SSブログ

ロニセラ・タタリカ ロゼア [花木(春)]

 ロニセラ・タタリカ ロゼア
  Lonicera tatarica 'Rosea'
  スイカズラ科スイカズラ属
  原産地 中央アジアからロシア南部
  花期 4月中旬〜下旬(愛知県)
  樹高 2〜3m
  
 ロニセラ・タタリカ ロゼアについてネット検索しましたが、未だ情報少なく、覚束ないまま記載します。
 スイカズラ属にはスイカズラ(Lonicera japonica)、ヒョウタンボク、、ウグイスカズラ、ツキヌキニンドウなどが含まれます。ロニセラ・タタリカ はこれらの中ではヒョウタンボクに近縁な栽培品種のようです。

ロニセラwb08.jpg

ロニセラ・タタリカ ロゼアの花は花弁の外側が濃いピンク、内側は薄いピンクです。
そのため蕾の濃いピンクと上向きに開花した花の淡いピンクが、新緑の葉を背景にやさしいまだら模様を作ります。

ロニセラ4wb.jpg

枝は蔓状にはならず、直立もしくはややたわむくらい。
葉はわずかに青みがかった緑色になります。

ロニセラ09-1wb.jpg

対生の葉の基部(葉腋)から花柄が伸びて、それぞれ2つづつ花が咲きます。
これは多くのスイカズラやヒョウタンボクと同じです。

ロニセラ09-2wb.jpg

花弁は5枚、おしべ5本、めしべ1本。 花の直径は約2cm。

ロニセラ09花wb.jpg

受粉後は子房が膨らみます。
ロニセラ実合着10-1wb.jpg

ふたつの花の子房は基部で合生しています。
ロニセラ実合着10-2-2wb.jpg

時には2連球形に。
ロニセラ合着2wb.jpg

大小ふたつのひょうたん型。ひとつは脱落し1球だけ生育することもあります。

ロニセラ実合着
10-3wb.jpg

昨年は6月初旬、オレンジ色の実がたくさん出来ました。

ロニセア実09wb.jpg

つやつやして美味しそうですが、鳥が食べているのを見たことはありません。
大きい実の直径 約6mm。

ロニセラ実up-wb.jpg

誘惑を感じたものの、ヒョウタンボクの実は有毒との情報もありましたので、この実の試食は控えました。
日本にはヒョウタンボクや北海道に自生するというベニバナヒョウタンボクがありますが、ヒョウタンボクは白花・ベニバナ共に実は真紅です。


コメント(6) 

コメント 6

ebisu-mama

ロニセラ タタリカ ロゼア かわいらしい花ですね。
カタカナ言葉の弱い私は一度で言えず 復誦も難しそうですが。
ピンクの花と一言では呼びたくないような美しい色使い。
白い生地に、一つ一つ手書きで薄紅を差し入れたような・・・
自然が作り出す色には何時も驚かされます。

また、オレンジ色の実もかわいく、素敵な色です。
つやつやして、中はジューシーそう。
どんな種がはいっているのかしら?
トマトみたいなつぶつぶがいっぱい?ブルーベリーみたい?
想像するだけで楽しいです。
でも、これを鳥たちも食べないとは・・・なにかあるんですね。

さて、一昨日友人と調布にある神代植物公園へ初めて行って来ました。
調布ですからご存じでしょうね。
私は知識ゼロで、訪ねたものですから
あの広大な敷地、木々の大きさに驚きました。
森の中からは、都会の高層ビル群は全く見えず
ここはどこ?と不思議な感覚。森林浴を満喫してきました。
勿論、美しい花達もにも癒されましたよ。

この公園の開園が私の生まれた年と同じと知り、
ますます親近感が湧きました。
季節折々に見られる花園も多く作られて見頃が年中。
これは年間パスポートを作らないと・・・と思ったほどです。

この中で一つだけ紹介。
マグノリア園で、大木の ゆりのき に花が咲いていました。
別名チューリップツリーとも呼ばれるようですが、
まさに、チューリップのような花ですね。
色は黄緑がかかった黄色にオレンジのアクセント入った大輪。
木自身が見上げるような大木。
ましてや コブシやモクレンのように、
花が咲き、葉が・・・の順でないため
若葉に隠れて気が付かない人も多い気がしますが、
本当に優しい、素敵な花でした。
 
隣の深大寺では、境内に なんじゃもんじゃのき があり
その木にも花びらの細い花がたくさんたくさん付いていました。
これも 間近で見るのは初めて。

東京も良いところはあるのね・・・そんなちょっと満足の一日でした。



by ebisu-mama (2010-05-15 06:35) 

yuusuge

ebisu-mamaさん
早速のコメントと東京便り、ありがとうございました。
「白い生地に、一つ一つ手書きで薄紅を差し入れたような・・・」
うーん、とってもいい表現ですね。
そうなんです。この花は油絵には不向き、水彩画が合いそうな雰囲気で大好きな花のひとつです。

ユリノキ、私は未だ写真でしか見たことがありません。
大木のユリノキを見上げての感動、伝わってきます。

歴史のある東京の植物園はまた北海道の自然とは違った魅力がありますね。東京にいるときもっと植物園に通っておけばよかったと今頃思っています。
神代植物公園の他にも小石川植物園とか白金の自然教育園とか、いろいろありますね。
   またのレポート、楽しみにしています。
   今日はまだこれから仕事です。行って来まーす。


by yuusuge (2010-05-15 08:53) 

satton

ロニセラ・タタリカ ロゼアははじめて見ました。綺麗ですね。
by satton (2010-05-16 23:02) 

yuusuge

この花はまだあまり普及していないようですね。
10年ほど前に植えたものですが、付いていたラベルには「つる性なのでフェンス、木の幹に這わせたり、ウォールガーデン、トレリス、ラティスに最適」と印刷してありましたが、スイカズラのような蔓にはなりません。
花はやさしい色合いですし、果実も面白く、さらにありがたいことに虫もつかず、丈夫で世話いらずなので私の庭にはぴったりです。


by yuusuge (2010-05-17 08:59) 

花咲かおばさん

夕菅庭で、始めてであったこの愛らしい花、ロニセラ タタリカ ロゼア。
挿し木用にと、一昨年、戴いた枝が、50センチほどになって今年初めていくつかの花をつけました。
花の時期は終わりましたが これからグリ-ン色の実からオレンジ色に
変化していく様子を楽しみたいと思っています。

うちの庭は ヒョウタンボクの花が盛りです。キンギンボクと呼ばれるように
白色から黄色にかっわていきます。
この木が有毒成分があって、実は猛毒と始めておそわりました。
姿からは想像できませんね。嫁殺しという恐い名前もついています。

バラには棘、クロユリには鼻が曲がるほどの匂い、ヒョウタンボクには
猛毒、美しい花にはなんとか、、、、といいますね。
でも小鳥はこの実をついばむそうですね。
自然界の不思議を、また教わりました。

チュ-リップツリ-はお近くの公園に咲いています。
本当にうっかりすると見逃してしまいます。
この花を見るときは、鳥になって上から眺めてみたいものと
思います。見上げるような大木ばかりですね。
小さなゆりのきは見たことがありません。
去年の花後の実もいっぱい付けています。

どうぞお元気で。
















by 花咲かおばさん (2010-05-19 22:35) 

yuusuge

花咲かおばさん は本当に挿し木の名人ですね。
こんな細い枝から根を出させ、2年で花を咲かせてしまうなんて
信じられないほどです。

ユリノキはすぐ大木になって花は上向きに咲くのですね。
花のつくりはやはりモクレンに似ているようです。

鳥になって見にいく時は私も誘って下さいね。
ついでにロニセラ・タタリカ ロゼアやヒョウタンボクの実を
味比べしましょうか。
by yuusuge (2010-05-20 00:02) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。