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シロホトトギス(栽培品)2014 [草花(秋)]

シロホトトギス(栽培品)
    ユリ科ホトトギス属の多年草

シロホトトギスは日本産ホトトギスの一種で、日陰に咲く清楚な花です。
日本産のホトトギスは十数種あるそうですが、この花にはホトトギスの特徴で
ある斑紋がありません。

ホトトギスWwb1.jpg

花弁は6枚、外側の3枚は幅広く、下部に袋状の距があり蜜をためています。
おしべは6本、めしべは上の方で3つに分かれ、さらに先端で2裂するので
柱頭は6つになります。
写真の右は偶々つぼみが開いていて中が見えています。

ホトトギスW2wb.jpg

花弁の内側に黄色の斑点が見えますが、これは蜜標といって、虫に蜜のある
ところを示す標識(ガイドマーク)だそうです。ハナバチなどはここを目印
に蜜のある距に達し、その出入りのときに上にあるおしべの花粉が付着する
ことになります。

ホトトギスW091006wb2.jpg

めしべには白いぶつぶつが付いています。粘液を分泌しているのかと触って
みてもベトベトしません。

調べると腺毛状突起といわれるものですが、どうも何のためにあるのかは
わかっていないようです。
真珠を並べたようでとても美しいアクセサリーです。

ホトトギスW突起wb.jpg

ホトトギスは雄性先熟といわれます。具体的にはどうなるのでしょう。
次の写真、ちょっとピンぼけの右下の花は上の写真では大きく膨らんでいた
おしべの葯が開いて花粉が付いているところです。花粉すなわち雄性が先に
成熟しています。
左の花のおしべはすでにしぼんで、今度はめしべが下垂し、その先にある
柱頭に虫が花粉を付けてくれるのを待っています。
自家受粉を避けるため、おしべとめしべが時差をおいて成熟する仕組みです。

ホトトギスW花・果実wb.jpg
受粉に成功すれば上の写真の右端のように花弁とおしべは枯れ落ちて、枯れ
ためしべを付けたまま子房がどんどん大きくなり、左端のように果実になり
ます。

ホトトギスW果実2wb.jpg

はい、たくさん果実ができました。
また来年こぼれ種で殖えてくれますように。



























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