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寒中の庭 2013 [庭便り(冬)]

忙しく明け暮れるうちにもう立春が過ぎてしまいました。
真冬の庭の様子をまとめてみます。
この冬は12月の初雪に始まって寒さ厳しく、1月にも2回雪が降りました。
夜の庭は−6℃になることも屢々、植物達にも苦しい寒さです。
その中で、いつも雪にも平気で咲き誇るのはソシンロウバイ
芳しい香りを惜しげもなく漂わせてくれます。
ロウバイ雪2013wb.jpg

いつも年末に咲くはずのクリスマスローズ ニゲル種、今年はまだ花が見えません。
この辺りにあったはずと、昨年急成長したシャクナゲの下垂枝を切ってみました。
なんとその下から純白の花が数輪現れました!
Cローズ・パウロ1wb.jpg

これらはクリスマスローズ ニゲルのメリクロン(組織培養)品種「パウロ」の花です。
しかし、今年のパウロは悲惨な状態でした。
2009年ブログに載せたパウロと大違い。
でもこんなに小さな株になって葉も殆どないのに、花だけは白く気高く咲いていました。
シャクナゲの下にはヒトツバも侵略、花の近くの2枚の大きな葉はヒトツバです。
数本引き抜きましたが、この2枚は花の引き立て役にしばし残しました。
このままではパウロは絶滅しそうですから、花が終わったらすぐ移植せざるを得ません。
Cローズ2013-2wb.jpg

雪の中に薄紫に見えるのは?
ここにはパンジーもビオラも植えていません。
アネモネ20130127雪中wb.jpg

雪が解けて現れたのはアネモネ。
霜にも雪にも負けず数株分の葉が育っていますが、花は1輪だけ。
でも厳寒の花の少ない時咲いた花はことさらいとおしく感じられます。
この地は昨夏ユウスゲやヒルザキツキミソウが繁っていたところ。
アネモネはいただいた球根を昨春植え、花後もそのまま放置していたもの。
アネモネ20130203-2wb.jpg

今年の寒さは冬咲きクレマチス ウンナンエンシスにも異変を来しました。
常緑のはずの葉が半分枯れてしまったのです。
でも葉は枯れても花だけは咲くのにこれまたびっくり。
冬咲きクレマチス2013-2wb.jpg

厚い花弁はしもやけのように赤色を帯びているのもあります。
冬咲きクレマチス2013wb.jpg

相変わらず緑の葉と赤い実を保っているのは自生のマンリョウ
ナンテンやセンリョウの実がまだ残っていますから、鳥達も不味いマンリョウは食べません。
その下に現れたのはニホンズイセン。
昨年は年末にたくさん開花し、お正月用の生花にできたのに、今年は遅くてやっと出て来たらマンリョウにぶつかってしまったということでしょうか?
マンリョウ・スイセンwb.jpg

ニホンズイセンは風の当たりにくい所では開花していました。
茎は雪に弱いので、もう今年は降らないよう願っています。
スイセン2013-12wb.jpg

名残のイソギクはひっそりと古代色に変身していました。
イソギク秋色wb.jpg

これは何でしょう?
カリガネソウの種子が飛び散った後です。
残った茎の傾きが面白く、切るのもためらわれて放置してしています。
カリガネソウ枯れwb.jpg

パンジーと共に昨秋植えた一重のストック群。
淡い紫、淡いピンク、白。濃い紫はパンジー。
雪の中でも元気でした!
ストック花壇wb.jpg

1株でも蕾が開いた時はほぼ白色、次第に紫色が濃くなるのが楽しい花です。
ストック2013wb.jpg

ここはハクモクレンの下。
左の切り株はモミジアオイ。細かい緑はミニラッパスイセン。
スイセンの黄色と合うように黄色や紫色のパンジーを植えてあります。
ビオラ201301wb.jpg

ここはプロペラアートの真下。
粉吹き青緑の葉はラッパスイセン、周りはクリスマスローズ。
中央の切り株は去年挿し木で育てたアニソドンテアです。
今年は早くも12月より葉が萎れ始めました。
昨年は寒さから守りたいと悩んだのですが、今年はもう吹っ切れて枯葉の枝はばっさり切りました。
昨年は悩み悩み、その果てに5月、この姿に達したのです。
やはり「ならぬものはならぬ」のです!
ラッパスイセン芽生えwb.jpg

これも同じく挿し木で育てたアニソドンテア、桃の木の近くに植えたものです。
プロペラの下よりは長く緑を保ちましたが、1月になるとしっかり葉が枯れてしまいました。
アニソドンティア冬枯れ2wb2.jpg

軒下ではないけど建物のすぐ南に植えたアニソドンテアの小株には、まだ辛うじて緑っぽさが残る葉と花が残っています。大きい株ほど早く枯れたという結果になりました。
さて今後の運命如何。
アニソドンティア冬1輪wb.jpg

居間の前のベランダで11月からずっと咲き続けているのは、新顔「ネメシア メロウ」
ゴマノハグサ科。
ベゴニヤ や ゼラニュームより耐寒性強く長持ちしています。
紫・ピンク・白といろんな色が発売されているようです。
ネメシアメロウ2013-2wb.jpg

やっとスノードロップの小さな芽を発見、例年より遅いものの春の準備は整いつつあるようです。
コメント(16) 

コメント 16

とんとん

雪もちらほらみぞれの一日でまだまだ寒い日が続いています。
軒下で春の様な花が咲き続けているのですね。
水仙が楽しみですね。春の黄色い花が咲き乱れるのももうすぐです。

マンリョウはまずいのですね!
金額が上がるほどまずくなるなんて、愉快ですね。
by とんとん (2013-02-06 22:20) 

夕菅

とんとんさん 今日はこちらは雨のち晴れでした。
珍しく関東地方の方が寒かったようですね。
冬の庭は淋しくなるのでパンジー・ビオラ、ストックなどを植えます。
軒下のプランターには初めてネメシア メロウを試しましたがゴマノハグサ科にしては耐寒性強く良く咲いています。
「金額が上がるほどまずい」?(笑)
今度百両(カラタチバナ)・十両(ヤブコウジ)・一両(アリドオシ)も試さないといけませんね(笑)。
by 夕菅 (2013-02-07 00:12) 

satton

北国ではまだ雪に埋もれていて「あと一ヶ月の辛抱ですね」が今どきの挨拶代わりになっています。水仙など春の花を見ると希望がわいてきます。四季のある日本はすばらしいですね。
by satton (2013-02-07 18:57) 

花咲かばあさん

この時期の喜びは、春の訪れを教えてくれる早春の花と出会うことですが、今年は春告花といわれている花がどこも少し開花が遅れているようですね。
それでもこうして花の写真を見せていただくと、春は着実にやっては来ていますね。元気をいただきました。
冬咲きクレマチス、すてきですね。仙台に住んでいるときには垣根になって咲いたのを楽しみましたが、こちらではうまくそだちませんでした。すっかりなくなってしまいました。
アニソドンティアを寒さに当たる前に切り花にしましたが、1ケ月近くに
なりますが、蕾も開いていまだ元気です。アオイ科の花ですが、驚きです。水仙が一花開花しました。いただいたソシンロウバイも今年は花数を増やしました。今、甘い香りを楽しんでいます。
確実に去年咲いた花が顔を出してくれるかしらと心配な時期でもありますね。


by 花咲かばあさん (2013-02-07 20:56) 

夕菅

satton さん 北海道はまだ銀世界なんですね。
去年は冬ごもりされたけど、今年はブログも続けられていて感心しています。
こちらも今年はかなり寒くて厳しい冬ですが、春遠からじの感触に救われます。
でも私も常夏の国より四季のある日本が好きです。
by 夕菅 (2013-02-07 22:44) 

夕菅

花咲かおばさんのお庭で真っ先に春を告げてくれるのは福寿草でしょうか。
うちの梅の蕾はまだまだですが、フキノトウは7つ見つけました。
雪の中でも咲き続けるソシンロウバイにはいつも感謝しています。
これからは「昨日まで無かりし花」をみつけるたのしみがありますね。
by 夕菅 (2013-02-08 00:31) 

ebisu-mama

こんにちは 夕菅さん
お久しぶりです。

今年はどこも春の訪れが遅いようですね。

東京でもやっと梅の花が咲きました。
節分の日の急激な気温上昇に梅も驚いたのでしょう。
一気に開いた様子でしたよ。

寒中の庭だより ここそこに春の足音が感じられますね。
その中でも 雪帽子をかぶったようなソシンロウバイの写真
美しいです。素敵です。
白と黄色、そして、バックの空の青さ
すっきりとした空気を感じさせてくれるような透明感を感じます。
心まで澄み渡るような・・・そんな気持ちになりました。

この所、忙しさ?東京生活に慣れてしまったから?か、
植物を眺める機会が減ってきていました。
心の潤いが足らない(お肌の潤いも?)なんてことにならないよう
五感を大切に過ごしたいものです。

by ebisu-mama (2013-02-08 10:22) 

とんちゃん

春の兆しがいっぱいのお庭ですね!
ロウバイは雪の綿にくるまれているみたい
純白のクリスマスローズはバウロというのですね。
美しい姿で咲いています。
イソギクの古代色という言い方に感激です!
本当に雰囲気がありますね~
冬咲きクレマチスは葉が枯れているのに健気にがんばっているみたい
がんばりぬいてほしいです。

ロウバイの花のつくりのことで以前のこちらの記事で勉強しているのですが思うように画像に残せなくて停滞しています。
何度か通ってみるつもりなのですが・・・
ソシンロウバイではぼやけてしまうのでロウバイ目指していてもそのうち終盤になってしまうかもしれないとあせっています。
今期のうちにできたらまとめようと思います。
そのときは間違いあったら教えてくださいね
by とんちゃん (2013-02-08 10:24) 

夕菅

ebisu-mama さん 東京も今年は寒いようですね。
でもうちの梅の蕾はまだひとつも開いていません。
東京で植物を見ようと思うと公園や植物園まで行くことになるのでしょうね。
ソシンロウバイは本当にありがたい花ですが、いざ写真に感動を写し取ろうとしても、なかなか上手く撮れません。
葉の代わりに雪を添えると少し落ち着いたようです。
by 夕菅 (2013-02-08 15:11) 

夕菅

とんちゃん 下手な写真を見ていただいてありがとうございました。
ロウバイの花に取り組んでいらっしゃるのですね。
えっと慌てて私のブログのソシンロウバイを開いてみました。
4年前、ブログを始めたばかりで雌性先熟という言葉を初めて知り、その勢いで書いたようです。
雌しべがはっきりしてなくてお恥ずかしい。
また手直ししないといけませんね。
とんちゃん の鮮明な画像を期待しています。
by 夕菅 (2013-02-08 15:40) 

多摩NTの住人

こんにちは。
本当に素晴らしいお庭ですね。
うらやましい限りです。
ソシンロウバイが綺麗ですね。
by 多摩NTの住人 (2013-02-08 21:48) 

夕菅

多摩NTの住人 さん コメントありがとうございました。
府中を後にするときは、また度々東京に来たいと思っていましたが、もうすっかりこちらに根が生えてしまいました。
でも私はマラソンをなさる多摩NTの住人 さんの体力が羨ましい限りです。
ソシンロウバイはなくてはならない樹になりました。
by 夕菅 (2013-02-08 22:41) 

703

インターネットがつながらなくて、お久しぶりです!
シャクナゲの下から真っ白なニゲル、雪の下からブルーのアネモネ、
こころが躍ったことでしょう!
名残のイソギクとカリガネソウ・・・・私も同じように残していましたが、イソギクの葉色の美しさには、完敗です(笑)
アニソドンティアの小株、頑張るんじゃないかしら?
by 703 (2013-02-12 21:30) 

夕菅

703さん ようこそ! お待ちしていました。
特にイソギクとアニソドンティアは703さんに見ていただくことを意識して書きました。
気温の違いはどうしようもありませんね。あとは天にお任せ。
でもイソギクの紅葉はこちらの方が早くてもいいのに、やっぱり遅かったのが不思議です。
そう、ニゲルやアネモネを見つけたときは「こころが躍りました」。
今日はやっと、スノードロップの蕾と福寿草の芽をひとつづつ発見、絶滅してなくてほっとしました。
by 夕菅 (2013-02-12 22:43) 

エフ・エム

外出することがあって、しばらくパソコンをのぞいていませんでしたが、昨日、今日とまとめてブログ巡りをしております。やはりこの時期のブログには春を待つ心がうかがえます。それと早春の花々、ブログ巡りでもうきうきします。
ストックやパンジー、早春の光にまぶしそうですね。
by エフ・エム (2013-02-14 10:02) 

夕菅

エフ・エムさん コメントありがとうございました。
コメントをいただく方のブログをお尋ねすると、暖かい地方と北国との差が大きく、特に早春は焦ったり、同情したりの反復です。
今日はフキノトウを11個見つけましたが、今年も出て来てくれるかしらと春の妖精達が気になります。
by 夕菅 (2013-02-14 23:23) 

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