ケリ [鳥]
ケリ
鳧、計里、水札
チドリ目チドリ科タゲリ属
学名:Vanellus cinereus
分布:日本、モンゴル、中国北東部。
日本では留鳥として東北地方に分布していたが次第に南下。
全長:約34 cm。雌雄同色。
ケリの声は甲高く「ケリッ ケリッ」と聞こえるからケリと呼ばれるようになったと言われます。
庭から見える隣の田んぼにも時々現れますが、声はすれども姿は見えず。
警戒心が強くそさくさと飛んで行ってしまうのでなかなか写せません。
しかしよ〜く見ると保護色のような刈り株の間に動くものが見つかります。

庭に持って出るのはたいてい90ミリのマクロレンズが付いたカメラ。
精一杯トリミングするとピンぼけながらおおよその姿が見えてきました。
夏羽は頭部から胸上部が灰青色で、体上面が灰褐色だそうですが、冬羽は頭部も褐色を帯びています。
胸部と腹部の間に黒い胸帯があり、腹部は白色。
目立つのは黄色い長い足です。

これまではレンズ交換しようと往復する間にいなくなってしまうのが常でした。
ところがこの日は珍しくのんびりしていてくれましたので逆光ながらパチリ。
まずは後姿、白黒の尾が愛嬌です。

黄色い嘴が見えてきました。

ほぼ横向き、黄色い嘴の先3分の1ほどは黒色でした。
紅い目には黄色のアイリングがあるようです。(画面をクリックしてみてください。)

突如、こちらを振り向きました。
でもなんとも奇妙な格好です。
まるではみ出た下着を隠そうとしているかのよう。

白い尾は意外に巾広で長く、下に伸ばせるのですね。
先端に黒い帯がくっきり入っています。
でもこんな姿のケリは初めて見ました。

枯れ株が邪魔ですが、羽を拡げた瞬間が辛うじて写っていました。
ふだんは目立たない褐色のケリが白黒2色の大きな鳥に見えて驚きました。

これは遠方のケリを咄嗟に撮った90ミリレンズのボケ画像です。
何かくわえて興奮して歩き回っていました。
ケリは昆虫類、ミミズ、カエルなどが主食、稀に穀類も食べるそうです。
こんな大きなもの、一体何をくわえているのでしょう?

正しく右往左往です。

ついに獲物(?)を振り回します。

2分後、飲み込んでしまったのでしょうか?
これではけりがつきませんね。
残念です。

ケリは昆虫類、ミミズ、カエルなどを捕食するようで、この辺りでは水田の鳥です。
春の子育て中は特に警戒心が強くけたたましい鳴き声が響きます。
隣接するうちの庭に来たことは今まで一度もありません。
追加:
ケリが巣を作るのは水田や畦、稲作の邪魔になるから追われて人を警戒するようになったのでしょう。
この近くではよく見る鳥ですが、全国的に見ると絶滅寸前のところもあります。
日本のレッドデータ を見ると関東・東北地方や高知県では絶滅が危惧されているところが多いようです。
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=02100030168
鳧、計里、水札
チドリ目チドリ科タゲリ属
学名:Vanellus cinereus
分布:日本、モンゴル、中国北東部。
日本では留鳥として東北地方に分布していたが次第に南下。
全長:約34 cm。雌雄同色。
ケリの声は甲高く「ケリッ ケリッ」と聞こえるからケリと呼ばれるようになったと言われます。
庭から見える隣の田んぼにも時々現れますが、声はすれども姿は見えず。
警戒心が強くそさくさと飛んで行ってしまうのでなかなか写せません。
しかしよ〜く見ると保護色のような刈り株の間に動くものが見つかります。

庭に持って出るのはたいてい90ミリのマクロレンズが付いたカメラ。
精一杯トリミングするとピンぼけながらおおよその姿が見えてきました。
夏羽は頭部から胸上部が灰青色で、体上面が灰褐色だそうですが、冬羽は頭部も褐色を帯びています。
胸部と腹部の間に黒い胸帯があり、腹部は白色。
目立つのは黄色い長い足です。

これまではレンズ交換しようと往復する間にいなくなってしまうのが常でした。
ところがこの日は珍しくのんびりしていてくれましたので逆光ながらパチリ。
まずは後姿、白黒の尾が愛嬌です。

黄色い嘴が見えてきました。

ほぼ横向き、黄色い嘴の先3分の1ほどは黒色でした。
紅い目には黄色のアイリングがあるようです。(画面をクリックしてみてください。)

突如、こちらを振り向きました。
でもなんとも奇妙な格好です。
まるではみ出た下着を隠そうとしているかのよう。

白い尾は意外に巾広で長く、下に伸ばせるのですね。
先端に黒い帯がくっきり入っています。
でもこんな姿のケリは初めて見ました。

枯れ株が邪魔ですが、羽を拡げた瞬間が辛うじて写っていました。
ふだんは目立たない褐色のケリが白黒2色の大きな鳥に見えて驚きました。

これは遠方のケリを咄嗟に撮った90ミリレンズのボケ画像です。
何かくわえて興奮して歩き回っていました。
ケリは昆虫類、ミミズ、カエルなどが主食、稀に穀類も食べるそうです。
こんな大きなもの、一体何をくわえているのでしょう?

正しく右往左往です。

ついに獲物(?)を振り回します。

2分後、飲み込んでしまったのでしょうか?
これではけりがつきませんね。
残念です。

ケリは昆虫類、ミミズ、カエルなどを捕食するようで、この辺りでは水田の鳥です。
春の子育て中は特に警戒心が強くけたたましい鳴き声が響きます。
隣接するうちの庭に来たことは今まで一度もありません。
追加:
ケリが巣を作るのは水田や畦、稲作の邪魔になるから追われて人を警戒するようになったのでしょう。
この近くではよく見る鳥ですが、全国的に見ると絶滅寸前のところもあります。
日本のレッドデータ を見ると関東・東北地方や高知県では絶滅が危惧されているところが多いようです。
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=02100030168
2013-12-19 21:56
コメント(16)
珍しい鳥の生態が撮影できたんですね。
へ~と思いながら拝見していて、羽を広げた姿に驚きました。
地味な色の鳥が、洒落たツートンカラーに大変身。
サイズも大きいようで、レンズをのぞいていた夕菅さんも、
思わず興奮されたんじゃないですか?
呑みこんだか、落としたか、ケリがつかない話とありますが、
捕まったドジョウみたいなのも、くったりしているようだから、
無事にお腹に収まったのでしょう。
by 703 (2013-12-20 10:06)
703さん コメントありがとうございました。
ケリは地域によっては絶滅が危惧されています。
本文に「日本のレッドデータ ケリ」を追加しましたのでごらん下さい。
高知県に近いから淡路島でも少ないのでしょうね。
ツートンカラーの羽を拡げて飛んでいる姿を写したいのですが、なかなかチャンスがなく、ピンぼけ写真で公開してしまいました。
あの獲物、何だか全くわかりませんがめでたくお腹に入ったのでしょうね。
by 夕菅 (2013-12-20 12:25)
ケリは見たことがありません。関東には少ないのですね。
これだけの写真を撮影なさったのには感嘆しております。小鳥を三脚なしで撮るのはたいへん難しく思っています。
奇妙な格好で写っている写真。ユーモラスですね。バレリーナが舞台から挨拶している姿を思い浮かべました。
翅を広げた姿も意外ですね。こんなに白い部分が多いとは、想像もつきません。
by エフ・エム (2013-12-20 13:41)
ケリという野鳥の名前はよく聞きます。
野鳥の好きなかたのブログによく登場していたような気もしています。
絶滅が心配されている鳥なんですね。
田んぼの中にケリが!!!そう思ったらドキドキされたと思います!
あわてたり感動したりカメラのこともあり夢中でシャッターを押したのですね。
細くてスマートな足ですね。千鳥の仲間だからかな♪
口ばしと色が揃って羽を開いたところは白黒 この姿は中々堂々としています。
奇妙な格好をしてふり向いて!このままのポーズをしているのも愛嬌があって親しめます!
数を減らすことのないよう祈りたくなりました。
by とんちゃん (2013-12-20 14:56)
エフ・エムさん コメントありがとうございました。
茨城県にも準絶滅危惧の指定があるようですから、水田があってもケリはあまり見られないのですね。
三脚は用いたことがありませんし、レンズも重いのは無理なのでタムロンです。慌ててシャッターを押したら幸運にも写っていました。
バレリーナが舞台から挨拶している姿を連想していただいたらケリも喜びそうです。
羽を開くとタテハチョウのように全く別物に見えて驚きました。
by 夕菅 (2013-12-20 18:05)
とんちゃん コメントありがとうございました。
ケリはこちらでは割によく見る鳥ですが、今度ブログ用に検索したら関東・東北には少ないことがわかりました。
今までたいてい逃げられていますが、今年は少し撮れていてうれしかった〜!
そうそうチドリ科だから長い脚が目立ちます。
ぱっと見ると田んぼの色と同じで地味ですが、白と黒の羽、黄色の嘴と脚は見違えるようにおしゃれでした。
関東地方にももっと増えるといいですね。
by 夕菅 (2013-12-20 18:36)
またまた素晴らしい出会いにおおいに感激されて、カメラを握られていた様子を想像しています。
足元気を付けてください。
稲刈りが終わると時々見かけていました。
いつもバスの窓からみているだけでした。
地方によっては絶滅を心配、とありますが、ここ犬山ではよく見かけていましたが、そういえばこの頃あまり見かけなくなったような気がしています。
鳴き声は聞いたことはなく、黄色い長い脚とくちばしを持つ、よく目立つ
鳥ですね。羽を広げた姿は大きな鳥を想像させます。
鳴き方からケリという名前がついたんですか。
カラスも襲うこともあるようですね。
雌雄同色も珍しいんではないでしょうか。
by 花咲かばあさん (2013-12-21 22:36)
花咲かおばさん コメントありがとうございました。
やはり犬山にもいるようですね。
今まで地味で目立たない鳥だと思っていましたが、今回の出会いで見直しました。飛ぶ姿が撮れるといいのですが難しそうです。
子どもが小さい頃はこの辺りにはザリガニやドジョウやフナなどいてケリももっと多かったような気がします。
ケリにとってはヒトが天敵なんでしょうね。ケリを応援したくなります。
雌雄同色はどちらかというと留鳥に多いようです。
by 夕菅 (2013-12-21 23:33)
そうなんですね。カラス、スズメ、セキレイなど留鳥は雌雄同色でした。
自然破壊が進んで、いろいろな生き物が姿を消していくのは困ったことですね。
「お願いです。ぼくの夢のなかに人間が出てきませんように」という詩がありましたね。
by 花咲かばあさん (2013-12-21 23:56)
花咲かおばさんはたくさん詩をご存知で感心します。
やっぱりそういう詩があるのですね。
稲作も機械化がすすんで風物詩が消えると同時にたくさんの生物が姿を消していくようで残念です。
by 夕菅 (2013-12-22 00:27)
稲刈り後の風景は、なかなか面白いですね。
野鳥にはまったく詳しくなく、ケリという名も初めて知りました。
可愛いですね。
by 多摩NTの住人 (2013-12-26 09:03)
>庭から見える隣の田んぼにも
楽しそうですね~。^^
一枚目、ほんとに保護色。よく見つけられましたね!♪
ケリは見つけると皆さん大騒ぎをする鳥です。
飛翔の姿がツートンカラーで美しくて憧れます。
警戒心が強くすぐに飛ばれてしまいますが、360度夕菅さんの前で回ってくれましたね。
90ミリで捕食の様子まで、すごい場面です。
見せていただきありがとうございます。
by とんとん (2013-12-26 12:42)
多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
田んぼは四季折々の変化があって借景として嬉しい存在です。
冬は殺風景ですが、切り株に雪が降るとなかなか趣があります。
野鳥を撮るのはむつかしくお粗末な画像ですが、やはり記録として残しておきたくなりました。
by 夕菅 (2013-12-26 17:48)
とんとんさんコメントありがとうございました。
今度調べてみてケリは関東地方には少ないことがわかりました。
こちらでは時々目にしますが私には撮影がむつかしくやっとここまでです。
鳴き声が聞こえたから近くにいるはずと思っても、切り株の間を足早に移動するのでカメラが追っ付きません。
ケリやコサギが青田の上を飛ぶ姿を撮るのが夢です。
by 夕菅 (2013-12-26 17:59)
ケリという鳥をはじめて知りました。セキレイ、スズメは庭で見ますが。特徴的な黄色のあしをたよりにケリに会いたいです。そして羽を広げ全身見てといわんばかりの姿のケリを見たいです。鳥が羽を広げている姿におとぎ話を思い出すのは私だけかしら。いつ頃までこの辺りにいる鳥でしょうか?
by リンちゃんママ (2013-12-27 00:09)
リンちゃんママさん コメントありがとうございました。
ケリはたぶんお近くの田んぼにも現れていると思います。
鳩に長い脚が生えたような格好ですが、今頃は田んぼの色と見分け難いかもしれません。
昨年は2月にも見ていますので留鳥だと思います。
春の繁殖期には大きな声で鳴くからきっとわかりますよ。
羽を広げて華麗に飛ぶケリの姿をカメラに収めたいですね。
by 夕菅 (2013-12-27 14:55)