日陰の庭(夏) [庭便り(夏)]
一般に建物の北側には日陰の空間ができます。
この家を建てた頃はこの空間にはあまり興味がなく、庭師さんにお任せしたらオニヤブソテツが植栽され、以来20数年はそれはそれとして手間ひまかからぬ緑が年中楽しめました。
しかしこの2〜3年、その丈夫な緑の葉が変色してみすぼらしくなってしまったのです。
これは肥料切れかと新しい土を加えても改善しません。
昨春、ついにあきらめてオニヤブソテツを撤去、新しい植物を植えることにしました。
生まれ変わった日陰の庭。
左からギボウシ、クサソテツ、ゼラニューム、ヒューケラ2種。
大きな葉はヒマラヤユキノシタ、中央は斑入りヒサカキ、前はヒューケラ3種。
ギボウシ(ホスタ ステンドグラス)
濃い緑の覆輪が入るライムグリーンの葉の間から2本の花茎が立ち上がり白い花が咲きました。
ヒューケラ(ツボサンゴ属)は日陰に強く、いろんな葉の色が楽しめます。
ヒューケラ パリ
銀色の下地に緑の葉脈が入った葉に赤い花が映えます。
花は春から秋まで次々開花し、日陰を華やかに彩ってくれる品種です。
ヒューケラ サンスポット
何種類か植えたヒューケラのうち、日陰にも強く明るく丈夫な品種です。
鮮やかな黄緑色の葉には赤い葉脈が少し入り、明るいピンクの花が咲きます。
リシマキア・ヌンムラリア
半日陰のグランドカヴァー植物として力強い存在です。
6月初めにはまっ黄色の小さい花が咲きました。
モモイロフシグロセンノウ(ナデシコ科)
フシグロセンノウはオレンジ色ですが、これはやさしいピンク色で大好きな花です。
もう少し光が欲しいのか通路側へ伸び出して咲いています。
コリダリス カナリーフェザー
ケシ科 キケマン属といえばエゾエンゴサクの仲間、当地では無理かと思いながら試しに植えた1株は日陰に強く意外にたくましく大株になって2年目の初夏にも花が咲きました。
シルバーグリーンの葉に淡い黄色の花が上品です。
ジュズサンゴは北東の朝日の当たる半日陰に植えました。
たくましいこと!たくましいこと!
白い小花を次々に咲かせてすでに赤い実も見られます。
大きな株になり過ぎてこの暑さでは日中ぐったりし易く、水遣りがたいへんです。
オニヤブソテツ一色の裏庭を四季の変化を楽しむ日陰の庭にかえようと試行錯誤の1年余でした。
当地の暑さ寒さにも耐えるものという条件はなかなか厳しいものですが、ここに挙げたのは2年目の夏にも花が見られた植物達です。
今咲かんとして間に合わなかったキレンゲショウマはまた次の機会に。
この家を建てた頃はこの空間にはあまり興味がなく、庭師さんにお任せしたらオニヤブソテツが植栽され、以来20数年はそれはそれとして手間ひまかからぬ緑が年中楽しめました。
しかしこの2〜3年、その丈夫な緑の葉が変色してみすぼらしくなってしまったのです。
これは肥料切れかと新しい土を加えても改善しません。
昨春、ついにあきらめてオニヤブソテツを撤去、新しい植物を植えることにしました。
生まれ変わった日陰の庭。
左からギボウシ、クサソテツ、ゼラニューム、ヒューケラ2種。
大きな葉はヒマラヤユキノシタ、中央は斑入りヒサカキ、前はヒューケラ3種。
ギボウシ(ホスタ ステンドグラス)
濃い緑の覆輪が入るライムグリーンの葉の間から2本の花茎が立ち上がり白い花が咲きました。
ヒューケラ(ツボサンゴ属)は日陰に強く、いろんな葉の色が楽しめます。
ヒューケラ パリ
銀色の下地に緑の葉脈が入った葉に赤い花が映えます。
花は春から秋まで次々開花し、日陰を華やかに彩ってくれる品種です。
ヒューケラ サンスポット
何種類か植えたヒューケラのうち、日陰にも強く明るく丈夫な品種です。
鮮やかな黄緑色の葉には赤い葉脈が少し入り、明るいピンクの花が咲きます。
リシマキア・ヌンムラリア
半日陰のグランドカヴァー植物として力強い存在です。
6月初めにはまっ黄色の小さい花が咲きました。
モモイロフシグロセンノウ(ナデシコ科)
フシグロセンノウはオレンジ色ですが、これはやさしいピンク色で大好きな花です。
もう少し光が欲しいのか通路側へ伸び出して咲いています。
コリダリス カナリーフェザー
ケシ科 キケマン属といえばエゾエンゴサクの仲間、当地では無理かと思いながら試しに植えた1株は日陰に強く意外にたくましく大株になって2年目の初夏にも花が咲きました。
シルバーグリーンの葉に淡い黄色の花が上品です。
ジュズサンゴは北東の朝日の当たる半日陰に植えました。
たくましいこと!たくましいこと!
白い小花を次々に咲かせてすでに赤い実も見られます。
大きな株になり過ぎてこの暑さでは日中ぐったりし易く、水遣りがたいへんです。
オニヤブソテツ一色の裏庭を四季の変化を楽しむ日陰の庭にかえようと試行錯誤の1年余でした。
当地の暑さ寒さにも耐えるものという条件はなかなか厳しいものですが、ここに挙げたのは2年目の夏にも花が見られた植物達です。
今咲かんとして間に合わなかったキレンゲショウマはまた次の機会に。
2011-08-08 23:26
コメント(6)
オニヤブソテツのような植物でも忌地現象があるのでしょうか。シダでも種子植物と基本的には違わないのでしょうね。まだ適地の間に胞子をたくさん作って、遠い地への繁殖をはかっているのでしょうか。
その場所にもいろいろな花が育って、素敵です。夕菅さんの力量ですね。
by エフ・エム (2011-08-09 08:36)
エフ・エムさん コメントありがとうございました。
忌地現象という用語があるのですね。
これをそう言っていいかどうかは分からないのですが、私にはそのように思えます。
生命力の強い植物でも日当りも悪く雨も当たらず、自然堆肥さえできない悪条件の中で過密化・老朽化すれば、応急処置は間に合わず、一生を終えたのかと思ったのです。
けれどもこのオニヤブソテツは既に胞子をたくさん飛ばし、周辺には多くの2世が育ちこれらはまだ元気です。
by 夕菅 (2011-08-09 21:35)
ちょっとごつい感じのオニヤブソテツ一色の裏庭が、やわらかな控えめの花の咲くカラーリーフのお庭に変身したのですね。
素敵ですね~~♪
花が咲いたということはぴったりの環境に置いてもらって植物が喜んでいるということですね。^^
プランターじゃなくて地植えで気持ちよさそうに葉を茂らせている様子が良く分かります。
日影の裏庭の魅力を若いころは全く気付かず、効率一辺倒で無理して作った我が家には南側にしか空間が無くて、趣ゼロです。(きっぱり!・笑)
日影の庭についての本は持っているんですけれど。。。(^^)v
by とんとん (2011-08-10 14:46)
夕菅さん こんにちわ~~
お花たちも適材適所?
隙間を埋めるようにお花たちを植えてるわんちゃんは反省です。
確かに北側のお花たちの方が元気が良いのです
それは偶然かな?
夕菅さんのお庭は彩も鮮やか、日陰のお庭とは思えませんね、
お花たちの性格をよく知らないとアキマセンねマタマタ反省です。
キレンゲショウマですか?楽しみです。
宮尾登美子さんの「天涯の花」
ヒロインは剣山でキレンゲショウマに出合うのでした?かな?
六甲高山植物園で出合ったわんちゃんです。
by わんちゃん (2011-08-10 17:33)
とんとん さんも日影の庭の本をお持ちなんですね。
実は私も「日陰をいかす庭づくり」など買いました(笑)。
年と共に一般の花屋さんにある華やかな花より山野草のような花に惹かれるようになりますね。
でもここは単なる日陰ではなく、上に屋根が少しあって雨水もかかりにくいのでより条件が悪いのです。
そして四季折々楽しめるようにというのがさらに難題。
枯らしたものもありますが、新しい試みは「亦楽しからずや」です。
by 夕菅 (2011-08-10 21:33)
わんちゃん こんばんは。
花壇の花は概ね、一日中日が当たる所より、午前中は日が当たり、西日は当たらない所の方がよく育つようですね。
だんだん好きになっていく山野草は落葉樹の下がいいのですが、その辺りは既に過密状態ですから、オニヤブソテツの跡地を日陰の庭として活かすことを思いつきました。
硬いオニヤブソテツばかりより、ところどころ花も見られる柔らかい葉の植物達の方がやはり楽しみです。
六甲高山植物園のキレンゲショウマは売店の前にありますね。
私が行った時は花はほぼ終わっていて残念でした。
by 夕菅 (2011-08-10 22:06)