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ジョウビタキの雄と雌 [鳥]

ジョウビタキ
 尉鶲、常鶲
 スズメ目・ツグミ科(ヒタキ科)。
 日本では冬によく見られる渡り鳥。
 体長14-15cm。

雌のジョウビタキについては2011. 4. 2.すでに記事を書きました。
2012年は前の年の雌が再訪してくれないかと期待していたのですが叶いませんでした。
また雄は一度も訪れてくれず、毎年待ちぼうけ。
ところが昨秋、やっと雄のジョウビタキが庭に降り立ってくれました。
11月9日、念願かなった記念写真は紅葉のナツツバキの下。
ジョウビタキ♂2wb.jpg

雄の頭は銀白色、漢字の尉鶲の尉は老人のことで、この頭を白髪に見立てたといわれます。
顔と背は黒く、翼には白班があって紋付のようにも見えます。
このため日本では昔から紋付鳥(もんつきどり)とも呼ばれました。
胸から腹部はやわらかい橙色。
ジョウビタキ♂2wb2.jpg

椅子の下には小鳥達お気に入りの浅いつくばいがあります。
案の定お目当てはこのつくばい。
つくばいに降りましたが、辺りに警戒の眼を光らせます。
後から狙っているものはいないかもう一度確認。
大丈夫そうです。さあ、水浴びをしましょう。
ジョウビタキ水浴前wb2.jpg

おっと、その前につくばいの中も確認。
浮いているのは落葉だけのようです。
ジョウビタキ1055wb2.jpg

まずは隅っこに入って周りを確認。
窓越しに居間から見つめているこのカメラは視野に入っているのかどうか?
ジョウビタキ水浴2wb.jpg

エイヤッ!
いきなりバシャバシャバシャッ!
ジョウビタキ水浴中wb.jpg

はい、お終い!
速いこと! 速いこと! あっという間に水浴終了。
そういえば雌の水浴も短時間でした。
ジョウビタキ♂水浴びwb.jpg

水から上がった後姿に殆ど乱れはありません。
このままさっとナツツバキの枝に飛んで羽繕い。
さすが、ダンディ! ミスター ジョウビタキ!
長湯よれよれのヒヨドリとは大違いでした。
ジョウビタキ浴後wb.jpg

昨秋は雌のジョウビタキもやってきましたが、前年の雌のように人懐っこい鳥ではありませんでした。でもやさしくてかわいいジョウビタキの雌は誰にも好かれます。
ジョウビタキ♀wb.jpg

紋付の雄とは対照的、雌の後姿は草木染めのように上品で柔らかい色合いです。
ジョウビタキ2013♀wb.jpg

ジョウビタキには長く滞在してほしいのですが、1月の寒波のあと雄も雌も姿を見せてくれません。代わりにモズの雄がひんぱんに来ています。
共に縄張りをもつ鳥達、おとなしいジョウビタキはあっさりモズに追われてしまったのでしょう。
ジョウビタキは4月初め頃までに北国に飛び立ちます。
「また来てね〜」。
コメント(14) 

コメント 14

703

ジョウビタキの雌は、庭仕事を始めると私に付いて回ります。
土の中から出てくる虫がお目当てなんでしょうね。
愛敬のある姿や人懐っこさに、和みます。
雄は見たことがありません。
ミスターダンディ君に会いたいものです。

つくばいに鳥たちが遊びに来てくれて、いいですねえ!
by 703 (2014-02-06 23:32) 

夕菅

703さん お互いに同時にコメントを書いていたようです(笑)。
送信した途端に「記事にコメントがつきました」とのメール受信を報せるチャイムが鳴りました。
ジョウビタキと一緒に仕事ができるのは楽しいですね。
そうそう、幼虫やミミズが出てくるのを待っているのです。
私のときもついてくるのはいつも雌でした。
ジョウビタキの雄は小さくても貫禄があって堂々としていました。
つくばいは浅目がいいようです。深い方には殆ど鳥影がありません。
by 夕菅 (2014-02-06 23:55) 

とんちゃん

ジョウビタキのオスって本当にダンディーですね
黒々とした艶のある羽をして落ち着いているように見えました。
水浴びするのも一連のステップを踏んで自分のスタイルはくずさない
まだ見たことがないです。メスは見ることがあるのですが・・・
とってもかわいらしい顔をしてガードレールに止まっていたのです。
願っていたオスがやってきてくれたなんて運が良かったですね!!!
by とんちゃん (2014-02-07 15:17) 

夕菅

とんちゃん コメントありがとうございました。
ジョウビタキの雄、貫禄があって格好いいでしょう?
画像では何度も見ていますが、実物を見ると嬉しさ一入でした。
雌の方が人懐っこいようで、庭を掘ったり耕したりすると近くまで飛んできて獲物の出現を待っています。
by 夕菅 (2014-02-07 21:42) 

とんとん

紋付鳥の紋が綺麗に出ていますね。
我が家にも雌雄できてくれたらと、飛び上るほど嬉しいのですが。。。
つくがいがいいのですね。
こんな感じのを作ってみるといいのですね。
撮影はガラス越しですか?
我が家では戸をあけると逃げられるます。(涙)
by とんとん (2014-02-07 22:24) 

エフ・エム

雄も雌もかっこよく撮れていますね。
今年はジョウビタキの写真を撮りたいのですが、このあたり、例年と比べると少ないようで、散歩していてもなかなか遭遇しません。どうしたのかと思っています。
ツグミが少ないのも気になっています。そちらはどうですか。
by エフ・エム (2014-02-07 22:52) 

夕菅

とんとん さん コメントありがとうございました。
ここでは餌は与えていませんが水だけはポトポト落としています。
たまたま居間の前で私の定位置からつくばいが見えます。
鳥影が見えると後の棚の上のカメラを向けるのです。
もちろんガラス戸越しですよ。
by 夕菅 (2014-02-07 23:24) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
今年は鳥が少ないのでしょうか。
私はここで待っているばかりですからよくわかりませんが、たしかにヒヨドリの数は減っています。
そういえばツグミはこの冬まだ見ていません。ツグミが地上を歩く姿がかわいくて忘れられません。是非もう一度見たいものです。
by 夕菅 (2014-02-08 00:35) 

花咲かばあさん

みなさんジョウビタキの雌によくお会いになっているようですが、うちの庭では雄がよく訪れてくれます。いまだ雌に出会ったことはありません。
美しい写真は、ジョウビタキの特徴の色の対比の美しさを改めて思いました。
待ちに待った雄との出会いの感激が伝わってきます。
ネット検索をしてみました。こんな民話が目にとまりました。

昔、スズメと紋付鳥は姉妹でした。母親が重病で伏せているときに、スズメはすぐに母親のもとを訪ねましたが、紋付鳥は紋付を羽織ったり、などおしゃれに時間をかけて母親の死に目には会えませんでした。
怒った父親は、その後は食べ物を与えませんでした。
それから紋付鳥はいつもいつも詫びてお辞儀をしているとのこと。

ペコペコと頭を下げている訳はそれだったようです。(笑)
昨日はうちにはモズがやってきました。今日は一変、この冬初めての雪、
真っ白な世界です。雪国の方々のご苦労を思うと申し訳ないですが、
この景色、素敵です。




by 花咲かばあさん (2014-02-08 11:31) 

夕菅

花咲かおばさん 面白い民話のご紹介、ありがとうございました。
昔から雄のジョウビタキはおしゃれと思われていたのでしょう。
雌のジョウビタキがまだ訪れてないとは不思議ですね。
初めての出会いはきっと感動的だと思います。
今朝はこちらも今年初めての積雪です。
本当に申し訳ないけど久しぶりの雪景色は良いものですね〜。
特に満開のロウバイと雪のコラボはいつも心をときめかせます。

by 夕菅 (2014-02-08 13:05) 

多摩NTの住人

こんにちは。
ジョウビタキの観察は楽しそうですね。
これからもたびたび来てくれると良いですね。
by 多摩NTの住人 (2014-02-11 17:51) 

夕菅

多摩NTの住人さん、コメントありがとうございました。
撮影中やジョギング中にジョウビタキが現れることはありませんか?
一度会うともう一度会いたくなる鳥です。野鳥の中で最も人懐っこいように思います。何度でも会いたい(笑)。

by 夕菅 (2014-02-11 18:07) 

リンちゃんママ

ジョウビタキの雄の鳥ながら凛凛しくみえる格好良さ。我が家にも飛んできてくれているのかどうかよくわかりません。木がいりくんで生えているあたりの枝に鳥が時折とまっていますが肉眼では小さな鳥とか茶色の鳥とかしかわかりません。鳥の区別ができるようになりたいものです。ろうばいの花に小鳥がいたら絵になりますがなかなか思うようにとまってくれません。小鳥のさえずりは聞こえるのですが。
by リンちゃんママ (2014-02-12 22:33) 

夕菅

リンちゃんママさん コメントありがとうございました。
そういえば広いお庭ですと遠くの木に止まった鳥を室内から肉眼で鑑別するのはむつかしいですね。
うちは居間の前庭は近くに木があってつくばいも置いたからガラス戸越しに鳥を見ることが出来ます。
たしかにロウバイにメジロやシジュウカラが来たらきれいでしょうね。
残念ながらロウバイは居間から見えず、ヒヨドリくらいしか見ていません。
by 夕菅 (2014-02-12 23:59) 

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