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モミジアオイ −1 [草花(夏)]

モミジアオイ(紅葉葵)-1

 アオイ科 フヨウ属 Hibiscus caccineus   北米原産

モミジアオイが青空に開くといかにも夏らしくなります。
この花は高さ2mを越えてまるで木のように大きくなる宿根草です。

モミジアオイ08wb.jpg

直径20cm近い大輪ながら1日花で、夕方にはしぼんでしまいますが、次々と毎日
咲いて、花の少ない盛夏の庭の主役になります。
一見、フヨウやハイビスカスと似ています。けれどもモミジアオイの5枚の花弁は
重ならず隙間を空けて配列し、平に開くのが特徴です。

090804晴@1wb.jpg

今年は梅雨が長くてなかなかいい写真が撮れませんでした。
8月1日は雨が降るのに、めずらしく1株に11輪も咲いていました。
もったいなくて小雨の中カメラを向けました。クリックすると雨滴が見えます。

雨090801@2wb.jpg

つぼみもまた趣があります。

モミジアオイ蕾と葉wb.jpg

つぼみのまわりを細い副萼片が針金細工のように囲んでいます。
左のつぼみは明朝開花するでしょう。

蕾と小葉wb.jpg

花の後面もきりっとまとまっています。
5枚の萼(ガク)と十余本の副萼片が確認できます。

後面dwb.jpg

モミジアオイの名は葉がモミジと似ているからのようです。
下の方の葉は大きく、掌状に深く切れ込んでいます(多くは5裂)。
赤みを帯びた太い茎は白い粉に覆われています。
葉と幹1wb.jpg

夕方、花弁がしおれ、たたみ込むように巻き込まれていきます(写真左)。
翌日、蕾かと思うほどきれいにしぼんでいることもあります(写真右)。
しぼむ1757wb.jpg 前日の花wb.jpg

次の日、たたまれた花弁は自然に落ち、5枚のガクが子房を包み(写真左)、果実が
育っていきます(写真右)。
落花後wb.jpg 若い実wb.jpg

今年の一番花にはもう種ができているようです。
種090809wb.jpg

アオイ科の植物にはハマキムシがつきやすいのですが、モミジアオイにはなぜか
付きません。
耐寒性・耐寒性共に強く、剪定や花殻摘みなどの手間もいりませんので、日当り
の良い花壇にはおすすめしたい花です。

次回は「モミジアオイ-2」としてこの花のもう少し細かい部分を追ってみます。



 













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コメント 2

わんちゃん

夕菅さん こんにちわ~~

駅まで自転車で15分あまり、ゆ~っくりペダルを動かしながら
よそ様のお庭を覗きながら・・・

胸のつかえが下りました
モミジアオイというお花の名前が分かって・・・

↓の記事のモミジアオイの受粉の仕方
夕菅さんは勉強家ですね
まだまだのわんちゃんです、いつも「ほぉ~~」です。

by わんちゃん (2011-09-05 10:50) 

夕菅

わんちゃん こんばんは!
モミジアオイは印象が強い植物ですから、花の名前がわからないとやはり気になったでしょうね。
偶然の巡り合わせでわかってうれしかった経験は私もあります。
「胸のつかえが下りました」わかります、わかります。
私こそ、まだまだ初心者、「ほぉ~~」の連続です。
調べたことを忘れないうちにブログに記録しているというわけです。
by 夕菅 (2011-09-05 22:25) 

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