ツワブキ [草花(冬)]
ツワブキ
石蕗
学名:Farfugium japonicum
キク科ツワブキ属の多年草。
ツワブキの花は晩秋から初冬に開き、淋しくなった冬の庭に明るい黄色を添えてくれます。
(画面は全てクリックすると大きくなります。)

これらのツワブキは葉に白い斑が入る園芸品種です。
葉は常緑で光沢があり、語源はツヤブキとかツヤハフキ(艶葉蕗)とか言われます。

大きな葉の間から伸び出た花茎に散房状に花を付けます。

花は周辺の舌状花と中心の筒状花からなる頭花。
頭花は密集したたくさんの小さな花が総苞に包まれて一つの花のように見えます。
咲き初めは清々しい。

拡大してみると4つの舌状花にはすでに2裂した雌しべの柱頭が見られます。
舌状花は雄しべの無い雌花です。

続いて筒状花の蕾も膨らんできます。
周辺ではもう雄しべの葯が伸びて花粉が付き始めています。

筒状花は両性花です。
小さな筒状の合弁花の中心から雄しべが伸びてきます。

←は雄しべ5本の花糸です。
花糸の上にある葯は5本が合生し、雌しべの花柱を囲んでいます。
先ず雄しべが伸び出し、葯の内側の花粉が成熟します(雄性先熟)。
その後、雌しべの花柱が葯の間を花粉を押し出しながら伸びて行き、先端で2裂して柱頭となります→。

この頭花はほぼ満開。

花の蜜を求めていろんな昆虫がやってきます。
これはシマハナアブでしょうか。

1〜2月、花は白く変身。

冠毛が伸びてパラシュートのようになり小さな実を風に乗せて運びます。

飛べずにつくばいの縁に落ちてしまった実二つ。

野菜のカタログの隅に「ツワブキ」を見つけ、園芸品種との違いを見たくて畑の隅に植えました。
斑が入っていないためか、よりつややかで柔らかそうな葉に見えます。
花は殆ど同じですが、花茎が直立しにくく倒れ易いようです。
来春はこのツワブキの茎を試食するつもりです。
石蕗
学名:Farfugium japonicum
キク科ツワブキ属の多年草。
ツワブキの花は晩秋から初冬に開き、淋しくなった冬の庭に明るい黄色を添えてくれます。
(画面は全てクリックすると大きくなります。)

これらのツワブキは葉に白い斑が入る園芸品種です。
葉は常緑で光沢があり、語源はツヤブキとかツヤハフキ(艶葉蕗)とか言われます。

大きな葉の間から伸び出た花茎に散房状に花を付けます。

花は周辺の舌状花と中心の筒状花からなる頭花。
頭花は密集したたくさんの小さな花が総苞に包まれて一つの花のように見えます。
咲き初めは清々しい。

拡大してみると4つの舌状花にはすでに2裂した雌しべの柱頭が見られます。
舌状花は雄しべの無い雌花です。

続いて筒状花の蕾も膨らんできます。
周辺ではもう雄しべの葯が伸びて花粉が付き始めています。

筒状花は両性花です。
小さな筒状の合弁花の中心から雄しべが伸びてきます。

←は雄しべ5本の花糸です。
花糸の上にある葯は5本が合生し、雌しべの花柱を囲んでいます。
先ず雄しべが伸び出し、葯の内側の花粉が成熟します(雄性先熟)。
その後、雌しべの花柱が葯の間を花粉を押し出しながら伸びて行き、先端で2裂して柱頭となります→。

この頭花はほぼ満開。

花の蜜を求めていろんな昆虫がやってきます。
これはシマハナアブでしょうか。

1〜2月、花は白く変身。

冠毛が伸びてパラシュートのようになり小さな実を風に乗せて運びます。

飛べずにつくばいの縁に落ちてしまった実二つ。

野菜のカタログの隅に「ツワブキ」を見つけ、園芸品種との違いを見たくて畑の隅に植えました。
斑が入っていないためか、よりつややかで柔らかそうな葉に見えます。
花は殆ど同じですが、花茎が直立しにくく倒れ易いようです。
来春はこのツワブキの茎を試食するつもりです。

2011-12-07 23:38
コメント(12)
ツワブキのすがたは葉と花がうまくマッチした構図で、とてもきれいですね。渋みがあって、日本庭園にはぴったりです。
写真を追って拝見すると、花の移り行く様子がよく分かります。特にこんな実になることは認識していませんでした。
ツワブキの茎は昔食べたことがあります。フキとは全然違う味ですね。
by エフ・エム (2011-12-08 08:54)
エフ・エム さん コメントありがとうございました。
ツワブキは明るい黄色ながら趣のある植物ですね。
キクイモと同じような地下茎があって放っておいても毎年咲いてくれますし、冬の花としてもありがたい存在です。
花後は普通切ってしまうのですが、一部残しておくと綿毛が見られます。
食べると「フキとは全然違う味」ですか。来春が楽しみです。
by 夕菅 (2011-12-08 12:28)
ツワブキは北海道にありませんが葉に光沢があって「ヤチブキ」と呼ばれる「エゾノリュウキンカ」に雰囲気が似ています。一時の花の姿だけでなく継続的に観察するといろいろなことがわかって興味深いです。
by satton (2011-12-08 19:59)
satton さん 確かにツワブキは福島県までのようです。
こちらにもリュウキンカやヒメリュウキンカがありますが、エゾノリュウキンカのようには大きくないのでフキを連想することはありませんでした。でも葉はよく似ているんですね。
庭の植物も目立つものは記事にしてきましたが、まだツワブキが残っていました。昨年の綿毛も添えてよかったようです。
by 夕菅 (2011-12-08 21:38)
夕菅さん こんばんわ~~
ウチの庭にもツワブキが咲いてます
濃い緑の大きな葉っぱに、すっと伸びた茎の先に鮮黄花
いじめに来る虫も居ないので大好きな花です。
でも、こんなに詳しく眺めたことはありませんでした
今度、ジックリ視てみますね。
庭のあっちこっちに兄弟たちが育っています。
とても元気なんでますます好きになってます。
by わんちゃん (2011-12-09 21:38)
花の少なくなった冬の庭を明るくしてくれるこのツワブキの花が好きです。
葉と花のバランスもよく、常緑で一年中つややかな緑の葉は
庭のアクセントにいいですね。
うちの庭にも少しづつですが増えて、あちこちで育っています。
花の咲く様子をくわしく見せていただきました。
盛りを過ぎましたが、さっそく観察してみます。
花が咲くとキク科と納得できます。
宮崎では食用のフキはこれでした。冬から春は葉をおしたしにして。
近所の沖縄の方はこれを、「ちいぱっぱ」と言われます。
作りやすく虫にも」病気にも強いのが」いいですね。
by 花咲かばあさん (2011-12-09 22:09)
わんちゃん こんばんは!
ツワブキはさりげなく咲いているから遠景として見る事が多く、こんなに近くで雌しべ雄しべを視るのはブログの記事にするときだけですね(笑)。
でもそれはそれで亦楽しからずやでした。
うちでもほとんど手入れもしないのに絶えもせず、あまり殖えもせず、毎年咲いてくれます。
by 夕菅 (2011-12-09 23:16)
花咲かおばさんは葉をおしたしにされてたのですか。
まだ畑の方の葉はきれいですから早速味見してみます。
「葉に含有されるヘキセナールには強い抗菌作用がある。」という情報もありました。このため虫が付きにくいのでしょうか。
沖縄の「ちいぱっぱ」は意外でした。花もそう小さくないし、語源がよくわかりません。
きれいな常緑の葉は冬の庭の貴重品ですね。
by 夕菅 (2011-12-10 00:30)
以前友人からもらった斑入りのツワブキの花が、今年沢山咲きました。
綿毛まで撮って置くといいですね。
舌状花はどの花もみんな雌蕊だけなのでしょうか。
5枚目、よく撮れていますね♪
花冠の先端は5裂かな? 形がまたそれぞれ違ってい面白いですね。
コウテイダリアの場合は雌蕊が開いてしまうと、その長さゆえか筒状になった部分がほとんど見えなかったような気がします。
ツワブキは最後まで全体像が良く見えますね。
キク科の頭状花の変化を注意してみたり撮ったりたのは、今年が初めてでした。
ちょうど同じ時に、頭花の観察記事になりましたね。(^^)
by とんとん (2011-12-12 21:51)
とんとん さん キク科揃いでしたね。
舌状花だけ咲いているという時期はとても短くて撮りにくいですね。
舌状花はすべて雌花で、外から見えるのは2裂してカールした柱頭だけ。それもすぐに筒状花の元気な雄しべがニョキニョキ伸びて隠されてしまいます。
花冠の先端は5裂しますね。
ツワブキは花も大きいしキク科の花の説明がし易いようですから私でも何とか記録出来ました。
by 夕菅 (2011-12-12 23:45)
ツワブキは、いろんな面で優秀なので気に入っています。
この斑入りは一番上品ですよね。
私も、花のつくりについて知らなかったので
タメになりました、ありがとうございました(^^♪
綿毛になるまで全部残していましたが、
そうかそうか、一部を残して楽しむ方法もあったと
気がつきました。。
by ミセスサニー (2011-12-13 22:51)
ミセスサニーさんもツワブキがお好きなようですね。
SUNROOMを見せていただいたらいろんな表情をアップされてますね。
2010年12月23日 の雌しべが残っている画像が一番印象的でした。
園芸店で売っているのは主に斑入りのようですね。
調べてみると斑入りもいろいろあるようですが、うちのは普及品の
浮船という品種のようです。
(ここまで書き終わったとき地震がありました。震度4と。ちょっと怖かったけど大丈夫でした。)
by 夕菅 (2011-12-14 13:11)