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モズ [鳥]

モズ
  百舌、百舌鳥、鵙
  スズメ目、モズ科
  体長 19-20 cm 

モズ20120210-1wb.jpg
                            モズ♂(2012.2.10.)
昨年のこの庭のアイドルはジョウビタキ♀、ジョビちゃんでした。
3月28日を最後に姿をみなくなり、繁殖のため北国へ行ってしまったのだろうかと思っていました。
無事の帰還を心待ちにしていましたところ、やっと昨秋それらしい♀を見みつけ大喜びしたものです。
しかしそれも束の間、その後は庭で見ることができません。
一方、昨年からしばしば見掛けるのはこのモズ。
庭一番の高木ボダイジュの天辺にとまっています。
モズ_ボダジュ1wb.jpg

ジョウビタキとモズは共に縄張りをつくる鳥ですが、モズの方が一回り大きく、気性も激しくて攻撃的なようです。
この眼でにらまれてはジョウビタキはこわくて来れないのかもしれません。
モズ-ボダイジュ20120112-3wb.jpg

この庭に来たモズの写真を集めてみました。
2011年3月、ボダイジュの横枝に止まっています。
なかなかおしゃれなモズの♂です。
モズ2wb2 00-33-32.jpg

2006年しばしば現れた♀モズ。
モズの来訪に気付いた最初の1羽です。
モズ枝wb.jpg

庭を耕すと近くヘ来ます。ミミズや幼虫を待っているのでしょう。
昨年のジョウビタキのように人懐っこいモズ♀でした。
メスは腹部にうろこ模様が見られます。
モズ06-2wb.jpg

昨年4月、つくばいへ入るモズ♂を見つけました。
いつものようにガラス戸越しの撮影です。
モズ201104水浴び1wb.jpg

入った!
しぶきが飛び散っています。
でもあっという間。
カラスの水浴とどちらが早いんでしょう?
モズ201104水浴び2wb.jpg

すぐ上のナツツバキの枝に止まって乾燥。
モズ20110411水浴5wb.jpg

まだちょっと寒かった?
モズ1wb.jpg

今年1月4日、すでに夕闇近づく頃、西よりの窓に鳥の気配を感じました。
モズです。リキュウバイの枝に止まっています。
逆光ですが窓越しにカメラを向けました。
モズ2012-1wb.jpg

毛繕いが始まりました。
モズ2012-3wb.jpg

首を思いっきり後ろに曲げて、見返りのポーズ。
モズ2012-4wb.jpg

ほぐれた毛がなびいて夕日に光ります。
モズ2012-6wb.jpg

1月15日、午前中。
♂が紋付で改まっていました。
♂は体側面のオレンジ色が鮮やか、♀は淡褐色〜褐色です。
モズ2012015wb2.jpg

2月10日、家庭菜園を耕すとすぐ飛んできました。
その時撮ったのが1枚目の画像です。これをぎりぎりまで拡大してみます。
くちばしの基部から眼を通って後頭部へ至る黒い帯があります。
これが過眼線で♂は黒色、♀は褐色〜黒褐色。
眼の上のアイラインのような白毛の部分は眉斑。
またくちばしは鷲のように曲がっています。
モズ20120210-1@wb.jpg

「モズのはやにえ(早贄)」
モズは主に肉食性で積極的に狩りをして昆虫、両生・は虫類,魚類,甲殻類、小型の鳥を食べます。
「小さな猛禽」と言われるのもやむを得ません。
またモズは捕らえた獲物を枝に突き刺したり挟んだりする習性があり、その結果干物になったものがはやにえです。
この庭でも見たことがありますが、やはりアップで撮るのはためらわれて画像が残っていません。
ここではアマガエル、バッタ、イナゴ、トカゲ、ヘビの子などでした。
今冬、改めて探したのですが何故か見つかりません。
はやにえは冬期の餌とも言われていますが、そのまま春まで残っている場合も多く、異論もあります。

左上にぶら下がっているのは「はやにえ」ではありません。
寒さのため実らならなかったイチジクの果実です。
モズ20120210-2wb.jpg

種々のさえずり方が出来るということが「百舌」の由来だそうです。
私はまだ「モズの高鳴き」といわれる威嚇用の声も聞いたことがありませんが、キイーキイキイキイ、ギイーイー、ギチギチギチギチ など表現されています。

コメント(12) 

コメント 12

エフ・エム

小さな猛禽と言われるだけあって、鋭い眼をしていますね。黒い過眼線がその鋭さを強調しているようです。冬も隠れているトカゲなど、見つけることができるのでしょうか。一応、木の実も食べているようですね。
by エフ・エム (2012-02-12 11:21) 

夕菅

エフ・エム さん コメントありがとうございました。
やはり「小さな猛禽」ぴったりですね。決めつけるのもちょっと気の毒で書いたり消したりしましたが、また加筆させていただきます。
黒い過眼線は黒い大きなサングラスのようで不気味ですね。
冬は餌が少なく飢えているのでしょう、土を耕すとすぐ飛んできて隙をみてミミズなど漁っています。落ち葉をのけて獲物を探すことはあるようですが、トカゲは? 木の実も例外的には食べるようですね。
by 夕菅 (2012-02-12 15:06) 

とんとん

モズはちょこんと止まっている姿がかりを見かけますが、このような様々な営みが見られるのはとっても珍しいです。
お庭ならではの貴重な写真ですね。
我が家なんか水を張っていても猫が覗きに来るだけで鳥さんは水浴びしてくれません。(涙)

私も6枚目と同じような、黒くて太い過眼線があって胸に鱗模様のモズを撮って迷いました。
♀は胸に鱗模様が見えますが、目元は決して黒くないですから。
ベテランさんに聞いたら、若鳥は♂でも胸に鱗模様が残っていることがあるから、♂の若鳥だろうと。
植物もそうですが、エクリプス、若鳥は本当に同定が難しいです。
by とんとん (2012-02-13 12:01) 

わんちゃん

モズくんを撮ってその写真をPCで見て嘴がタカのようでビックリした記憶があります。
「小さな猛禽」ナルホドです
けど、撮らはったモズくんのどの表情もどの仕草もカワイイです。

小鳥さんたちが来訪の夕菅さんちの庭は何てステキなんでしょう。
水浴び場が小鳥さんたちには憩いの場なんですね

近くで鳥さんたちの声はしますがウチの庭に入ってくる様子はないのですよ、ネコちゃんがウロウロしてるからかな?それとも、繋がれてはいますがコロが居るからかなァ・・・

by わんちゃん (2012-02-13 15:21) 

夕菅

とんとんさんとこはメジロがあんなに寄ってくるのに水浴びはしないんですか。とんとんさんだったらもっと面白い写真が撮れますのにね。
うちのつくばいは居間の前なのでガラス越しにカメラを向けますが、人影が動くと飛び立ってしまいますからレンズ交換も出来ません。

鳥の同定は幼鳥、夏冬、エクリプスなど例外がいろいろあるようでたいへんですね。
とんとんさんのブログで白鳥やオナガガモの生き生きした画像を見せていただいて感激です。

by 夕菅 (2012-02-13 17:55) 

夕菅

わんちゃん のお庭には小鳥の訪問は少ないのですね。
やはりイヌやネコが恐いんでしょうか。
庭に鳥が来てくれるとやはり嬉しいのですが、餌場をつくるとヒヨドリがもっと増えて花の蕾や野菜の芽を食べてしまいそうですので、今は水がぽとんぽとんと落ちるつくばいだけ設置しています。
モズもまだ猛禽ぶりを目撃したことがないので、土を掘ると近くまで寄ってきて待っている姿はかわいくさえ思えます。
でももっとかわいいジョウビタキが来れないのはとても残念です。
by 夕菅 (2012-02-13 18:17) 

花咲かばあさん

百舌鳥、くちばしや目の鋭さは小さな猛禽そのものですが、つぶらな目をした可愛い写真もありますね。
いろいろな鳴き声で聞いてみたいですね。威嚇の時の声はキイキキイと鋭い
声を出すらしいですが、求愛の時の声は可愛い優しい小鳥の声で呼びかけるとか、、、。
それにしても、うちの庭には毎年やってくるはずのメジロ、ジョウビタキが
まったく姿を見せてくれません。
みかんを出しておけばすぐさまやってくるヒヨドリもです。
何日もみかんはそのままになっています。何日かあとでようやく持っていったのはどうやらカラスらしい。皮も残っていません。可愛そうですが、カラスまで養いたくないし、、、。
昨年はシジュウカラもなんどか姿をみせてくれました。
近くの山は今年は柿が豊作です。そのせいかとも思っていましたが、
山でも小鳥の鳴き声はあまり聞けません。
どうしたことでしょう。気長にえさを出してみることに、、、。

by 花咲かばあさん (2012-02-13 19:50) 

703

モズが枯れ木で鳴いている/ おいらは藁を叩いてる/ 綿引車はおばあさん/ コットン水車も回ってる・・・・
小学校で習った歌(古いんでしょうね、きっと・笑)で覚えて、名前はよく知るモズですが、見ては分かりませんでした。今回写真をたくさん見せていただいたのですが、見たことあるような、ないような? でもこれで、もし飛んできたら分かるかな?!
ジョウビタキだけは近くまで飛んでくるので、見分けられるようになったのですが、うちでもこの冬は見かけません。不思議ですね!

by 703 (2012-02-13 21:14) 

夕菅

花咲かおばさんのところでもメジロやジョウビタキが来ませんか。
うちは蜜柑なしでもヒヨドリだけは毎日来ています。
最近はカラスは有り難いことに来ませんね。
そういえばスズメも減りました。
花の少ない季節は鳥が待たれますが今年はさみしいですね。
昨年のジョウビタキの画像を見て懐かしんでいます。
この子、かわいかったな〜。やっぱりモズとは違いますね。
by 夕菅 (2012-02-13 23:37) 

夕菅

703 さん、「モズが枯れ木で鳴いている」知ってますよ!なつかしい!
調べたら、昭和10年サトウハチロー作詞、反戦の歌だったのですね。
それもその後約20年口伝えで歌い継がれてから作曲者が判明したとか。
モズは色調はジョウビタキによく似ていますが、一回り大きいからわかると思います。
でも淡路島でもジョウビタキが減っているのでしょうか。
この頃BSの里山を時々見ますが花も樹もあり、鳥も虫も豊富でうっとりするような美しさです。保存したいですね。
by 夕菅 (2012-02-14 00:09) 

MISIA

ジョウビタキちゃんはかわいかったけど、モズくんは肉食!という感じでかっこいいですね♪

夕菅さんの動植物園にまた遊びに行きたいです。
by MISIA (2012-02-23 08:52) 

夕菅

MISIAさんは西へ東へと飛び回っていらっしゃるのに、私はよくもまあ飽きもせず、小さな変化を大げさに拡大して記事にし、未だにブログを続けています。
ジョウビタキちゃん人気の後でモズくんはやや冷遇されていますが、土の匂いを感じるとすぐ飛んできてじーっと見ている姿はやはりかわいいものです。
季節限定うたかたのようなミニ動植物園ですがいつでも遊びに来て下さい。
by 夕菅 (2012-02-23 23:01) 

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