマトシジミが飛び立ちます。
色の違いは甚だしくて気になっていましたが、理由がここではっきりと分かりました♪
こんな風にまとめられたらと、挑戦したいです。
by とんとん (2014-08-07 10:18)
エフ・エムさん 夏休み中ですのにコメントありがとうございました。
ふだんは無視するシジミチョウですが、毎日のようにユーパトリウムを訪れ、チョウと花がお互いに引き立てっこしているように見えたので撮影しました。
幼虫はオッタチカタバミも食べるようですが、オギザリスの系統は好まないようです。
この数日こちらは不安定な天候で少し暑さが和らぎましたが、関東地方は暑かったようですね。どうぞお大切になさって下さい。
by 夕菅 (2014-08-07 17:06)
とんとん さん コメントありがとうございました。
お庭にもヤマトシジミがたくさん訪れているようですね。
7.23.のブログも拝見しました。
カタバミが食草とわかってやや複雑な思いでしたが、長年苦労させられたので反射的に手が伸びて至近距離に見つかったカタバミを抜きました。
でもその1株にもう卵が見つかってブログに間に合うとは、またまた複雑な思いです。
by 夕菅 (2014-08-07 17:24)
はじめまして。
とつぜんすみません。
記事中のトレニアというお花はアサガオのような葉ですか?
それにしても昆虫の接写がお上手ですね。
ヤマトシジミのブルーの翅はうつくしい♪
by ぜふ (2014-09-14 07:37)
ぜふさん ようこそ。
トレニアについては何度も登場させましたが、葉については詳しく書いてなくてごめんなさい。アサガオとはかなり異なります。
下記を拡大して見ていただければ幸いです。
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2010-08-29
酷暑に耐えた草花達(1)トレニアとアンゲロニア の3枚目
http://yuusugenoniwa.blog.so-net.ne.jp/2009-10-20
トレニアの不思議(2) の下から2段目
昆虫の接写はいつも四苦八苦しています。
by 夕菅 (2014-09-15 23:03)