小さなアリ2種(ケアリ?とアミメアリ) [昆虫]
朝、仕事場へ行く途中、廊下の隅の窓際が視野に入りました。
何やら黒っぽい点々! 動いています。
えっ? アリの行列?
隅の白っぽい物は手作りのレザーカバーを被せたティッシュボックス。
行列はこの下に向っています。
ティッシュボックスをのけると.........わあ〜 アリの卵?
まさかの現実でした!
急いで、近くにあったコンパクトデジカメで写しました。
白い卵が数百個ありそうです。
でも私よりもっと驚いたのはアリ達でしょう。
大童で右往左往しています。
危険を感じたのでしょう。卵をかかえて運び始めました。
人が米俵を運ぶような姿です。
卵は孵化間近なのでしょう、真ん中がくびれて一部が黒く見えるのもあります。
アリの大きさは4mmくらい、卵は3mmくらいでしょうか。
艶やかな光沢のある黒っぽいアリです。女王アリらしいのは見えません。
さあ、どうしましょう? 私は始業時刻、もう待った無しです。
以前、こんなアリが台所に行列を成して長く悩んだことがありました。
アリが室内に侵入しては困ります。
咄嗟に横のティッシュをとって卵塊を包み込みました。
あ、痛い! アリの逆襲、手首を2カ所刺されました。
ごめんなさいね。でも住居侵入罪というのがあるのですよ。
残ったアリがウロウロ歩き回っています。
約2時間後、仕事の合間に見に行くとアリは1匹もいませんでした。やれやれ!
後で画像を見ながら何というアリだったのか調べたくなりました。
検索するとすばらしいアリ学のWBサイトがありました。
「日本産アリ類画像データベース」です。
日本産アリだけで277種もあるとは知りませんでした。
薄暗い所で撮った画像では鑑別は困難ですが、形と大きさから「ケアリの仲間」かと思います。追加:一応、クサアリモドキ、クロクサアリ、トビイロケアリなどを疑っています。
(ここで何日もブログ作成が停滞して悩んでいました。)
ケアリ属は顕著なアリ道を作る性質があるそうです。
そういえば、かってフウセントウワタにアリがたくさん集っていました。
同じアリかと画像を拡大しましたが、やはりこれでは鑑別不能です。
翌日庭に出ると完熟前に病虫害を受けたモモがたくさん落ちていました。
拾って捨てようとすると、裏面におびただしいアリ!
驚いてモモの傷の中に隠れてしまいました。
昨日のアリと同じくらい3〜4mmの大きさです。
画像をパソコンで拡大してみると、前のアリとは異なるようです。
このアリは腹部は球形で光沢がありますが、頭と胸部には点々があるように見え、網目模様と表現されています。
これはアミメアリ(学名 Pristomyrmex punctatus)でいいと思います。
このアリは女王アリをもたず,働きアリが産卵して働きアリを生産するのだそうです。
また定住する巣を作らず,野営の巣をつくり,頻繁に移住するので道路脇などに長いアリ道が見られるのも特徴です。
過去の画像を見直すとガガイモの花にいたのもアミメアリだったようです。
アリの名前が判らず保留になっていました。
今まで庭に来る小さなアリは皆同じかと思っていましたが、少なくとも2種いることがわかりました。
早速今日、庭隅でアリ路発見、暗くて画像はボケていましたが、アミメアリと思われました。
しかし、ケアリ属の鑑別はたいへん難しく、今回は不能とわかっただけでもよい勉強になりました。
何やら黒っぽい点々! 動いています。
えっ? アリの行列?
隅の白っぽい物は手作りのレザーカバーを被せたティッシュボックス。
行列はこの下に向っています。
ティッシュボックスをのけると.........わあ〜 アリの卵?
まさかの現実でした!
急いで、近くにあったコンパクトデジカメで写しました。
白い卵が数百個ありそうです。
でも私よりもっと驚いたのはアリ達でしょう。
大童で右往左往しています。
危険を感じたのでしょう。卵をかかえて運び始めました。
人が米俵を運ぶような姿です。
卵は孵化間近なのでしょう、真ん中がくびれて一部が黒く見えるのもあります。
アリの大きさは4mmくらい、卵は3mmくらいでしょうか。
艶やかな光沢のある黒っぽいアリです。女王アリらしいのは見えません。
さあ、どうしましょう? 私は始業時刻、もう待った無しです。
以前、こんなアリが台所に行列を成して長く悩んだことがありました。
アリが室内に侵入しては困ります。
咄嗟に横のティッシュをとって卵塊を包み込みました。
あ、痛い! アリの逆襲、手首を2カ所刺されました。
ごめんなさいね。でも住居侵入罪というのがあるのですよ。
残ったアリがウロウロ歩き回っています。
約2時間後、仕事の合間に見に行くとアリは1匹もいませんでした。やれやれ!
後で画像を見ながら何というアリだったのか調べたくなりました。
検索するとすばらしいアリ学のWBサイトがありました。
「日本産アリ類画像データベース」です。
日本産アリだけで277種もあるとは知りませんでした。
薄暗い所で撮った画像では鑑別は困難ですが、形と大きさから「ケアリの仲間」かと思います。追加:一応、クサアリモドキ、クロクサアリ、トビイロケアリなどを疑っています。
(ここで何日もブログ作成が停滞して悩んでいました。)
ケアリ属は顕著なアリ道を作る性質があるそうです。
そういえば、かってフウセントウワタにアリがたくさん集っていました。
同じアリかと画像を拡大しましたが、やはりこれでは鑑別不能です。
翌日庭に出ると完熟前に病虫害を受けたモモがたくさん落ちていました。
拾って捨てようとすると、裏面におびただしいアリ!
驚いてモモの傷の中に隠れてしまいました。
昨日のアリと同じくらい3〜4mmの大きさです。
画像をパソコンで拡大してみると、前のアリとは異なるようです。
このアリは腹部は球形で光沢がありますが、頭と胸部には点々があるように見え、網目模様と表現されています。
これはアミメアリ(学名 Pristomyrmex punctatus)でいいと思います。
このアリは女王アリをもたず,働きアリが産卵して働きアリを生産するのだそうです。
また定住する巣を作らず,野営の巣をつくり,頻繁に移住するので道路脇などに長いアリ道が見られるのも特徴です。
過去の画像を見直すとガガイモの花にいたのもアミメアリだったようです。
アリの名前が判らず保留になっていました。
今まで庭に来る小さなアリは皆同じかと思っていましたが、少なくとも2種いることがわかりました。
早速今日、庭隅でアリ路発見、暗くて画像はボケていましたが、アミメアリと思われました。
しかし、ケアリ属の鑑別はたいへん難しく、今回は不能とわかっただけでもよい勉強になりました。
2013-07-21 23:13
コメント(14)
びっくりな映像、屋内に侵入される最もいやな生き物ですね。
じっくりと?観察されるところ、はやはり夕菅さんらしいと、ニヤ-としてしまいました。我が家も仏壇のご飯やお菓子に芥子粒のようなアリが侵入して悩みの種です。メガネをしないでそのご飯を口に入れたら何やらザゴザゴ、ありのふりかけでした。今もパソコン画面にこの小さなアリが。
「あんまり急いでこっつんこ、ありさんとありさんがこっつんこ、、、」などと
歌ってるばあいではありませんね。
以前、何カ所かにアリゴロシという名の薬を置いてみましたら、その後全く姿は見られなくなりました。
スズメバチの仲間らしいですね。ちなみにシロアリはゴキブリの仲間とか。
巣は移住して荷物運び。運送屋さんのマ-クもこれでしょうか。
また、薬を早速買いに行かなくては。人間は大きな大きな生き物よりも小さな小さな小さな生き物に悩まされますね。
by 花咲かばあさん (2013-07-22 11:17)
花咲かおばさん コメントありがとうございました。
アリの卵は本当はもっとゆっくり観察したかったのですが、時間がなくて惜しいことをしました(笑)。
花咲かおばさんとこも小さいアリが室内に侵入しているのですね。
アリのふりかけは逸品! 大笑いしてしまいました。ごめんなさい。
「♪ ありさんとありさんがこっつんこ ♪」のアリはオオアリ属のアリだったのかと思いますが、この頃はとんとお目にかかれません。
確かにアリはハチ目・スズメバチ上科、シロアリはかってはシロアリ目でしたが、今はゴキブリ目シロアリ科になっているようですね。
どちらもえっ?と思う分類です。
アリはシロアリの天敵というのもさもありなんです。
by 夕菅 (2013-07-22 18:12)
家の中に巣を作るとは失敬な、ってところですね。
3,4㎜というと私が悩まされているのより、大きいかな。
時々ですが、部屋の畳の上を這っていて、ちくりとやられます。
指でつまんですりつぶしたつもりでも、気づけば動いている!
外でアリの巣を潰すことは数しれず(笑)
しかし、277種もいるとは!
アリはスズメバチの仲間で、白アリはゴキブリの仲間ですか!
勉強になりました。どう役に立つか分からんけど(笑)
by 703 (2013-07-22 21:41)
703さんもアリに悩まされていらっしゃったのですね。
この小さいアリですと刺されても私はチクリで終わりますが、やはり刺されるのはうれしくありませんね。
「指でつまんですりつぶしたつもりでも、気づけば動いている!」然り!
私は桃に付いたアミメアリの大きさを測ろうとセロテープにくっつけたのですが、すぐ逃げられました。次にセロテープでサンドイッチにしたのですがそれでも出て行ってしまうのには驚きました。
庭では昆虫は送粉者として植物に貢献するものの、植物を食べて成長するので加害者となり、どちらも愛するのはむつかしいことがしばしばありますね。
by 夕菅 (2013-07-22 23:15)
こんにちは。
蟻の侵入は困りますね。
我が家では、先日、ソメイヨシノの根元にあった大きな巣を除去したところです。それでもまだほかに行列があったので、辿っていくと、隣家の裏のほうに続いていたので、これは諦めました。フウセントウワタやガガイモも確かに蟻が多いですね。
by 多摩NTの住人 (2013-07-23 07:46)
最も身近かな昆虫でありながら、最も関心のうすい昆虫でした。でもこんな写真を見せていただくと、すごい迫力、ムシできませんね。
普通なら、きゃーっとびっくりして、キンチョールかフマキラーをぶっかけてしまうと思うのですが、さすが夕菅さん、悠然とカメラを持ってきて撮影なさるところが凄いです。
ガガイモの花とアリとの関係もおもしろそうですね。
by エフ・エム (2013-07-23 19:32)
多摩NTの住人 コメントありがとうございました。
やはりアリはしばしば困り者なんですね。
うちでもベランダのシンビジウムの鉢の中に卵がいっぱいあったことがありました。
屋外ではできるだけ無視していたのですが、屋内はそうはいきません。
やはりフウセントウワタやガガイモにはアリが多いですか。
蜜にもアルカロイドが含まれているようですね。
by 夕菅 (2013-07-23 21:30)
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
私もアリは今まで調べたこともなく、先ずは昆虫エクスプローラを開けても何目?という有様でした。虫ではなくムシだったのです(笑)。
でも今はせっかくの卵、少し残して後でもっとしっかり見ればよかったのにと後悔しています。
ガガイモの花に寄るアリはアミメアリよりもっと小さいアリが多いと思います。腹部を残して花に突っ込んだまま動かないアリがたくさんいました。はじめ花粉塊のクリップかと思ったくらいでした。
by 夕菅 (2013-07-23 23:12)
黒い蟻、茶色い蟻、大きい蟻、小さい蟻と、区別が出来ます!
はい、それしかできません!(^^ゞ
こうやって集団で子孫を育てているのですね。
蟻は、絶滅しそうにない逞しい種なのでしょうね。
今年台所に小さな蟻がひっきりなしに出没して、いくら汚れを拭いても薬を撒いても、入り口らしき場所をふさいでも効果なし。
蟻の巣ころりという餌を置いたら、いっぺんにに来なくなりました。
一族皆殺しをして、やっと戦いに幕が落とされました。
by とんとん (2013-07-24 10:05)
とんとん さん コメントありがとうございました。
皆さんアリの被害は体験済みなのですね。
アリの華奢なからだはどうできているのか、指で押してもまたすぐ動き出し、驚くほど強健です。
以前うちで台所に入られた時は最後にやはりアリメツという薬を用いたと思います。でも今回は卵がないとわかったら全員引き上げてくれました。
まさかティッシュボックスの下に巣があるなんて夢にも思いませんでした。
by 夕菅 (2013-07-24 12:48)
アリが277種?
昆虫は難しいとは思っていましたが、アリだけでそんなに!
庭のゾウムシを識別しようと思って写真に撮っていましたが、
マクロで撮れるレベルでは識別できない…と聞いて、
断念近し、です。
アリも、ビジュアルで楽しむ程度で終わりにします(^_-)
by ミセスサニー (2013-07-25 22:23)
ミセスサニーさん コメントありがとうございました。
今回の騒ぎで、一番よく見る小さいアリがアミメアリとい名前とわかり、277分の1だけでもかじれて良かったと思っています。
ゾウムシは何となく愛嬌があって私は好きです。でもうちではまだスグリゾウムシしか見ていません。
ミセスサニーさんもあきらめないで、?付きでもいいからゾウムシのかわいい姿をみせてください。
by 夕菅 (2013-07-25 23:31)
さすがは夕菅さん!
アリについても名前までたどり着けるなんて!
いつの間にか侵入していたのですね。
このまま放っておいたら困ることになるところでした。
どんなところでも生き残ろうとする力は相当ですね。
卵がびっしりというのにも驚きました。
鉢植えの中に卵を見つけたこともありました。
どこにでも容赦なく巣を構えるのですね。
私はハキリアリの映像を見るのが好きなのでテレビで放映のときは欠かさず見ています。
キノコを栽培するアリなんて頭がいいなと思いながらつい見入ってしまいます。
アリってつわものだと思います。小さいのに統制がとれて各々の仕事をこなして集団の力を発揮して!
by とんちゃん (2013-07-27 10:09)
とんちゃん コメントありがとうございました。
いえいえ、初めのアリはケアリの仲間(クサアリモドキ?)という所までしか言えません。
桃のアリと同じくらいの大きさでしたから同一かと思ったら、別のアリだったのです。
それより、さすがはとんちゃん !
ハキリアリに注目されていたのですね。私も盾のように葉っぱを掲げながら延々と続くアリをテレビで少し見たことがありますが、詳しいことは知らなかったのです。キノコを栽培して餌にしたり、放線菌のような微生物が生産する抗生物質を利用して菌園を守ったりとすごいことをしているのですね。
by 夕菅 (2013-07-27 17:02)